• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作パラダイムシフト

山木真,部下,α 
日比谷太介,36歳,科学者,後天的Ω

その他の収録作品

  • 13Years Ago
  • 10Years Later

あらすじ

仕事オタク36才、はじめての恋。

世話焼きな部下×童貞科学者が繰り広げる、
ドラマティック•サイエンス•ラブ!!

話題の『オメガバースプロジェクト』がついに単行本に!

大手製薬会社の主任研究員•日々谷(ルビ:ひびや)は科学一筋の36才。
実験中にサンプルの蜂に刺されてアナフィラキシーショックを起こしたことから彼の運命が動きだす。
体への違和感は強いセックスへの渇望に繋がり、日常生活を送れなくなる日比谷。
そんな日比谷を献身的に支える部下の山木(ルビ:やまき)。
次第に二人は上司と部下の関係を飛び越えて惹かれ合うが、山木には日比谷に伝えられない事実があったーー。

運命に翻弄される、手探りな恋愛方程式。

作品情報

作品名
パラダイムシフト
著者
ぴい 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS THE OMEGAVERSE PROJECT COMICS
発売日
ISBN
9784865890853
3.7

(207)

(62)

萌々

(62)

(60)

中立

(16)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
20
得点
754
評価数
207
平均
3.7 / 5
神率
30%

レビュー投稿数20

10年間の続編を読みたい!!

作家買いしている ぴい先生の作品です。

オメガバース設定です。
製薬会社の研究員 山木 真(α)とチームリーダー 日比谷 太介(Ω)のお話。

篠田製薬のチームリーダーでβの日比谷は、幼少期の経験からαとΩを嫌っていました。
そんな日比谷のチームに異例採用で新卒の山木が配属されます。
挨拶よりも山木のバース性を問う日比谷。
山木の返答はβでした。
ある日、ラボ内でヘビが逃げ、気を取られた日比谷は研究対象のハチに刺されてしまいます。
ハチに刺されたのは2度目の日比谷はアナフィラキシーショックで倒れてしまい…。

うーん、めちゃくちゃ良かった!!
全体的にぴい先生の柔らかい雰囲気は残しつつ、シリアスな展開で進んでいます。
ストーリー構成に無駄がないため、最後まで物語に入り込めました。
言葉に表すことが難しい不思議な魅力のある ぴい先生。
今作も何度も読み返してしまう良作に仕上がっています。

ラボに寝泊まりする「ラボの妖精」こと日比谷。
生まれながらにして優秀なαと身体を差し出して優位な立場に就こうとするΩに、βの日比谷は自らの努力と才能で周囲を黙らせてきました。
あの日、ハチに刺されるまでは…。

一方、日比谷チームに配属された山木はイケメンで仕事のセンスもあり、さらに篠田製薬の代表からも気に掛けられています。
小さい頃に日比谷と会ったことがあるそうですが、日比谷には身に覚えがありません。

すでに一括りに出来ないほど多種多様になっているオメガバースの世界観。
この作品は、後天的な遺伝子変化によりバース性が変異してしまったβのお話です。
タイトルの「パラダイムシフト」とは、従来の常識が通用しない劇的に変化することを意味します。
アナフィラキシーショックが原因で、βからΩになった日比谷の運命は?
そして、日比谷に献身的な山木の正体とは?
ここからは、ネタバレなしでご覧ください。
――運命は2人が出会うずっと前から動き出していた。

このお話には、当て馬は登場しません。
強いて言えば…山木のお父様ですが、いろいろな意味で重要人物です。
さらに、出世を餌にΩを私物化するαの副局長も登場します。
マジで地獄に堕ちろと思っていたら、山木が堕としてくれました。
脇キャラとしては、日比谷チームの研究員、喫茶店のオーナー、篠田代表の秘書が登場します。
登場回数は少ないながらも、篠田代表の秘書はキーパーソンですよ。
うぅ、お名前が知りたかったな(涙)
ちなみに、日比谷のお母様が4コマ漫画でお披露目されています。

Hシーンは、オメガバースにしてはエロ薄めです。
しかし、映画のワンカットを切り取りしたようなコマ割りが、逆に激しく濃厚なセックスを漂わせています。
発情により本能のまま…ではなく、山木が日比谷を大切に想う場面が見受けられて震えました。
「当時も今も日比谷さんしか見えていない」

同時収録『13Years Ago』
本編のその後と13年前のお話。
これが何かを知っている。

同時収録『10Years Later』
本編の10年後のお話。
カレールーの辛さ。

どちらも絶対に読んで欲しい!
感極まって胸が熱くなりますよ。

αとΩだけが作れる特別な繋がり
それは、時にして残酷でもあり、幸福でもある。
あれだけαとΩを嫌っていた日比谷が、Ωの立場を利用してまで手に入れたかった「繋がり」は、嘘偽りない純愛で溢れていました。

最後が駆け足になってしまったのが非常にもったいない。
せめて上下巻だったら(泣)
日比谷と山木…それぞれの苦悩と葛藤をもっと深く読みたかったです。
今からでも同時収録『10Years Later』の10年間を続編にして欲しい。
きっと熱望されている読者様も多いと思います。

個人的には、山木のネクタイをチェックしていました(笑)
毎回、お洒落なネクタイを身に着けているんですよ。
そして、細部にもこだわりが見られる表紙も必見です。
変異転換する前と後の日比谷。
ぜひ表情にもご注目ください。

突然ではなく必然の転換――"運命"に手繰り寄せられた2人。

オメガバース初心者から上級者の方も含め、たくさんの方に読んでいただきたい作品です。

3

Ωの発情期はえっちだ

オメガバ読み慣れないもので、設定上少々複雑なお話ではあったけど、惹かれあい、切なくもあり、真摯に努力して、終盤はとんとん拍子に進み、ハピエンでよかった。

山木の日比谷への接し方も好感が持てたし。
山木は父親に邪魔されずによかった。

多少、飛び飛び?というか、端折りすぎ感があったけれども。

Ωの発情期はえっちですね。
日比谷の普段とのギャップとあり、余計に。 

あとがきの4コマもおもしろかったです。
特に日比谷のお母さんがいいキャラw

0

幼い頃の想いが運命までも引き寄せた?

主人公の醸し出す渇いた空気感とオメガバース特有の
運命というロマンがほどよく溶け合ったバランスのいい1冊でした。

大手製薬会社で研究員として働く日比谷は36歳、独身です。
仕事以外に情熱が傾くことなく、研究一筋に生きる、いわゆる仕事バカ。

そんな日比谷のチームに突然、配属されてきた山木。
彼は以前から日比谷に憧れていたと熱烈に語り、以来、
寝食を蔑ろにしがちな日比谷の世話を焼くようになります。

山木との初対面時、日比谷が彼の性別を確認する描写がありますが
過去のトラウマや性別を利用して自分の努力を踏み躙るαやΩに対して
反感を抱いているのでした。

けれど、皮肉なことに日比谷はある日、実験中の事故により
アナフィラキシーショックが原因でβからΩへと変転してしまいます。

本能に翻弄され、変わってゆく身体、周囲からの冷たい視線に戸惑い、
自暴自棄になってしまう日比谷でしたが、山木は献身的に支え続けます。

変転後も変わらず自分を一人の人間として見てくれ、
健気に尽くす山木に恋を自覚する日比谷でしたが、
偶然にも山木のある秘密を知ってしまいます。

残酷な真実と恋心の間で揺れる日比谷は山木を前に
その想いを溢れ出させてしまいます。

どんなときも冷静で動じることのない山木が
日比谷からの告白に顔を真っ赤にする様子が新鮮でした。
告白した当人である日比谷もそんな山木に驚くあまり言葉を失ってます(笑)

けれど、山木が日比谷に返した言葉は意外なもので…

家のしがらみに縛られ、葛藤する山木の苦しみも理解できますが、
これまで10年以上も日比谷への恋を諦められなかったのに、
ここに来て突然身を引いてしまう山木にもどかしさを感じました。

だけど、日比谷が過去を思い出し、山木を追いかけてくれてよかった…
妻の地位も子供もいらないから山木との関係を認めてくれと
山木父に向き合う日比谷のこれまで見せなかったような執着が
男前で格好良くて、胸熱でした。

でも、こんなに長い間思われていたと知ったら、絆されちゃよね。
まるで、かつての出会いの思い出が、再会も、日比谷の変転も
含めて二人を引き寄せたようですごくロマンチックに思えました。
幼い山木が信じたように、やっぱりはじめから
〝運命〟だったんじゃないかな?なんて…

書き下ろしでは10年後の二人が描かれますが、
そこにはめちゃくちゃ嬉しいサプライズが…!!

10年間きっとたくさんの苦労を経ながらここまで辿り着いたんだな…
と描かれなかった空白の時間に思いを馳せました。

でも、え、ちょっと待って、10年後ということは日比谷は46歳?
変わらぬ若さにびっくりなのと、まだまだ性欲旺盛な二人に
にんまりしてしまいました(笑)

贅沢をいうならば、この先の彼らと二人の10年を
もう少し覗き見してみたかったです…
この1冊で綺麗に完結しているので望み薄とは思いつつも、
いつかまた日比谷や山木の物語を読んでみたいです。

4

オメガバースの使い方が上手い

一読でレビューを書いているので、再読で印象が変わったらすみません。

好きなのですが漫画としてストーリーが分かりにくいところが多過ぎたのがとても勿体無い。考えるせいでストレートに萌えきれなかった。

特にその中でもせめて山木がもっと分かりやすい性格だったら良かったのですが、挙動が一貫していなくて非常に分かりづらい。
散々日比谷のお世話をした挙句、好きだと言われたら逃げる山木。子供の頃から運命の番宣言をしたあたり、家のせいで逃げるレベルの愛ではなかったはずでは。で、お家騒動はといえば日比谷がゴリ押せば通るという。
ストーリーを深く作ってあって、それならこの辺りは納得できたらよかったなぁ。

日比谷のΩα嫌いや過去についても相当重要な要素だと思うのにサラッと描きすぎて、先生の描きたかったボリュームは1巻では収まらないのに要素が多過ぎた印象です。うーん勿体ない。

萌2寄りの萌

1

上手く纏まっていたけど、攻めの気持ちをもっと知りたかった

 受けの日比谷の性格もあってか、最後まであまりドラマチックな描写がなく、急展開のシーンでも大袈裟になり過ぎずに淡々と進んでいくのが、オメガバース作品として新鮮でした。誤診されたわけでもなく、今まで正真正銘βだった受けが、アナフィラキシーショックによってΩになってしまうという設定は斬新ですよね。オメガバースは作者によっていろんな設定を付け加えられる奥が深いジャンルだなぁと、改めて思いました。

 Ωになった瞬間から周囲の反応があからさまに変わってしまうところや、副局長、社長とのやり取りでは、Ωに対してれぞれが持っている印象を上手く表現されていたと思います。ただ、攻めの山木の心情描写が足りなかったかなぁと。発情した日比谷を前に、我慢する時と手を出す時とで変化をあまり感じられませんでしたし、ここまで日比谷を追ってきたのに結局父親に逆らえず彼を諦めてしまうところは少し残念でした。日比谷が社長に新薬開発を提案できたからいいものの、山木も何かもう一踏ん張りして欲しかったですね。

2

難しい

オメガバースものはたまに読むのですが、狼や天狗や神様もので男性が妊娠・出産するのとは違うジャンルなのかな?そっちは平気ですがこの作品のように本格的な世界観の物は正直入りにくいというか共感しずらいです。

山木が子供の時に日比谷に出会って運命の番だと言い出してずっと追いかけてたのはわかった。
アルファとオメガを嫌いな日比谷の為に自分はベータだと嘘をついたのもわかった。

運命の出会いと宿命の進路?と必然の再会?

日比谷がオメガになってしまったときどうして抱かなかったの?
どうして日比谷の事をこっそり研究対象にしてたの?
なのに後で番になったのは何か変化があったの?親の許し?

自分の読解力のなさを棚にあげてすみません。何回でも読んで理解してからレビュー書けって感じですよね。どうもオメガバースものは相性が良くないみたいです。もうこれからは手を出すのをやめときます。

1

オメガバース

大好きなオメプロさんのオメガバース作品。
ぴい先生は初読みです。





βが後天的にΩになるという設定は、
新しくて面白かったです。
他にはこういう設定ない気がします。
(あったらごめんなさい)

そしてこの作品は、
αが優しいのがとにかくいいですね!

自分勝手で王様なαが、
Ωの意思や人権を無視した態度を取る話が
わりと多いように感じますが、
(優しいαもいるけど)
このお話のαの山木は一途で、
Ωの日比谷さんのことを常に優先していて、
読んでいて嫌な気持ちになりませんでした。

結婚した後の幸せなふたりをもっと見たかったです。
あと、山木の父親である社長のスピンオフを熱烈希望します!

2

作家さん買い

作家さん買いです。
オメガバース設定がよくわからず購入しましたが、解説を流し読みしながらでも、きゅんきゅんしちゃいました。

受けの年上ベータが、アナフィラキシーショックによってオメガに変わる。攻めの年下隠れアルファは、色々あって思いが通じ合っているのに受けを拒否。
受けが発情期を武器に想いを伝えたシーンはとても萌えました!

作家さんは、受けの恥辱の表情が上手ですよね、
この作品も本棚に入れました^ ^

2

初オメガバース

初めてのオメガバースで少々構えながら読み始めましたが、冒頭にしっかりとオメガバースの設定について書かれていてたのですんなり入れました。
ただ、まだ慣れないからか、世界観に入り込むよりも設定について考える割合の方が大きくなってしまったので、何度か読み返してようやく雰囲気を味わった感じです。
アナフィラキシーショックによる後天的なオメガ化、ということで、自分で自分を抑えられない発情シーンはなかなかエロく。黒髪ではかなげな受けなんですが、発情して襲い受け気味になるのも好みです。
惜しいのは、エッチの時攻めの表情がよく見えないところでしょうか…
攻めの感情が全体的に読み取りずらい印象だったので、攻め側の葛藤や愛情表現なんかがもっと描かれていると良かったです。

3

オメガバースが好きならぜひ。

同人誌でオメガバースものを初めて知り、
初めて商業誌のオメガバース本を買ったのですが、
かなり良かったです。
評価が高かったのもありますが、高いだけはあります。
他のオメガバース本を読んだことないので比較が出来ませんが、
好きな者同士がくっついて幸せになる、と途中紆余曲折はありますが、
酷いシーンはありません。
オメガバース本に、レイプとかそういった話を求める人には物足りないかもしれません。

エロシーンについては、少し少なめですが、
オメガバース特有のエロさはあります。
局部は全て白くありません。
白い線が入っている程度。
全部隠されてるのが苦手な方に一応。
そして、Hシーンも少なめですがエロいと思います。
エロシーンやHシーンよりも、話の内容に重点を置いた感じでしょうか。

男性が妊娠出産、子育てをするシーンが好きなので、
最後のおまけも嬉しかったです。
二人のお子さんがとっても可愛かったです。
BL好きな方にも、男性の妊娠出産が嫌いな方がいらっしゃるので(過去に何人かの方に出会いました)
それが嫌いな人は、少ししかそんなシーンはありませんが、
読まない方がいいかもしれません。
描き下ろしとあとがきにしか描かれていないので、
そこを読まなければ大丈夫だとは思いますが…。
一応この本は、妊娠出産のシーンはなく、
二人の子どもが出てくるだけなのですが、子どもすら嫌な方で、
書き下ろしとあとがきを読まない覚悟が出来ない方は避けた方がいいです。

あと、ところどころに、オメガバースについての説明が1ページや2ページあったりするので、
オメガバース初心者の方にも優しい本になっています。

オメガバースの世界は、描いたりするのはなかなか難しいそうなので、
若干説明っぽくなっちゃうのも仕方ないかなと思います。

10

再会もの+好みの受け=大好物

これまで様々なオメガバースを商業で読んできました。実を言うとそこまで好きな設定ではありません。オメガの犯され方がレイプに近いこともままあるし、意図せず孕むこともあるし…。ハッピーエンドだとしても『え、ハッピーかこれ?』って思うときもあって。
この作品は違います!後天的運命の番です!
Hしてるシーンのどエロさはオメガバースならでは。普段すました表情の受けが弱ってるとこにつけこんで、急激に好感度上げていくわんこな攻めって流れは王道ですな。元々再会ものが好きだった分、受けが運命の番じゃない(後天的にはなる)のに、一生懸命努力して追いかけて同じ職場で働くという攻めの一途さが素敵に思えた。受けが後天的にオメガになった設定のおかげで、パット見受け受けしくないのも好き。この設定だからこそ、私の中で唯一オメガバースで好きな作品です。

3

オメガバース設定がちゃんといきている

オメガバースプロジェクトの1冊。
製薬メーカーの研究所で働くベータの日比谷は大のアルオメ嫌い。
ところがある日、蜂に刺されてアナフィラキーショックを起こしたのをきっかけに、染色体の突然変異でオメガ化が始まってしまい…。
このオメガバースは受け入れやすかった。
最初のキャラや舞台の設定から化学的というか、薬品会社の研究機関の新入社員が実は…だったり、主任研究者がベータからオメガ化したことをきっかけに発情抑制の新薬を開発したりと、日常寄りになりすぎていないところとか、最終的には、運命の相手と番になってハッピーエンドになるところとか、さじ加減がちょうどいい。
かなり神よりの萌X2です。

1

オメガバースの世界に入れるか否か。

オメガバースプロジェクトの作品。
半分は作家買い、4分の1は表紙買い、最後の4分の1はあらすじ買いでした。
なので、オメガバースプロジェクトについてはほとんど把握しないまま購入していたという(笑)
けれど、本編に入る前の導入部でしっかりと解説されているので、すんなりと本編に入れました。
元々こういう世界観や設定は好きなので、それがBLで描かれるとどうなるのか、興味津々で読み始めました。

途中までは、どきどききゅんきゅんはらはらしながらも、萌×2くらいの体感でした。
ところが、まさかの再会もの!しかも初恋!
一気に神評価に近付き、試練を乗り越えた二人が子どもを授かり幸せに暮らすエピローグに辿り着いたことで神評価が確定しました。

真の父の過去話や子どもと3人の生活をもう少し描いていただけたら、更に嬉しかったのですが……。欲張りすぎでしょうか(汗)

オメガバースという独特の世界観や設定で描くのが難しかったそうですが、とても楽しませていただきました。
ありがとうございます!
ぴいさんの作風が好きなので、これからも応援しています。

6

隠れ○○と後天性オメガの話

オメガバースです。
研究者である受けの元に、助手として攻めが配属される。受けと攻めはどちらもベータだったが、受けは蜂に刺されたアナフィラキシーショックでオメガ化してしまう。
これまで36年間をベータとして過ごしてきたのに、突然忌避していたオメガになってしまい、発情期などを迎えて絶望する受け。一方ベータのはずだった攻めも、実はアルファだという事実を偽っていた…という話。(攻めがアルファだという設定は、本の帯に書かれていたので、核心的なネタバレではないと判断し明記しました)

今までベータとして生きてきた自我が根底から覆され、かなりのショックを受ける受けです。研究者なんだし、別に今後研究ができなくなるわけじゃないのに、ショックで仕事まで手付かずになるのは正直打たれ弱すぎな気がしました。それまでの描写が研究にしか興味のない研究バカだったので、余計に納得がいかなかったです。
オメガバースというよりは、寿たらこさんのセクピスとか、半陰陽とか、そっち方面を連想しました。今まで確立してきたアイデンティティが崩壊するというのは大変なことだと思います。人間だと思っていたのが斑類だったセクピスはその衝撃がうまく表現されていたし、男だと思っていたのが女だった、とかだと自分の身に置き換えてみてその衝撃が理解できるのですが、ベータと思っていたのが実はオメガだった、という衝撃はあまり読者に伝わりにくいです。発情期のある淫乱な存在、という差別があるのはわかるのですが、人類の一割はオメガだという設定だし、それがそこまで差別を受けるようなことかなと思う。そのへんの説得力はもう少し欲しかったです。

6

二人のトラウマが重なるときに…

日々谷がオメガを嫌がる理由、トラウマですね!
そして山木のずっと見守ってきた気持ちが成就して良かった。

オメガバースの社会性部分が描かれていて、
それがとても二人の恋の障害にもなり、悩みにもなっていて、
個人的に新たなオメガバースの楽しみを読ませていただきました。
オメガバースでの差別…確かに。
医学的にオメガになっちゃうというところも。
設定好きにはおススメです!!

3

オメガバースの世界観にハマれず。。

作者様の前作が面白かったので期待して購入。
結果、残念ながら、オメガバースの世界感にハマることができませんでした。
お好きな方はごめんなさい。
大した設定でもないのにウンチクのような説明が長々と書いてあって、どうしてこの設定なのかがいまいち謎でした。
あと私が、男性の妊娠とか子どもネタが好きではないからかもしれません。
もっと萌える設定がありそうなのになーと思いながら読んでました。
作者様の前作がぶっ飛んだお話だったので面白いと思ったのですが、シリアスでユーモアもあまり感じませでした。。

1

オメガバースって奥深い

作者さまの前作がおもしろかったので、作家買いしました。
先日違う作家さんのオメガバースというジャンルの本をたまたま読んでいたので、この世界観は一応頭の中にありましたので、さらっと読めました。この本にも説明がありますので初読みでも全然大丈夫です。

先日のレビューでオメガバースの本はきっと好んで手に取らないだろうと書いたばっかりなのですが、作家さん買いしてたら描かれる事もあって、たまたま手にすることもありますね。今回詳しく見ず知らずに手に取ったので。

読んで作家さんによって描き方、設定、捉え方が違うのでもしかしたらこのジャンル私の中で化けるかもしれないなぁと思いました。

今回の一番おもしろいとこが、βからΩに突然変異で変わるという設定。
えーなにそれ面白い!
しかし、読んでみると私は意外とそんなに萌えれませんでした・・・。すみません・・・。ただ、淡白だった受けが突然変異で理性が飛んでしまいもうどうでもいいから身を委ねて快楽に溺れてしまいたい、この感情を収めて欲しいと、もはや病的になほどに焦がれ苦しむ姿は萌えます・・・!

後、エロエロとありますが多分標準的です。ガッツリ!を期待してたらきっとガッカリしてしまうかと・・・。
そしてラストに子供が出てくるんですけど(てか男同士で妊娠できる世界観なんで当然なんですが)やっぱ、なんか、萎えますね・・・
ファンタジーすぎます。

あと、つがいになるとき、裏首すじを噛み付いたらつがいになるんですが、噛み付くまでが官能的でおおお・・・っとなるんですが、そのまんま歯型が残ったままっていうのもちょっとなぁ・・・

2

Ωとして生きるということ

オメガバースプロジェクトに掲載されていた作品です。
他の単行本では冒頭に纏めて4Pの解説が乗っていましたが、こちらは冒頭に2P・途中に1Pづつと飛び飛びになっていました。初見の方は要注意です。

あと表紙デザインは素敵なのですが、紙質が汚れやすそう…(つД`)ノ(真っ白だし)ブックカバーつけてもらえる店舗では「付けてください!(`・ω・´)」の一言をオススメします。


あらすじを見てβがΩに変わるなんてことがあるの!?と思ったのですが、オメガバース自体が自由な発想から出来てるものですしね!変わってしまったからこその面白さがこの本にはありました(^ ^)

主人公の研究者がβからΩに変わり、周りの対応や評価が180度豹変し発情期が起こるようになり自分の身体も以前とは全く別物になってしまったりと、Ωであるが故の生きにくさや壁など刻々と描かれています。
ズキズキと痛い展開ではあるのですが、オメガバースならではの世界観でドキドキしました。

中盤は読んでてシンドイんだけど、βのままでは無理だった【αとΩだからこそ特別な繋がり(番)】が活きてきて、首を噛む瞬間はゾクゾク(^///^)
お互いに求めあって番いになるのって良いですね!
終盤にむけΩの生きにくい壁も少しずつ崩して行って幸せになるのをニヤニヤしながらオメガバースの世界を楽しめた1冊でした+゚。*(*´∀`*)*。゚+

最後2人の子供も出てきて、オメガバースの締めってやっぱココなのかと。
せっかくの妊娠出来る世界ですから、普段見れないような流れは必要ですねヾ(*´∀`*)ノ可愛かったー♪

1点だけ気になるといえば、攻めのα(社長の息子)は運命だなんだという割には、親の圧力と騙した罪悪感で1度は受けを突き放してるんですよね。結局社長である父親を説得したのも受けのΩ(研究者)だし…。裏では頑張ってたのかもだけどその辺には触れてないので、個人的にはヘタレ攻めに認定。
子供の頃から一途に片思いしてきたのならもう少し踏ん張れよぉぉぉヽ(#`Д´)ノ とモヤっとしたのが残念。

最終ページに難しそうな本の参考文献がズラズラのっていて、苦労が垣間見えました。作家様には敬礼です( ̄^ ̄)ゞ

4

世界観に興味があるか、ないか

作者買いで初めてオメガバースものに手を出しました。
世界観は何となく知っていましたが、本作は丁寧な世界観の説明文が最初にあり、オメガバースの世界を全く知らない人でも読めばすぐにわかります。
まぁ、ようは身分差萌えと男同士の妊娠が平気な方なら読める世界観です。

私の中で勝手にオメガバースものは濃い性描写なイメージがありましたが、本作は突然変異により階級が下がってしまう、プライド高い受の苦悩が描かれており、良い意味で性描写に頼らないストーリー展開になっています。

絵も少し個性はありますが綺麗ですし、性描写も色気がある作者の先生なので、オメガバースの世界に少しでも興味があれば、お勧めしたい物語です。

1

ぴい先生のオメガバース

ぴい先生のTwitterでアンソロのときとは別エンディングになるとの情報があったので、どんな風に変わるのか楽しみにしてました。
結論、コミックスのエンディングのが断然良かったです。アンソロのときは不完全燃焼な部分があったので…特にエロで。

オメガバースという特殊な設定については、巻頭と合間合間に説明書きが施されているので、特に知識がなくても問題ナシです。
わたし個人としてはこーゆーのを読むのがめんどくさいので、アンソロの時に流し読みした程度なのですが、お話を理解するのに特に支障はなかったです。

この世界には男女の性別の他に、
α→超エリート
β→普通のひと
Ω→世間では最下層。性対象みたいな存在
にわかれてます。
男も妊娠出産できて、女×女も可能。
Ωには発情期があり、その間にαと交わりうなじを噛まれると番になるという仕組みがあります。番はα×Ωのみ。

このお話は、αΩ嫌いの優秀な研究員β•日比谷が、アナフィラキシーショックによる突然変異でΩになってしまうお話です。
そんな彼を支えるのが、日比谷に憧れを抱いている部下の山木。彼は日比谷の側にいたいがためにβと公言していますが、実際はαで、しかも彼らの勤める製薬会社社長の息子です。

βからΩになってしまいヤケになる日比谷。荒れる心を献身的にサポートする山木に、日比谷はだんだん惹かれていきます。
しかし彼の素性を知ることになったり、山木が会社の代表である父親に釘を刺されたりと、両想いのふたりはすれ違うばかり。
そんなさまざまな障害を、普段はものぐさで根暗だった日比谷の、山木と一緒にいたいという気持ちが勝りハッピーエンドへ。

お話の冒頭で、日比谷のαΩ嫌いの理由は過去の思い出のせいだとか、実は山木は幼いころ日比谷と会ったことがあると、伏線がはってあったのですが、その回収はわりとあっさりとしてあったので拍子抜け。でも、描き下ろしで補完してあって良かった良かった。
アンソロ読んでた時はドロドロと深〜い過去があるもんだと期待しすぎてました。

気になる別エンディングは、
アンソロのときの6話めがまるっと無くなってて、5話のラストが変わってここで区切りがついたのと、描き下ろしでエロが補完されていたという内容でした。
ぴい先生のエロが好きなので!
アンソロでは物足りなかったふたりのラブな絡みがあって良かったです。
最後遠恋になっちゃったし、山木は日比谷がだいすきだからがっつきっぷりがとても良い!
あのtnkを引き抜くときの描写とか汁だく感溢れててたまらんです。
そしてふたりの子供がかわいい〜
ぴい先生の描く子供ってふわっとしててきらきらしててすごく愛らしいです。
あと、本編から10年後の日比谷が髪伸びて後ろでしばってるのを見て、大人気アニメ•サイ○パスの某メガネキャラが劇場版でポニ○カになってた時の興奮には及ばないけど、ちょんまげ日比谷になってるのにちょっと萌えた…しかも歳くって46歳というオヤジ受…!!
とりあえず、アンソロ時の後半の展開がちょっと…だったので、描き下ろしの内容には満足でした^ ^

ふゅーぷろのオメガバースコミックスがたて続けに発売されますが、
この特殊な世界観に対し、そう気を張らずに読んでも大丈夫だけど、過度に期待し過ぎるのもダメだったなぁと思います。
きっと描く側の作家さまの頭も悩ます設定なのではないかと思うので、これからオメガバースが流行って浸透していくかは予測不可…
どちらかというと、短編で二次創作とかのが盛んだしむいてるのではないかと思います。

いずれにせよ、ふゅーぷろさんにはこれからもいろんなことにチャレンジしてもらって、BL界に新しい風を吹き込んでいっていただきたいです!!

8

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP