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飛び抜けてアカるいわけでも、暗くておもーいわけでもない、穏やかな短編集。みんな何かしら悩んでいるし、仄暗い部分もあるよね、、という本
表紙のあわいイメージがぴったりですが、それぞれ毒々しい部分もある不思議
・歳の差。父子プレイ。本当の父親との再会
・学校の先輩との再会(どちらもクローゼット)
女性とうまくいかない。別れ、隠れ
・元教え子。制服フェチ?写真部。ヌード
・元カレとの再会、転勤、病
・まだまだ幼い。足フェチ
短篇5編!どれも優しくてクスっとキュンが散りばめられてて満足。
表題作は父子プレイ?エグい?と思いきや、おふざけの延長で、ちょっと安心。可愛くて切ない。
昔の恋人に1年毎に偶然再会しちゃう話と足指フェチの話が特に好きでした!足指…癖のある性癖なのになんだかとっても魅せられました。
エロエロしてないけど肉感がとってもえっち!胸からお腹周りの描き方、とっても好きです。
お話も捻りが効いてて、ひしひしと良さを感じる作品集でした。
デビュー作とのことですが、どの短編もクオリティが高くて驚きます。
特に4つ目の短編!必読です。
「背伸びしてブルー」萌2
父の顔も知らない高校生の旭は、37才のリーマン・佐伯さんと付き合っている。
八百屋で親子に間違えられたことから、「父子プレイ」が始まって…。
旭目線ですが、佐伯のやるせなさが沁みます。子どもって無邪気に残酷なところがありますよね。
ラストは別の意味でこころに沁みます。
「クローゼット・ハイ」萌2
クローゼットに隠しておいたゲイDVDを見られて、彼女と別れた守屋。
高校時代の集まりで憧れていた先輩の雨宮に3年ぶりに再会するも…。
実は1か月前にハッテン場の公園ですれ違ってました、という話。
言い出す?どっちが?どう切り出す?今回はスルー?という展開にハラハラします。雨宮先輩がイケメンでした。
「制服とヌード」萌
同棲して2年目の高校教師(32)と元教え子(24)。
生徒にやきもちを焼いて拗ねる恋人との回想と、今の生徒の悩みがぼやっとリンクしてます。攻め受けがイメージと逆でした。
「ホテル☆エトワール」神
一番好きな作品。
約束したわけでもないのに、1年の1度偶然に会う大学時代の後輩。
当時、3年一緒に暮らしたのに、就職の面接当日に突然「アジア行ってくる」といなくなった恋人との3回目の再会は…。
切ないです。一緒に暮らした部屋を先輩が出たのは、後輩がアジアに行った3か月後。後輩が誰もいない部屋に戻ったのが半年後。3か月のズレで人生は大きく変わってしまうんだなあ。一緒にいられたはずの時間がなくなって、会えない数年間があって、今があって。一緒にいたいと願っても、今度は先輩がアジア(ベトナム)に転勤。
初めて来年の約束をして別れた2人に幸あれ、と願わずにはいられない作品でした。
「指先エスカレーション」萌
足フェチくんと、彼のせいで足の指が性感帯になった同級生。
フェチってすごいね、という話でした。
描き下ろしは表題作と「クローゼット・ハイ」。
クローゼットの方は先輩も高校の時から!?というポロリ告白といちゃいちゃが可愛い。そして先輩がイケメン。
カバー裏には「ホテル☆エトワールの続きが!!
声を出して笑いました。
この短編集、絶対読んでほしい!!
短編集ですね。みんないいお話でした。
なんというかみずみずしい新鮮な風が吹いたような。
目尻のキリッと上がったお顔を書かれますね。とてもいいです!とくにこの方の書く高校生は好きです。
表題作の背伸びしてブルー
父子プレイはどうなの?受けは面白がれても攻めは思いやりからか自分で言い出したもののキツイのでは?
攻めの佐伯が受けの旭を手離します。
大人だから子供だから若いからとか年の差カップル特に高校生はぶち当たる問題ですね。特に父子プレイなんてして実父が現れちゃってややこしい。
数年後二十歳になって旭は佐伯のお店を探し当てて会いにきます。やっと年齢だけは大人になり、まだ好きだと伝えキスまででお話は終わります。
切ない所もあったしまだ距離や年の差は残りますが幸せになってほしいです。
他の作品もそれぞれ良かったです。
絵がたまに不安定かな?
短編集。なかなか目の付け所が個性的な作品ぞろいです。
「背伸びしてブルー」
父親を知らない男の子が、偶然出会った年上のリーマンと「パパプレイ」。
高校生の旭はハマってるけど、大人の佐伯さんの方は旭の父親にはなりたくなくて…
Hの時の父さん呼びは背徳感ありますね。
「クローゼット・ハイ」
ゲイを隠してる男のニセの日常。ハッテン場で先輩を見たような気がするけど、確かめることができない。でも先輩に見つけて欲しかった…短編のせいかあっさりハッピーエンド。
「制服とヌード」
元生徒と教師のCP。
元生徒・夏目は今はもう社会人。教師の方は今の教え子の姿にその時の恋をフラッシュバックしたり。
ストーリーはちょっとわかりづらいようにも思うのですが、夏目に恋をしたその心はまだ鮮やかで、それは制服に萌えたわけではなく、今も夏目その人を追いかけている。
「ホテル☆エトワール」
大学の後輩で元恋人、今は腐れ縁?のように年に一度偶然のように寝る間柄の塩見と上川。
今年もまた町で行きあいホテルへ。しかし今年の上川は……
年のせいかな、こういう話すごく…なんというかグッとくるわ。
いつか消えてしまいそうで、でもそれは自分の目の前から消えるだけで死ぬわけじゃないと思ってた。でも「死」が急に現実になる感覚。自分も風景も何もかもが死滅する感覚…そんな時未来を約束したくなる感覚。
「指先エスカレーション」
性癖もので、意外なエロさがあった。それはかわいいオレだけの足の指…
「背伸びしてブルー番外編 甘いりんご酸っぱいりんご」
表題作の佐伯さんの子供時代。お父さんの思い出。
「クローゼット・ハイ番外編 脱いでも脱いでも」
先輩の方も高校時代から後輩を見ていた事が判明。長い回り道でしたね。
「カバー下」
作者様直筆あとがきと、「ホテル☆エトワール」のその後です。
私は「ホテル☆エトワール」が印象的でした。