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表題作ぼくらのねがい 2

隼人,高校生,三男
両,長男,喫茶店のマスター

その他の収録作品

  • 今日は記念日(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

両親の再婚で、両には三人の弟ができた。
家族思いの次男の健人。無愛想だけど優しい三男の隼人。
甘えん坊な末っ子の真人。みんなで力を合わせて『家族』をしていた。
でも……!? 健人は真人の親友・雄也の告白に動揺し、
両はよそよそしくなった隼人に戸惑う。
おれ、なんで今まで平気でいられたんだっけ?
意識しまくりの家庭内恋愛は複雑で!?

作品情報

作品名
ぼくらのねがい 2
著者
山本小鉄子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics CRAFTシリーズ
シリーズ
ぼくらのねがい
発売日
ISBN
9784813030744
4

(59)

(17)

萌々

(31)

(8)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
235
評価数
59
平均
4 / 5
神率
28.8%

レビュー投稿数8

切なくて泣ける

じわじわ来てますね。
一巻では、それは優しくしてくれる友達のお兄ちゃんへの憧れだよーとか、守ってあげたい家族への愛情だよーとか、勘違いだよと教えてあげたい面々でしたが、二巻でやはり諦められない想いとか、突きつけられる関係性とか出てきて、切ない展開に胸がきゅんきゅん来ましたね。

次男の健人が自分の性癖を長男に打ち明け、自慢の弟がこんなんでごめんと謝るところが泣けました。驚きつつも一緒に家族として暮らしてきて健人の人となりを理解している長男がそんなことで謝るなんてとだばーっと号泣しているのも良かった。一巻で家族の絆を深く描いていたからこその説得力だったと思いました。

健人たちカップルはひとまず幸せになれて安心しましたが、次の隼人が幸せになれるのか…。健人カップルの年齢問題は、ある意味あと数年で解決するけど隼人の方は一応家族だし、時間がたってもそれはどうにも変化しないので心配ですが、じっくりと外堀を固めてくっつけてほしいですね。

1

一つ屋根の下で・・・

1巻目の前半が、色々と気の毒過ぎて重くて、読むのが辛かったのですが、それでも今後が気になったので引き続き購入しました。
さすがにもうあれ以上の哀しい出来事は起こらず、むしろ1巻目の後半のようにコメディなのりになっていて、安心しつつわくわくドキドキしながら読む事ができました。

1巻目では行方がとても気になった、一番下の弟の親友雄也と次男・健人の恋愛・・・
今回は大進展がみられました。健人は自身の性癖に罪悪感を感じていて、「恋愛」を避けていたものの、両兄に性癖を打ち明けたことによってほっとして、更にはちゃんと恋愛しなよって(ちゃんと人を好きなって良いんだよ)と両兄から言われて、そこでついに雄也の告白を受け入れたのです。
どこか諦めオーラを出している健人には幸せになって欲しかったので、この展開嬉しかったです。ただ、雄也は体格も性格も大人びてはいても中学生なので、深い仲になるのは勿論今はお預けです。その辺りセーブしてくれたのも良かったです!!!個人的にはこういう制約って萌えます。

そして、個人的には1巻目ではそこまで魅力を感じていなかった隼人の魅力が一気に花開いた2巻目。クール系のキャラだからこその面白さがあって、すっかりはまりました。隼人のバイト先の店長のキャラもまた良くて・・・勿論隼人は両兄への恋心をどうしたら良いかわからなくてすごく悶々としていて可哀そうではあるのですが・・・

次巻がいよいよ最終巻になっています。

1

登場人物が区別できず(汗)

電子書籍版を購入。
1~2巻を大人買いしたため、まとめての感想です。

すみません。
「しゅみじゃない」よりの「中立」評価です。
評価下げてしまって、申し訳ありません。

ストーリーは、好きな感じです。
山本小鉄子さんの絵も好きです。

でも、でも……登場人物の区別がつかない。
たった、それだけなんです。
なのに、なのに、それが私には外せないポイントだったみたい。
見分けられないって、それだけで、テンション下がりまくりで、作品の世界に入り込めなかった。
話の流れや台詞で一応は、わかるのですが、イチイチ立ち止まって考えないといけない。
それが、ストレスに……
花屋のシーンなんて、店長と隼人が全く同じに見えてしまって……。
『満開ダーリン』を読んでいないので、特に見分けがつかなかったのかもしれません。

もう、残念で仕方がありません。
私の判断力が低いだけかもしれませんが、もっと髪形とかで区別出来ないものなんでしょうか??

0

クール高校生の赤面いとかわゆし。

思春期の恋は見えない無駄の積み重ねだ!!

親の再婚で家族になった義理の4兄弟+幼馴染みの恋模様。
登場人物紹介で終わった1巻に比べて2巻は動きがありました~。

偶然、バイト先の店長:藤森と店員:大志のイチャコラ場面を見てしまい『男同士』を急に生々しく身近に感じてしまう三男:隼人。

しかも藤森には両に片想いをしている事がばれた上に「時間の無駄」と言われ混乱してしまい隼人は両によそよそしい態度をとるように。
感情を外に出さない隼人が恋心と自分の位置に必死に向き合う姿に愛しさを覚えずにはいられません。
クール高校生、赤面は年相応で可愛い。

“好き”だからと進むことで、その“好き”を失いたくない。
一歩踏み込んだがために家族としてうまくいってる両との関係や感情が変質してしまうなら言わずにいたい。

恋愛経験の乏しい高校生として、ごくごくまっとうな考えです。
そんな隼人に対して藤森の言い方はかなりキツい。
でも嘘のない、アドバイスではない優しい発言です。
この押しつけがましくない大人な距離感はいいなぁ。
藤森の出ているメインストーリーを読んでないんで彼の人となりがイマイチわからないんですが←

時を同じくして次男:健人からゲイだとカミングアウトされた両のうろたえっぷりが可愛い(笑)
健人にどう接していいかわからず自己嫌悪に陥るんですが、この取り繕えない素直さとちょっと抜けた感じが両の魅力です。
「変じゃない」なんて言えそうで言えないですよ(笑)
健人もずっと言えずにいた秘密を解放できて楽になっているようです。

その解放感ゆえか、四男:真人の同級生タケとの関係が一気に進みます。
小鉄子さんの作品での受は天然というか可愛い小動物系が多いので健人みたいなクールビューティー受けは楽しみです。
タケ早く大人になれ~!!

優等生で女子にモテモテでありながら義兄:両への想いを自覚し悶々とする隼人と健人への恋心をバンバン出すタケが対照的に描かれていました。
大きく展開があるわりにエピソードが詰め込みすぎにならず、バランスが良かったです。
小鉄子さん御本人も『ゆっくり描く』とペーパーで公言されていますが、この巻はテンポよく進んでいたと思います。

それにしても隼人は今回、ビックリが多くて気の毒だった(笑)
身近に男同士カップル多し!
でも、健人に知られたことによって次巻では抱えているものが少しでも軽くなっていればいいな~と思います。

ところで、最初の方のページで健人のセフレがタケの存在を気にしていますが、そのヤキモチを『無駄な感情』だと言っています。
強がりかもだけど(笑)
藤森は「想っているのを告げないことは想っていないのと同じだ」という持論をもち『時間の無駄』と隼人に言いました。
藤森のはそのあとに「だから俺ならコクる」と続きますが、、恋なんて小さな無駄の積み重ねですよ。
健人も隼人も、めいっぱい無駄を重ねて素直に相手に手を伸ばしてほしい。

そしてまた1年…待つんですよね(泣)
隼人のビックリ顔連発に免じて続巻待ちます!!

4

見分けがつかない…

1巻を読んでから、続きを楽しみに待っていました。

読んでいる最中からずっと感じていたのは、「誰が誰だか見分けができない!」でした。(笑)
小鉄子さんの作品はどれも好きなんですが、こんなに似た顔のキャラがたくさん出てくる作品はいまだかつてないような気が…?
黒髪、平凡な顔の子が3人ほど出てくるので、もう誰が誰だか…と思いながら見ていました。そればかりが残念でならない。
評価を「中立」にしたのは、それが大きな要因だったかなと思います。

内容としては、1巻から気になっていた隼人の想い人が遂に明らかになって、自分としてはスッキリしました。
隼人にはどうか幸せになって欲しい…。
しかし何故、健人はタケのことを好きになったのだろう?なんだか、1巻であれだけ引っ張っておきながら、案外アッサリとくっついてしまったことが腑に落ちなかったという印象。
それを言ったらタケが健人を好きになった理由もいまいちよく分からないけれど、健人のような顔よし器量よしの美人が、何故タケを選んだのか。うーん分からん。
それゆえに、健人の告白シーンであまりキュンとできない自分がいました。私が屁理屈なだけかしら?

しかし、同性愛者とその家族の複雑な心境や、それを乗り越えた絆みたいなものが描かれていたのは、見ていてとても楽しかったですし嬉しかったです。
これまでの著作にも多々そういったシーンが描かれていますが、小鉄子さんの作品の魅力の1つはそこかなと思っています。

3

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