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倫敦巴里子先生の作品は、小冊子などで目にする度に気になってはいたのですが、なかなか読むに至っていませんでした。今回「Charaフェア」を機に、読んでみることにしました。
「一見パーフェクトなエリートイケメンだけど、実際は血のつながらない弟を溺愛する中二病の超ブラコン・・・」という設定がもう個人的にはとっても大好きでツボな設定だっただけに読む前から期待値があがり、いざ読み始めたら期待を裏切らないどころか期待を上回るキャラ具合にもう終始笑い萌えしました。
もちろん途中、シリアスな展開になってしまう!?・・・と焦ったのですが、終始一貫して中二病前回の春輔のおかげで(そして春輔のお父上も相当面白いです。お父上もちょっとした中二病・・・)ハッピーで面白い展開で終わりました。
本当に面白かったです!!!
そして、同時収録作品。これも最初はキャラの感じからしても面白いのかな・・・なんて思ったのですが、実際には「兄弟ですが・・・」と違い、かなりシュールでサイコな世界観でした。(「兄弟・・・」も視点を変えればサイコといえばサイコなのかも・・・)でも、怖いというよりも、なんだか繰り返し読んでみたくなる作品でした。(ちなみに私は怖い作品は本来大の苦手です)。
どちらも興味深い作品で、コミックス買ってよかったな・・・と思える1冊でした。
悶えた!面白かった!
倫敦作品はどれも好きですが、これまた一段と好きだ。
今回の構成としましてはド・コメディ×ド・シリアスの二本立て。
ある意味シリアス最初に読んだ方がとも思うのですが
ある意味前半戦が無駄にコミカルでにぎやかだっただけに
後半のシリアスが際立ったといえるのかなとも思うのです。
表題「兄弟ですが~」
血もつながらない、戸籍も別の兄と弟。
しかし、弟は兄を溺愛しているわけで。
毎日可愛くて仕方ないわけで。
でも素直にそれを表現するのは「ツンデレ」としては
いただけないわけでww
愛がダダ洩れているのは周囲にはいやってほどなわけですが
その愛はホントウの意味で報われるのか~がメインのお話。
お堅い職業についてエリートで。見目も悪くない。
だけどアホまるだしで兄を溺愛する姿がかわいい。
父がまた、母を溺愛している姿がまさに血のつながりを体現してると
いいますか、「この親子・・・」な展開が加えて面白かったです。
兄は兄でいろいろ葛藤していたようですが
簡単には逃げられないよね(苦笑)な展開が好きでした。
最終大団円でとても気持ちほっこりさせられました。
このくらいとびぬけて明るい話が増えても面白いなーと
気持ちが落ちてるときに再読する
後半は何やらシリアスというか、
バイオレンスと言いますか。
何故と思っていた部分と、実はな真実。
歪んではいても、愛は愛。
これはこれで面白いなと思いました。
もともと倫敦巴里子先生の作風は好きなのですが、執着やダークな作品も好きなので嬉しかったです。
pixivでいう「あなた様の○○が見れるなんて」状態でした〜
特に最初はほんわかしたのではじまっていつもの巴里子先生かな?って思った分驚きがあって良かったです。
絵がかわいいのでそんなにキツく見えないため、SM苦手な人も大丈夫だと思いますが、この発言がもうネタバレですね……笑
いつものラブコメももちろん大好きなのですが、これからもたまにこういうの書いてくださればいいなと思います。
あぁ!面白かった!
表題作は、エリートイケメンの春輔(しゅんすけ)が、血のつながらない兄の巧弥(たくや)にブラコンな話。
かと思いきや~!
一筋縄ではいかない、思いがけない展開で、BLと言うことを忘れかけて、話にのめり込みました。
お互いの視点で描かれているので、「そんな事考えていたんだぁ」と、ちょっとショックにも似た気持ちにもなりました。
暗くなりかける内容も、春輔の愛がコメディになって中和され、とても読みやすいです。えっちの時も、春輔はエリートでした(笑)
もう一作品は、シリアスです。
絵描きを目指す大学生の大介と、画廊経営の遥のお話。
妖艶な大介くんの過去になにかあるのかなぁと思っていたら。。。そっちか!と言う展開に。私的には、裏切られたぁという感じでした。こちらの作品は、前作とは逆で、明るく見せかけて暗い!みたいな話の流れでした。おもしろいです!
両作品共に、えっちシーンはサラッとで、少なめですが、物語を重視して読みたい時には、2作品共にホント引き込まれる作品です。
弟が中二病なのに官僚とか、お父さんもお義母さんに中二並みにすごいとか(笑)面白かったです!
親子とも官僚のエリート父と、水商売母の再婚により義理の家族となった四人のお話。
兄もお母さんも自分のせいでエリートの父・弟を不幸にさせまいと考えまくっちゃってる。
おもしろすぎました!コミカルなのとシリアスなところとの兼ね合いがまたよくて展開おもしろかったです!
これからこの四人はずっと幸せですね。長いことがんばりましたね!
お父さんのお兄さんについても納得。やっぱただの悪人なんていないですよね。
「鍵のかからない檻」 の方は、ちょっとわかりにくかったですね。
掲載雑誌の傾向として本格的縛りとかのSMとか「赤」に対する変質的執着をはっきり描かなかったのかな・・?はっきり描くようなダークなのを読んでみたいですね。
遥(攻:画廊経営・美大出身)が28歳の時に、両親を亡くした遠縁の受け(12歳)を引き取ったところから始まります。
↓超ネタバレ
遥は美大時代から、自分の描写・性癖に悩んで筆を折った。画廊を経営している。自分は異常ではない・人に優しくすることができる人間だ、と思いたくて大介をひきとった。
引き取って優しくしてくれた遥に大介は恋するが、実は遥は『縛ったり首を絞めたりして苦しそうな顔をする絵を真っ赤な絵』を描いていたこと、それを隠していたことを知り、一時の迷いでないことを確認するために大介は高校を全寮制に入り3年離れた。
気の迷いでないことを自覚し、遥の性癖を理解したうえで全力で落としにきた大介のお話です。
芸術家の性癖は怖そうだけど、3年かけて腹をくくった大介となら時間はかかっても幸せな一生を送ることができるんじゃないかな。