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表題作視淫に溺れる

西賀八邦
検事,36歳
篠束灯
人の精神を操る能力を持つ弁護士,29歳

その他の収録作品

  • あとがき 沙野風結子
  • あとがき 笠井あゆみ

あらすじ

美貌の弁護士・篠束灯は視線を合わせることで
人の精神を操る力を持ち、一族には“天人"と崇められていた。
力のおかげもあり真実を見誤らない篠束は裁判で負け知らずだったが、
ヤクザとも見紛う粗暴な検事・西賀に不正を疑われ突っかかられるようになる。
力のことは一般人に知られてはならず、
邪魔に思った篠束は自分の身体を餌に西賀を貶め支配しようとした。
だが彼に力は効かず、荒々しく犯されてしまう。
以来、不本意にも淫らな関係を繰り返すことになり──。

作品情報

作品名
視淫に溺れる
著者
沙野風結子 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
シリーズ
視淫に溺れる
発売日
ISBN
9784796408011
4

(80)

(26)

萌々

(34)

(15)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
15
得点
315
評価数
80
平均
4 / 5
神率
32.5%

レビュー投稿数15

これは受けがTバックを履いているのが悪い

一風変わった検事×弁護士。サイキックもの。
冒頭、勝ち確だと思っていた裁判をひっくり返され、証人に偽証させただろうと食ってかかる西賀は、弁護人の灯に激しい怒りを抱いている。おっ、これはケンカップルだな?とワクワクして読み始めたんだけど、結構あっさり懐柔されてしまう攻めに、ちょっと拍子抜け。
実は灯は天人と呼ばれる不思議な一族に生まれ、人の気持ちを操作する力を持っている。ただし、西賀が灯にオチたのは、その力を使われたからではない。
じゃあ何かと言うと、Tバック。どう読んでも何回も読んでも、この攻め、Tバックでオチてる。

この受け、家では和服で過ごしているから、ラインが出ないようにって、Tバックを履いている。で、西賀に力のことを気づかれたため、食ってやろうと意気込んでたのに逆に襲われちゃう。
今まで当たり前に他人を操ってたのに、全然思い通りにならない初めての相手。何でだよってイライラしてるけど、いやそれ、けしからんパンツのせいですから。

て言うかこの人和服とか関係なしに、Tバックしか持っていないのかもしれん。スーツの時もそれ。
次に会った時も、どう読んでも攻め、スーツのスラックス下のそれに興奮してる…。
まあわかるよわかる。真面目そうなスーツの下がえっちな下着っていうギャップ萌え、ハマるのはわかるよ攻め。
で、ゴーヤのグリーンカーテンの裏でアレコレ始まるので、(他のレビュアーさんも書かれてますが)、ゴーヤを突っ込むゴーヤプレイが始まるかとワクワク…いや、ヒヤヒヤしたよね。まあさすがにそれはなかったけど、ゴーヤの青い苦さが精液の味の比喩っていうのには、舌を巻いた。さすが沙野先生。

なんだかエロのことばかり書いてしまったが、これ、ストーリーもめっちゃ面白い。天人の力を使って攻めと協力し、悪と闘う受けは普通にカッコイイ。受けの従兄弟である脇役、景守&優にも兄弟萌えできたし、お得な感じ。

しかし何度か読み返している作品だけど、毎回読み終わってみるとやっぱり、和装エロ&えっちなパンツのインパクトに全部持っていかれる…。表紙でしっかりと純白Tバックを描いている笠井先生ももうほんと、神だと思う。

11

色っぽい男前受け最高!

初見時はバイセクシャルかつタチもこなす灯(受け)に少し失望したのですが、再読を重ねる内にBL作品で一番好きな受けキャラになっていました

処女キャラには出せない色気や行動も好きだし、さっぱり男前で、一族を長としての品格があるところも良かったです。しかもスーツと和装が似合う黒髪美人
他のレビュアーさんも仰っていますが、性欲が強いところもエロティックでいいです
その欲求も満たしてくれるだろう西賀(攻め)とはまさにベストカップル!

性交渉がこれまで沢山行ってきたとは言え、操作を行わない相手は西賀が初めてなわけで、強面ワンコキャラの西賀とお互い惹かれていく姿は純粋で可愛らしかった

両思いになってからの性行為は情熱的で、濃度が高くとっても萌えました

水琴窟や雨音、美しい日本邸宅なども物語の雰囲気を盛り上げてくれて良かったです

後半ちょっと駆け足な部分もあるけれど、大人な雰囲気で甘さもある、個人的にはとても大好きな作品です

表紙・挿絵は笠井先生らしくどれも素晴らしかったです
表紙は足袋に萌えてしまいました

挿絵は着物姿がもう一カットあると嬉しかったかな。
あと最初の挿絵の灯…、あんなクールな顔してTバック履いてるんだと思うと…w

7

女々しくない受け

視線で相手を如何ようにもできる能力を持つ受け、弁護士の篠束。なのに検事の西賀だけはそれが効かない…

意のままに操るつもりが、西賀には効かないのでなんとヤラれ損。西賀といえば薬盛りやがって、ってこれ睡眠薬ですよ、ヤッちゃったのは、単に篠束に欲情しちゃったアンタだよ。
オラオラな検事、ガサツ?というか漢らしい西賀と、色気で迫る篠束、なんて萌える二人なんでしょう〜。そんな西賀とのやり取りで、惹かれてしまう篠束…

彼らのやり取りが面白く、異能を持つ篠束のキャラクタがもうね、ぶっ飛んでて…
従兄弟の十市兄弟もいい感じで。こちらはお兄ちゃんは全くその気なしなんで、王道のみんなCPになる、じゃないのも良かった。

エロあり、切なさあり、悪役あり、たまに読者は笑っちゃうツボ(私はTバックとゴーヤでププッと)まである、、とさらには笠井あゆみさんのイラストがダメ押しのように素敵で。エロなのにエロだけじゃなく、読み込ませるストーリーです。

沙野風結子さんの書かれる小説は、いつもすぐには頭で消化できない、なのに読みごたえを感じる、後でじんわり理解できて癖になるんです。なんでだろ。
今回のシチュエーションも異能を持つ、ってのは普段だとあんまり読まないジャンルなんですが、表紙と作者名で読みだしたらハマっちゃって。こりゃ続編も読まないとね、ってなります。

0

設定が面白い

ストーカーっぽい話だと思って読み始めたわけですが
全然違った罠(´・ω・`)ショボン。
いい意味での裏切り。

特殊な能力で人を操ることができる受。
弁護士としてその力をつかい、裏では。。。

攻は対立する検事。
受のせいでいつも。。。
最初は、こんなヤツ!クソヤロウ!そんな風に思ってたのに
いつの間にか。
むしろ。。。
おれ・・・・
そんな攻が好きですww
性欲が強すぎる受も嫌いじゃない。
絶倫な攻は数多おられますが、絶倫な受はとんと見ない。
エロ特化でぜひ番外編をば。

ともあれ続編があるようなので
そちらも近いうちに読みたいですね。

7

静寂に轟く雨音

邸宅の雨は、この作品で印象的なシーンだと感じています。
彼らの心に、自身の想いが染み渡る、また互いの想いが共鳴する場面を印象付けられていると感じました。
このシーンは短いですが、回想として用いらていることから、印象に残るのかもしれません。

特殊能力者とその能力が効かない者、という馴染みのある設定のカップルではありますが、惹かれた背景も説明されていて、成る程という感じ。
ライバルの設定も面白く、伏線の回収も行われるので、これもまた成る程といった感じです。

長く引きずった過去は明確にはならないものの、愛のある終焉で、未来を共に歩んでいこうとする描写なので、これもまた好しといった感じです。

主人公の灯と、彼に仕える兄弟の関係は、最後まで騙された(勘違いしていた)のですがね。

4

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