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美形俳優ジョシュアがきれいでかわいい。
ゴローへの好きビームが積極的でかわいい。
ゴローもすぐにジョシュアを受け入れて話が早い。
社長が芸人を毛嫌いするのは自分も元芸人でゴローと元コンビだったのがおもしろい。
コンビ解散の理由が女だそうだけど、社長の奥さん関係?かは謎ですね。
ジョシュアが社長のコンビ時代のネタをいじったり、その映像を見てバカウケしてるのおもろいです。
ゴローとヒロシが幼なじみの腐れ縁で、同じ相手を好きになったらその相手はたいていゴローを好きになるというのが意外でしたがわかるような気がしました。
ゴローはまっすぐでブレないし売れないなりに芸人を続けていて人望もありそう。人間的に魅力があるんだろうなと。ジョシュアにも惚れられたし。てことはヒロシもジョシュアを本気で好きだったということですかね。
ヒロシは状況が見えて分析はできるけどゴローのように本能的になれない。だから芸人をやめてビジネスマンになっている。
そんな2人が青春時代に好きになったサリー先輩が腐れ縁の象徴的な存在なんでしょうね。
公次郎と晶彦の話が好きでした。ヤクザBL大好き。
晶彦がヘラヘラしているけど父親としてがんばっているし公次郎をずっと思い続けていたのがいい。
篠田が晶彦を誘っている時、土下座する公次郎がかっこよかった。晶彦も。
「夏」がついたタイトル本を再読したりと読み漁っていまして、その一環です。
【あなたにあげる】
モデル出身の俳優ジョシュアと事務所の社長・宏(既婚)の不倫話かと思いきや。
宏との不倫に疲れたジョシュアはゴローというラーメン屋で働く芸人と出会い恋に落ちていく。そして宏とゴローはもともとお笑いコンビを組んでいた、という事が発覚。
【夏のおわりのサリー】
ゴローと宏の高校時代が宏視点で語られています。二人は幼馴染で趣味が似ており、いつも同じ人を好きになるのだが、相手が選ぶのは大抵ゴロー。
またしてもサリーという男の先輩を二人は好きになってしまい…。いつも選ばれない宏の気持ちが切ない。
【髪結い亭主/ふわふわ亭主】
高校生時代の恋人同士の再会もの。片方は下っ端ヤクザ、もう片方は双子を抱える男やもめ。お互いに抱えるものが大きすぎて、ただ純粋に好きというだけでいられた高校時代とは違うというところに尻込みするヘタレヤクザが良かった。
表題作シリーズよりもこっちが好きだなぁ。
【珍奇男】
主人に捨てられた陰間のお話。
【夏の俺たち】
「あなたにあげる」や「夏のおわりのサリー」の登場人物が勢揃いします。
夏が来るとサリー先輩がいたあの夏のことを思い出す、という二人。二人にとってほろ苦い青春の一コマなんだろうなぁ。そして好きだった人には今でも幸せに笑っていてほしいなぁという気持ちが良かった。
短編の割には登場人物が多くて、誰の話なんだか?みたいに一読では焦点がつかみにくい…。
そして宏とゴロー、この二人の間ではBがLになることはなさそうです。
宏とゴローの腐れ縁&友情話がベースですね。いつも同じ人を好きになってしまうほど趣味が似ているのだけど、好きになった相手に選ばれるゴローと選ばれない宏という事を描く為にジョシュアやサリーが登場した感じ。
個人的には宏がどういう経緯で結婚したのか、ちゃんと恋愛結婚だったのかが気になりました。その際にゴローとは取り合ったんだろうか?とかそこも気になる。
吉池先生にすっかりやられてる。
この甘さとほろ苦さ、切なさとギャグと、そしてエロと。
読み終わってまず出るのが、感嘆のため息なんだ。
「あなたにあげる」「夏の終わりのサリー」
冒頭に来る話はモデル出身の美形俳優ジョシュアが、既婚者の事務所社長とデキていて、でも上手くいってない、というところからはじまる。
そんな時出会ったのが、ラーメン屋さんと芸人さんを並行してやっているゴローさんだった…
ゴローさんと想いが通じるジョシュアだが、社長に関係がばれていざ修羅場かと思いきや!
いや、修羅場は修羅場なんだけど、まさかのオチがくる。
そして社長とゴローの過去の話に移り、高校時代、社長が全寮制の男子校で先輩に淡い恋をしていた話になるのだが、これがまたなかなか切ない。
社長は吾郎にいつもいつも負けていて、すごく複雑なんだと思う訳。でも自分が劣ってて負けてる訳じゃなく、吾郎がまさってるから勝つ訳でもなく、そういう所は本能的にわかってる訳よね。だから信頼感のようなもの、離れがたさのようなものを持ち続けてるんだと思う。色んな矛盾みたいなものを抱えながらも、自分の大切なものは吾郎だって大事にしてくれる、そこがいつだってブレない2人の絆なのかな。
「髪結い亭主」「ふわふわ亭主」
ヤクザの組員・公次郎は、組長の娘が事故死したことでその娘の夫・晶彦に会うが、実は晶彦と昔付き合っていた…という冒頭。
晶彦は小さな双子を育てていて、彼らの人間関係が色々入り組んでいる訳です。はっきりした正解は最後まで仄めかしのままなんだけど、極道の公次郎のヘタレ振りと、ゆるい感じの晶彦が実に腹を括ってるさまが描かれてます。晶彦、いい!一途で、正直で、健気で、何より強さを持ってる。
「珍奇男」
タイトルからのイメージと違う、囲われて、捨てられた陰間妾のお話。マスコさんには珍しく?ギャグっぽい展開はない。切ない系でした。
「夏の俺たち」
なんの因果か、再びコンビを組んだら超ブレイクしている社長と吾郎。サリー先輩も前とおんなじ笑顔で笑ってくれてるんだよ。
こういうオチを持ってくる所が、吉池マスコ様の凄さだと思う。
どうしても自分の読解力だけじゃ汲み取れない吉池作品。
こちらもyoshiakiさんのレビューでだいぶん補完させてもらって「なるほどそういう話だったんだ」とようやく消化出来ました。
淡々としてるんだけど、くすぶっている熱のようなものが潜んでいることは伝わってきて、その熱の正体が分かればストンとくるのに分からないから結果消化不良になっちゃうような。
でも分かると急速に胸が熱くなるような。
分からないなりにも、吉池作品に共通しているその空気感は好きだな好みだなと思う。
評価迷ったけど「萌」にしておこう。
こちらの作品、別の吉池作品のレビューで同じようなことを嘆いていた時によくレビューを参考にさせてもらっているレビュアーさんからオススメいただいたものでした。
ここにこっそりありがとうと残しておきたい。
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!
久々に吉池マスコ氏らしいといいますかアホエロっぷりがたまんない作品の仕上がりに
自身は大満足であります!!!
マスコ氏の何を知っているのかと聞かれると何とも答えづらいところなのですが
それでも全体を通して勢いのある話とほとばしるエロとたまにほろ苦テイストが入るあたりツボを外してないなぁと感じます。
表題作の他に5作入っていてどれを読んでも読み応えアリの素敵なまとめ方をされていて
吉池マスコ氏、やっぱり好きだなーと再確認させられる仕上がりでした。
初見の方は、かわいい絵柄につられて買ったら割と汁多めだった!ガーン!!!
ってならないようにご注意くださいwwww