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Kindle Unlimitedで拝読。
正直なところ、最初絵柄で「読むのやめとこうかな」と思ってしまったのですが、読み進めるとどんどん引き込まれて一気読み。トモの健気さにうるっときてしまいました。
主役の二人を始め、柊平の大家族やチョイ役のお医者さんまで、どのキャラクターも血が通っていてイキイキしてます。自分は特にトモの兄ちゃんが好きでした。読んでいて感じた、柊平の家族の「いい人達感」へのうっすらした嫌悪を、こういうキャラが拾ってくれるところ、上手いですね。
絵柄で読まないのは勿体無い(好きな方すみません)作品でした!
先生の初商業初連載初単行本とか。
DK幼なじみの片思いから両思いのお話。
ただの片思いより…一人暮らしのトモが、大家族の柊平んちにしょっちゅう泊まり家族のようにかわいがられ人生の一部になっているから気持ちがバレて全部を失うのが怖いという重さ。
なんやかんやあってハピエンなんだけど
トモの兄がいい。元不良かな。
トモが柊平をいい奴と言うと
「嘘くせぇ」
「うちの家は幸せ‼︎ みたいな家の奴らが嫌い」
「外面良くて〜善良で人の幸せ願ってますみてぇな顔して〜何考えてるかわかんねぇ」
に笑ったw
本音かもだけど実はブラコンだったという
あとがきの、立派なおヒゲをたくわえた先生の自画像がかわいい
あとがき漫画がめちゃおもしろい。
「大丈夫ですか後悔してませんか」に始まり「試行錯誤しすぎて絵柄もペンタッチもバラつき」
「誰だおのれは状態」
「連載は3ヶ月毎の季刊でしたので 1話読む毎に3ヶ月寝かせて下さい」
がツボったww
柊平の大家族がとっても素敵でした。それとは逆に両親に恵まれなかったトモだけど、柊平の家族に我が子のように温かく受け入れられていて、血の繋がった家族以上に素晴らしい関係だなぁと。幼い頃から一緒で、今もほとんど同じ家で過ごすからこそ、そこに芽生えた特別な感情は言い辛いものだと思うけれど、2人の信頼関係、長年の付き合いの中で培ってきた太い絆は、ちょっとのアクシデントでは絶対崩れない、そんな絶大な安定感があっての結末だったのかなと思います。
トモの兄がまた面白いキャラで、口も悪いし手もすぐ出るし、いかにもヒモとかクズというのが似合う容姿のキャラなんですね。だけど、彼は本当に弟想いでトモのことを可愛がっていて、放任する親に代わってトモに仕送りしてくれるほど誠実な大人なんです。弟可愛さに柊平には当たりがキツいけれど、トモへの愛情が本物だという証だと思うので、それくらいはご愛嬌。最後はちゃんとトモの意思を尊重してくれるところも、やっぱりいいお兄ちゃんだなぁと思いました。
いつか兄ちゃんと呼ばれなくなるとしても、で1本漫画が欲しい程度にはブラコン兄ちゃんのキャラが好きでした(笑)
まぁそれは置いておいて。共依存の2人が幼馴染で近すぎる距離故の葛藤と踏み出す流れがよかった。
自覚は遅かったけど柊平は割と昔からトモを転機の度に選んではいたよね。
それまではトモの手を引くのは兄ちゃんだったのにな!
※別に幼馴染+兄の三角関係ではありません
(2013.4.27)
とても素敵なお話でした。
幼い頃、トモは友だちの柊平の目に怪我を負わせ、失明させてしまう。
気まずくなるどころか、柊平は一緒にいたいと言ってくれた。
怪我をさせた、させられた関係でも疎遠になることなく柊平の家族もトモの事を家族のように大事にしてくれている。
しかし、トモは柊平のことが好きな気持ちを隠していて…。
トモは友だちとしてでも側にいたい、関係を壊したくない気持ちが強く、怪我を負わせた後ろめたさからもこれ以上多くを望んではいけないと思っています。
ある朝、トモが寝ている柊平にそっとキスをしてしまい、意図せず気持ちが伝わってしまいます。
その事をきっかけに柊平もトモを意識し、自分の気持ちに気付いていきます。
トモの兄が2人の間をかき回し、結果2人はお互いの気持ちを伝え合うことができました。
トモ兄はブラコンですね…。
弟大切なんでしょうが、意地悪をするところに腹が立ちました。
最終的には柊平の家族にも打ち明け、トモは正真正銘の家族として受け入れられます。
今作は家族愛が強く描かれており、そこに救われます。
切ない片思いのお話の中にユーモアがあり、失明させてしまうという重たい空気を優しさで吹き飛ばしています。
実写化も出来そうな温かく優しいお話で、心から読んで良かった思いました。