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読み終わって、心の中で叫んだ
普通に終わらないのか!!
常倉先生のお話は、ホント普通の様で普通じゃない。
え?何?
リーマンのケンカップル?
片想いしてた攻のちょっとの勘違いから始まっちゃう感じ?
確かに…始まりますが。
特にとんでもなく大きな問題が起こるわけでもなく、クスリと笑ってしまう小ネタの様なギャグが挟まり…。
いやいやいや、でも問題は最後の最後に待っていました。
要所に散りばめられた2人の性格設定。
その他のスパイスの様な登場人物。
それが、最後にこうくるのか〜。となりました。
読み進めて残りのページの薄さに
え?これ、1冊で完結するの?
え?どーなってんの?
と思っていましたが、なるほど流石です。
あ〜やっぱり常倉先生のお話は好きだぁ。
いろんな『咬みつきたい』が入り混じる。
喉元に咬みつきたいほどのライバル心と闘争本能に劣情と性愛と。
同期でライバル同士だが、いつも後一歩を目の上のたんこぶの似鳥に持ってかれる志野。
仕事は出来るのに詰めが甘い志野は今日もまた、プレゼンで似鳥に負けて、後輩の常盤に見張ってもらいながら、トイレで鬱憤雄叫びを叫ぶ。
どうにか似鳥を出し抜きたい志野は、似鳥が後輩常盤を妙に気にしいる事に気付き罠を仕掛ける事に、
しかし、罠を仕掛けてギャフンとするつもりが、似鳥の本気を目にしてしまい、また後輩常盤の実はなことも教えられてしまうが、、、
サラリーマンの仕事の食うか食われるかが、恋愛要素も絡み、その上会社とはも絡みお祭りみたいに騒いでいるけど、きちんとツンツンのなかにもLOVEが入ってきて、でも『咬みつきたい』闘争本能も剥き出しにしてくるシーンにはゾクゾクします。
後輩常盤君と別の部署の乾との話をもっと見てみたい!!
初めて読んだときは志野の似鳥を蹴落としてやろうってところに、心狭いな…と、ちょっと嫌悪感を持ってしまい、あまり響かなかったのですが…
再読しみたら、強い男に惹かれてあがいてる!??ガッチガチに強がってますけど??ちょっとちょっと!!と、志野のことが可愛く思えてきました。意地っ張りで去勢はってる…それを、似鳥は似鳥で冷静を装いながら悶えてるし…と、なんだかんだと好きで高め合う関係って良いな!と男同士の嫉妬や可愛さが良かったです!
序盤のハスキー犬〜チワワのくだりがおもしろくて、これは期待できる!と思って読み始めました。シマ先輩子どもっぽい!おバカ!でも可愛いこういう大人大好きです(*´◒`*)
であるにもかかわらず(なんだこの接続詞)
「お前の願望だろ」
「色っぽくて欲情する」
この会話ですよ…なにそのギャップ狡い…
トキワ次期社長というスパイスが効いてて良きです。
95ページのニトリのモノローグ、最高。ズルい大人。色気が凄いです。デキるオトコ同士の恋愛ってたまらないな〜。ニトリは余裕綽々なのか?と思いきや、一人の時ニヤニヤしちゃうのも人間らしくて魅力的。
オチは!うん、受がナヨっちゃうよりはいいけど複雑〜!ずっとこの関係じゃ疲れちゃわないかな?という不安。でも新鮮な締めで面白かったです。
意外に無い(見つからない)んです、こういうの。私は最初ケンカップルが大好きで登場人物の年齢問わずこうしたカップリングを求め、満足してました。そのうち年齢が高じたせいか?BL慣れしたせいか?リーマン物好きにシフト。でもケンカップルはまだまだ好きよ!というスタンスで探してると、ケンカップルは仕事内容の描写より、勝ち負けの言い争いや主導権争いのシーンが主になっている事に気付きました。仕事描写が詳しくなったり長くなるに連れ、当然ケンカシーンは少なくなってしまうのです。
そういう観点からみると、この作品はどちらも網羅している珍しい作品でした。最高です!