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月村奎先生原作の木下けい子先生のコミックという、最強のタッグすぎるお二人の作品。
ずいぶん前に購入し読んでいたのですが、木下先生の作品が読みたくて読み返しました。
高校時代の憧れの先輩との再会もの。耳元でキャンペーン詳細のご案内をする佐原〜〜!!! 狙ってやってるって分かるのに、憎らしいのに憎めない意地悪系攻め。
「こちら契約のお礼です」からのキスシーン、何度みてもこっちが蕩ける。。
そして清掃会社社員ならではの、お風呂えちでの言葉責め!!! これ、最高of最高でした。。
「弊社のサービスはすべて手仕上げです こんなところからこんなところまで」って言いながらの、あれこれ。
「今なら高圧吸引も大サービス」からの、攻めフェラ。
えち描写的には決して多くないのに、言葉責めの印象でめちゃくしゃえちちに見える聞こえる不思議……
月村先生の「眠り王子にキスを」の大ファンとしては、デリの堀さんがちょこちょこ登場してくれるのも嬉しい限り❤︎堀さん大好きなんだ…
小説の方もまた読み返したくなりました◎
学生時代の後輩で現エロ漫画家の朝比奈(受け)と、学生時代の先輩で、現ハウスキーパーの佐原(攻め)。二人が10年ぶりに再開して、勘違いによるすれ違いを経て結ばれるお話でした。
誰も不幸にならないハッピーな世界観と、先が読めないワクワク感があって、明るい気持ちにさせてくれる作品です。
受けの朝比奈は、自信がなく内気な性格で、いつもおどおどしています。そんな朝比奈をからかうのが大好きで、学生時代からたくさん意地悪してきた人気者の御曹司である佐原。
意地悪だけど、かまわれるのが嬉しくて佐原を好きになってしまう朝比奈。
そして佐原は、中学時代に朝比奈が告白をするだけして返事を聞かずに逃げてしまった初恋の相手でもあります。
朝比奈の家の担当になったハウスキーパーの佐原と10年ぶりに再開した時、あの時の告白の返事はノーだったと言われ拒絶されたと思い込んでしまいます。
このシーン、「じゃあなんで今もちょっかいかけるんだー!!」って思わずつっこんでしまいました。
でも佐原も佐原で、ちゃんとした理由というか芯がある上での行動や言動で、それがとてもいいなと思いました。
あの時、できなかった告白の返事に答えれる固まった自分の意志を持って、どんなに朝比奈に通じなくても通じるまで自分のやり方で手に入れようとする男気。
朝比奈がなにも行動しなくても、佐原がリードするように恋愛イベントを起こしまくってくれるおかげで少しずつ距離が縮まっていきます。
余裕そうかと思えば、お惣菜屋のイケメンや仕事仲間の担当者と楽しそうに話してる朝比奈を見て、やきもちをやいていじけちゃったり……
なんだか、朝比奈の佐原への恋心を追い越すほど、佐原が朝比奈に首ったけなところが読めば読むほど伝わってきて、、、萌えて萌えて仕方がないのです。
佐原の気持ちを知った上での二周目は最初からもうニヤニヤがとまりません。。
そして晴れて結ばれた後の二人が甘々で可愛くて。
控えめながらも、頑張って自分の気持ちを伝える朝比奈。
そんな朝比奈に、「俺たちめちゃくちゃ相性よくね」とか「割れ蓋に綴じ蓋のいいカップルだよ」
とやたら、相性の良さをアピールして離さないとばかりに愛情を注ぎまくる佐原。
ほんっとうに相性最高の二人です。
同時収録では、スピンオフ作品であり今作にもでてくる『眠り王子にキスを』の二人の独占欲が入り混じった大人の甘々エッチと、朝比奈の誕生日のエピソードが書き下ろしショートストーリーで。
朝比奈と佐原がもしシンデレラの世界にいたらのパラレルストーリーが書き下ろし漫画で収録されていました。
シンデレラの方がまさかの佐原で笑ってしまったのですが、なんだかとても二人らしくて微笑ましく、可愛かったです。
明るい気持ちになりたい時にぴったりな、
キラキラしてて幸せが詰まった作品でした。
木下先生作品久々ですが、毎作どうしてこうさらり〜と流れるように読めちゃうんでしょうね。
コマが大きめだからかもだけど、それだけではないはず。
無駄がない、リズムがいい…等、いろいろ理由がありそうです。
本作は、再会両片思いストーリーの王道で、先が読める展開ではあるけれども、コメディとしておもしろく楽しめました。
なんてったって佐原のどSっぷりがいい。
ハウスキーパーとしての顔と、本性とのギャップとその切り替えの早さとタイミングに笑っちゃう。
ヒナをいいようにいじるのも絶妙で。
あれは好きな子の気を引くためのいじめっ子みたいで萌えでした。
表紙はパール調の装丁で、柔らかい色使いも綺麗です。
原作者が他にいるおかげか、木下さん本人が原作を書いている他作品よりもストーリーはある気がします。
絵は正直あまり好みじゃないです。
目の焦点があっていなくて、表情のバリエーションも少ないと思います。
長身男前で意地の悪い攻め、低身長可愛い系びくびくした受けが好きな人はいいと思います。
眠りヒメからシンデレラのお話へ。
いつかと願ってた王子様がいつも、仕事中ずっといる。これは幸せなの?…ていうおかしさ。
…佐原先輩がかなり酷いらしいことはレビューで覚悟していましたが、でもこれは本当に王子様!キラキラで、不遜なところとかまさに。
憧れて、でも振り回されて、中身は悪い人だとわかってるのにやっぱりぼうっと追ってしまうひなちゃんの気持ちが痛いくらい伝わってきました。木下先生の王子様はシンプルな線なのにどうしてあんなにキラキラしてるんでしょうね…何か企んでるお顔がまた素敵で…王子様はツナギを着ても、ドライバー持ってても王子様。中学時代、何の情報も調べずに先輩をひたすら眺めていたひなちゃんの気持ちもよくわかって辛い。
憧れの王子様に抱きしめられたりキスまでされたりで、やっぱり好き、てひなちゃんの気持ちがいっぱいになったタイミングで毎度キャンペーン持ち出す先輩はまあ本当に酷いです。
初めての素股のときの言葉は誰が聞いてもひなちゃんのようにしか受け取れない。ずたずたです。
先輩もけっこう余裕なくしてた表れだったことが後からわかりますがあれはないです。
それでも、王子様は王子様なの、敵わない。
大人にならないと楽しめない関係、と先輩は言いますが眠り王子世界の中で一番子どもっぽい人です。でも誰よりも王子様。
篤史さんのタルトをホールでピシッとオーダーするの自然過ぎてくやしいほど。
この先は王子様はいつもそばでシンデレラを捕まえといて、ひたすら幸せにしてほしい。
他の木下先生の作品ともまた違う描き方で、デフォルメも多く、全体的にお伽話のような可愛いさでした。
以下はこの眠り王子リンク全体のネタバレ含む感想です。特にご興味ない方はとばしてください。
篤史さん初登場はこの漫画なんですね?説明無しに大きな存在で、全ての作品を読んでから読み返すとふふっと笑ってしまいます。この営業用篤史さんが、あんなに不安がりで受側なんだって、見えないよなあ。
全ての作品が、結局宮村くんと篤史さんのCPに還っていくのですね。とても好きな二人だしその後の幸せが少しずつ見えてすーっごく悶える、けれど。
オマケ作品はそのCPで見たかったなあー!とどうしても思います。
この作品に月村先生の文章を付けるなら佐原先輩とひなちゃんメインのを。
「隣人は恋人のはじまり」なら小野さんと蛍のことを、もっともっと読みたかった。
木下先生のシンデレラ小噺は先輩の先輩らしいふてぶてしさが微笑ましくて最高に楽しいオマケでした。
この本の同時収録の洗面台のお仕置き、本編以上のアダルトさだったし大変大変ご褒美でしたが、それでも篤史さんたちのお話は篤史さんたちで月村先生の本にまとめて欲しかったなあと思います。
月村先生大好きな人にはすっごくお得な作品だと思います。