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景虎としての記憶が戻らないまま事件に巻き込まれていく高耶さん。自分に寄せられる周囲の期待とプレッシャー。意地を張って生きてきた。けれど直江のぬくもりに触れて弱くなっていく自分。優しさを求めては駄目だ、弱くなっては駄目だと言い聞かせ、自分が自分でなくなるような恐怖と闘い…。そんな高耶さんを、優しく、苦しげな目で見つめる直江。
『ぬくもりが欲しいと思ったとき、脳裏に浮かんだのは直江の心配げな顔だった。』
→3巻につづく。
自分が上杉景虎の換生者だと知らされた、高耶。しかし、まだ完全に信じたわけでも、受け入れたわけでもなかった。しかし、自分が「武田信玄」の怨霊だといわれるものの暴動を鎮めたのは現実で……。
二つの生の間で揺れる高耶は、再び平穏な日々を送っていた。
ところが、景虎の復活を知り、織田信長軍が動き出した。現代を、怨霊が争う《闇戦国》に変えようと、まだ復活できない信長に変わり、まずは森蘭丸が動き出した。
まだ、《力》が目覚めきっていない高耶を狙って次々と巧妙な罠が仕掛けられるが、高耶自身も、また直江もその罠の存在には気が付いていなかった。
一方、高耶が学校に遅れて到着したその日、昨日までいなかったはずの「千秋修平」と名のる男が、高耶の“親友”だといって紛れ込んでいた。
正体不明のその男の正体は……?
前作で、ある日突然、自分は違う人間だと言われ、いざこざに巻き込まれはじめた高耶。
今回も、受け入れられないままに、森蘭丸の引き起こしたいざこざに高耶は巻き込まれていくのですが……
直江の煮え切らない態度が酷いです(苦笑)
どうやら、高耶と直江の生まれ変わりの繰り返しの途中の人生に、取り返しのつかない様な出来事があったようで。
高耶自身は、景虎としての記憶が無いので忘れてしまっているようですが、直江自身はどうやらしっかり憶えている様子。そのことが、直江を強い態度に出られなくしている……。すっごくもどかしい思いをさせられます。
その過去ってなんなの!? と、直江の首根っこ掴んでがたがたと揺さぶりたい様な気持ちになりますが……。
これがこの物語の核になるものだと思うので、もう少し、種明かしがされるのを我慢しないといけなさそうです。
この作者さんお得意の、煮え切らない男とその男に思われてるちょっと無神経(鈍い?)男、という構図は健在の様です。
この煮え切らない男の、へたれっぷりはとんでもないので、かなり忍耐強くしてから読むことをお勧めします。
慣れると、この煮え切らないっぷりがクセになると思うんですが…。
私は、すっかり虜になりました。
織田信長軍が動きはじめます。
高耶の前には、記憶にないクラスメイト千秋修平がいて・・・。
この巻は高耶の通う高校で、ストーリーが進んでいきます。(高校にて幽霊が頻繁に目撃されることがあり・・・)
ネタバレをしますのでご注意を。
今回出てきた敵は森蘭丸(織田軍)。
吸収結界を編み出せ、催眠暗示と霊査能力をもっています。
他の冥界上杉軍のメンバーも出てきます。
千秋修平・・・正体は読んでみてください。
門脇綾子・・・柿崎晴家の換生者、霊査能力に秀でている。二百年前に死んだかつての恋人を待っていて、女に換生している。
直江と千秋の会話で出てきた、美奈子という人。30年前に直江と景虎に何があったのでしょう?という伏線が張られてます。譲が何者なのかも気になります。
まだライトノベルな感じです、これからどう進むのか楽しみです♪