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表題作花椿秘恋唄 ~100年先まで~

白鷺・男花魁・20歳
桐生・墨彫師・21歳

あらすじ

何度転生して生まれ変わっても、 おれはおまえを見つけて必ず愛しぬくよ――。 時は江戸。浮世絵師を夢見る桐生(きりゅう)は、 罪人に刑罰の入れ墨を彫る仕事を生業としながら 鬱屈とした毎日を過ごしていた。 ある日、桐生のもとに「一晩百両」と謳われる 美しき男花魁・白鷺(しらさぎ)に墨を入れる依頼が舞い込む。 勝手気ままな白鷺に翻弄されながらも桐生は彼に強く惹かれ、 白鷺もまた、純粋な桐生に次第に想いを寄せていく。 だが、生きることさえ厳しい時代の中、二人の想いはままならず……。

作品情報

作品名
花椿秘恋唄 ~100年先まで~
著者
梨花チマキ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
ボーイズDUOセレクション
発売日
ISBN
9784396700249
4.2

(65)

(33)

萌々

(18)

(9)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
12
得点
268
評価数
65
平均
4.2 / 5
神率
50.8%

レビュー投稿数12

好みじゃない

リバ作品探している時に、紹介して貰って
ドラマCDと、共に手に入れました。

遊郭のお話何故か昔から好き。
吉原炎上とか。
少女マンガの桜小路かのこ先生の青楼オペラとか、
安野モヨコ先生のさくらんとか。
BLでも男遊廓のお話幾多か読んでる。

初っ端から思ってたテイストと違ってて違和感。
そして、ギャグテイストの絵とノリが安野モヨコ感をめちゃくちゃ感じてしまったのですが。
若い世代の方は、安野モヨコを知らないから
何とも思わないのでしょうか?

主人公の桐生が予知夢で未来の若者の風景を見て「たぶん俺は霊能者だな。日本の未来が見えちまってんじゃねーかな」って言うんだけど、寛保5年(江戸中期)はまだ[日本]って概念がないはずなんだよ。各藩が政治をになってたから。
なんかこーゆーところで、歴史もの扱ってるのに浅いなって思ってしまってまずお話に入り込めなかった。

で、白鷺こんなに血を吐いてんだから気付くと思うのに気付かなくて、病気ってバレて追い出されて辺鄙なとこに1人で住んで最後1人で野垂れ死ぬのも可哀想な演出すぎて萎えた。いや、病気のやつをほっとき過ぎだろ桐生。

ただの悲恋物で終わらず転生して幸せになりましたとさでハピエンなのかもしれないけど、チープなお話にしか思えませんでした。

ダメ出しばかりですが、良かったところは刺青がなかなか入らず体調の悪さに気付くところとか、受け攻め逆転するところはよかったです。

1

BLの時代物に厳密さは求めないけどさ

BLですから陰間茶屋の花魁なら女装じゃない?とか合コンとか現代用語が出てくるとかはまぁBLだしで気にならなかったのです。
江戸時代だとしても一文字入れるのに何度も施術、結核なのに腫れる症状、結核を隠して好きな男と寝るのニワカ知識しかなくても違和感を感じました。最初は惚れた男を道連れにする為に感染発覚後もセックスしてるのかと思いました。
あと妄想も含めて受けの彫り師の方が攻め描写多かったです。リバの必要性も身体の負担とか考えたら要らなかったと思う

1

高評価にしたいけれど、寂しい

 萌2に近い萌評価です。とても素敵なストーリーでした。遊郭が題材の作品ってネガティヴな雰囲気になりがちだと思いますが、この作品ではシリアスなシーンが多々ありつつも、どこかからっとしていて爽やかな空気も感じられました。花魁である白鷺も、絵師の桐生も素直で気持ちいい性格だったのも大きいし、白鷺が男に犯されるシーンが遊郭ものしては少なく、痛め付けられるようなシーンがなかったというのもあるかも。やり手の女将も白鷺をとことん利用しようというような悪人ではなく、彼に思い入れがあって、守ろうとしてくれた人だったのもあるかもしれませんね。

 一方で、白鷺が労咳を拗らせていく流れは想像より生々しく、この作品の陰の部分を際立たせていました。当時は今より医療も発達していませんから、この手の病に感染することに対して周囲の恐怖も相当だったであろう中で、まったく怖気ず白鷺の傍にい続けた桐生の想いの清らかさが素晴らしかったです。片方が病気であっても、2人のやりとりはいつも楽しそうで。だからこそ、突如、何の前触れもなく白鷺が埋められてしまったことが悲しくて悲しくて。いきなり地に堕とされた衝撃がすごかったです。この衝撃とバランスをとるためにも、私にはもう少し萌えるシーンが必要でした。ただ、2人が共に生きた証は多くの読者の胸に残り続けるだろうと思います。

0

創作話だとわかっているのに 泣ける話

こういう「因果を抱えて生まれ変わる」って、実際には無いのかもしれない。科学的に実証されていないので、再生や転生は今のところ無い、と偉い人達が言ってます。

今生で報われなかった愛だけど「生れ変っていつかの来世で成就する」と信じなければ生きていけないほどの、別れを経験する人は、実際にいます。
転生や輪廻が現実にはありえないことかもしれないけれど、「またいつか会える」と思わなければ、残された者は辛すぎて凌げないよね。
転生は科学で「ない」と言われたって、生れ変ってまた会えると思いたい。

恵まれない環境の下に生まれた二人が、初めて信頼できる相手と出会ったけれど、時期も状況も悪くて、純愛の悲恋に終わる。先に逝く白鷺の、遺す人達への想いを込めた配慮が、まだ若いのに気が回りすぎてホントに辛い。

心と目の掃除が出来ました。泣けるよね。

1

BLで泣いたのは初めて。

桐生の絵が売れて、ようやく白鷺に会いに行ったけどもう手遅れだった。というところで嗚咽してしまいました。
楽しかった2人の逢瀬が思い出されてたまらなかったです。
でもあれだけの売れっ子ならもう少し立派なお墓建ててあげて欲しかったです。

2人が生まれ変わって幸せそうに暮らしてるのはとても救いがありました。
チェッカーズ の「Cry for The Moon」という輪廻をテーマにした曲が頭に流れました。

素敵なお話をありがとうございました。

1

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