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泣きました。感動しました。
これはやられた・・・。
もし表題作を読まれたら、えっえっどういうこと?となって結局2回読むことになると思います。
作者の表現したかったこと、伝えたかったことは、表題作の女の子のセリフほぼそのままです。
愛する人、別にそれが恋愛とは限らずとも、大切な人や、思いを伝えるべき相手にはきちんと伝えなさい、取り返しのつかなくなる前に、ということ。
2013年発売?デビューコミックスのしかも翌月て。
どーゆーこと・・・すごいよ平眞さん・・・。
えrなしと事前に知ってたので読むのを後回しにしてましたが、本っ当~~~に読んで良かった。
正直、ここまでの完全えrなし系は平眞さん作じゃなかったら読んでなかったです。
めちゃくちゃオススメです。
読み返すのに勇気が要るのに、絶対に手放せない1冊。
最初に読んだときに感じたことはもう覚えていないくらいですが、何度読み返しても深い感動に胸が震えます。
【まほろばの日々】(2話)【まほろばの名残り】萌2
飼い猫がいなくなって元気のないタカを元気づけたいテツ。
深く落ち込むタカに、テツの言葉はなかなか届かなくて…。
未読の方がいらっしゃるといけないので、ネタバレはしたくないのですが、核心に触れないようにすると何も言えなくなってしまうもどかしさ。
猫に限らず、動物と暮らしている方にはすごく共感できる話だと思います。
こんな風に想ってもらえていたら、一緒に暮らせてよかった、出会えてよかったと思えるけど、やっぱりずっと一緒にいたいですよね。
うちの猫をモフる度に、心臓の音が人間の2倍くらいの速さで動いているのが聞こえるんです。それに気付く度に「もっとゆっくりでいいんだよー。一緒のペースでいいんだよー」と、つい声をかけてしまう。
話がズレましたが、切ない話です。結末を知って読み返すと、会話のタイミングや目線、いろんなところに「あ…」と思う点があって、初読では気付かないように巧く描かれていることに驚きます。
【綺譚】【花ノ怪】(前後編) 萌2
最初はある男性と花の精の話。
続くのが、その男性の甥っ子と友人の話です。
2人とも「見える」ことで、幼い頃から叔父さんに親近感と連帯感を抱いているユキ。
叔父さんが馴染みの温泉から帰って来る度に香る花の匂い。
それに叔父さんの言う「ずっと好きな人がいる」という言葉が気になって…。
ユキのことを好きだと言い続けている友人の芦屋を誘って温泉行ってみるわけですが…。何とも不思議で切ない話です。
ユキが感じていた叔父さんへの想いには独占欲もあって、それが恋と呼んでいいものかどうかは測りかねます。おそらくユキと芦屋はそう思っているようだけれど、わたしは仲間を取られたくないというか、父子家庭で育った子供が、父親を再婚相手に取られると感じるような気持ちに似ているのかなと思いました。
つながり方や想いは違っても、大事であることには変わりないんですよね。
軽そうに振る舞っているけど、実はすごく気遣いのある芦屋の存在が、読んでいる方にとってもたのもしかったです。
どちらも不思議な話ですが、心に染みる良い作品です。
BLというには淡すぎるかもしれませんが、優しい気持ちに触れたいときにどうぞ。
平眞先生やっぱり漫画がうまいです。演出もうまい。今時のBL漫画的面白さとはちょっと違うかも知れませんが、しっかり面白い!
ちょっと不思議な作品、ファンタジー系の2作品が収録されています。
◾︎綺譚、花の怪
◾︎芦屋(友人) 長谷川幸也(主役) おじさん
ファンタジーと恋の混ぜ方がうまい!
特に好きなのは、芦屋と幸也を無理にくっ付けなかったところと、おじさんと幸也を無理に恋愛にしなかったところ。
表題もそうですけど、(広い意味で)"失恋"を描いているのに爽やかな終わり方が気持ちいい。
死んだ自覚を持てない死者の生前の想いや、形を持たない思念体の想いを、想い人に届けるまで、がテーマの小作品。
どれも想い人の幸せを強く願っていて、純愛。
幸せとは?を考えさせられるお話。
讀み始め、どうしてすれ違っているのか不自然でしたが、
死者が想いを伝えたくてウロチョロ纏わっているだけだった、と納得。
そろそろお彼岸だから、ちょうどいい作品でした。
こんな風に言い残したことを届けることが出来たらいいですね。
親族の大戦の戦没者が一名、千鳥ヶ淵に祀られていますが、叔母はいつも「南洋の海で死んだ息子の魂は渡り鳥(燕)に乗って帰ってくる」と言って燕の巣を大事にしていたのを思い出します。
輪廻は無いという科学者もいますが、
何時かまた会える、死別であえなくなっただけと思えば、少し軽くなれます。
タイトルの「まほろばの日々」は、少し曖昧さがある活用ですね。
・・・・
「まほろば」の意味:
「素晴らしい場所」「住みやすい場所」という意味の日本の古語。「まほらば」「まほらま」「まほら」ともいう。楽園。理想郷。
「まほらま」 < 「まほら」 + 接尾辞「ま」
やまとは国のまほろばたたなづく青垣山ごもれるやまとしうるわし(『古事記』伝日本武尊御製).が有名、語源は不明。
最近先生の作品にハマって、過去作品を回収中
コレは切なかった
私自身、動物が絡む物語(映像でも文章でも)はほぼ泣くんですが
この作品も泣きました…切なすぎる
人間と人ではないものの恋はそれでなくても切ない
生きる時間が違うというだけでも、十分胸に迫る
ただ先生の作品は悲しいだけではなく、前向きに生きたり
思い出を綺麗なものとして思い出したり…
まほろばの日々とその後日譚
綺譚と花の怪
それぞれとても繊細で美しい物語でした