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ひだまりが聴こえる -幸福論-

hidamari ga kikoeru koufukuron

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表題作ひだまりが聴こえる -幸福論-

杉原航平,難聴の大学2年生
佐川太一,バカみたいに明るい性格の同級生

その他の収録作品

  • その予感(描き下ろし)
  • あとがき
  • カバー下:漫画「お花見日和。」

あらすじ

デビュー作で大反響となった『ひだまりが聴こえる』が
続編『ひだまりが聴こえる-幸福論-』となっていよいよ登場!
前作では“友達以上恋人未満”だった二人に進展が……!?


―――あいつ、耳聴こえねーの?

難聴のせいで孤立気味な航平と、
バカみたいに明るい性格の太一は大学の同級生。
最初は心を閉ざしていた航平だったが、
太一との出会いにより少しずつ変わってゆき……。

作品情報

作品名
ひだまりが聴こえる -幸福論-
著者
文乃ゆき 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
シリーズ
ひだまりが聴こえる
発売日
ISBN
9784829685808
4.4

(503)

(349)

萌々

(92)

(35)

中立

(10)

趣味じゃない

(17)

レビュー数
54
得点
2228
評価数
503
平均
4.4 / 5
神率
69.4%

レビュー投稿数54

可愛くて切なくてキラキラ眩しい続編

耳が聴こえにくい難聴の航平・攻めと、ちっこい元気者の太一・受けというカップリングのほのぼの切ないBL、第2弾です。
1冊目で出来上がるところまでいかなかった2人ですが、今回はちょっと進展しています。


分厚い本で、すごく読み応えがありました。
大学生同士だった2人ですが、途中で受けに大きな転換があり、離れてしまいます。心の中ではお互いのことをいちばんに想っているのに、離れ離れで、もう悶絶するほどもどかしかった。
でもそのぶん、想いが伝わった時のきゅんきゅん度はすごかったです。攻めの笑顔と攻めの涙に萌えすぎて胸が苦しい…。
この子が幸せになれると思うと自分のことのようにうれしいです。


攻めと同じく難聴の女の子が新キャラとして出てきて、気の強い子なので受けとバトってます。悪い子ではないのですが、受けと攻めが仲良くするのを邪魔してくれちゃうので少々イラッと。
でも彼女にも、いい人ができたらいいな、と思います。


今回どこまで進展があったか書いていいのかな、と悩んだのですが、もうどなたかの手によって情報登録がなされているし、エロ度でわかると思うので…。
今回もエロなしです。ちゅー止まりです。
ですが、巻末でビッグニュースが書かれておりました。またこの「幸福論」の続編が連載されるそうです!
番外編をひとつはさみ、新連載だそうです。
すごくうれしい。今度こそは本懐を…!!!

描き下ろしがページ数多い上にラブラブで、カバー下も面白いので、雑誌連載で読まれた方も要チェックです。

19

良かったです。

とても想いを大切に描いている作品だと思いました。
いくら好きな相手でも、他人な以上 相手の立場にならなきゃ理解できない
事はある。当たり前だけど見失いがちな事を気づかせてくれる
作品だと思いました。

進展が少ないとかエロ描写が足りないと不満を持つ方々は
恋愛ではなくエロ目的でBLを読まれてるんでしょうね、、
Hが無きゃBLじゃないって、、、欲求不満をBLに当たらないでほしい。

エロ目的な欲求不満な方々には不満でしょう。
相手を想う事、恋愛話を読みたい方にはオススメです。

17

またまたボロ泣き…

前作が面白かったので今回も楽しみにしていました!
今回は新しいキャラクターも登場し、二人の間に色々な出来事が起こります。
そんな中でちょっとずつ進展する二人の関係。

もどかしくも通じ合った、好きという気持ちに思わず涙。
「好き」という言葉はどのBLにも頻繁に出てきますが、この二人の間にあるたった二文字の尊さといったら…。
言葉でも手話でも、これほど尊い告白の仕方は今まで読んだ漫画の中でもありませんでした。

心から、想いが通じ合って良かったねとあたたかい涙があふれます。
続編でさらにどうなっていくのか楽しみです!

16

キャラクターが、いい。

読み応えのありそうなページ数を全く感じさせない、無駄のないストーリー展開。前作でも間延びせず、性急でもない軽妙なテンポで描かれる、作家さんのさりげない語り口に魅了されていました。コマ割りが上手だから読みやすいのかな。絵も優しい雰囲気で好きなんです。

難聴の中途障害を持つ航平と、彼のお弁当に惹かれ?大学でノートテイクを引き受けた太一。航平は物静かで内向的、太一は単純で直情径行。対照をなす若い二人が、お互いを気に掛けながらそれぞれの生き方を模索していく懸命な姿は、思わず応援せずにはいられません。今作で二人の関係は新たな局面に行き着きます。

障害者を主人公に据えたこの物語を読むにあたって感服させられてしまうのは、作家さんのニュートラルなスタンスです。頑なだった航平の心を動かした太一の言葉や、今作に登場する航平と同じ難聴のマヤのセリフがとてもリアルに響いてくるのは、彼ら登場人物の立場や境遇について、深い理解と共感があるからこそだと思うのです。かといって、物語では障害者(に対して)はこうあるべき、こうしてはいけない、といった社会通念に絡めとられた、一方的で偏っているかもしれない見方を読者に押し付けてはきません。そのフラットさが航平と太一の純粋な気持ちを引き立ててくれて、二人の関係にきゅーんとさせてくれるのです。

個人的に読んでいて清々しく感じるのは、航平と太一がどこまでも対等なところ。二人のあり方は自然なんです。できないことはできる人に頼めばいい。できることで返していけばいい。一緒にいて心地良いから側にいたい。それでよくない?…みたいな、シンプルなメッセージが胸に刺さります。

太一のキャラがもの凄くいいんだなぁ。彼は若いけれど辛い経験をしていて、他人の痛みがわかる人。人生の途上で彼なりに一段階乗り越えているから、友人として躊躇なく航平に手を差し伸べ、寄り添ってあげられる。航平は航平で、腐った目で見た時、個人的に萌え度が上がるキャラなんです。。他人には理解してもらえないであろうことを、全部一人で引き受けようとする潔い男っぽさの中にも、時折見せる弱さがたまんない。更にムッツリなのがイイ。(←ムッツリ好き。)太一を見つめる眼差しが…。。組み合わせが王道だけど神。やっぱりこの物語はBLなんです。だから素晴らしいんです。

航平と太一はお互いに出会ったことで、「特別な誰かのために生きる」ことに目覚めます。この後気になるのはBLとしてどう展開していくのかなっていうところだけれど、きっと作家さんらしい、そして二人らしい歩みになるんだろうな、と。どうかそうであって欲しいです。

14

じんわりあったかい

エロを描くのは相当難しいと思うのと同じくらい
日常描写だけで表現するのも相当難しいと思っているので、
ご自分の得意な表現を100%発揮される作家さんなんだなあと
前作からリスペクトしておりました。
定期的にエロがどうだ、BLがどうだ、身体障害を話に~うんたらという
声が聞こえるかと思いますが
ご自分の表現を貫いていただきたい作家さんです。

例えばホモでも何でも無いキャラクターが1つのコマに居るだけで萌えたり、3次元で男の子の距離が近いだけで萌えたり、
そういったのと似た萌えを感じます。
この二人の空気に萌えるんですねー。

正直太一のような猪突猛進型キャラは、実際に近くに居たら
その真っ直ぐ過ぎる所に、ウザいと思ってしまうと思います。
でもその実際に居そうな欠点もあるキャラクターが航平にとっては
救われるのだと思うとニヤニヤしてしまう。

前作と今作丸々どこにどう萌えたというのは無いのですが、
ずっと見守っていたい、そんな作品です。

12

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