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「ビーンズ・キャンプ」に近いかな?ミステリーっぽい作りと、完結らしい完結ではないのも相変わらず依田先生らしい。大団円完結!って感じで終わったのって…「愛の深さは膝くらい」ぐらいなのでは。
この時代、一般漫画でもこういう雰囲気の作品て多かった気がします。人狼。最近一般漫画へのアンテナが鈍ってるだけで、今も人気なテーマなのかも。
同時収録作は片思いの連鎖が凄まじいです。最終的にソコとソコがくっつくんだっていうのは割にスッキリするのですが、普通の感覚でBL漫画に求めてるのは得られないのではなかろうか。自分は依田作品を求めて読んでるのでそんなこと関係ないけれど。
2つのストーリーが入っています。
まず読んで思ったのが・・・・・
どちらの作品も『やっぱり依田沙江美さんはスゴイ』
でした^^
えっち度とかそういうのは置いておいて・・・
ストーリーがすごいです。
お話として、悲しいところや笑わせるところ
色んな物が全部入っていて
どんどん引き込まれます。
描かれたのはもう10年以上前ですから
絵の中の服だとかがちょっと今の時代と
違うな~という感じは受けるかもしれませんが
そんなの気にならないくらい
ストーリーが面白いと思います!
読んだ後の満足感がとても大きく得られる
作家さん&1冊だと思います^^
・ニュームーンに逢いましょう
・渇きの海
連作です。
同居中の、狼の血を引く慧と、医大学生の佑介。
慧が狼男なものですから、色々と大変な事もありますが、それでもやっぱり慧が好きな佑介は、人より早く老いる慧のために何か少しでも役に立たないか、と医者になる為の勉強をしているのが健気で、ちょっと切ない感じです。
狼の血を引く慧は、匂いに敏感で、佑介に近付く女の子は許しません(笑)
見た目は佑介と同じくらいですが、実際はまだ15年くらいしか生きていないので、お子さまと言うところでしょうか。
・暗殺者のプロフィール
・調教する人される人
連作です。
高校生で、友人同士が寄り集まってバンドをしようというお話。
ちょっぴりミステリー(サスペンスかな)仕立てでもあり、恋の行方と共に、誰が「犯人」なのかも気になるお話でした。
他のかたも書いてますが、表題作は書き込み不足でした。
面白いんですが、一番肝心な部分を曖昧なままにしちゃったので、ちょっと拍子抜けしました。
表題作より『暗殺者のプロフィール』が面白かったし怖かったです。
無邪気な悪意が周囲を傷つけまくってる状況、主人公は美形じゃなかったらハナにも引っかけられてないと思いますw
イケメンは得だというお話でしたw
でもああいう性格って現実に吸引力あるんだよね。
どれも古い初期の作品なので、いろいろ微妙な点も多いんですが、それでも最初から依田さんは依田さんだったんだな、と納得してしまうような一冊。
依田さんのファンだったら、読んで置いても損はないと思います。
ちょっとファンタジックな設定も、いかにも依田さん。
それでいて、妙に毒があって、ひんやりするようなところも、やっぱり依田さんらしいと思います。