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表題作愛される狼王の花嫁

アレシュ,ボヘミア王国の王太子
小野悠羽,耳が不自由な清掃員,18歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

耳が不自由な清掃員・悠羽は古いタペストリーの中の人狼の王に恋していた。そんなある夜、織物から彼が抜け出てきて──!?

作品情報

作品名
愛される狼王の花嫁
著者
華藤えれな 
イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
ISBN
9784773088281
3.4

(40)

(8)

萌々

(13)

(12)

中立

(4)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
8
得点
132
評価数
40
平均
3.4 / 5
神率
20%

レビュー投稿数8

異世界へタイムトリップ

現代に生きる、生まれつき耳の聞こえない、そして唯一の身寄りの祖父が亡くなった悠羽が狼王の物語が記されたタペストリーの世界へ時を超えてタイムトリップするお話。

狼王の婚淫の続編と思って読みましたが、そこまで前作の影響を受けている感じではなさそうです。前作の後のお話で、同じ世界観ではあります。

悠羽は狼王の身に起こる出来事をタペストリーを通して知っているので、過去にタイムトリップして狼王を守るために行動していきます。初めのうちはタペストリー通りに事件が起きていくのだけれど、自分の行動が狼王を守ることにつながっていくのか自問自答していきます。

単純に未来から過去へタイムトリップして過去を変えていくだけではなく、元々の時代より少し過去へ戻ったりなど、トリップする時代が変わることもあり、読んでいて少し混乱してしまいましたが、ひとまずハッピーエンドという形で収まります。

ちょっとタイムトリップがごちゃごちゃして実際に起きた事件など、分かりにくいかな…と思わなくもないですが、狼王のモフモフや溺愛の安心感は充分楽しめる内容でした。

1

昔から好きだった狼王の話になぞらえた、
なんともファンタジーなお話なのであります(*´▽`*)
独特の世界観がとても面白い。
過去と未来とパラレルと。
交わっているようで、交わらない。
未来でみた内容と同じようで同じではない。
主人公である受の立ち位置が不憫だっただけに、
最後に幸せな道を見つけてくれてとりあえず良かったですね。
故に、見せ場の獣姦はもう少し丁寧にいただきたかったかなとは思う。
意外とアッサリだったのが勿体ない。
独特の世界感で描かれた1作ですが、纏まりはよく
面白い作品でした。
前作未読なので、そちらも読みたい。

6

過ぎたるは及ばざるがごとし、かな。

時空を越えた純愛物語。
かな?
プラハとボヘミア王国を、伝説の狼王のタペストリーを介在に行き来するファンタジー。
夜は狼の姿で狼の王国を治め、昼は人間の姿で王国を治めなければならないボヘミア王家の王をめぐる、呪いだの、陰謀だのに翻弄される、王国の王太子アレシュと、彼の側でなければ生きることができない予言者であり運命が定めた花嫁悠羽。
果たして悠羽は伝説のタペストリーのように、アレシュを王に導けるのか。
って感じでお話は進むのだが、最後の方は結構強引にハッピーエンドに持ち込まれちゃった感じが、、、
悠羽の華奢で健気な日本人設定も、健気を通り越してちょっと卑屈な感じがして、萌が削がれがちで、、、今回は萌一つかな。

4

異世界トリップもの

チェコに住む、生まれつき耳が聞こえない悠羽(受け)は、伝説の狼王アレシュに憧れ、職場の美術館で彼の物語を紡いだタペストリーを見るのを楽しみに生活を送っていた。しかしある日、異世界からその狼王・アレシュ(攻め)がやって来る。大怪我をしたアレシュは悠羽を預言者だと言い、狼の姿になるためと言って悠羽を抱くが、後日火事に巻き込まれた悠羽もその異世界へと飛ばされ…。


異世界トリップものです。
個人的に異世界トリップが大好き(するのがではなく、読むのが…笑)なので、楽しみに読んだのですが、異世界トリップにタイムスリップも加わり、ちょっとわかりにくい話になっていました。
理由も根拠もない異世界トリップと、何か因縁があっての異世界トリップとに分ければ、この話は因縁があっての異世界トリップです。人狼の攻めと受けは王と預言者という関係。
この関係性が、すごくびっしり書き込まれている割には根拠が甘い気が。いろいろ引っかかるところはあるけれど、中でもタペストリーの元になる話を書いた受けの祖父の叔父の存在が一番わからない。受けと同一人物(生まれ変わりとか)なの? 違うのならなぜ叔父がその物語を書き得たのかわからないし、同じならその物語を書き得た叔父がその世界に存在していたことがおかしい。しかもクライマックスではまた都合のいいことに叔父が使われて…。
こういう言い方は語弊があるかもしれないけど、異世界トリップの設定なんて適当でいいんです。あっさりナンチャッテなファンタジーならそれでいいのに、緻密な物語にするからちょっとの綻びが許せないというか…。

受けと攻めの、仲良し夫婦みたいな関係性は好きでした。受けはもちろん、初対面以前から狼王フェチだった子なので「アレシュラブ!」なんですが、攻めも半分狼なだけあって受け一途で可愛かった。

6

話の展開に無理がある気が…

不憫で孤独な受けが異世界の王様に愛される、というよくある王道ストーリーが大好き、また表紙絵も素敵なので迷わず購入しました。
異世界トリップとタイムトリップものなのですが、話の進め方が強引すぎる気がしました。特に最後のオチの付け方には納得できませんでした。。本編の2人はそれでハッピーエンドだけど、2人が未来を変えたことで他の時間軸の2人はどうなるの??という疑問がありました。
攻めが受けを好きになる過程も特になく、王家の呪いのくだりも私の頭が悪いせいかもしれませんが何度読んでも意味がわかりませんでした。。
雰囲気や設定はとても良かったのですが、話の進め方等が無理矢理で世界観にひたりきれなかったのが残念です。

6

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