おまけ付きRenta!限定版
最近は新刊目白押しですね。
どれを買ったらいいんかわからんくて、ついつい作家買いのみに。
これは久々に冒険した初読みコミック作家さん。
買って良かったです!!
作家さんも後書きに書いていますが。
「…BL?」という感じのストーリーです。
どっちかっつーと、青春ドラマ。
友情、障害、トラウマ、恋…みたいな。
物語のスパイスに恋もあり、的な。
それが新鮮というか、リアルというか。
BLお約束ではないけれど、ごく自然な展開がとても気持ちよかったです♪
難聴を患うイケメンだけど物静かで気難しい航平と。
元気すぎて喧嘩っぱやいのが玉にキズの太一。
キャラクターも大学の学部も全く違う二人ですが。
ある日お腹を空かせた太一へ航平が「お弁当」をあげた事が切欠で知り合います。
そのお礼にと、太一が航平の「ノートテイク」をお弁当と引きかえにはじめます。
太一の何気ない一言に航平は救われ。
航平の深い部分に太一が共鳴する。
やがて、夏休みに入り…?
本当に、一般誌でも十分通じるお話なんですが。
最後の最後で小さな台詞に、個人的にかなりズキュン!ときました。
何て言いますか。
最近、少しパターン化された展開のお話を読むことが多くて。
何となく萌えにくくなっておりまして。
このお話は、特に大きな事件もないんですが。
自然な感じで空気が緩やかに変わっていく。
恋の話と言うよりも、二人の青年の成長のお話で。
成長の中に恋というスパイスがある感じ。
それが逆に、すご~く萌えました!
幸せそうにお弁当を食べる太一の声が一番大切な航平。
たまに見せる航平の笑顔がもっと見られるようにしたい太一。
ふたりの願いは、やがて二人を成長させてくれる。
いいですね~。
こういう関係の二人、とても好きです。
特に、幸せな顔でお弁当食べる太一を見ていると、こっちまで幸せになります♪
聴力障害の話を少し。
私は片耳だけ軽い難聴なんですが。
歌を歌うのが生き甲斐みたいな人間なんで、難聴になった時は凹みました。
そして、もしもこの耳がもっと聴こえなかったら…と思うと怖いです。
どんな障害でも、自分だっていつなるかわからない。
だから、人の気持ちのわかる人間でありたいもんです。
難しいけれど。
萌萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
タイトルへの興味と、鮮やかなのに柔らかな印象の表紙に一目で惹かれて即買いしてしまいました。
初コミックスだそうですが、新人さんとは思えないほどの手ごたえ。
カテゴライズに走らないキャラ造詣や、テーマのシンプルさ、くど過ぎず抑えすぎない量のモノローグ、シーンの切り方と繋げ方、コマ割りの抑揚のさじ加減などなど、とにかく基本的な部分がしっかりとしているので、ストーリーが心にすっと入ってくるんです。
個性で勝負(そういうのも大好き)というよりも、静かながら確かな基礎力が光る作風で、「真っ直ぐな漫画」という印象を受けました。
表紙そのままの作品世界なので、表紙を見て心惹かれる方がいらっしゃるなら、力強くお勧めしたいです。
難聴のせいで人と距離をとっていた航平が、単純で明るい太一と出会って少しずつ変わっていく――そのあらすじそのままに、航平が太一との出会いによって前向きに変化していく過程が丁寧に綴られています。
友情といってもいい純粋さで、どんどん距離を縮めていく二人の交流がとても自然。
一緒にいて楽しいこと。笑顔が嬉しいこと。相手を揶揄されれば我慢できないこと。隣にいなくてさびしいこと。そして少しずつ積み重なっていく信頼。
恋愛以前の、人と人の関わり合いという最も基本的な部分が大事に描写されていて、素直に引き込まれました。
航平の難聴は先天性ではなく後天性の突発性難聴です。
健常者という言葉を意識しないほどごく普通の中学生だったのに、カーテンを締め切った部屋で目覚めたある朝を境に、突然「障害者手帳作りますか?」と聞かれる立場になってしまった。
そんな航平が選んだのは、髪を少し伸ばすこと。
補聴器をつけた耳を隠し、読唇に必要な目を覆うその髪形。
耳が聞こえていた以前の自分に戻ることもできず、かと言って難聴という今の自分を受け入れきることもできない航平の中途半端な心情を端的に象徴しています。
おまけに手話のことも「俺には必要ない」ときっぱり固辞。
手話を拒絶することは、「そーゆー人達」の世界に交ざることへの拒絶でもあり、カーテンの向こうの「あっち側」の世界にいる人たちへの拒絶でもあります。
大学生になった今も、つまり航平の時間は、カーテンを閉め切った部屋で目覚めた「あの朝」で止まったままだということ。
けれど薄暗い部屋には、カーテンの隙間から一筋の明るい陽射しが注いでいます。
誰の視界にも入らない木陰の中で一人お弁当を食べていた航平の元に、空から突然落ちてきた太一。単純な性格の太一は明るく、そのよく通る声は真っ直ぐに航平の耳に届きます。まるで太陽のように明るく真っ直ぐに。
光に誘われてカーテンを開けた航平は気づいたはずです。
窓の向こうに広がるのは、これまでと変わりないつもの朝だと。誰かが窓を開けてくれるのを待つのではなく、自分の手でカーテンをひいて窓を開ければ、いつでも外の世界に出られるんだということを。
以前のようにさっぱりと髪を切った航平は、手話も習い始めます。
いつか訪れるかもしれない「その時」がきても、変わらず外の世界に出られるように。そして太一と会話できるように。
「諦めること」と「受け入れること」の違いをそっと教えてくれる、心が暖かくなる作品でした。
作家買いリスト追加完了!
※追記
ご意見を頂き、レビュー内容を一部削除致しました。
2014年11月7日以前に「役に立ったボタン」を押してくださった方、申し訳ありません。
木漏れ日溢れる緑の美しい表紙とあらすじに惹かれ、手に取ってみました。
著者様のおっしゃられている通り、BL作品としては濃度が微弱なものの、カテゴリに囚われないフレキシブルな魅力ある作品です。
身体的ハンデであろうと何だろうとわかってあげようとする気持ちが必ずしも本人が望んでいるとは限らない、こうしてあげることが正しいという確固たるものがないから、それを当然正しいものだと解釈する誤謬や欺瞞が生まれる。
自分自身と周囲の意識がズレていくこと、その中で出会ったイレギュラーな存在、決して調和のとれた綺麗事だけでは語れない何かがこの作品からは感じられます。
とは言っても回りくどいことなく、本作品のテーマや伝えたいであろうことはすんなりとシンプルに入り込んできます。
それは、思ったことを何でも口にして行動するまっすぐな太一の存在が大きいからだと思います。
航平もまたその大きな存在に救われ、様々な心の隙間を埋めていく…。
BLという前に恋愛成分自体やや少なめですが、人が人に素直に惹かれていく過程や繋がりを大いに感じられました。
ちょっとづつ進んでいく静かな雰囲気、すれ違う切なさが伝わってくる感傷的な心象描写も好きですね。
タイトルに込められた意味がほんのりと心に沁みてくるところも素晴らしかったです。
恋人とはまた違う二人だけれど、例えどんなことが起きてもこれからも太一のお日様みたいな輝きで航平の行く手を照らしてくれるといいな…そんな風に思える心温まる物語でした。
表紙が綺麗で。
難しいテーマだとは思うけど、太一のキャラクターに読む方も救われるような気がする。
後半、すれ違ってしまった時はふたりの事考えると胸が苦しくなった。
今後ふたりがもっと仲良く過ごしていけたらいいなって思う。
もう少し先のふたりが見てみたい。
その頃にはきっと航平は太一の胃袋を鷲掴みにしてるに違いないw
この物語はエロスも劇的な展開もイチャイチャもなくつかず離れずで繰りひろげられていきます。
んが!物語がしっかりまとまっているせいか、物足りなさを感じることなく満足のいく心地のよい着地で、なんだか不思議と萌心がさわさわざわざわします。
…うちの本棚の9割5分がエロエロ搭載書籍で埋まっているのにもかかわらず、全部忘れて『こんなにきゅんきゅんして、わたしってピュアだわ』と読後につぶやいてしまう。そんな一冊。
説明下手なんで上手い事書けませんが、障害がストーリーにつきまとう重苦しさになっていない所がいい。
確かに航平は難聴だし、他人との距離みたいなのに悩んでたり、若干ネガティブだったりしますが、『そうゆう特徴を持った人』として捉えられたので、読んでいて苦しくならなかった。
あとは太一と航平のどうでも無い様なやり取りがいい。
一番よかったのは、後ろからじゃ聞こえづらいと言った航平に対して、太一が『あ、そうなの?わりー。じゃあ、今度から正面行って呼ぶわ』ってとこにじたばたした。
『のど乾いた~』⇒『あ~?じゃあなんか飲む?』ぐらいの普通さ。日常さ。なんかいいわ~。相手の事情を了解して成り立っているところ。ほんとすごくいい。
勢い余って初レビューするぐらいにはおススメです。←w