特別版
前作『淫猥なランプ』がすごく面白かったのでこちらも読んでみました。
腹筋崩壊☆
な下ネタは健在(爆)。キファーフの絶倫ぶりも、おやじギャグも、相変わらず冴えわたってます。
相変わらず匡は昼行灯だし(いや、個人的にはあのホンワカぶりはとても好き)、タコさんウインナーに喜ぶサラマも可愛い。
そんな中三人のもとへやってくる、キファーフの昔なじみのイシュタル。
「愛欲のシッポプー科」だそうで(このネーミングにも爆笑)、たいそう美しくかつ床上手。そして女王さま気質。
歴史を左右する力を持つ地位にいる方々も彼のとりこなんだそうで。しかし、このイシュタルは人間嫌い。それには理由があって…。
寿命の長さの異なる人間とランプの精。イシュタルの出現によって、その事実をはっきりと認識してしまった匡。キファーフへの想いが増すごとに、その現実に哀しくなる匡の葛藤が非常に良かった。
そして女王さま・イシュタルの、過去の恋。
ちょいちょいとご都合主義的なところはあれど、きちんと伏線を回収しつつのストーリー展開はさすが。イシュタルの恋心に思わずウルッときてしまった。
そしてキファーフは相変わらずカッコよかった。匡の不安にきちんと向き合い、しっかりと受け止める彼の懐の大きさがとても素敵でした。
さいごに「また」ランプが増えてます。続きがあるのかな。あるといいな。と期待しています。
初めてレビューさせて頂きます^^
大好きなランプシリーズ
内容は丁寧に紹介して下さっている方がいるので割愛いたします
今回の俺の○○シリーズ
・俺のボロニアソーセージ ・俺のアナコンダ
・俺の44(フォーティーフォー)マグナム
・俺のデザートイーグル ・俺の巨大なトリリトン
・俺のキラウエア火山 ・俺の如意棒
・俺のフォース ・お前のココナッツジュース
・お前の奥に広がる熱帯雨林が俺のファイヤーダンスでアバンチュールだ
・俺のイボイノシシが猪突猛進だ(イボって言いたいだけ)
・俺の原生林にそびえ立つバベルの塔が雲を突き抜けて天まで届く勢いだぞ
1番のお気に入り↓
・今夜も俺の真っ赤なランボルギーニカウンタックはこいつのあそこにピットインだ
まだいっぱいありますが、このへんでww
こんなセクハラ下ネタ満載のキファーフさんですが
いざという時は匡くんをきっちり守るし
不安な気持ちもちゃんと愛の言葉で取り除くし男前です!
キファーフさんや匡くんたちのその後をぜひぜひ
読みたいので、激しく続編希望です
あと匡くんの「俺のココナッツジュース」と
子供用パンツに萌えました
次は~~のランプかな?(*´▽`*)
中原さん初のアラブBL「淫猥なランプ」の続編。
前巻でランプの精・キファーフ(攻め)と恋人同士になった匡(受け)。
ある日、部屋に見慣れないランプが。
出てきたのはクレオパトラのような美貌の精・イシュタル(本名:オマタパッカンナエロエロンヌチョットダケーヨアンタモスキーネイシュタル)。
キファーフの旧友の彼は、匡に敵愾心剥き出しで……
新キャラ・イシュタルが非常に良いキャラ。
キファーフに再会してすぐの台詞が
「久々に会ったのだ。余と一発やらぬか?」
高貴な美貌と直球な言動とのギャップに一発で心を奪われましたw
匡を「ちんくしゃ」と呼び見下しているのかと思いきや、気前よくアナルの締め方を教えてくれたりする結構イイ人です。
女王様気質の彼ですが、昔の主のことを今でも想い続ける一途な一面も。
この主とのエピソードは今回のストーリーに深く関わっており、涙なしには読めません。
イシュタルの話は、匡がキファーフとの未来に思いを馳せるきっかけにもなっています。
自分だけが年老いていくこと、自分の死後キファーフが他の主を見つけることを受け入れ難く、そんな自分の狭量さに苦しむ。
そんな匡を丸ごと受け止め、また生まれ変わるまでランプの中で何年も待っててやるなんて言ってのけるキファーフが超男前。
キファーフの度量の広さ、匡への愛の深さにキュンとくるエピソードでした。
キファーフの下ネタも絶好調。
俺のアナコンダ、俺の44(フォーティーフォー)マグナム、俺のキラウエア火山……といった「俺の○○」シリーズだけでなく、長台詞も充実。
「お前の奥に広がる熱帯雨林が俺のファイヤーダンスでアバンチュールだ」
等、どんどんポエミーな方向に暴走していくのが面白すぎました。
普段はこんな発言ばかりなのに、いざという時は身を呈して匡を守ったり、フェロモン全開で迫ったりと非常にカッコいいので、匡がメロメロになるのも分かるな〜って感じです。
中原さんはあとがきで媚薬(=アラブのお約束)書き忘れた!と嘆かれていましたが、媚薬なしでも中原さん独自のアラブものとして十二分に楽しめる内容でした。
アラブ=砂漠の国の王様という固定概念にとらわれない設定が面白いし、ファンタジーなのに社会問題も取り入れられている点が上手いなと思います。
そんな一風変わったアラブシリーズ、またいつか続編で匡と愉快なランプの精たちに会えたら嬉しいです。
ちなみに、今回の立石涼さんの挿絵でイチオシは、イシュタルが敵側のランプの精に挑むシーン。
あの端正な絵柄であのポーズはシュールすぎて笑ってしまいました。必見ですw
淫猥の次は破廉恥。
相変わらずの下ネタに笑い、ネーミングに笑い、そして不覚(?)にも男前さに泣かされてしまいました。
破廉恥でドスケベだけど決めるところは決める、つかみ所を逃さないキファーフが素敵。
今回新キャライシュタルの出現で、キファーフと自分にある隔たりを強く意識し、悩み落ち込み葛藤する匡。
そんな匡を気遣い、何度かどうかしたのかと問いかけるキファーフに、匡はなんでもないと言い続けるのですが…気づいていながらも見守るのもキファーフの優しさ、そして最後の最後にちゃんと匡に本音を言わせるのも、優しさ。
最後のキファーフの包み込むような男らしさに思わず胸がジーンとしました。
もうね、「ちゃんと待っててやるよ」のセリフには射抜かれましたよ。
立石さんのインパクト大の表紙。
なんて見つけやすいんだ!と書店ですぐ目に入りました。
キファーフのオヤジ臭さがなんとも魅力的なのです。
さて、今現在ランプ三つに壺一つ。
またちゃぶ台にコレクションが増えるのかなぁ…と少し期待。
次はどんなランプの精?
笑いあり、涙あり。
エロあり、人情?あり。
その上活劇もあり、のテンコ盛り。さすがBL界のエンタメ王?中原一也先生だ!
冒頭、いつものキファーフのどーしょもない下ネタや、ランプの精の皆様の長〜いフルネームなど、お笑いっぽいのが苦手な方は本を閉じてしまいそうです。
今作は新キャラ、美しい女王様的なイシュタルが登場します。高慢ですぐキファーフを誘うイシュタルですが、心に秘めた何かがありそう。
イシュタルの存在で、匡はキファーフとの命の時間の差と、逃れられない別れの時を思い悩みます。その悩みで悶々としつつサラマが懸賞で当てたイギリス旅行にみんなで行くことになり…
さあここからイシュタルの涙の悲恋とテロリストによる飛行機襲撃の怒涛の展開ありです。竜巻に襲撃される飛行機から脱出したり、空中で戦ったりと、この辺はツッコミ所満載なのですが、戦闘の最中に幻のようにイシュタルの元に現れた忘れえぬ主、ただ一人恋していたヘンリーとイシュタルとの奇跡のような再会に思わずウルっと……。
感動のち、イシュタルの大開脚セクシービーム炸裂!この緩急よ…これでこそ中原一也!
イシュタルとヘンリーとの永遠の絆を目の当たりにして決意を新たにした匡と、とっくに気持ちを固めていたキファーフとの熱くて優しいHシーンにまた感動です。
テロリストの持ち物だったランプの精も仲間入りして、ワイワイと賑やかな「家族」みたいになった匡たち。またまたランプシリーズで会いたいものです。