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子を拾う大人と拾われた子供のBL。アレックスはノエルを喰うために拾ったのか、拾ってから喰いたくなったのかが気になっていたが、最後のオチでそんなことは気にならなくなってしまった。どっちもどっちだったという話。
日本に異常な執着を見せるアレックスは、犬猫を拾うように子供を自分のものにして、ノエルと名付ける。ノエルを傍に置き続けるために、倫理観がおかしかったり自分に都合の良い言い訳をしたりと、危ういほど入れ込んでいるのが分かる。
そこには狂気があるのかもしれないが、アレックスが明るく堂々としていたおかげか、闇や病みの気配は感じなかった。舞台が戦後だからというのもあるのかも、なんでもアリの雰囲気っていう。
ノエルはあの出来事の後、部屋に閉じこもって何を考えていたんだろう。後から未熟さのためと綺麗にまとめてたけど、裏がありそうにも思えてしまう。肝心なところでアレックス視点に移り、ノエルの内面が見えなくなるのがもどかしい。
婚約者の存在一つであっさりくっついたのは少々物足りなかったが、何もなくても結果は同じだっただろうし、たぶん重要なのはその後のノエル。アレックスと出会った際のノエルの年齢を考えると、すごいというか怖い。なんて強かな。
ラストは閉じられた世界にしっとりと入っていく二人。晴れやかにも感じる共依存。この時代背景と独特の空気がとても良かった。
物語の時代は戦後の日本。
当時6歳で孤児である受けを外国人である攻めが拾い、自分好みに育てます。
作中にもありますが、源氏物語をモチーフにしていて今風のBLにした感じ。
とはいえ、色んな受けが出てくるでもなく、至って攻めはノエル一筋。
最初から伴侶にするつもりで自分だけの世界に閉じ込めて、自分だけのものにしたいという攻めの執着が最高でした。
対する受けも攻めの執着を心地よいと思っていて、共依存。
後半はもう二人の世界です。
雰囲気はダークめでどこか仄暗さを感じました。
受けも実は…という秘密を持っていて、一癖あるのも読みごたえがあります。
美しい日本風景から戦後の焼け野が原へ
無垢で美しい少年から成長した自我へ
好きでいつまでも変わらないで欲しい気持ちと、変わってしまう・変えてしまう人間の対比が面白かったです。お互いの盲執っぷりはこの時代背景に合っていると思いました。
大好きな年齢差や体格差なんですが、カップリングとしてはあんまり萌えませんでした。
初めの行為シーンも結構無理やりで、今までの溺愛っぷりから想像と違いショックでした。けれどもそれがノエルを大人にしてしまった明らかなターニングポイントになり、立場逆転になるのは面白かったです。
後半の挿絵はすごかったですが、アレックスの彫りの深さや長身の体格が全く活かされてないのがかなり残念でした。表紙ももっと良ければなぁ。
丸木さん作品で、タイトルが「ノエル」、そして義父モノとくれば!近親モノ大好物属性としては飛び付かないわけはなく!
最初はすごい勢いで飛び付き読み始めたのですが、攻めが変な人で、受けも都合よく受けっぽいキャラで、それらがちゃんと筋が通っていて内容も良かったのですが、ちょっと途中で飽きました。
この本を買ったのは諸事情により2週間連休をもらった時で、連休に備えBLばっかり同時に50冊以上一気買いをして、読んで引き込まれたものからどんどん読み進み、途中で飽きたものはどんどん撥ねて後回しにしていったのですが、気が付けばこちらを読み終わったのが連休から2か月過ぎてました。
なんだろ?義父・執着攻め・美少年、大好きな要素が入りまくってるはずなのに……何も嫌なところというか引っかかるところもなかったのに。
ハッピーエンドだし。いいんだけど。
何故か読み終わって「(* ̄- ̄)ふ~ん」という感想でした。
攻めの性格が変な人過ぎたからかな?受けに人物的魅力を感じなかったからだろうか?
ハッピーエンドなんだけど後味が良い意味で悪い…笑
派手な展開は無く、場面も家の中での出来事が多いので割とサラッと読めるのですが最後のノエルのどんでん返し?には驚いた…前半のノエルの印象と違いすぎて…
他の方のレビューを見るに、丸木先生にしては展開が大人しめらしいのですが丸木先生が初の私からすると仄暗いホラー映画を観た後のような気持ちです。笑
再読したらすごく印象が変わりそうな作品でした、面白かったので萌×2で。
イラストがまたいい味出してて素敵でした〜
