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表題作黒豹の契り

漆黒,黒豹の式神
東由羅,呪術師

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

呪術師の家系に生まれた由羅には、「漆黒」という人に変化する黒豹の式神がいる。契りを交わし、伴侶となった美しい由羅に漆黒はベタ惚れだが、初めての夜に未経験の自分を笑った事を根に持つ由羅は、漆黒に対していつまでも素直になれない。そんな折、古い顧客の家で感じた邪悪な気配を偵察するために遣わした漆黒が囚われてしまう事態に。彼を助けるべく向かった先で、敵の作る水晶の世界に閉じ込められた由羅は、そこで記憶を失った漆黒と再会するが…!?大好評ケモ耳ラブ。

作品情報

作品名
黒豹の契り
著者
成瀬かの 
イラスト
みろくことこ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
白虎の契り
発売日
ISBN
9784041034262
3.8

(25)

(6)

萌々

(8)

(11)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
95
評価数
25
平均
3.8 / 5
神率
24%

レビュー投稿数5

胸キュンがとまらない

シリーズ2作目。
魅惑の義父様のお話しですな。
見た目が若いのであんまり義父なイメージはない。
これまた出会ったころからのお話しかと思っていたのですが
時系列的には1作目のあと。
ラブラブべたべた・イチャコラな白虎カプにモヤモヤイライラ。
過去にとらわれて素直になれず。
素直になれないからいつまでも引きずって。
「なかなかなれないと思っていたが」な黒豹さん。
や、なかなかもなにも20年もたってなかなかもナニもwwと思ったのは私だけだろうか。

今回のカプのいいところは
どんなに冷たくケンホロロでも甲斐甲斐しく一途な攻でございます。
黒豹さんが常におそばにおるのでございます。
一途で献身的な攻が好きすぎていかんのでございます。

なぜこんなにツンツンなのか。
なんでこんなになつかないのか。
なぜこんなに。
受がこじらせまくっていた部分が少しずつ剥がれ落ち、
出会いから過去。
そして勘違い、すれ違っていたものが明かされた最後は
思わず泣ける。
20年こじらせてた分、白虎さんたちが焼くくらい
イチャコラしていただきたい。

2

豹というより大型わんこ攻め×実は愛してほしい超美人受け

かの先生たどりで読みました。前作より当作の方が好き!
素直になれない美人さんのすれ違い話がお好きな方はぜひ~♡
いじいじ悶えられます!
超すごいーっていう「何か」がないので、萌2でお願いします。

呪術師の家(東家)が舞台。
東家は「鏡の中の世界」を保有し、そこで妖を飼ってます。
一人前になるためにはそこに行って妖と契ることが必要という設定。
このお話ではその能力合戦みたいなところも出てきます。
血みどろとか どろどろしい怨念 みたいなものはあんまりないので
そういうのがダメな方でもご安心を。

攻めさん:黒豹。どっかのジャングル?から連れてこられて、
     人間にいたぶられて死亡。恨みつらみが残って妖に。
     要は人間嫌い(最初)。名前は漆黒。能力高い。
     通常の人間には見えない。ずっと耳、しっぽ付き、出し入れ不可。
受けさん:鏡の世界で契ったため、漆黒を式神とし、
     通常の世界で呪術師として活躍中。
     めちゃ美人で、しょっちゅう男に襲われていたため、男嫌い。
前作の攻め受けも出てきます。

前作の攻め受けがラブラブなのを見て、俺はなあ と受けが悩んじゃって
すれ違ってしまう当作の攻め受け。
最後は仲直りできますが、そりゃ悩むわ と思う二人の出会いの状況。
攻めさんの言葉が足りないからだよーと思うのですが
攻めが豹というより大型ワンコに感じられて可愛くて(笑)怒れない私。

そう二人とも可愛くて、にやにやしながら読み終わってしまいました。
後の作品でまた出てこないかなあ、この二人。
と思うので、続きも読んでみようと思います♡
そうだ、みろく先生の挿絵がすんごく素敵でした!
漆黒のぴるぴる丸耳がめっちゃ可愛いかったです!

0

ちょっと変則なツンデレ受け

『白虎の契り』のスピンオフです。
前作の受けの清夏の義父が今回の受け。
攻めは同じく妖。
ですのでカップル自体は別でも、組み合わせの種類は同じく妖×呪術師です。

**********************
受けの由羅は霊力の少なめな呪術師ですが、人並み外れた美貌の持ち主。
一族の東家は霊的なコンサルタント業を生業とし、由羅もその一人として仕事を請け負っています。

攻めは黒豹の妖で、由羅の式神であり伴侶の漆黒。
人型の折は肌の浅黒い美丈夫ですが、甘い物と由羅には目がないネコ科。
**********************

前作の受けの清夏と同じく、鏡の裏の世界で妖と契らなければならない渡月の儀を迎えた18歳の由羅。
鏡の裏の世界には男の妖しかおらず当たり前のように男と寝ろという祖父へ激昂するものの、一族総出で鏡の裏の世界へと落とされてしまうところからお話は始まります。(不憫…)
そうして18歳の由羅と、その20年後の現在の由羅のシーンが時折切り替わり進みますので、わかりにくいと言いますかちょっとそこで思考が止まることがありました。
最初と最後だけ現在、または過去にするなどの方がスイスイ読めたと思います。
分量的には現在の方が多めかな。

式神と呪術師の間に子が出来ると、一族の習いで身内の誰かが戸籍上の親となるため、由羅は清夏の義父ということになっています。
前作の清夏とは違い、由羅は18歳の頃であっても妖艶な美しさを携えていたために色事に手慣れていると思われがち。
そんな風に思われようとも実際由羅は清夏と同じく清らかな身体でしたし、心などは清夏よりも不器用で繊細。
鏡の裏へ落とされ漆黒に出会った初めから、由羅は漆黒へ惹かれていたけれど、あまりに無垢だった為にそれが恋だと自覚しないまま身体と支配関係だけが進んでしまったのが不幸でしたね。
後半、由羅の霊力が強くないために痛い目に合うシーンもあるのですが、その辺りは意外にサラッとしています。
ただ無闇矢鱈に『実は隠されていた実力があったんです!』みたいなヒーローものよりも納得できますし、あのアンニュイな気だるい由羅には合ってますね。

比較的書かれ方や表現から、筆者さんが後ろに透けて見えるのが個人的には気になりました。
あまり成瀬さんの他の作品ではそういうことがなかったのですが。
筆者さんと共に体験したい!一緒に読みたい!という方には良いのかなと思いますが、わたしは比較的離れたところから読みたい派なのでちょっと評価を下げてしまいました。
しかしながら由羅も漆黒もキャラクターが魅力的で、特に漆黒の猫っぽいマーキングがたまらなくキュンキュンきましたしとにかく優しいので、もっと彼らを読みたいという気分にさせられます。
そして狸はどうなったのかというのも気になります(苦笑

4

素直じゃ無い所が可愛いです。

前作『白虎の契り』にて、清夏の養父であった由羅(受)とその式神、黒豹の漆黒(攻)のお話ですが、全編にわたって清夏と、その清夏の式神である俐星も出てきます。
清夏のお話も面白かったので、発売前から楽しみにしていました。

大人になって由羅は落ち着いた雰囲気ですが、渡月の儀の時は、いきなり妖と契って来るように言われ、もちろん抵抗しますが、符を持たされたり、術を掛けてもらったりと万全の状態で鏡の裏側の世界へと無理矢理に渡らされました(笑)

それにしても清夏は術も使えない未熟な状態で、何の用意も無く無防備に突発的に渡ってよく俐星に出会えたもので、今更ながら、清夏の俐星に対する想いが強かったのだなと納得しました。

前作で、けっこう清夏に対してクールに対応していた由羅ですが、今回、最初から最後まで、内心では、霊力が弱く見た目も地味な清夏に対して、共感を覚え大層気にかけていた事が分かります。(本当は霊力は由羅よりも高いのですが)
漆黒はずっとその事を気にして嫉妬しているのですが、とにかく漆黒は由羅が大好き。そのアピールもずっとしているのにもかかわらず素直じゃ無い由羅は漆黒の想いを素直に受け止められません。
清夏の追及によりその理由が由羅から語られるのですが、もうじれったいったって(笑)

結局は由羅も漆黒が大好きだからこそ、初夜の後の一言が気になるし、漆黒の過去が気になり嫉妬するし、騙した形で式神にした事を気にし過ぎているし…
もういい歳の大人なのに強がってばかりの由羅がギャップもあって可愛いかったです。

由羅も、漆黒の記憶が無くなった事によって、普段は言えない言葉を記憶を戻す為に次々と話し、今迄お互いに遠慮して隠していた部分も明らかにして、しっかりと想いを確かめられた場面はドキドキほっとしました。

由羅と漆黒の話も面白かったのですが、前作の主役の清夏と俐星の仲睦まじい様子も読めてよかったです。
でも、まだ清夏がへっぽこな感じなので一人前になるまでにまだ事件がありそうなと言うか、あって欲しいと言うか(笑)続編を希望します。

4

ココナッツ

縞馬さま

コメント失礼いたします(*^^*)
こちらのレビュー今新着に出ていてわかったのですが、白狐のスピンオフだったのですね。
一行目が目に飛び込んで参りまして、そうだったのか!と喜んでおります。
まったく気づいていなかったもので(^^;;
ありがとうございます、買い逃さないですみました。

2人のすれ違いが切ないです

『白虎の契り』のスピンオフで、清夏の養父・由羅の話になります。最初のボタンを掛け違えてからの、2人のすれ違いが切なくてキュンキュンしました。もちろん、清夏と俐星の甘々カップルも登場してます。と言っても、前作を読んでなくても十分楽しめると思います。

呪術師の東家では、18歳になると鏡の裏側の世界から式神となる妖を連れて来なければいけません。由羅も、イヤイヤながら鏡の世界に行かされます。
そこで偶然出会った、漆黒という豹の妖と仲良くなります。由羅を妖だと思い込んだ漆黒は、最初に会った時から由羅を気に入っていて。そして、知り合いの妖から由羅が妖と見合いをしていると聞いた由羅は、自分を選んでくれと迫ります。由羅は、その情熱にほだされる感じで初エッチをしてしまいます。
エッチをする=式神になるのですが、漆黒は分かっていなくて(由羅は説明してたけど、興奮した漆黒の耳には入らず・苦笑)。だからか、エッチが終わった後に、漆黒の何気ない言葉が由羅を傷つけます。
…それから20年以上2人は一緒に暮らしてきたけど、由羅はその時の漆黒の言葉や態度に囚われたままで素直になれません。
そんな中、漆黒が他の妖に捕まる事件が起こります。助けに行った由羅が見つけたのは、由羅の記憶を無くし人間に恨みを持つ漆黒でした…。

そんな感じで、前半は気持ちのすれ違い、後半は記憶を無くしてのすれ違いが切なくて胸が痛くなります。漆黒が、由羅を大好きなのは最初から伝わってくるのに。でもその分、誤解が解けた後の甘々な2人に萌えます。
そんな、人間は嫌いだけど由羅は大好きな漆黒と、好きなのに素直になれない由羅の、不器用な愛情に萌える1冊でした。それ以外にも、漆黒や俐星たち妖の仲良しだったところや軽いオカルト、漆黒のもふもふもを堪能できて満足です。

10

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