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表題作隠し神の輿入れ

藍染
山の守り神
七森依冶
神隠しにあったことがある大学三年生、21歳

その他の収録作品

  • あとがき 沙野風結子
  • あとがき 笠井あゆみ

あらすじ

幼いころに神隠しに遭った経験から人になじめず、家族とも疎遠な大学生の依冶(よりや)は、雨の日に弱った黒猫を拾う。よく朝目覚めると野性的な美貌の男にのしかかられていた。彼・藍染は自分が拾われた猫で依冶を神隠しした山の守り神だという。依冶に会いに来たと迫り、人型を保つための力の補充のため、ときわどい接触を要求する。
一緒にいるうちに不遜だが優しい一面に触れ、心を許し始めた依冶だったがー。

作品情報

作品名
隠し神の輿入れ
著者
沙野風結子 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
シリーズ
隠し神の輿入れ
発売日
ISBN
9784796405010
3.3

(68)

(13)

萌々

(17)

(28)

中立

(3)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
9
得点
220
評価数
68
平均
3.3 / 5
神率
19.1%

レビュー投稿数9

神様とか猫とか

めっちゃくちゃ性癖ど真ん中でした。
獣人ものが大好きなんですけど、
こちらは神様のもとの形が猫で
人型になるんだけど霊力が足りないと
耳やらしっぽが生えて
さらに足りなくなると猫になってしまうという。
霊力を”蓄電”する方法が
依代との肌の触れ合いというのも大変好みですね。
お話の序盤でもう想いを交わし合えるので
その点は良いのですが、神と人間のうんぬんで
途中がまぁ色々あります。
が、少年誌にあるような戦いものの設定が大好きな私にはどハマりでした♡
笠井あゆみ画伯の絵は最高だし、
沙野先生の文章も展開も大大大好き!!
そして沙野先生のあとがきにいつも笑いますw
なんと笠井あゆみ先生のあとがき絵もありますよ!

0

世界にはお互いしかいないふたり

幼い頃に神隠しに遭い、異界を長く経験した人間は、もとの世界に戻っても違和感と疎外感を抱き続けるらしい。依冶のベースにあるのは、ここは本当の自分の居場所ではない、という感覚。
そこへ昔、自分を連れ去った山の神、藍染が現れたために、依冶は二度と失いたくないという一心で、身も心も全て捧げてしまうような状態に。

藍染も神様というわりに決して万能ではなく、人々の生活が豊かになった代わりに、信仰心も失われてしまい、現代では忘れ去られようとしている存在で。そのため、異界と現実との道が閉ざされてしまいそうになっており、もう二度と依冶に会えなくなると思った藍染は、猫の姿になって人間界に降りてきたという。
中盤くらいまでは、離ればなれになっていた寂しさを埋めるように、求めあう二人がとても甘いのだが、後半からちょっと毛色が変わっていってしまう。
鴉の姿の神様と、その依り代である寧近とのバトルが始まり、その辺りからどうも展開に乗りきれなくなってしまった。
藍染が戦いで傷つくのも、依冶が鴉に犯されるのも、読んでいてしんどい。藍染はどんどん追い詰められておかしくなるし、最後は性器までも獣化した状態でのエッチなのだが、無知な私は、えっ、猫のってそんなんなの?と目が点になってしまい…。

一応ハッピーエンドではあるものの、これからも戦いは続く、というようなところで終わっていること、藍染と契りを交わした依冶に、完全に「普通の人間らしさ」がなくなっているように見えることで、一抹の心配と寂しさのようなものが残る、なんとも言えない読後感。
続編で一応は元気な二人を見ることができるのだが、そちらを読んだ後もあまり感想は変わらず…。

もやもやしたまま本を閉じた後、とりあえず猫や鳥のtnkの形状をググりたくなった。

2

藍染しかない依治の世界に寂しさを感じる。

読み終えた感想として一番に感じるのは、なぜか漂うそこはかとない寂しさ。
愛に溢れているし、ハッピーエンドでもあるのにどうしてかなと考えると、
この物語全体が依治と藍染だけの世界に偏っているから。
この二人の他に、いわゆる普通の人間は戸ヶ里教授(とモブの学生)しか出てこなくて、
依治の現実世界との繋がりがほとんど感じらない。
依治は完全に藍染に依存していて、藍染もまた然り。
藍染にとって依治は依代なので、依存し、守るというのはわかるのですが、
依治の世界が閉ざされすぎている印象。
本当に藍染しか生き甲斐がなくて、それがなくなればなにもないという。

依治の世界には藍染しかないというところに、寂しさを感じる。
だから、ラブラブなハッピーエンドなのに、もやっと感が残る。

続編があるということで、人として強くなっている依治の成長に期待。
藍染は、今のまま、いつも依治を好き好きでいて欲しいv
そして、相変わらずザリザリしていて欲しいvvv

次に期待を込めつつ「萌×1」

1

長い序章、なのかもしれない

電子書籍で読了。挿絵有り。
笠井画伯のイラストは電子でも美麗。でも絵を楽しむのなら紙の本の方が良いと思います。デジタルはやはり細い線とかが上手く出ていない様に思われます。

「何故だ、沙野先生なのに甘い」
「おかしい。いつもならこんなもんで済まないはずだ。次のページで急に突き放した様な文体に豹変して恐ろしいこと(エロ含む)が起きるのでは」
……などと、ずーっと思いつつ読み続けましたが、慈愛に包まれたまま終了。

あ、甘いといっても「沙野先生比」です。
(怜悧な文章を書かれる方なので「沙野さん」呼びができません)
流血及び痛いエロはありますので、バイオレンス耐性のない方は「甘い」なんて思わないでね。
でも、沙野先生好きの私としては「トムヤムクンを頼んだらココナッツアイスが出てきた感じ」がしました。美味しいんだけど、期待してたのとちがうなー、っていうか。

この後、私は連続して関連作品を読み、やはり沙野先生は沙野先生だ、と思い知らされることになります。

7

あいじょめー(攻めさんのお名前です)

笠井先生挿絵目当てでget
お話自体は中立。
あとがきに笠井先生が1P描いてくださってます。
そこに描かれている ちび依冶に腰が砕けたので萌(笑)。

笠井先生のあとがきは 藍染に依冶が抱きついている構図。
そのちび依冶、すんごく可愛いの!!!!!!!!!!
吹き出しは「あいじょめ(ハート)」~
なぜかきちんと活字体なのがおしまれる・・・先生の手書きがよいよーん(TT)
(かたや藍染は 依冶をらぶらぶでじょりじょりなめてる構図なんだけどさ
 でかい成獣verで ほぼピューマ・・・・ちと怖い)
お話の方が、どシリアスだったので、最後のこのページでめっちゃ癒されました・・・・
メインじゃないところで萌え萌えになって、すいません。

肝心のお話。
最後、救われた感で終われたのは良かったのですが
途中で退場されていった他の方々の無念を思うと、寂しい。
たたられるのは嫌だけど、やっぱり神っちゃ神なんで
週末に、近所の神社にちゃんとお参りしてこよう・・と思いました。
あんまり甘々、はぴはぴなお話しではないですし、
そんなにグロではないですが 流血シーン、獣姦ありますし
あんまり初心者むけじゃないかな と思います。
笠井先生の挿絵は絶好調なんですけどね。

3

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