コミック

  • 僕の幸福を紹介します

僕の幸福を紹介します

boku no koufuku wo shoukaishimasu

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作僕の幸福を紹介します

翼,受けの近所の高校生
諒,攻めの近所のお兄ちゃん

同時収録作品追憶の手引き(前編・後編)

聖前,会社員,おじさん
石川,インターン中の会社員

同時収録作品白露と枯れない紫陽花

鹿島,国語教師
雫石,内気な生徒

同時収録作品やわらかなジレンマ

伊藤,クールな研究所職員,28歳
圭,出会い系で知り合った?高校生

その他の収録作品

  • カバー下表題作CPのマンガ有

あらすじ

就活を終えた大学4年の冬、インターン先で知り合った男・聖前。
なぜか執拗に自分を追い回す聖前にキスをされ、抵抗することが正解なのかわからないままに数を重ねてしまうが…
聖前にキスをされるたび石川は、昔、想いを寄せていた先輩のことを思い出す。
同性を好きになる自分を許せずに気持ちを押しとどめてきた石川にとって、聖前のキスは心をかき乱し、暴くようなものだった…。

著者渾身のファーストコミックス、胸を突く静謐な愛を描く一冊。

作品情報

作品名
僕の幸福を紹介します
著者
ロッキー 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
ISBN
9784758073608
3.5

(57)

(13)

萌々

(15)

(21)

中立

(6)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
14
得点
194
評価数
57
平均
3.5 / 5
神率
22.8%

レビュー投稿数14

歳の差

◾️僕の幸福を紹介します
ロッキー先生の描く歳の差が好きだ。歳の差以外も好きだけど。大人の葛藤し具合がセクシーで好き。
翼が攻めなのか〜!攻めで中学生の翼に眼鏡をかけるロッキー先生のセンス。素晴らしい。

◾️追憶の手引き
聖前さんとのきっかけとか、家族のこととか、詳しくは語られないのでちょっとモヤっともする。ただ徹底して主役の石川の一人称で描かれるので、ロッキー先生の絵柄と相まって文学的雰囲気が漂う作品。
石川が過去の自分と向き合いつつ、今どうするか選択する構成も良かった。そう、タイトルから察するに、これは聖前との恋愛の始まりというより、石川の学生時代の"追憶"の話なんですね。
どうやら聖前さんは危ない変態ではないようで安心したよ。石川の笑い声でENDなのが嬉しい。

◾️白露と枯れない紫陽花
これは歳の差本なのです。
先生は生徒を弄んでるけど愛があるからいい、か…う〜んロッキー先生…好き…

◾️やわらかなジレンマ
弁当作ってたのはるいちゃんなのね。

0

静かな展開がなかなか

ロッキー先生初読みです。
短編4本。

皆さん、無口ですね。
表情もほとんど変わらない。
静か〜にお話が進む。
でも、皆さん気持ちはあるわけで(当たり前)相手のことを思って、人によっては(主に若い方)一生懸命伝えようとする眼差しが愛おしかったです。

特に「白露と枯れない紫陽花」の雫石が、前髪ボッサ〜で暗いんだけど、先生にキスされて前髪をあげられる顔はきれいでエロかったです。
先生の雫石を弄ぶ趣味は私は好きではないけど。どSですやん。

「やわらかなジレンマ」の圭もかわいかった。
伊藤さんに「しごと」「なんさい?」とひらがなで質問攻めしたり。無口な伊藤さんのことを理解しようとしたり。
4コマの彼シャツの「もえる?」が特にツボでしたw

この後、ロッキー先生作品4作読みます。
登場人物がどれほど喋るようになるか、どんな表情を見せてくれるか楽しみですw

0

穏やかだけど、一癖二癖

ロッキーさんの作品は、一度だけ読んだときと何度か繰り返し読んだときとで、全く違う評価になる気がします。
一度読んで「好き!」となる作品もあるけれど、この短編集は一度では理解し尽くせないような。
というわけで、初読時の評価と読み返した際の評価の両方を残しておこうかと。

【僕の幸福を紹介します】 中立→萌
マンションの隣に住むお兄さんと、弓道に勤しむ兄弟の弟。
片方が若年層すぎる年の差CPが少し苦手なので、最初読んだときは「ちょっと気持ち悪い」と思ってしまいました。すみません。攻め予定の中学生のビジュアルがあまり好みじゃなかったせいもあるのかも。お兄ちゃんの方が文句なしのイケメン。
繰り返し読むうちに、理由がないと動けない大人の臆病さとか、感情だけで怖いものなしになれる若さとか、兄への憧れと隣のお兄さんへの気持ちの違いみたいなものがはっきり見えてきて、弟に好感が持てるようになりました。
でもやっぱり中学生…。

【追憶の手引き】(前後編) 中立→萌
最初は聖前さんが石川に惹かれた理由が分からなくて戸惑い。
石川が抱える事情も小出しで分かりにくいので戸惑い。
同性を好きになった自分の感情が許せなくて、否定した高校時代の回想と、温かな家庭が壊れて帰るところがないという現状は関連があるのかないのか。
これだけ「同性同士」を否定しているからには、ゲイバレして両親に勘当されたというわけでもなさそうだし、そこがよく分からず。
与えられた情報だけで読むしかないので、石川=宿無し大学4年生のインターン、聖前さん=インターンの石川のどこかしらに惚れ込んで迫るおじさん、という手駒しかない。
ただ自分を受け入れられなかった石川が、大人の包容力に少しだけ身を委ねることを自分に許すのは良かったです。
もっと長い話で、しっかりバックグラウンドを読めて、聖前さんが石川のどこに惹かれたのかも描いてくれたら、もっと萌えたはず。

【白露と枯れない紫陽花】 中立→萌
祖母と同居する数学教師と、何か家庭に複雑な事情がありそうな内気な高校生。
これも消化不良というか、圧倒的に情報不足でモヤモヤ。
初読のときは先生の余裕とSっぷりに、いたいけな少年の反応を楽しんで弄ぶ残酷さしか感じられませんでした。
読み返して、先生はただSなわけじゃなくて、少年の執着心を煽りたくて、先生の方もわりと必死だったのかと気付けたら、やや萌えました。
この話ももっと長く読みたかった!

【やわらかなジレンマ】 萌→萌2
出会い系で出会った社会人の伊藤と、高校生の圭。
伊藤の他人を踏み込ませない空気に、怯みつつも攻める圭の若さが良いです。
結局伊藤は不器用なだけだったわけですが、この作品の何がいいって圭が伊藤に質問するところ。
今まで教えてくれない、隠されていると思っていたことが、ただ「聞く」だけで簡単に教えてもらえることから、決めつけて勝手に傷付くよりも踏み込め!っていう教訓を得ると共に、自分には質問を返してくれない伊藤に寂しさを覚える描写に悶えます。
好きなら相手のことを知りたくなるのは当然ですもんね。
聞いてくれない=興味がない、んじゃなくて、そこも伊藤の不器用さ。
描き下ろしの伊藤からの質問でさらに悶えました。

表題作以外は、もっと踏み込んで、もっと長く詳しく読みたい!と思うものばかり。
情報が足りなかったり、匂わせばかりで物足りなさを感じるところが、萌えを減少させている要因なんだよなあ。
と、いう1冊でした。スッキリしたいときには向かないかも。

0

年の差カップル

幼い頃の弟可愛いです。
たぶん、お兄ちゃん大好きなんです。
素っ気なくされても大好きなんです。
成長しても翼可愛いです。
でも、翼が攻めなんです。
美人で年上のお隣のお兄さんが受けなんです。
あー、お隣のお兄さん諒は良い受けになりそう。
お兄ちゃんもイケメンなんだけど彼女がいる。
お兄ちゃん受けにしてらツンデレだろうと思う。
ぜったい可愛い。


次は表題作の表紙の子が受けの話。
一度は否定した同性を好きだという思いを年上の男に暴かれていく話です。
あとがきにある、カップルになるまえは意地をはっていた石川がカップルになると素直になり、その石川に翻弄される聖前さんをみてみたいです。


もうひとつの話。扉絵の子たちです。
先生に恋をしてる高校生可愛いです。
名字が雫石でしずくって呼ばれてます。
卒業したら一緒に住むようです。
おばあちゃんと住んでる平屋の先生の家かな。
わざと傷つけて後で甘やかすのが先生の趣味。泣かせるのも大好き。(あとがきから)
そういうのもっと読みたいです。


最後の話。裏表紙の子たちです。
お姉ちゃんにフェラの仕方を聞いちゃう高校生の弟。一瞬沈黙の後で答えるお姉ちゃん。
おぉ。なんというか、チャレンジャー?
この話だけ最後までしてます。
年上のお兄さんとはネットで知り合ったっぽいです。
彼シャツで萌える伊藤さんとケイくん良いです。
描き下ろしで伊藤さんは女の子が来ると思っていたらしいです。
ちょっと傷付いたケイくん。
でも、特に問題なかったみたいで伊藤さんは言葉少なく感情を表に出したりしないので戸惑うケイくんだけどちょっとずつ伊藤さんが成長してます。

ロッキー先生の作品にハマりました。
イラストもストーリーもぜんぶ好きです。

1

なんだか良かった。

黒縁ズレ眼鏡は大村崑を思い出すので見なかったことにさせていただきたいのだけれども、表紙も特に…だし、タイトルもなんなのだこのストレートな感じは?と全然期待せずに読んだのですが、読後なんとなく癒された自分がいました。さりながら、ほのぼの~でもなく、心温まる~、とかいうわけでもない四つの物語が収録されています。インパクトこそないけれども、独特な空気感のある作品集。蛇足ですが表紙イラストは表題作のものではありません。

人物の困り顔とハニカミ顔がツボだったのと、全てのカップルのどちらかが憂いのある大人なタイプの組み合わせだったので個人的に萌えたような気がします。あとは全体に漂う、おセンチでアンニュイな自分に酔わせてくれるオトメ調。こういうトーン、好きだったりするのですよね。全然褒めてるようには聞こえませんが…、結局どのカップルもお互いを想ってるっていうのがじんわり伝わってきましたし、作品ごとに作家さんの愛のある解説がさらっと添えられているところに好感を持ちました。

雰囲気が好きって意外とあなどれないと申しますか。ふと、もう一度アレ読んでみようかな~と引っ張り出して読んでみたり、見るとはなしに部屋で流しっぱなしにしている映像とか、作業用BGM、のような。これといった主張はしてないんだけど、時折接すると安らぐ。そんな、不思議な魅力のある一冊でした。気持ち的には「萌×2」寄りの「萌」です。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP