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美貌の錬金術師×別の世界の記憶を持つ青年の、異世界トリップ・ファンタジー!!
初杉原先生でしたが大変おもしろかったです!
ただしエロくはないです、yoco先生の表紙が本当にぴったり当てはまる世界観。
無愛想で高位の美男錬金術師アダルバートと純朴天然ピュア敬語の弟子リクト。
とにかくリクトのすっとぼけ発言がかなり楽しいです。本人はいたって真面目に発言しているのですが、生い立ちが特殊なためとにかくズレてるw
生まれ変わり、平行世界、ちょっとずつ色んな要素が絡まってよく練られたファンタジー。
お、そこがつながるんだ!とおもしろかったです。
エロエロではない分貴重な前座の一回と本番一回をお楽しみください^_^
シリーズ化しないかな…。
ネタバレありです。
大好きな坂の上シリーズの様なお話かと思ったけれど、同じファンタジーでも、攻めと受けがいて、しっかりBLがありました。ちゃんとラブになった所がまた良かった。エrの場面も何とも言葉で表せないほど、優しくて美しくてロマンチック。
攻めは、寡黙で落ち着きがあって、少々自分勝手で、ぶっきらぼうで、しかし受けには意外と丁寧で優しい。
受けは、可愛らしくて、レビューにもある通り天然。性の事に関しても生真面目な返答をしたりする所が面白い。
受けの生い立ちについて色々予想しながら読みましたが、過去が明らかになるにつれ、私の予想は外れまくりで、最後の方までハラハラ。絶対、受けは別の世界から来た子供かと思ってたし、その後は、王子に中身を乗っ取られてたのかと思いました。
結ばれた後の2人の生活をもっと読んでみたい…。2016年の作品なのですか…。もっと早くに出会っていたかった!作者様の他の作品も読んでみたいです。
初読み作家さんですが、美しく静謐で、まるでおとぎ話のようなお話でした。
作者さんの好きを詰め込んだ、と後書きにもありましたがラブストーリーと言うよりはある人に関する人生の一瞬を切り取った、みたいなお話で、錬金術師や国のこと、それらも深く掘り下げて書かれていました。
ので、最初はちょっと物足りなかったんです。
過去のお話もちょっと説明的かなぁ、と思う場面もありました。
なのでそれらを加味して萌え2評価にしました。
できれば、2巻くらいに分けて過去のお話も登場人物にそって記憶として綴るのではなくじっくり読みたかったなぁと思いました。
けれど、アダルバートの己の中に秘めた熱と言いますか。
それが後半すごく伝わってきて、別に全然えっちい方向に振り切ってる訳では無いのに、とてもエロティックで、愛情深くて、優しかったです。
また、アダルバートの性格が、人嫌いにしては、案外柔らかいというか。
リクトに対してだけなのがまた素敵なんですけれど、素っ気なくて1人の世界を大事にしている風であるのに、リクトには柔らかいんですよね。
そこもまた高ポイント。
リクトの崩れない敬語もまた良くて、ちょっとポイントがズレてる性格も、空気が読めないとかそういうのではなく塩梅がいいんですよね。
2人だからこそ惹かれあって、分かち合えて、生きていけるんだなぁと読んでいて実感できました。
作家買いの作品なのですが、ファンタジーが不得意科目なので一気読みできず、ちまちま初回読了した際には、BLみが薄いからそんなに萌えないな、、と思っていたのですが、後を引く読了感だったので、読み直したら泣いてました…。
山村で老錬金術師(エレズ)に育てられたリクトは、師の命で王都のアダルバートの工房に弟子入りすることになったのですが、アダルバートの仕事や彼に関わる錬金術師、神人たちと関わるうちに、徐々に失った幼い頃の記憶、さらに自分はどこからやってきたのか、という謎が明らかになっていくのですが…この過程、構成が素晴らしいです。リクト(とアダルバート)の失われた記憶に関わる事件は、と~ってもつらいものなのですが、現在進行形のドラマの登場人物達の風変りでユーモラス、個性的なキャラクター設定のおかげで、哀しい気持ちに囚われ過ぎず、楽しく読み進められます(過去=重い、現在=軽い、のいいバランス感)。物語の起源となる、前時代に起きた悲運の王子(エリオット)とアダルバートのラブストーリーがしんどいんですよね。(私はたぶんこちらのほうが萌える気がしましたがw)
とはいえ、この物語の核は、エリオットの自己犠牲にあるような気がしました。正直、最後までよく咀嚼できなかったのは、エレズ→リクト(エリオット)に対しての“主よ”という呼びかけなのですが、王位継承問題では国をこれ以上乱さないために王族として、また、永劫に続く邪悪な呪いに対しては、大錬金術師の器を継ぐ者として、命を賭して新しい流れを創造したことに対しての畏敬の念ということでしょうか。絶望の底からエリオットが切望した未来を、リクトが受け継いで、アダルバートと2人、工房で穏やかに暮らしているこが王子の勝利の証であり、しんどい非凡より幸せな平凡がいいという、新時代の善なる錬金術の成功例のようにも見えます。
過去の記憶がリクトの中に蘇ってからの展開に涙腺が決壊しました。他のレビュアー様もおっしゃってますが、リクトが初めてアダルバートに会ったという日、エレズのもとを訪れた彼の長い髪を、幼いリクトがふざけて三つ編みにしたというエピ。“会えた会えた”とエリオットの歓喜がひしひし伝わる描写に震えました。アダルバートが過去の記憶を共有していないところが、むしろいい!です。”運命”は、日常に紛れてひっそり穏やかに訪れるんですね。
“魂の残り香”という表現があるのですが、あくまでそれは“残り香”でしかない、という表現がいいなぁと思いました。エリオットの魂だけ受け継いだ別人格のリクトは、同じ歴史が繰り返されないためのエレズの実験的な養育の成果にもみえました。むしろ、このちょっと情緒が欠落しているようなリクトのほうが、今のアダルバートにお似合いですし。ドラマチックじゃない運命の恋、萌は少なかったのですが、きちんと等身大の人間が描かれたケレン味に依らないファンタジーで、魂の救済があり、起こってしまった悲劇に対して誰も断罪されないところも素晴らしいなと思ったので神としました。
キャラ文庫アンソロジーの翡翠を読むに辺り再読しました。
実は読んだ時も神評価にしていたのですが、レビューはしていませんでした。
でも素晴らしい事に再読してみても神評価作品でした。
2016年の発売当時に読んだきりでしたが、読むに従って段々と思い出したりこんな内容だったかと再確認して驚いたりして新鮮な気持ちになりました。
初めはリクトの世馴れない感じが微笑ましくて、錬金術師のアダルバートの偏屈さの陰に見え隠れする優しさにドキドキするんです。
そして終盤に行くに従ってのリクトの秘密や、アダルバートの過去に絡められた真実に至るまでのお話が秀逸で夢中になって読みました。
登場人物の全てに役割があって、結末も納得が行く読後感の素晴らしい作品でした。
お話の特性上エロはとても少ないです。でもそんな事どうでも良くなる面白さです。
むしろ無くても良いくらいでした。でもアダルバートのリクトへのちょっとした愛情表現にとても萌える作品でした。
今回は電子で購入しての再読だったので、電子限定SSも読めて更にその後の2人が読めて最高でした。
ストーリー重視の方に読んで欲しい名作です。
yoco先生の挿絵も楽しみた方は紙の方をお勧めします。
そして最近、杉原理生先生のお名前を拝見しないと思っていたら2018年の同人誌と「小説Chara vol.30」に収録された商業誌の番外編からの活動が無いのが寂しいです。
Twitterのアカウントを拝見したら何年も書かれてないみたいですが、これから書けたらいいなとあったので楽しみに待ちたいと思いました。