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表題作箱庭のうさぎ

伊旗聖
24歳,パティシエ
利府響太
24歳,イラストレーター

あらすじ

過去のトラウマが原因で食事ができない響太は、自分のためにパティシエになってくれた幼なじみの聖に淡い恋心を抱くが…。

小柄で透き通るような肌のイラストレーター・響太は、中学生の時のある出来事がきっかけで、幼なじみの聖が作ってくれる以外のものを食べられなくなってしまった。そんな自分のためにパティシエになり、ずっとそばで優しく面倒を見てくれている聖の気持ちを嬉しく思いながらも、これ以上迷惑になってはいけないと距離を置こうとする響太。だが聖に「おまえ以上に大事なものなんてない」とまっすぐ告げられて―。

作品情報

作品名
箱庭のうさぎ
著者
葵居ゆゆ 
イラスト
カワイチハル 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
箱庭のうさぎ
発売日
ISBN
9784344836563
4

(44)

(17)

萌々

(19)

(3)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
6
得点
173
評価数
44
平均
4 / 5
神率
38.6%

レビュー投稿数6

共依存

作家様買いです。


最初に響太がカウンセリングを受けに行ったりしてたら、症状がマシになって違った未来もあったのかなぁと思いました。

こちらの作品は終始甘いのに、すれ違いが続いていてもどかしい気持ちで読んでいました。
誰がどうみても聖は響太の事が好きなのに、響太はそんなこと全然わかってないし
自分が聖のこと好きなことすらわかってなくてとてつもなくもどかしかったです。


成原さんが出てきたときに、このまま響太が流されてしまうのでは…とヒヤヒヤしたけど
成原さん…いい人で良かったぁ…!!!!
担当さんも良い人で、そういった意味ではイライラはしない作品でした。


全部読んだ感想としては、聖のとてつもなく大きな愛があったから、二人は結ばれたんだなぁ…。
「おまえが恋愛したくないって言ったときに、じゃあ家族でもなんでもいいって決めたから」って聖の言葉が胸に響きました。
その後の「そばにいられるなら、なんだってかまわない」って言葉でもう…(;_;)

じれったいなと正直思った時もあったけど、響太のことを一番に考えるとこういう行動になったんだなぁって…。

共依存に近い二人だと思うけど、だからって縛り付けている関係じゃないので
これからもこのまま二人で幸せに暮らして欲しいなぁと思いました。

1

甘い共依存

共依存というと誰も入り込めない薄暗いイメージが結構あるのですが(丸木文華さん「言いなり」など)、こちらは攻めの聖がひたすら甘やかすので甘々で薄暗い雰囲気はありませんでした。響太のカウンセリングは必要だと思いますが…

響太は聖が好きだという感情に気付いていなくてもベタベタで弱っちいし、その割に仕事では一応自立している。聖はブレず我慢強く過保護。散々な少年期の響太を聖が守ろうと優しくするのは心に沁みました。そして何か理由を付けてキスしたくなるところも。

話の始まりは主人公の響太と、聖の姉の会話。聖に早く家庭を持って欲しい、友達の響太くんからあの子に言ってやってというベタな感じなのですが、これを序盤に持ってくるのが面白く、また切なさが初めから味わえて良かったです!
「過去」「現在」という文字から始まるのはちょっとセンスない感じがしましたし、時々日本語がおかしいかなと思うところがありました。

0

甘々えっちに溺れてほしい❤️

「箱庭のうさぎ」の続編ということで、初っ端から2人は思いっきりラブラブです❤️
いちゃいちゃ、ひたすらにえっちな濡れ場から始まるので幸福度が高い…///

葵居先生作品の素敵なところは、
①心理描写の細やかさ、丁寧さ
②濡れ場の個性的かつ丁寧な表現
だと思うのですが、本作ではどちらもがバーストしてました❤️

受けの響太は、両親からネグレクトされていた経験からか、ずっとどこか幼くて純粋無垢な感じなんですが…その幼さがもう〜!!!めちゃくちゃかわいいんです!!!!
えっちの時、素直すぎて無意識に攻めを煽ってしまう響太が愛らしくて何度も鼻血を噴きそうになりましたw

すれ違う描写はとことん切なく、でも、両思いえっちはとことん甘く❤️

夜明けの腐女子大歓喜な、執着攻め×健気受けの素敵な物語でした❤️
ぜひ多くの人に堪能してほしい!!

3

私としましては

心療内科に行かれることを強く推奨いたします。
というぐらい攻め、受けとも強い共依存な感じの設定でした。
でも攻めさんがほんとに男らしく頑張っているのですごくすくわれてます。

試し読みでチラ読みしたらやめられなくなっちゃったんだよなー
この先生をそんな意識したことなかったですが、どうやら好きそうな予感。これから集中チェックしてみます。

当て馬で出て来たパティシエもきになるー
多分別本に書いてあるだろうと思うのですが まだ発見できず。

それからこの本、親からニグレクトされた事がある方はやめた方がよいかも。まーじーであったま来ます。

5

絶妙なバランス

最近カワイチハルさんの表紙の本ばっかり買ってます。木下けい子さんの挿絵も表紙買いしがちなのですが、カワイさんもいい雰囲気のイラストを描かれますね。何度も本屋に通って、悩みつつも結局買いました。

買ってよかったなぁと思いました。問題のある受の子を、攻の子が大きな愛で包み込む感じの話は、私の好きな設定です。ですがこの手の設定は難しくて、支えあうが依存しあいすぎてると不快感をおぼえるし、受の子が自分で努力してないと腹が立つのです。

で、本作はちょっと心配になりました。受の響太は体調を崩すとかいうレベルじゃなくて、病気でしょ。病院行きなよって思いました。こんな重いのを攻の聖一人で受け止めるのはどうなんだろう。読み終わって冷静になると、結構受け付けない設定だったのでは……と。なのに不快に思うどころかよかったなーと思えたのは、響太が不幸な境遇を不幸だと思っていないのと、聖への恋心をほんとに気づいてないこと。後半気づいても、恋愛感情を拒否するトラウマをあまり重く描いてなかったのもよかったのかも。で、聖の方も響太は自分がいなきゃダメだ、と思っていないところかな。ただただ、響太のためになれたらいいなって努力してる。見返りを求めていないように見えました。攻が健気なのがよかった。

苦手になるギリギリの話だったのに、キャラクターの性格のせいか、くっついてよかったなーとしみじみ思いました。

9

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