条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
暇をもてあまし入った胡散臭いサークル
学内でも有名な変わり者が集まるそこは 思いの外居心地がよかった
積み本整理と持て余す暇に「夏だ!ホラーだ!オカルトだぁあ!」と 勝手にまつりを開催
が BのLがメインで薄ッ気味悪いものにそうそう出会えるわけもなく
こういう時思うんだけど少年漫画って容赦ないよね 首飛んでったり 血しぶき半端なかったり
で 表紙買いしたのよ あの日 ←遠い目
薄っ暗い感じと 『あなたの知らない世界』感に絆されちゃって
なんですが コミカル・シュールな1品だった
怖いから確かめたい人・感じ避けられる人・憑かれ抜けちゃう人・見える人
他人を知りたいと思うキモチが いつから好きに変わるのかをモヤモヤ悩む子たちのお話
好奇心と好意の間で重なり育っていく何か
短編2編だけど2CP4人の話だと思ってたら その後に続いた【バンカラ君と書生君】に比重がいっちゃってて あれ?って
申し訳ない!表題作がもっと見たかった 猫ちゃんが気になって
あの猫ちゃんを道先案内人にして続くもんだと期待したから尚更 中折れして一気に冷めてしまったというか
恋にも満たない何かと見えない何かを辿って 表紙と帯のこの雰囲気まで引っ張って欲しかった
うぅぅぅっぅぅん 地味に残念
やっぱり表題作より同時収録が好き。
【ぼくらの不思議な恋事情】(2話) 萌
大学のオカルトサークルに所属する4人が、超常現象に遭うことで自分の気持ち素直になるという話。
1話目は某(幽霊)は信じない部長の森と、幽霊が見える1年の三島。
2話目は絶対霊感のある夏目と、憑依体質なのにぽやぽやしている川端。
命の危険を感じたとき、人は伝えたい思いを失いたくない相手に言っておきたくなるものだよね、という流れでした。
案内人として猫の某が登場して、「ひえー!怖い!」という怖さはないので、ご安心を。
【バンカラ君と書生君】【バンカラ君がとおる】【バンカラ君の煩悶】【バンカラ君がゆく】 萌2
学生運動活動家の関口(バンカラ君)と、田舎から上京して学問一筋の小嶌(書生君)。
最初は小嶌をいいように財布扱いする関口に、ムカムカ。
理想と詭弁ばかりで、自分が目指す社会の実現のためなら、他者を利用するのは当然、協力して当たり前という活動家気質に、「好きにやればいいけど、小嶌を巻き込むんじゃないよ」と思いながら読み進めると…。
最後に大きな切なさ爆弾が用意されていました。
この展開、やるせないし、つらい…。
余韻が半端ないので、読み終わった後、2人のその後を妄想せざるを得ません。
ハッピーエンド好きな方はそのように。
悲恋好きの方は、最も悲しい結末を。
紆余曲折好きの方は、数十年後に思いを馳せるのもありというラストでした。
余韻残されると、作者さんなりのエンディングを読みたくて仕方なくなります。
そもそもがTwitterでの殴り書きから始まったというバンカラ君。
その当時だったら、もしかしてここに収録されていないエピソードも読めたのでしょうか。
7年分スクロールするのは厳しいので、妄想で心を落ち着けたいと思います。
同人誌再録ですが、とっても面白かった!
ラブストーリーがメインの作品ではないのですが、ものすごくラブを感じました。
二作品収録されており、一本はオカルトもので、二本目は大正ロマンスです。
表題作
オカルト研究会のメンバー4人、2CPの話。
少しゾクッとする霊的要素がありますが、怖くはないです。
〝好き〟なんて言葉は出なくても、それぞれが思い合っているのがわかる作りになっています。
2話で終わってしまうので、少し物足りない。
もっと読んでみたいと思いました。これで一冊いけると思う。
同時収録
バンカラ攻めと文学青年受けの凸凹カップル。
カップルと言えるほど恋愛っぽくはないのですし、こちらも〝好き〟なんて言葉は出てこない。
文化や時代の移り変わりを感じさせてくれる作品です。
学生運動が摘発され始めた時代の過渡期。
この二人はまた出会えるのだろうか?と思わせるラスト。
決してハッピーエンドではないし、この時代に同性愛なんて許されなかったはず。
だから、きっと二人は永遠には結ばれないんだろうな。
そう思うと切なくなるけど、これはこれで素敵な作品だったと思います。
大きく言って2つの物語が収録されています。
「ぼくらの不思議な恋事情」1・2
大学のオカルトサークル「超自然科学研究会」内の2組のCPの話。
1は、一年の三島x部長の森のCP。
森は部長のくせにすごい怖がりで、ある時急にブレーカーが落ちて三島と森で手動で上げに行くことに。肝試しでCPになりました、的な展開だけど、三島の抱いている恋心や妖しのネコの存在などで雰囲気のあるお話に仕上がっています。
2は、変人夏目x憑依体質の川端のCP。
浮遊霊に憑依され、体を乗っ取られて幽体離脱してしまった川端。クールでそんな状況を笑って楽しんでいたような夏目だが、本心は『二度と俺の前から消えるな』。意外と甘々でした。
「バンカラ君」4作
大正ロマン的作品。文字通りバンカラ系学生関口xマジメ書生小嶌のCP。(でも恋人未満?)
バンカラ君は何かの学生運動をしているらしく、小嶌に金をせびってはカラダで返すなどと言って踏み倒している。
だが、そうやってからかう時に一瞬見せる小嶌の悩ましげな表情に惹かれ始め…
小嶌も、うるさくて情熱的な関口に自分にはないたくましさや眩しさを感じていた。
そんな時「学連検挙」の報が入り、関口がそこに飛び込もうとしている。その晩遂に二人は…
この二人はその後どうなったんでしょうね。凄く余韻というか想いを巡らせるようなラストです。
売り言葉に買い言葉みたいな、水と油みたいな、そんな二人が感じ始める一種の恋情や執着心のようなもの、または独占欲的な感情の動き、遂に時代が動いていくその時に自分も『後悔したくない』と飛び込んでいける勇気を、地味で勉強だけと思われていた小嶌が持っていたことが素敵でした。
同人誌や、ツイッターからの再録ということで、
この、唐突に始まって、いきなり終わる感じが、
書きたいところから書いて、描きたいことだけ描いたらおしまいっていう、放置プレイ感が、
良くも悪くも商業出版物にはない味わいだなと、
ちゃんと商業誌で連載されていた作品なら、この本に掲載されているお話が核になるとしても、前後にそれなりのなにがしかが付いて、読み手をもうちょっと心安らかにしてくれるような何かがあったりもするけど、
まあ、無理にまとめにかかんなくても、これはこれで、すごくお買い得な同人誌再録集だと思うと、とってもいい本だった。