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  • 愛のおもてなし京都(表題作 深紅の糸 西陣織の京町家 「神に弄ばれた恋」)

愛のおもてなし京都(表題作 深紅の糸 西陣織の京町家 「神に弄ばれた恋」)

ai no omotenashi kyoto

  • 同人

表題作愛のおもてなし京都(表題作 深紅の糸 西陣織の京町家 「神に弄ばれた恋」)

イヴァン・サタナス
アベル・フェレイラ

同時収録作品焔の能舞台 洛中と能楽堂 「裸のマタドール」

レジェス・サンタクルス
山田理央

同時収録作品秋の南禅寺 写経会と茶の湯 「黒豹の帝王と砂漠の生贄」

カイル
仁科立樹

同時収録作品闘牛場にて スペインにて 「愛のマタドール」

ユベール・ロマン
牧原颯也

その他の収録作品

  • ごあいさつ

あらすじ

商業誌マタドールシリーズ及び「黒豹の帝王と砂漠の生贄」番外編。

それぞれのCPが京都旅行へ。
おもてなし役に既刊の日本人キャラも登場。

作品情報

作品名
愛のおもてなし京都(表題作 深紅の糸 西陣織の京町家 「神に弄ばれた恋」)
著者
華藤えれな 
媒体
小説
サークル
OFFICE-EK<サークル>
ジャンル
オリジナル
発売日
4

(2)

(0)

萌々

(2)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
8
評価数
2
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

マタドール一行、京都へ。

闘牛シリーズと『黒豹の帝王と砂漠の生贄』の番外編。
各CPが京都を旅行するという同人誌ならではの楽しい企画です。


【神に弄ばれた恋】17ページ
日本スペイン交流400周年記念を機に
日本を訪れたアベルとサタナス。

アベルが西陣織の繊細な色彩の変化に
人生の光と影を、闘牛士の生と死を見出だすのが
切なくもロマンティック。

京町屋でのラブシーンの甘さにほっこりしました。
過去の罪を胸に宿しつつも、何だかんだラブラブで
幸せそうな二人が良い。

接待役には『雪の褥に赤い椿』の朝加と
『恋愛派閥』の瑞木(受の弟)が登場。
かたや献身的、かたや阿漕な二人の
対照的なおもてなしが面白いですw


【裸のマタドール】9ページ
能楽堂にて『道成寺』を鑑賞するレジェスと理央。

激しい愛執の物語に深く共鳴し
理央への愛に浸るレジェスと、
その傍らで食っちゃ寝している理央w

しかし実は理央もレジェス同様、愛する者を灼き殺すほどの情念をもって闘牛に臨んでおり、レジェスはそんな理央の闘牛を今後も見守り続ける。

ほのぼのした雰囲気ながら、狂おしいほどの愛も伝わってくる、非常にこの二人らしいお話でした。


【黒豹の帝王と砂漠の生贄】9ページ
カイルと立樹は、南禅寺で茶の湯や写経を体験。
仏教の「不離当処」という言葉から
互いに出会えた幸せを噛み締める二人が良いです。


【愛のマタドール】5ページ
〆は、唯一のスペイン残留組。
アベルに日本旅行に誘われるも断ったユベール。
颯也を傷つけた国になど行きたくない。
そう胸で呟きながら、愛しい男を強く抱き締める…。

『闘牛場、ふたりはそこで生きていけばいい』
という最後の言葉が印象的。
これはほかのCPにも言えることだと思います。
まったり旅行も良いけれど、
やはり闘牛場で命の遣り取りをする彼らが見たい。
またシリーズ既刊を読み返したくなりました。


惜しむらくは誤字・脱字の多さ。
日本文化体験シーンやラブシーンでミスを発見すると、どうしても興が醒めてしまって;
それを除けば、情趣豊かで大変素敵な内容でした。

8

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