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高校生の恋ってば甘酸っぱいトキメキできゅんときゅんだね(*^^*)
受様は高校3年生の雪野。
年下攻様になる2年生の抱井。
図書委員の抱井が、図書室を訪れた雪野をひと目見た瞬間、恋のファンファーレがかき鳴らされる(≧▽≦)
友人のイタズラの代筆ラブレターからお付き合いが始まった2人。
しかーし、付き合ってみたら、雪野は意外性の塊で。
純情可憐なイメージが崩れ去り(^_^;)
考えてみてら、一目惚れスタートなんだから、思ってたのと違う、なんて事はありそうですよね。
ここまでイメージと違う、なんてのはなかなかないかもたけど、リアルだなぁ。
途中のスレ違いでは、コラコラ抱井٩(・̆ᗝ・̆)って好感度ダダ下がりなのですが、まぁ若いしねぇ。
自分が悪いと分かったら、ちゃんと反省して逃げずに謝りに行ったしね。
こんなハズじゃなかった恋が、いつの間にか甘酸っぱいトキメキの恋になるまで。
高校生の青春ラブコメでございました(*^^*)
「恋じゃないみたい」というタイトルだけど、中身は100%恋、しかも高校生同士のかわいい恋のお話です。
一目惚れして恋だと思ってたけど、話してみたら全然違っていたので恋じゃなかったみたいです……という意味なんですね、タイトルは。
主人公の優(攻め)は、図書室でいつも画集を眺めて深層の令嬢のような風情を漂わせる先輩・雪野(受け)に一目惚れ。
ところがデートしてみたら、深層の令嬢どころか汚部屋住人で、おまけに肉食系ビッチだと判明。
いきなり雪野に襲われて乗っかられてしまった優は、「やっぱ、むり!」と雪野を突き飛ばして逃亡。
それまで抱いていた「可憐で儚げな雪野先輩」のイメージがガラガラと崩れてしまい……
「もっと普通に恋愛がしたいんです!!」と主張する優にあわせるべく雪野が用意したのは、ゴールできたらセックス♪というお手製すごろくシート。
「優の言ってた予定をクリアしたらマス目を塗るんだ!」とウキウキしながら塗りつぶしていく様子がなんか憎めなくてかわいい。
一方の優は「恋の順序」に拘っていたはずなのに、段階すっ飛ばしてキスしたくなっちゃったり……。
フレンチのフルコースみたいに前菜の次はスープで、次は魚で…みたいなメニュー通り出てくるのが恋じゃなくて、好きだからいきなりメインの肉!みたいなのもアリだと思うんだけど、初めての恋だからこそ手順を踏みたい優は混乱しまくってて、そこが若いなーって感じでかわいい。
雪野のイメージが、付き合いが進むにつれてどんどん変わっていくんです。
見かけは儚げなのに、実際はおおざっぱで奔放で。
だけど、家族に恵まれないゆえの寂しがりやで。
そして本当は天然で素直で、かわいい人。
この雪野の本当の姿は、見つめるだけではなく、うわべのお付き合いだけではなく、きちんと向き合わないと見つけることができない隠されたお宝みたいなもんなんですね。
そして出会った時は、平気でおっぴろげて自ら乳首をいじって迫っていたのに、優を好きになって以来、恥じらったり、戸惑ったりするところがめちゃくちゃかわいい。
この恥じらうかわいい雪野の姿は、優だけが知るご褒美みたいな感じで、しっかり「恋」をしたからこその変化がとても良かったです。
この作家さんのストーリーは独自の雰囲気と甘さがありながらエロもある。
ほんわかした雰囲気があるのにエロも感じる作品って意外に少ない気がするので
とてもバランスの良い作品で最後まで楽しめました。
お世話好きならたまらない受けの千星は見た目は天使様かと思うくらい清楚で綺麗、
しかしその実態は鈍いし天然だしズボラだし、攻めの優と付き合うようになるまでは
性的な道徳心が薄いビッチ系で見た目とのギャップありすぎも魅力です。
攻めの優は男っぽい外見の普通に男前さんで、見た目肉食系なのに実は保守的な
一面も垣間見えるタイプで千星に迫られ上げ膳のはずが及び腰で逃げてしまう展開は
乙女の貞操の危機みたいで面白かったですね。
優の見てるだけで満足な片想いから友人のいたずら延長みたいな本人内緒の告白で
いつの間にか千星に自分名義でラブレターが送られていて、まさかのOKを貰う。
心の準備も出来ないままに付き合うことになる戸惑いと千星のギャップに
お年頃の揺れ動く気持ちが手に取るように感じられてドキドキハラハラしちゃいます。
千星の貞操観念の薄さの原因がかなりのファザコンでさみしがり屋で人肌が恋しい
そんなどこか幼い日の満たされなかった切ない気持ちもにじみ出ている気がするし、
まるでスタートがお見合いから始めましたみたいな二人がいつの間にか胸キュンする恋を
している展開はとても甘くて楽しかったです。
砂原さんは好きなのですが小鳩さんがちょっと苦手でして…;(すみません!!)
躊躇っていたところ、こちらで高評価の作品だったので
えいやっ!と読ませていただきました。
そしたらもう皆さんのレビューと評価を信じて良かった!というww
男子校という特殊な世界で、
こっそり見惚れてしまう程可愛らしい先輩・雪野が
図書館へいつも足を運んでくれていて
それがあるからこそ図書委員の仕事を積極的に頑張る抱井。
ただ見つめているだけで良かったはずなのに
友人(悪友?w)・益本の余計なおせっかいによって
付き合う事に……。
しかしいざ二人きりになると雪野が積極的過ぎて驚かずにいられない!
ギャップってとても美味しいものだと思うんですけど
抱井の気持ちがわからなくもありませんでしたw
清純を絵にしたような見た目なのにビッチって…。
でも、ただ快楽に流されたいだけのビッチとかじゃなくて
そこには家庭での寂しさが根底にあって……。
基本的な愛が満たされていないと歪みが生じるものかもしれません。
最初の据え膳を食べなくて、二回目の据え膳も結局食べられなかった抱井が
可愛かったです…!!
好きだと思ってた人から迫られたら普通いただいちゃいそうですがw
ドキドキが欲しいとわざわざ宣言した抱井に好感を持ちました!
それで、いちいち抱井の心の中のツッコミが面白くて
何度もふき出しましたよ!
益本に「肉食のなりして草食か!プランクトンで巨体維持する
ジンベエザメじゃねぇんだから」と言われて
“ジンベエザメは確かプランクトンだけではなく小魚も食べるはずだ”とか、
雪野にキスしようとした海辺で、邪魔が入って出来なくて
雪野に指摘された時の
“それは会社なら部長のズレたズラぐらい
そっとしておいてほしいところだけれど”とか!
冷静そうでなんだかお間抜けなツッコミがツボりました!w
しかし、コミカルなだけではありません!!!
雪野がバイトしている店に訪れている大人の男に対して
雪野が清純そうでちょっとした事にも嬉しそうな様子に嫉妬する抱井。
自分はその男の身代わりかと悩む姿にきゅ───ん!!!
真相を知り、心から謝って償おうとするところとか
どきどきしちゃいました!!
それなりに常識人でいたのに、いてもたってもいられなくて
雪野の元へ行く為に夜中家を出たり熱い部分もあって…。
その時どきのパッションって大事!!!!!
逃したらいけない瞬間というのが人生にはあると思うので
間違えなくて良かった、抱井…。
ちょっと気持ちのままに強引だったアレや、
罪滅ぼしの為に準備したチケットや
雪野にとっては優しい抱井で私まで嬉しくなってしまいましたよ!!
雪野が、実は汚部屋だけど料理は上手とか
スレてるのかと思っていたら天然でただ寂しがりだった面とか
わざわざHまでのチェックシートを手作りでかいてマス目を塗ったり…可愛い!!
益本はすごく良い味を出してくれる脇キャラで
益本が男に恋をしたらどうなるのかと気になりましたww
キュンとして、笑えて、苦手な方はあんまりいらっしゃらないようなお話でした。
ですので、是非一読なさってみてください♪
思わず砂原さんの過去作を読み返したくなりました☆