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妄想くんのふたりあそび

mousoukun no futariasobi

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表題作妄想くんのふたりあそび

コンビニの客 王子様? 二宮聖  
妄想家のコンビニ店員 一文字昴 27歳

同時収録作品春の導火線(描き下ろし)

ゼミの講師 自称元恋愛詐欺師 小川喜三緒
ゼミの生徒の兄で昴の甥 一文字春

その他の収録作品

  • その後のはなし(描き下ろし)
  • 恋人タラシはじめました
  • あとがき(描き下ろし)
  • 夏樹が飛び出したその後の春ちゃん宅(描き下ろし)

あらすじ

驚異の妄想家・昴は、素性も知らないコンビニ客の聖に恋をした。
得意の妄想で勝手な聖を作り上げ、乙女もドン引くほどの理想の恋愛を思い描きトキメく残念な昴(笑)。
だけど――「本物に恋しても叶うわけない」過去の経験が恋に卑屈で妄想家な昴を生んだ。そんな昴に、等身大の聖が妄想以上の狂おしいドキドキをくれて…! ?
妄想家が"二人でする恋"を学ぶ大長編!

作品情報

作品名
妄想くんのふたりあそび
著者
端丘 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックス~BE×BOYCOMICS~
発売日
ISBN
9784799714225
4.1

(78)

(35)

萌々

(21)

(19)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
16
得点
318
評価数
78
平均
4.1 / 5
神率
44.9%

レビュー投稿数16

序盤のイメージがどんどん変わっていく

◆妄想くんのふたりあそび(表題作)
 序盤は王子様が自分を迎えに来る妄想で忙しい昴が目立ち、コメディ調のポップな物語なのかなと思っていたのですが、徐々に彼の寂しさに沈んだ心が見えてきて、ただ乙女思考なだけのキャラじゃないんだと分かってきます。ゲイというだけで圧倒的に減ってしまう恋のきっかけ。酔った男に身を任せても、起きたら「どうかしてた」なんて言われたり。まともな恋愛を一度もしたことのなかった昴が、初めて等身大の自分を好きになってくれる人に出会えて本当に良かったです。相手の聖も大人じゃなくて、飾らない高校生なところが素敵だなぁと思いました。

◆春の導火線
 昴の甥っ子・春の物語。表題作で少し気になっていたキャラだったので、メインで登場してくれたのは嬉しかったです。ゼミ講師の小川は粉をかけるのが早くて、心の声もザ・遊び人というか、春をどう落とそうかしか考えてないところがクズっぽいけれど、正直だなぁとも感じ。たとえ狙っている相手でも、家族の話なんかされたら萎える、というのもすごく正直ですよね。それでも春のことは自分だけのものしたいという明確な独占欲もあって、そういうギャップがいいなぁと思う攻めでした。

0

ほぼ全て描き下ろしの1冊

「恋人たらしはじめました」という数ページの短編以外全て描き下ろしで構成されているこの一冊、一体何があってこうなったのか。収録予定だった雑誌が出なくなったとか?

表題作は昴(コンビニバイト 表紙右)の浮き沈みとか病的なところに恐怖を感じはじめたあたりで話が畳まれたのでホッとしました。
ストーカーしていたこととか知らずに聖(高校生〜大学生)は付き合ってるのよね。相思相愛で幸せそうなのでポロっとバレないことを祈る。
昴のキャラも聖のキャラもかなりブレブレなので、読んでて振り回されます。聖のキャラブレは昴の妄想のせいだけど。

同時収録の「春の導火線」は表題のスピンオフで、昴の甥の春が出てきます。春を好きになっちゃう小川(攻め)のキャラがいい。モノローグは冷静(なフリ)なんですけど、実のところ完全に春に落ちてて、はたから見てて非常に照れる。こちらは萌2

0

ストーカー!?

はっきり言ってストーカー的なお話ですが、なぜか許せてしまうファンタジー感…。

妄想癖のあるゲイの昴は、ある日バイト先のコンビニにやってきた王子のような聖に恋をした。
恋多き男・昴だが、男である自分は同じ男から恋愛対象として見られないということを悟った。
自分を受け入れてくれるのは、王子のように器の大きい男だと思い込んだ昴は、いつか王子様が迎えに来てくれると願っていて…。

王子のような聖に恋をして、隣のアパートに引っ越したり盗撮したり…かなり変態行動をとっていた。
しかし、聖は王子ではなく、普通の高校生だったのだ!

とにかく、妄想・ストーカー行為でかなり危ない昴だが、憎めない可愛さがある。
そして、恋に破れ、もう期待したくないという思いが伝わってきて切ない。

嫌われてもいい覚悟で頑張って聖に話しかけ、仲良くなり、両思いになれた。
まだまだ終わることばかり考えてしまっているけど、聖にそんなつもりがないからきっと大丈夫!
恋で辛い思いをしてきた分、恋で幸せになってほしい。
とても面白かったです!

0

心揺さぶられます。

表題作関連が、3/4くらい占めてます。
目次見てびっくりしたのが【恋人タラシはじめました(短編)】が雑誌掲載の作品でその他、全てが描き下ろし作品だっていうじゃないですか!
てっきり【妄想くんのふたりあそび】が雑誌連載作品でその他が描き下ろしだとばかり思ってた!すごいなー。

【妄想くんのふたりあそび(長編描き下ろし)】【その後のはなし(描き下ろし)】【恋人タラシはじめました】
「大人になったら王子様にきてもらうんだ」と願い続けて27年の昴。だけどいくら待っても王子様がやってこない現実にすっかり諦め、今は理想の王子様を妄想するだけの日々。

そんなある日、これ以上ないってほど理想的な男が目の前に現れ、これぞ理想の王子様だ⭐︎と思った昴。
昴は妄想力もたくましいけど実は結構行動力もある人間でしかも極端(良い印象の為に69万円のスーツとか!)でちょっと危ういところが感じられるのは確か。でもそんな極端な感性、良く言えば豊かな感受性を持ってる人間が過去心無い男に傷つけられてしまったという出来事は彼が臆病になるには充分すぎるほどの理由だと思います。
もし人間が出来た王子様にすら受け入れらなかったら、もう誰も自分を受け入れてくれる人はいない…と正面からぶつかる事を避けて、この想いを長く細く続けるべくストーカーになってしまう昴。そして彼を陰から見つめてはあれこれキャラやシチュエーション妄想に耽ります。

ところがある日、王子様が高校生だということが判明し愕然とする昴。だけど生身の彼・聖くんとまともに話せたことがこのうえなく嬉しくて天にも昇るような気持ちになるのですが、王子様どころか普通の人なら尚更自分を受け入れてくれるはずはないと気づき、恋心に終止符を打ちます。

すばるの感情の起伏がダイレクトに伝わってくるので読んでて心が揺り動かされます。

聖くんに夢見ることをやめてから「どう思われたっていい」と開き直った昴。そしてずっと長く聖くんを見続けていたからこそ彼が悩みを抱えていることに気づくことができ、ちょっと辛辣なアドバイスをします。
その場凌ぎの適当な慰めではなかったからこそ聖くんも本音をさらけ出し、二人の距離がどんどん近くなっていくのですがそれに揺れる昴の心が複雑で切ないです。

前半はひたすら昴のモノローグだけで進みます。彼の気持ちや言葉は全部自分の中にとどまっているだけ。
それが王子様ではなく聖くんとして接するようになってからは気持ちや言葉を聖くんに伝えたい、そして共有したいと変わっていく様子が何よりいいなって思います。その原動力みたいなものがとっても伝わってきて胸いっぱいになる。

思い通じ合った後も聖くんもすぐに妄想の世界に飛んでいってしまう昴をバカにする事なく、「昴には時々餌与えなきゃダメだな」と理解して、しっかりつかまえてくれる様子が描かれて好き。

【春の導火線(描き下ろし)】【夏樹が飛び出したその後の春ちゃん宅(描き下ろし)】
表題作の昴くんの身内が登場します。
元恋愛詐欺師の塾講師と昴の甥っ子・春くんのお話。
Mっ気&かまってオーラを無自覚に放っている春くんに、元恋愛詐欺師のセンサーが反応し吸い寄せられてしまうんだけど、元恋愛詐欺師ということもあり春くん逃げて〜と最初は思ってた。

だけど春くんの暗い背景などを聞いて、萎える‥と思いつつも離れていかず、劇的なセリフを言うまでに至ったところが良き。

描き下ろしの「夏樹が飛び出したその後の春ちゃん宅」でのみんなで鍋を囲む様子、テーブル下の様子など楽しめてフフフ。

ちょいおまけで神。

4

なかなかの妄想力

■妄想くんのふたりあそび/そのあとのはなし/恋人タラシはじめました■
二宮 聖(コンビニの客)×一文字 昴(コンビニ店員・27歳)

驚異の妄想家・昴は、素性も知らないコンビニ客の聖に恋をした。
得意の妄想で勝手な聖を作り上げ、乙女もドン引くほどの理想の恋愛を思い描きトキメく残念な昴(笑)。
だけど――「本物に恋しても叶うわけない」過去の経験が恋に卑屈で妄想家な昴を生んだ。
そんな昴に、等身大の聖が妄想以上の狂おしいドキドキをくれて…! ?

妄想力もなんだけど行動力とストーカー力も凄いよ、昴くん。
ちょっと正直結構引いたよ←
最初は「わーお、すっげー妄想力」と笑ったんだが、聖くんの隣に引っ越して、一眼レフカメラ買って、盗撮、観察。
部屋の中は盗撮した写真で埋め尽くされてるとか…一瞬ちょっとぞわっとなったよ。
ってかあんだけずっと観察してて何故高校生だと気が付かなかったんだΣ\(゚Д゚;)
※因みに私は表紙見た時、社会人(聖くん)×学生バイト(昴くん)だと勘違いした(ノ∀`)タハー

それはさておき、臆病なんだよねー…。
それだけ傷付いたんだよね。
妄想の世界で生きることで傷付くことを避けて、直ぐに諦めて…。
好きだから近付きたくない、良い思い出ができたって…恋人になっても“いつか終わる”前提なとこがある。
聖くん、優しくていい子だから癒されていってくれ。

にしても聖くんは聖くんでたまに“餌やらんと”と王子っぷりを発揮するのが楽しいw
あと聖くんってばヤンデレ要素を秘めてるよね?!
本編ラストの真っ黒吹き出しにドキリですよ。
昴くんが止めるつもりでも「絶対逃がさない」って真っ黒な吹き出しで書かれてるんですよ(๑¯∇¯๑)フフフ

個人的にくっついた後の二人の話をもっと読みたかったです。
その点でちょっとお気に入り度が低め。
(もっと読みたいんだよ(_・ω・)_バァンな不服感より)

■春の導火線/夏樹が飛び出したその後の春ちゃん宅■
小川 喜三緒(塾講師)×一文字 春(塾生の兄、昴の甥)

恋愛詐欺師だった過去を持つ塾講師の小川は、塾生の兄・春から滲み出る構ってちゃんオーラとMっ気についつい気になって…。

春ちゃんの方が昴くんより年下なんだよなぁ…多分4~6歳程。
なのに春ちゃんの方が年上に見える…というのは置いときまして。

春ちゃんの無自覚誘いっぷりが可愛すぎます♡
小川先生のトキメキとムラムラが溢れ出すの分かるわー(*゚Д゚)(*。_。)ウンウン
同時に口説きっぷりが素晴らしい♡
が、元恋愛詐欺師なんだよね…というのが引っ掛かってちょっと読んでて我に返らされる。
でもでも段々と“悪い癖”的なのじゃなくって、「支えになりたい」「可愛がりたい」ってのも出てくるんですよー!

昴くんたち含めての鍋も楽しそうでした。
というか相変わらず昴くん自由だなwww

0

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