牡丹燈篭
雑誌「Cobalt」2013年11月号付録です。
コバルト文庫に登場するドSキャラクターにスポットを当てた漫画&紹介イラストを収録しています。とはいっても、掲載されているのはコバルト文庫の人気作または売り出したい新作の登場人物を無理やりドSキャラクターに当てはめたものばかりで、「本当にこの人、ドSと言えるのか」と首をひねってしまうのもありました。
私は基本的にこの類の小冊子は原作小説を知っている作品しか目を通しません。だから「ドSキャラ図鑑」も小説本編を知っている「炎の蜃気楼邂逅編」と「鬼舞」のみ読みました。
【漫画】「炎の蜃気楼邂逅編 のうまくさまんだ」ほたか乱(原作・桑原水菜)
※原作小説は桑原水菜の「炎の蜃気楼邂逅編 真皓き残響」シリーズ(既刊14巻)
ドSキャラは上杉夜叉衆の総大将・上杉景虎。
直江信綱の頭に走馬灯のように流れるのは景虎にいびられる日々…。
これだけではちょっと状況が分かり難い漫画の構成でした。やや残念。
【漫画】「鬼舞」厘のミキ(原作・瀬川貴次)
※原作小説は瀬川貴次の「鬼舞」シリーズ(既刊10巻)
ドSキャラは大陰陽師・安倍晴明。
賀茂光栄は上司の安倍晴明にいじめられてばかりです。でも本当にドSなのは安倍晴明の長男・安倍吉平なのでは…?優美で優しげな笑みを浮かべながら吉平は晴明よりひどい行いをするのでした。
原作小説の挿絵担当者・星野和夏子さんとは異なる方が漫画の作画担当なので、絵柄に違和感がありました。しかし個人的には賀茂光栄さんをフィーチャーしてくれたことが嬉しいです。30代の敬語キャラ好きなので、「鬼舞」の中では光栄さんに注目してました。