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表題作RULES 2nd 2

平良光(ヒカル)31歳・舞台美術制作
田中千尋25歳・俳優

同時収録作品RULES 2nd 2

ヒカル(平良光)31歳・舞台美術制作
ユキ(近衛幸生)24歳・塾講師

同時収録作品RULES 2nd 2

トオル
アトリ(鈴木天鳥) 大学生

同時収録作品RULES 2nd 2

園田 劇団の演出家
アトリ(鈴木天鳥) 大学生

その他の収録作品

  • 番外編 向こう側のルール
  • SUPPORTING ROLE 脇役の人々

あらすじ

Char@掲載の青春群像ロマン社会人編、第二弾!!
「いいかげん、俺の元に戻ってこいよーーー」
離れた恋人たちが辿り着いた、愛と再生の終着点ーーー
「RULES」社会人編、完結‼︎

教え子との三角関係に悩んだユキが失踪──!?
音信不通となった恋人を心配していたヒカル。
そこに現れたのは、新人俳優の千尋だ。どこか
刹那的な雰囲気を纏う青年は、ヒカルへの興味も
露に接近してくる。いっぽう新生活を始めたユキの
元にある日、記憶を取り戻した志賀からメールが届き…!?

作品情報

作品名
RULES 2nd 2
著者
宮本佳野 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
シリーズ
RULES
発売日
ISBN
9784199606748
4

(12)

(5)

萌々

(4)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
47
評価数
12
平均
4 / 5
神率
41.7%

レビュー投稿数4

もう 戻りたいです...

RULES1巻を手に取り、キャラクター達の魅力とリアル感に引き込まれ2ndまで辿り着きました

晴れてカップルになったユキ×ヒカルと天鳥×トオル
ユキが教え子との三角関係での罪悪感に耐えられずに失踪した後のお話です

一緒に暮らし始めた天鳥とトオルもお互いの我の強さでケンカばかりでトオルが出奔する始末
そして、天鳥にダンディなヒゲメンの影がちらつき...
まっ何だかんだ仲直りしますけどね!

でも、こちらのカップルは派手に喧嘩もせず順風満帆に来ていたので拗れると大変な事に...

ヒカルしか知らなかったユキにとって志賀は魔力でも何でもなく、ただ、ただ新鮮で尚且つ若くて男前でと、惹かれてもしょうがない要素満載です
ユキが少し世間を見たい気持ちを咎められないなぁと
ヒカルしか知らなかったんですもん
罪悪感に苛まれながらも拒めないユキの気持ちは理解出来ました
対するヒカルは百戦錬磨
可愛いユキの一度の過ちで別れを選択する程子供ではなく
でも、ユキにとっては自分ならこんなにすんなり許せるの?と自分を許すヒカルの包容力にも猜疑心が湧いたのかも知れません
年齢と経験値のギャップが齟齬を深めるばかり,.

ヒカルに当て馬の千尋が現れますが、この人もあっちフラフラこっちフラフラと破天荒
世話焼きヒカルの保護本能をくすぐる
それでも、ユキとは違うんです
やはりユキが愛おしいのでしょうね

天鳥が調べてくれたユキの現在の住処へ訪ねるヒカル
戻っておいで の言葉に素直にうなづけないユキ
裏切った罪悪感 心が揺らいだ罪悪感
自分だったら絶対許せないと...
返事を保留にして別れるユキ

ユキの返事を待ちながら千尋と体を重ねるヒカル
この人の優しさは優柔不断の裏返しなので
拒めないのが許せてしまうんです
ユキとの関係もあやふやだしね
ある日ユキがヒカルの家に突然の訪問
もう、戻っておいでと優しくユキに口づけたヒカル
そのタイミングで現れる千尋
驚きとショックで飛び出すユキ

ユキは勝手だと、自分を棚に上げて何を言ってるのかと
解っていても、ヒカルが他の人に優しく、そして抱いてる事を想像するだけでおかしくなりそうだったんです
だからこそ、自分の不貞を許すというヒカルに素直にうなづけない
このジレンマが痛いほど伝わります

身を引くとユキに告げに行った千尋
そして、もう戻りたいとようやくヒカルに告げるユキ
今度浮気したらコロスと告げるヒカルに
ヒカルさんもしないでねと告げたユキ
ようやく元に戻れた二人
長い時間をかけてきた二人の紆余曲折
これからも何かあるかも知れないけど、二人で歩むとはこいういことなのかなとしみじみしました

フィクションだけど、とてもリアルで生々しい人間模様と絆、純粋な青年期から少しづつ訳を知り大人になる成長譚の様な恋物語
なかなか出会えない丁寧で繊細で複雑な心理描写に共感必至でした

何度も読み返して人と一緒に生きていく大変さと幸せを噛み締めたいと思います

大好きな大切な作品です

4

人間くさいキャラ達が悩んだり迷ったりする様子がたまらない!

半年ぶりに読み返しました。
読み返すというよりもこの世界に戻ってきた…というほうが感覚としては近いかも。

志賀はユキとの記憶が消えてしまい、かと言ってヒカルのところへ戻るわけにもいかない…と別れを告げて消息不明になってしまったユキ。
ユキと連絡がつかず何をするにも気がそぞろ…のヒカルの前に、劇団俳優の千尋が声をかけてきて寝てしまいます。

一方、同棲しつつもケンカが絶えないアトリ×トオルの前に千尋が連れてきた演出家・園田が現れます。
トオルに出て行かれてしまったアトリは、酔っ払った勢いで園田と…。

二巻はヒカルの言葉通り「なんでこうなるんだ どいつもこいつも何もかも ムチャクチャじゃねぇか」というように人間関係がごちゃごちゃしてて(物凄く褒めてる)読んでてニマニマがとまらないです。

私は基本的に一棒一穴主義なんですが、宮本さんの作品に限っては他の人にちょっと惹かれて寝ちゃうというのが許せるのは何故だろうっていつも不思議に思う。
俺、何やってんのかなぁ…と思いつつも、ついつい人肌を求めてしまう気持ちは否定したくない。
登場人物達の揺れ動き、煮え切らなさは綺麗事だけではない部分まで描いているのでなんとも人間臭くて、キャラ達が紙面の向こうで生きている、存在してるって気持ちになるのでキャラ達に愛着が湧くんです。

そんなキャラ達が迷いに迷いながらぐるぐるしてるこの作品は、読めば読むほど細部に萌が詰まっていると思います。
ストーリーがというよりもキャラ達の言動にニマニマが止まらない。

以下、できるだけ手短に、どうしても主張したいことをまとめました。

・表紙めくってすぐのカラー絵のヒカルが素敵。皆からおっさん呼ばわりされてるので、おっさんキャラになりつつあるヒカルだけどこの人、とてもかっこいいんだから…!!と激しく主張したい。そしてオッサンではない!!
・「いっそオレらがつきあう?」と言うアトリに対して「アホか 今更おまえ相手にそんな気になるか」と一蹴するヒカル。「だよね〜ほんとの兄貴みてーだもん」と納得するアトリとのやり取り。
RULESでなんとなく揺らいだ二人を知ってるので、その後こういう関係を築き上げた二人に萌えるし、「フラペチーノと交換して」とヒョイっと交換しちゃえる何でもなさがこれまた萌える。
・ようやくユキの居場所を突き止めて家を訪ねたシーン。別れ際にユキのホッペをつねって弄るヒカルに萌える。
・園田と千尋が過去関係してたってところも、宮本さん作品あるあるで好き。
・アトリと園田が家にいるところ、トオルが帰ってきたシーン。アトリが家を出てしまってまさかのトオルと園田が残されて…。
「ちゃんと話せば?」とアドバイスする大人な園田と、「死ねホモ野郎!」とガルガル全開なトオルとの対比も好き。つーか、ホモ野郎ってトオルもでしょ…(笑)
・ヨリを戻した後、トオルが園田からの電話に対して嫉妬心全開にしてる姿に萌える。あのトオルが嫉妬心見せるとは♡
・トオルがオフィスでちゃんと働いてる姿に感動。
・ユキを「ウジウジオカマ」呼ばわりするトオル(笑)。
だけど 、ほんとそのとーり!!
・ユキが千尋と会った際のヒカルを「優柔不断」と評したユキ。おまえが言うな!!と言いたいし、明るくなんでもないように笑ってユキに「光によろしく」と告げて別れた後の千尋の顔には切なくなる…。
千尋はヒカルに選んで欲しかったのに…。ヒカルのことを「優柔不断」と言える資格があるのは千尋だけだと思う。
・最後の四人でお花見してるシーンを側で盗み見たい。
・なんだかんだ言ってもトオルの相手ができるのはアトリだけ。そのことをヒカルが「つーか放流すんな 迷惑だから」と言ってるのだけど、ここは何度読んでもおかしい。

2

フランク

わぁ〜コメントありがとうございます!

ユキファンには本当に申し訳ないのだけど、ユキの行方は正直どうでも良くて、二巻の方がユキの出番が少ないので二巻だけを読み返すことが多いです。ひたすらヒカルと、アトリと、そして少し大人しくなったかのように見えて口の悪いトオルの言動を楽しむ本となってます。

実は地味に一番感動するポイントが、トオルがきちんと社会人をやってる姿が見れた事だったりして……。
あのトオルが……!!って目頭が熱くなるというか……
気分はすっかりオカンです。

ピンキーリング、ちっとも気づかなかった!!!
鋭い洞察力に感服です。

こちらこそコメントありがとうございます〜♪


ジュニパー

フランクさん

箇条書きしてくださってるの読んで一人で盛り上がってます!本編では声出して笑ってない気がするけど、フランクさんの文章で笑っちゃった。すっごい「わかるよー」っていうのばっかりなんですよ。

『RULES』がスタートしたとき、1巻の表紙でヒカルが左手にピンキーリングしてるのを見て……ああ、彼が幸せを掴むお話が始まるんだなと思ったんですが。ストーリーが進むごとにやきもきしてねぇ。おーい、ユキ…って。

ヒカルが笑顔になれたならそれでいいかなって思うけど、ラストは快晴ではないような?それもまた、らしいってところですかね。

はぁ〜レビュー読めてウレシイ♡
ありがとうございました。

社会人編、完結!!

ハイドラから続いているこのシリーズ、ヒカルがもう31歳だから15年分の時間が流れているのか。
1は主にユキ編だったが、この2はユキに置いて行かれたヒカルの前に、新たな男・千尋が登場、ヒカルは千尋と関係を持つことで、改めてユキの不在とまだ愛していること、帰りを待っていることを強く感じて、そのために行動しようとしても何かと裏目に出てしまい、なかなかうまく行きません。
一方、アトリとトオルも衝突ばかり、こちらには千尋が連れてきた園田が参戦して、、、。

一応、最後は元の鞘に収まって、このシリーズもこれで最終巻ってことみたいだけど、千尋と園田は未練たっぷり、順番待ち中と言うことなので、そのうちどこかでまた、ヒカルやユキ、アトリやトオルにも出会えるかもと期待しつつ、連載、お疲れ様でした。

6

愛、それぞれの。

「RULES」の社会人編「RULES 2nd」の2巻。

ユキは志賀との関係をフェードアウトし、かといってヒカルの元にも戻れず、学校も辞めて皆と連絡を取らなくなる。
ヒカルはユキの事、ほんとに責めてないんですよ。ユキが心配で待ってるんだけど、実際連絡取れずに3ヶ月。舞台美術の仕事で出会った舞台俳優・千尋に誘われ、結局ヒカルも浮気?火遊び?
弱るヒカルを見守るアトリとトオルのCPもまた火種を抱えていて…2人は何か決定的な問題があるわけではないんです。でも何かというとぶつかってケンカばかり。
こちらもトオルが家を出て行ってしまいます。
アトリはトオルを待ってるんだけど、トオルは冷たくて話をする気なんてない。傷付くアトリは、千尋が連れてきた舞台演出家の園田と……
ヒカルにまとわりつく千尋は俳優として芽が出ず、アルコールに逃げていつも酔って、枕営業にまで手を出してかなり不安定。ヒカルは千尋に振り回され、ユキの事も心配でグルグル。
アトリもトオルと戻りたいと思いつつ、園田に縋ってしまう。園田は大人でいい人だけど、こちらもこじれてます。
…というように、この2巻は想いあっているのに糸口が見えずもがく2組の恋人たちと、彼らが出会うそれぞれの人間との関わりが描かれています。
みんな結構バタバタして、いつもの宮本佳野さんの静かで繊細な作風よりは騒がしくリアルな感覚です。
途中でこの2組は「いろいろあったけど〜」的な終点に収まりそうな空気が見えてきて、実際元サヤのハピエンになるわけで、そこは私が1巻で震撼した生きる上で巻き込まれる不条理感は薄れています。そこは私には残念でした。
また、絵が千尋とアトリがなんとなく分かりづらい、かな。なんか丸く収まっちゃってちょっと拍子抜けの感もありで、この2巻は「萌」といたします。

2

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