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表題作ひねもすのたり君と僕

葛原洋,リーマン,隣に住む世話焼き幼なじみ
井上尚之,イラストレーター,惚れっぽいゲイ

その他の収録作品

  • 番外編 ひねもすのたり愛の歌(描き下ろし)

あらすじ

貧乏長屋で繰り広げられる、幼なじみでくされ縁の永い恋v

作品情報

作品名
ひねもすのたり君と僕
著者
木下けい子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
ISBN
9784199606762
3.7

(100)

(28)

萌々

(37)

(20)

中立

(8)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
23
得点
356
評価数
100
平均
3.7 / 5
神率
28%

レビュー投稿数23

こじらせ片想いの行き着く先は…

ひねもす=「朝から晩まで」、のたり=「のどかにゆったり」という意味だそう。
つまり”朝から晩までのどかにゆったり、君と僕”ってことか…素敵・:*+.

なおちゃん(受)は、よーちゃん(攻)の2歳年上の幼馴染。だめな男とばかり恋愛しmすぐに振られていつも泣いている。
そんななおちゃんを「バカだなあ」と思いつつも、たまらなく愛しいと感じているよーちゃんで…

というお話。

もう、面白いぐらいダメ男にばかり引っかかる受け君にやきもき!ちょっとイライラしたりもする。いや、結構かなりイライラする!!笑
身近な恋に気付きなよ!そこにいるじゃん!よーちゃん(攻)が!ってなるんですが。
まあ、よーちゃんの裏工作によって別れたりもしてるんですけど笑

よーちゃんが引っ越していき、倒れたことでやっとやっとんが位間隠してた本心と向き合う覚悟ができたなおちゃん。

拗らせ両片想い、どっちもどっちでまさに「割れ鍋に綴じ蓋」の二人だよねえ、と読みながらしみじみしちゃいました。

0

ちゃん呼びの2人がかわいい

そでの先生の言葉「いい年をした大人同士が ちゃん付けで呼び合ってるのが、萌えで大好きです」にめっちゃうなずきながら読み始めました。
先生の萌えだけあって、2人のやりとりがかわいい。
微笑ましいわ〜なんて見ていたんですが、なおちゃんのあまりのダメ男好きかギャグみたいに見えてきてw(特に銀次のくだりとか)
と思ったら、2人ともめちゃくちゃ重い愛で。これでくっつく?と見せかけ、もう一悶着ありましたね。

で、なおちゃんはそういうことだったのか〜。ようちゃんに負けず劣らず重いw
だからこそお似合いよね。

しかし、ようちゃんが好きなタイプです♡
木下先生が描かれる、黒髪長身クールイケメンがめちゃくちゃ好きでして。
この黒髪長身クールイケメンが攻めキャラの作品はだいたいハマります。

くっついてからの2人もかわいかった。
お互い大好きで長年その思いを我慢していた分、好き好きが溢れるのがたまりませんでした。

0

幼なじみ社会人

ダメ男に引っかかりまくるダメ男なおちゃん。
言葉は厳しくも世話焼くよーちゃんの幼なじみ社会人もの。

よーちゃんはいつでも泣く場所になり、なおちゃんが事件に巻き込まれれば守り、ヒモ男には手切れ金を握らせ、ひたすらに過保護で男前!愛が深すぎて拗らせた独占欲隠せてない攻め大好き♡それ怖すぎ!あっさり解決しすぎ!とツッコミたくなる怒涛さも面白かった。

尚ちゃんに良い人できたら離れるってよーちゃんの切ない気持ちはもちろん、なおちゃんが想いを吐露するとこは、んもーーーなんやねんそれ!!って下手な関西弁でてくるぐらい萌えました。

0

んー???

この作者さんのほとんどの作品でそうですが、今作も攻めは黒髪・高身長・男前、受けは低身長・華奢・茶髪です。
絵が好みではない……というか上手くない……というかんじ……。
攻めが受けにめちゃめちゃ尽くしますが、恋は盲目なんだなーって。
必至に攻めに対して、男にだらしなく駄目男好きでフラフラしている受けがあまり面白いと思えず。
男同士をちゃん付けで呼び合うところも個人的な好みとはマッチしませんでした。
攻めが受けを溺愛している話が好みな方は好きだと思います。

1

色んな意味でバランスが取れていない

『ひねもすのたり君と僕』木下けい子先生 読了

評価に非常に迷う。木下先生は小説挿絵で知り、今回漫画は初読みです。正直内容の深さと絵柄の可愛さ(色素薄そうな感じ?)にギャップを感じて、結構戸惑ってました。

とにかく言わないよーちゃん。相手が付き合ってた男が自分と真逆なタイプだから、家族という立場の線引きから一歩も踏み出さない。なのにいきなり浮気発覚の修羅場に刃物を持ってる女とかで揉めたり、100万渡してクズ男に分れろと言ったり、さらにヤクザの揉め事の前で「指ならオレのもらっとけ、なおちゃんに触るな」とまで言ったり、。

なおちゃんはとにかく色んなダメ男に色んな事件に巻き込まれる。よーちゃんはひたすらそれからなおちゃんを救出するという話。色々と物騒な事件が正直唐突すぎるし、あまり話の進行に必要とも感じられなかった。
しかもなのにこの絵柄?という感じも拭えない。

強いて言うなら、ヤクザとの部分が好きかもです。それも2人が惚れあっているワンシーンがあるからかな。2人で駆け落ちして、車飛ばして恋人のベンチに連れて、その時銀次さん何考えてたんでしょうね。2人で一緒に歩んでいく未来でも見てたんだだろう。それともこれから一生身を隠し、たまに夜逃げしないといけない生活を尚之にさせることに心痛んでたんだろう。

あー銀次さんほんと好き。

話が逸れました。そのヤクザに追いかけられるシーンで、よーちゃんは勢いで「金なり命なりオレのもらっとけ!」となおちゃんを庇ったあと、やっと冷静にこんな生き方やめようと考え始めた。ここからの流れは一気に好きになりました。

いくら情が深い人でも、恋人になれる可能性もない人にはここまでしないよね。ここまでしても報われないならそろそろ自分もなおちゃんのことも解放してあげた方がお互いに良いということでしょうね。

その後に久慈さんのご登場。何も悪いことしてないのに可哀想にって思ってしまいます。ふむ…
久慈さんの話が本当にどこまでも意味深く、すごく沁みます。よーちゃんの行為は正直、マーキングなんだなって。「こいつはほんとにダメなやつだけどオレが守る。お前らはせいぜい2、3ヶ月でこいつと分かれるけど、オレは一生守ってやる」というオーラが丸出しですね。
言葉にこそ出さないけど、匂い付けする、みたいな感じかな。特に酔っ払いなおちゃんを介抱するシーン、「あれは家族ではない」と一目で判断した久慈さんさすがです。

そしてこれから急になおちゃん目線の思い出シーン。まさかのなおちゃんが先によーちゃんのこと好きだったという展開。結果的によーちゃんに構って欲しくていつもいつもダメ男と付き合う。なのによーちゃんをノンケだと思ってたのか、自分のこと好きだって知ってるけど付き合う勇気がないのか、同じく告白せず。

ここはとにかく疑問だらけ。まさかここまで自分に構ってくれて本気でノンケだって思ってないよな…かといって、自分に好意を寄せていると知りながらもここまでよーちゃんに縋りついといて、付き合ってたら幸せにできないとかいうのは矛盾してません?って思っちゃいます。こんな風によーちゃんの好意を利用するとは結構身勝手なもんだなって少し嫌な気分になります。

全編通して見て常識的に理解できるのは銀次さんと久慈さんくらいかな。

全体的に見ると好きな部分もあれば全然理解できなかったところもありました。なのでこの評価にさせていただきます。

1

お気の毒な攻め(=おいしい)

木下さん作品だなぁとしか言えない。
シリアスに描いたらかなりキッツイ話になるだろうに、あくまでほわっとコミカルにまとめてくるあたりが。

情が深くてホレっぽくて、そしてすぐに振られては「よ〜〜〜ちゃああ〜〜ん」と泣きついてくる二つうえの幼馴染・なおちゃん。
いつもクソみたいな男に惚れては泣きついてくるなおちゃんのことを「本当にバカだ」「大馬鹿だ」と思いつつも、でもそこがたまらなく愛おしいと思ってしまう洋。

惚れっぽいなおちゃんが見つけてくる男たちが、緊縛野郎といい、食えない演劇男といい、これまた絶妙にどうしようもないクズで笑える。
惚れた男のために尽くすなおちゃんを「バカだ」と思いながらも、せっせと尻拭いする洋。

余りにも見かねてやんわり忠告すると
「よーちゃんは 人を好きになったことがないの?
好きになったらどんな事でもしてあげたいって思うもんじゃないの?」
と言っちゃうなおちゃん‥‥‥

惚れた弱み、ご愁傷様……としか言いようがない洋に対してのこの言葉、きっつーーー!!!

そしてなおちゃんは節穴か?と思いきや、洋のことがずーっと好きだったけれど、自分とは違う世界の人間だからこっちに来させてはいけないという自制心がまずあって。
そして洋には幸せな家庭を築いて欲しいとも思っていて。
でも洋を手放したくないからあえてダメンズと付き合って、注意を自分に引きつけておくというなかなかの策士っぷりがバレるし、それがバレるくらいなら死を選ぶと言い切る強さというか怖さがある。

ただの惚れっぽい天然ほわほわビッチかと思いきや……どこまでが計算でどこまでが演技だったのかわからない怖さがあるものの、一切ドロ〜っとしたものは感じさせず、なんならその健気(?)っぷりにあらあら……きゅんと絆されてしまいそうになります。

ハイスペック男なのに、ゆる〜い受けに惚れちまったために童貞を温存……というお気の毒状態が結構好きで、そこを描いた電子描き下ろしが更に好き。

2

ひとりだけを想う人と代わりを探そうとする人

なおちゃんにいらつくわたしは心が狭い。
なおちゃんを広い心で見守れるか、これがこの作品を読む上で大きなポイントだと思います。
洋ちゃんに頼り切ってるくせに「頼られたい」と言ってダメンズばかりにハマって、好き放題されたりトラブルに巻き込まれたり貢いだり…。
その度に尻拭いしているのは洋ちゃんで、なおちゃんはそれすら知らない。

うごおおおおおお、い・ら・つ・く。

という気持ちでひたすらじりじりしていた前半〜中盤。
後半の流れで一気にひっくり返されました。木下けい子さん、計り知れなすぎです。

木下けい子さんの作品で一番最初に読んだのは「今宵おまえと」でした。相手はノンケだから言えなかった思い。なのに相手が簡単に別の人と垣根超えちゃったという衝撃と、それなら早く言えば良かったという後悔や悔しさやらでぐっちゃぐちゃな気持ちになったものです。
これもそのパターンか!と言うよりもっとつらい。
何度も恋に落ちて浮かれて恋に破れて落ち込む好きな人を、ずっと隣で見ていなければならないつらさってどれだけのものでしょう。しかも相手は同性。自分にだって十分資格はあるのです。
「言えばいいのに」と思ってしまう。今まで支えてきて「やった」んだし、尻拭いして「やった」んだから、全部言ってしまえばいいのに、と。でもここで気付く。「〜してやった」とは思ってないんですよね、洋ちゃん。全部自分が勝手にしたことで、だからなおちゃんに言う必要はない。男前。

洋ちゃんが言わないのは、自分で自分に「なおちゃんの家族になる」という枷をつけているから。
なおちゃんが恋多き男なのは、本当に好きな人の「ふつうの幸せ」を願っているから。

ひとの気持ちって厄介ですね。相手を想う気持ちが大きければ大きいほど、「相手のために」と思ってしていることが一番相手のためにならないなんて。歯痒い。もどかしいし辛い。でもこれが人生なんだなあ。最初に何も考えずに気持ちを伝えていたらここまで拗らせることもなかったけれど、ここまで強い想いにもならずに終わっていたかもしれない。

なおちゃんだけを想って、なおちゃんのためだけに生きてきた洋ちゃん。
洋ちゃんのしあわせを願って、洋ちゃんへの想いを消してくれるひとを探し続けたなおちゃん。
どっちが正しいなんて言えないなと、初めて思いました。
いつもなら問答無用で「いろんなひととしまくるやつは悪!!」と決着がつくのですが、今回はそういう風には思えませんでした。
どっちも難儀なひとたち。

だけどやっぱり洋ちゃん目線で読まされる手前、前半〜中盤はつらすぎました。胸が痛み過ぎて、もう一度読める自信はないです。でも本当に良い作品でした。

4

家族より大事なもの。

最初に読んだ時の印象と 何度も読み返した今の印象とが、こんなに変わる作品もあまりないな…というのが一番の感想です。

幼なじみで くされ縁の、なおちゃんと 彼の2つ下のよーちゃん。
情が深くてホレっぽいなおちゃんの歴代カレシは『別れられて良かったじゃん』と よーちゃんが言ってしまうほど、サイテーな男ばかり。
振られてボロボロになるなおちゃんを毎回どんな気持ちでよーちゃんが慰めているのか なおちゃんは知らないし、「サイテーな男たち」をひっそりと大胆なやり方で よーちゃんが追っ払っていることなんて知る由もない。
いつかなおちゃんが本当にふさわしい相手を見つけた時が、自分のこの想いを捨てる時・・・

なおちゃんの彼氏が、回を重ねるごとにマシになっていくんです。よーちゃんの複雑な心境を察する読み手の切なさは それに比例して増していく仕組み。
今のもどかしい関係性が形作られていく、二人の過去のモノローグが物語に説得力を持たせてくれます。
『大事な俺の…』の後に続く言葉が言えるようになるまで、遠回りして永くかかってしまった二人のお話。木下作品を読む時、私はそれ程エロを重視していないのですが、なおちゃんと よーちゃんの二人だけは「体を重ねること」に大きな意味があったなぁと、しみじみ感じました。

一見ゆがんで見えるけど 読み返すたびに感じられるのは「どうか幸せになってほしい」と真っ直ぐに向けられたお互いへの深い愛情でした。

3

思いやれば思いやるほど、結ばれるのは難しい

惚れっぽいばかりかダメンズばかり好きになる尚ちゃんが失恋する度に、解りづらい優しさで慰めてくれる幼馴染みの洋ちゃんは、中学の頃から尚ちゃんが好き。でも、自分は尚ちゃんの好みのタイプじゃないから彼をこっそり見守るだけで……という『様式美』の様なお話なのかと思って読んでいたのですけれど、読み進めながら二つのことに疑問を感じてしまうのでした。
①一緒にいて心地良い人と、恋に落ちゃう人って違うものなんでしょうか?
②甘やかす人と甘やかされる人って固定しているものなの?
なんかもやもやしつつ読んでいたら、第五話で一気に謎が解けたー!
愛故にお互いへの理解が進まなかったのね、成程ね。
愛の不条理を感じてしまったお話でした。可愛いくせに、結構深い。

1

最高すぎた

愛が重すぎて深すぎるかわいそうな童貞年下攻め×一途な頭ゆるふわヤリマンビッチ年上受け………………あまりにも最高すぎる。萌えが極まっている。

わたしはビッチ受けの良さを「人は彼をビッチと呼ぶが本当は一途で健気なんだ、ただバカなだけなんだ」というギャップに見出しているので、毎回真剣に恋するビッチとか本当に好きな人のかわりになってくれる人間を探してビッチになる受けとかが好きなんですけど、本作はまさにその系統だった。『ロマンティック上等』の計とか、そんな感じ。あ~本当にこういう悪い意味で健気な風俗嬢みたいな性格の子すきだ……。

ビッチ受けには真面目で愛の重い攻めが必須ですが、本作はその点も押さえてる……。攻めがまた健気で健気で……、一応最終回で思いは成就しましたけど、きっとこれからも受けのためにめちゃくちゃ苦労するんだろうな。でも喜んでその苦労を負うんだろうな。精神的Mだ。たぶんこのふたりは前世でお姫様と家来とかだったんじゃないかな。

受けの性的なだらしなさ、攻めに好意をいだきながら攻めの幸せをこれっぽっちも考えていない行動をとる件については、行動に一貫性も論理性もない頭ゆる受けが好きなのでむしろ萌えポイントだったのですが、これが無理な方には無理だろうなと思います……。こういう「THE・女が嫌いな女」みたいな受け、めちゃくちゃ好みなんですけどわりとニッチな嗜好なんですかね……。

しかしカバーで誤解を生んでいる気がする……。わたしが書店員なら「向かって左側の背の高いリーマンは本編ではガッツリ黒髪の年下攻めです!!!!!!!!」ってポップ付ける。

6

深読みしすぎ?これはバッドエンドの要素あり

幼馴染のダメんずウォーカーなおちゃんにずっと恋してる世話焼きくんのよーちゃん。
一番ダメんずなのはよーちゃん、貴方ですから〜!ホント残念。
尚之のダメんずぶりには心底イライラさせられる。性懲りも無く貢いだりして。惚れた弱みとはいえ、毎回慰め係、その上尻拭いまがいまでしている洋にもイライラを感じてしまう。
いざ本命になりそうな出版社の久慈さんが現れた時、遂に洋は行動を起こして尚之と離れる。今回は幸せになれそうな相手の久慈さんなのに、尚之は付き合わない。結局尚之と洋は同じ穴のムジナ…
作者木下けい子さんの描き方で怖くは見えないけれど、この二人の関係性は立派な共依存のように思えます。
結局洋が急病になってお互い本音で向き合うわけですが、必要以上に「初めて」に意味を持たせようとするDTよーちゃんと「今やらなきゃ」という尚之。どっちの気持ちもわかりますねえ。けどDTの方の気持ちの方がより共感できるので、尚之にはあんまり開き直って欲しくないような…。
実際どうなんでしょう?受けが過去いろ〜んな相手とHしてて。今自分だけならいいんでしょうか?
「キスブルー」といい「今宵おまえと」といい「君によりにし」といい、この二人このまま上手くいくわきゃねーぞ、という不穏な何かを感じさせるところが、私が木下けい子さんに興味を抱く部分でもあります。

6

作者買い! 3 神だよっ

作者買いです。(コミックで迷わず作者買いする先生って、他には一人ぐらい・・かも)
作者買い とのコメントが3つぐらい並んだ気がするので、他のお姉さま方に敬意を表して タイトルに3 入れてみました。

今回も迷わず購入。
意外にや、手の早い受け様。ちとびっくり。
天然お人よしおバカなところは、いつも通りみたいな気がしてたのですが
またもやびっくり 「お願い言わないで」的な切ない系でした。
そこで珍しく 涙ぐんじゃいました。

そこから後は、あまあまに徐々に移行するので、「きゅーん」も「くす」も「幸せ感」も味わえます~

今までは「由利先生」が一番好きでしたが、この作品はそれと甲乙つけがたし。
いつもはけい子先生のふんわりストーリが物足りない と思っている方も一度お試しいただいてはいかがでしょうか。

9

作者買い!よしっ!

好きな作者様です。作者買いだけどガッカリではない。
良作の評価です
しかし
まさかのビッチ…
案外ビッチの出ない作者様でしたよね。まあそれはいいです。
受けのクソ具合で、この作者様初めての“読むのやめようかな…”思考働きましたが頑張って4分の3まで読めばなんとか救いがやってきます。
受けもクソなら攻めもアホです。
でもこの攻めの救われなさも、受けのけなげさも、作品の4分の3以降に出てきますっ!
それ以降、デレデレですのでご安心ください。
作者買いだけど、ガッカリではない、作者様ならではの作品だと思う。

2

作家買いです

幼なじみとの、永い永い腐れ縁すれ違い物。
この二人、結局のところ、どっちも普通に男の趣味が悪すぎて、何だかなぁ…というのが正直なところ。

木下先生のカラー絵は色遣いもタッチもすごく好き。
できれば口絵だけじゃなく、本文のカラーページもカラーのまま入れて欲しかったな。
それがあればもう一つ萌プラスしたんだけどな。
それと、カバーイラストの髪色が、向かって右側の、多分、なおちゃんの方が暗色で、中身と一致しないのが気になる。

2

雀影

セルフツッコミ
作家買い本だから予約して買ったけど、今回、内容にあまり言及したくないのは察して下さいって感じで。
ダメ男にはまるキャラはあんまり好きじゃないのよ。

攻め童貞大好きw

木下けい子さんは、必ず買う作家買いなので、新刊みつけたらすぐに買いました。
今回の話は、私的にはいつもの木下作品の中では今一つでしたが、十分に楽しめました。(ハードル上げ過ぎかも)
特に、今回は攻めが「童貞」という所にかなり萌えました!!
いい歳して、ストーカー並みに幼馴染を愛して、好き過ぎるあまりにこじれて童貞とか、もう私としては大好物です。
その上、受けは惚れっぽくて、頼りなくて、次々と新しい恋を見つける恋愛依存症系……ちょっとビッチなんだけど、天然なので清純派に見えてしまうというのも美味しいです。
いい歳した大人の不器用な恋愛って大好きです。
ご馳走様です。ありがとうございます。

1

木下先生作品の中で久しぶりのMyヒット!!!

木下先生は作者買いしています。

今回は、木下先生の作品の中で、私的に久々に大ヒットした作品でした。

幼馴染み物、長年片想い、執着・・・という大好きな設定、そして更にはコメディー調であったというのも個人的に嬉しかった点でした。

実はこの作品、第2話だけ雑誌連載時に読んでいるんです。
その時は色々と良く分からなかったので、恋多き、しかもちょっとおばかっぽい受け様かぁ・・・と、正直テンションが下がってしまっていたのです。なぜなら、私の中で、受け様は真面目で初心で(黒髪メガネなら尚よし)・・・というのが萌えの鉄則で・・・
なので、今回の受け様は苦手なタイプの受けキャラだったからです。

でも、コミックスでちゃんと1話から最後まで読んだ時には、2話だけを読んだ時のような気持にもならず、むしろ大変楽しく読む事が出来たんです。
何せ、面白い!!!!何よりも攻め様が・・・
大好きな尚ちゃんとダメ男とを別れさせるためにあの手この手を使うのですが、それがなんとも面白くて・・・
しかも、何気に財力のある攻め様。更には童貞・・・結構素敵なのに・・・。
もうずっと尚ちゃんのことだけ考えて生きてきた人なんだなぁ・・・
良いなぁ、この残念具合。素敵な残念攻め様大好きなので、このキャラはど真ん中でした。

更には、実際には受け様も、ダメ男とばっかり付き合ってしまうのには事情や理由があった・・・というのも読んでいる内に分かって、最終的には受け様への苦手感はもうすっかり消えていました。

全体的にコメディーのノリで、素敵で楽しい一冊でした。

3

おばかななおちゃん

波乱万丈とはほど遠く。
恋愛対象が同性と言うことを除けば、惚れっぽいのも男運がないのも愛嬌のひとつ。
恋をして、別れて。
その度、よーちゃんに甘やかされて傷を癒す。
普遍的にこれからも同じことを繰り返して行くのだろうと思っているなおちゃんのだらしなさ。
情が深いと言えば聞こえは良くても、真剣な恋だとしても、やはり通り過ぎていく男たちの多さにうんざりしてしまいます。
生涯のパートナーが現れるまでと、言い聞かせるよーちゃんの健気さを知りもしないで恋を語るなおちゃんがだんだん呪わしくなってしまうほど。
もちろん、なおちゃんはなおちゃんで性に目覚めた時に感じた背徳感をずっと引きずっていたり。
よーちゃんはよーちゃんで、なおちゃんの何気ない言葉に打ちのめされて身動きがとれなかったり。
確かに恋には発展しにくく、ゆっくりと2人の時間を積み重ねていくお話しだなと思っていた分、よーちゃんの告白は少し納得できません。
なおちゃんの片思いの苦しさに見合う告白なのか。
その後のささやかな初めては別として、軽すぎるよーちゃんに苦手意識が先行してしまいました。

3

健気で一途で男らしい攻めに、萌え♪

木下けい子さんは作家買いしている方なので、迷わず購入しました。
貧乏長屋ってところが、またいいですね~。
こういうシチュ、好きです♪
それに加え、お隣同士で幼馴染みで…とか、なんて美味しい!
これは読まずにはいられないでしょう。

   ◆◆   ◆◆   ◆◆

《CP》
受けを心底好きな小金持ちリーマン × 情が深く惚れっぽい幼馴染み

受けはゲイで、男を好きになってはフラレて泣き、攻めに慰められ、
また男を好きになっては、フラレて泣いて、攻めに慰められ…の
スパイラル。
しかし、そんな受けに幼い頃から片思いしている攻め。
受けがどんな危機的状態になっても、いつも受けを守ります。
そんなとき、遂に受けはヤクザにまで、恋をしてしまい……?


まず、最初にビックリしたのが攻めが受けのことを好きなのに、
隣で他の男とエッチしているのを簡単に許しちゃってる!!
ということ。
しかも、その喘ぎ声を聞きながら黙ってオナってるとか…。
いやいやいや、ありえんでしょ。
だって好きな人だよ?
小さい頃からずっと一途に想い続けた人だよ?
普通、不幸になるとわかっているなら、裸足で飛び込んで
エッチを止めさせるだろ!! と、思っちゃうのですが。。。
それだけ攻めは大人だってことなんでしょうか?
割り切ってるってことなんでしょうか?
いつかは、自分の胸に飛び込んでくる日が来る…と
思っているんでしょうか。
ここは、複雑な思いがすると同時に、
首が90度に曲がってしまうぐらい、首を傾げてしまいます。
謎だ…。
攻めは一体何を考えているんだ…。

そして、受けは天然すぎる……。
バカなのか、学習能力がないのか。
失恋ってそんな軽いもんじゃないだろっ、と言いたくなります。
受けにとっては、「失恋の傷を癒やすには、次の新たな恋」ってことに
なるのでしょうか。

でもラストは、やっぱり…。
ってことになります。
2人は両片想い。
攻めは死にそうな目にあって、やはり告白しておかなければ後悔する、
と思い、受けに好きだということを告白。
その想いを知らなかった受けは、ずっと自分が男だということを
負い目に、「攻めのことは幸せにできない」と思い、
告白しませんでしたが、攻めの告白を受けて、受けも告白。
晴れて両想いとなります。

あああ、でもせっかくの両想いなのに、モヤモヤしてしまいます。
なんという遠回り! なんという不器用さ!
しかも受けなんて、攻めを幸せにしようとしたがために、
完全にビッチになっちゃってるじゃないか!
これじゃあ、攻めが可哀想過ぎる……。
こんなに一途に想い続けてくれたのに、受けは何を見落としてたんだ。
そして、何故攻めはもっと早くに告白しなかったんだ。
2人の長年の関係が壊れるのが怖かったのでしょうか……。
でも、2人に「バカヤロウ!!」と言いたい反面、
お互いの幸せを思ってのことなので、「よく耐えたね」とも
言いたくなってしまいます。

   ◆◆   ◆◆   ◆◆

(多分)いい年をしたリーマンなのに、童貞という攻めが
また美味しいシチュエーション。
ホント一途で健気な攻めだ。
大事にしないとバチが当たるよ~?

いろいろ述べましたが、優しくもあり、萌もあり、良いお話でした。
木下けい子さんの数多くの作品の中でも、オススメできる作品です。

6

もどかしい

最後までもどかしかったー(>_<)
独占欲むき出しのよーちゃんの目が好きだ。
ナオの穴の締りを聞かされた時のあのなんとも言えない
いたたまれなさが好きだ。
何よりピュア守っちゃってるとこがいい。
実は実はな種明かし。
よくある展開なのですが、とにかく微笑ましく、
よかったねと心から叫びたい。

せっかく両想いになったにも関わらず
毛が生えそろわないから嫌だ!
まだのびてないから嫌だ!
存外めんどくさいDTが可愛くて思わず笑ったw
一途に想い続けたがゆえにDTまで守っちゃう攻が可愛いと思う。

5

大人の「ちゃん」呼びはお好きですか?

ちょっと抜けてたり下半身がゆるい相手に世話焼きのしっかり者が片想いして気苦労がたえないという木下けい子さんの鉄板的関係性をまるっと1冊分。

サラリーマンの洋(よーちゃん)はふたつ年上の幼馴染み:尚之(なおちゃん)が大家をしている長屋に住み、彼が失恋するたびになぐさめ見守っていますが実は尚之に片想い中。

惚れっぽい尚之のお相手は緊縛男(見た目は真面目だけどストーカー付)だったり、売れない役者(ヒモ体質)、ヤクザ(銀次さん情に篤いイイ人だった!!)と洋をハラハラさせっぱなし。
洋は自分なら幸せにするのに…と思いつつも自分が尚之のタイプじゃないと知っているので番犬止まり。

どう考えたって尚之には洋みたいな頼れる相手がいいし、洋の母ですら「あんたが見てやんなきゃダメ」って言ってしまうくらいなのに。

早くに家族を亡くした尚之への「家族になってやる」という言葉に縛られてしまってる洋が切ないです。
家族っていちばん近くにいるけど交われないですからね。

そんななか、本業はイラストレーターの尚之の担当:久慈の出現で話は一気に様子を変えます。
洋は久慈と話した時に久慈が今までの尚之の相手たちとは違うことを悟ります。
頼りがいのある自立した久慈が現れ、しかも長屋に引っ越してきたことにより洋は長屋を出ます。
物理的に離れたことで距離があくかと思いきや洋の部屋に入り浸る尚之(笑)

実はここまでは洋が不敏で尚之を好きになれずにいました。

でも、洋の部屋から戻ってきた尚之と久慈との会話で一気に頭の中を覆されました。

相手のことが大好きで普通の家族を築けない「男」である自分の想いを封印してきたのは尚之の方でした。

互いの表情と少なめの台詞は一見、噛み合ってないように見えますが、絵と間で表現するからこそ深く響きます。
この2ページは妙に迫力ありました。

ほわわんとしている顔、フラれて泣きじゃくる顔、洋に説教された時のすねた顔、これまでのどんな顔とも違う本心を告白する顔に胸がぎゅっ、と音をたてた気がしました。
クセモノかと思っていた久慈もよい人でした。

途中、モダモダした焦れったさに「ふたりともバ~カ!!」ってジタバタしてましたが、このへんからは「はやく逢いに行きなさい~」と思いながら読んでました。

両想いになってから驚愕の事実発覚w
洋ちゃんたらDTだなんて!
一途すぎる…そして初めてを大事にしすぎてる乙女なのは洋の方でした。
読みはじめと最後ではキャラクターの印象が逆転してました。

終日(ひねもす)と言わず一生ふたりでのんびりどうぞ。

尚之のダメンズ遍歴を見せつけ、毛色の変わった当て馬を登場させて場面と視線を変換、ラストでまとめるという起承転結のお手本みたいな筋立てテンポよく楽しめました!

4

男前攻リーマンとダメダメ受

木下けい子さんの描くサラリーマンがとにかく大好きです。今回の攻は、黒髪短髪ネクタイ、最高!
設定は、幼馴染どうしの男前な攻にややダメ人間な受です。
惚れっぽくて次々とダメな恋愛をして傷つく受をすごい抱擁力で毎回助けちゃう攻。
ヒモと化した劇団員に100万円渡して別れさすって、どんだけ!愛が深すぎ。親かよ!と、突っ込んじゃいました。
実際、攻は、はやくに肉親を亡くしてる受に、俺が家族になるからと子どもの頃に宣言しちゃってるわけです。
この関係がどうやって成就すんの?と思っていたら、、、なるほど〜。
実は次々と恋愛してる受にとっても攻は別格で愛しい存在で、でもゲイならではの葛藤でその気持ちを封印してたわけですね。
それにしても、ほんとに次々とダメな感じの男に引っかかる。攻がお気の毒すぎます。
ゆえに、くっついたときはよかったね〜とほのぼのしますよ。

木下先生、最近片方がダメダメな感じが多いですよね。
「今宵おまえと」がリーマンBLどハマりのきっかけになった私としては、ああいう対等どうしのガチなぶつかり合いがまた読みたいな〜。
攻も受も男前でネクタイ!お願いしたいです。

5

幼なじみの遠回り~~な恋

既刊本「月光坂の花屋敷」をもっとコミカルにした感じかな?
という印象を持った本でした。

幼なじみ同士で、隣に住んでいて、まるで家族のような関係のふたり。
遠慮なく言い合って、みっともない自分を出したり、世話を焼いたり…
でも、相手への恋心は言えずにいて…というお話です。

攻め(表紙左)はずっと受け(表紙右)の事を一途に想っているれど、
受けは他の男と体の関係をたくさん持っていて…という展開、
ここが「月光坂~」に似てるかなと。

ラストはちゃんとくっついてハッピーエンドに収まるのですが、
この本は、ラスト1/6くらい?になるまで、
受けは何人もの他の男(だいたいダメ男)に恋をして、
付き合ったり、フラれたり、想われたり~~~の繰り返し。
受けと他の男たちとのHは、しっかりとは描かれていないですが、
結構お盛んにヤっているようだし、攻めもそれは認識しています。
(隣に住んでるので声が聞こえるし、縛られHの途中を目撃したことも)

この辺は好き嫌いが分れるところかな?
受けに片想いをしている攻めの気持ちを思うと、
コミカルに描かれてはいるもののかなり切ないし、
大体途中で受けの恋はうまくいかなくなって、
攻めに泣きついたり、がっつりフォローしてもらったり…
受けにイラッとしてしまうのは、多分わたしだけじゃないはず (;^ω^)

ただ、好きになったらどんな事でもしてあげたい、
みっともなくても、辛くても、そうなってしまう…それが恋なんだ…
そんな恋のもどかしさや、切実さはすごく上手く描かれていて、
胸に詰まるものがありました。

受けは本当の恋を探しながら、
ずっとダメ男に引っかかってばっかりで、
攻めへの気持ちは家族愛のようなものと思って全然気付かなくて…
だったら、萌え×2にしていたかなぁと思うのですが、
そうじゃなかった (>_<)
受けは、
ダメ男に恋して付き合ってHしてを攻めの側でひたすら繰り返しながら、
実はずっと昔から攻めのことが好きだったんですよねぇ。
それがね、う~~ん、
ずっと童貞のままの一途な攻めと温度差がありすぎるように感じて、
素直に両想いよかったね~~と思いづらかったな。

初エッチを大事にしすぎてる攻めに、
「初めてだって百回目だって四回目だって大事じゃん」
って受けが言うところとか、
攻めが初エッチを渋っていた理由とか、
微笑ましいし好きなころも沢山あったのですが、
全体的に見ると、わたしは中立寄り…です。

8

すみません…辛口評価です

木下けい子さんの作品、けっこう好きだったはずなのですが、ここ最近の作品はちょっと微妙になってしまいました。

洋はふたつ年上の幼なじみ尚之に、叶わない恋をしている。同じ長屋に暮らす尚之は惚れっぽくて、次々と新しい恋人(男)を作ってはフラれ、その度洋に泣きつく。ダメな男とばかり付き合う尚之に呆れながらも、何かあったときは全力で尚之を守る洋。
そんな中、久慈という男が現れ尚之に近づこうとする。二人が暮らす長屋に引っ越して来た久慈は尚之に「もうひとつ進んだ関係になりませんか?」と告げる。

この後尚之が言った台詞の受け取り方によって、今作の評価が分かれる様な気がします。
私は『ないわ〜』と、思ってしまったのでこの評価です。
そう思うなら、中途半端に側にいなければいいのに、と。

最後、洋の想いは叶ったわけですが、なんかもやっとしてしまいました。


8

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