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表題作獣皇子と初恋花嫁

涼翔の宮紫藤、雪豹の耳と尾を持つ東雲国の竜楼21
市花立夏、私立高校で日本史を担当する非常勤講師26

あらすじ

高校教師の立夏は、身投げする人を助けようとして川に落ち、気づくと獣人や耳と尻尾の生えた半獣半人が住む異世界にいた。不審者として捕らわれ、獣人に襲われるが、館の主人である麗しの東宮・紫藤に助けられ、山荘に匿われることに。そこで、自分の額に「呪禁師」の徴があり、それが獣人を惹きつけるのだと教わる立夏。けれど、それが穢れない者(=童貞)を意味すると言われ、憤死ものの徴に「この徴を消したい」と訴えるが、そのためには純潔を失わなければいけなくて…?

作品情報

作品名
獣皇子と初恋花嫁
著者
鳥谷しず 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784041048467
3.7

(60)

(11)

萌々

(28)

(18)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
10
得点
223
評価数
60
平均
3.7 / 5
神率
18.3%

レビュー投稿数10

もふもふ異世界ファンタジーฅ^•ω•^ฅ

異世界ファンタジーの行き先は、人間と獣人が住まうなんちゃって平安時代。

受け様は日本史教師の立夏。
身投げようとしている人を助けようとして、一緒に川に落ち、気付いたら夢で見た平安時代のような世界にいて。
ここで立夏を保護してくれたのが、攻め様である東宮の紫藤。
雪豹の獣人なので、ケモ耳と尻尾がある。

そしてこちらの世界にきたら、立夏の額には朱の徴が!
これは、呪禁師の証であり、純潔の証でもある。
額に「童貞看板」を掲げている事を知って、恥ずかしさに身悶える立夏に笑っちゃいました。
童貞看板って(*´艸`)

立夏のお世話係の子猫の篝丸。
この子がちょー可愛い(≧▽≦)
可愛いだけでなく、健気で頑張り屋ないい子で。
みずかね先生のイラストでの篝丸の可愛いことよ。
ヘソ天で寝てる姿とか、想像するだけで癒される(*´∀`*)

この世界、結界から出てきている凶暴な羅刹に攻められていて、亡国の危機。
紫藤は、時期天皇争いに巻き込まれてる中、率先して羅刹討伐の為尽力していて。

紫藤の為一緒に戦いたい、と願う立夏。
愛する人には平和な世界で幸せになって欲しい、と願う紫藤。
立夏を送り返す覚悟を決めてた紫藤の気持ちを思うと、めっちゃきゅん(*ˊᵕˋ*)

立夏がまた異世界へ戻って、羅刹を倒すまでが、呆気ないくらいあっという間でしたけどね(^_^;)


みずかねりょう先生の描く、直衣姿2人がとってもかっこいい♡
イケメンの頭にケモ耳があるのがまたキュートでねぇ。
篝丸といい、目の保養をさせて頂きました(≧▽≦)

0

篝丸かわいい!

受けが平安京に似た雅な異世界へトリップしてしまう……というファンタジーもので楽しめました。

なんかうまく文章にまとめられないので箇条書きにします。

・篝丸かわいい!
受けのお世話係なんだけど、受けを母親のように慕うようになる獣人の篝丸が甘えん坊かつ一生懸命でかわいい。
仔猫ということでめっちゃくちゃかわいくて癒された。
ただし篝丸が睾丸に見えてしまうことが何度もあって困った……。

・「童貞看板」というパワーワードすごい。
受けの額に赤い印が現れるんだけど、この赤い印は呪禁師かつ純潔の印=童貞の証ということで、黙っていても「俺は童貞です!」と自己紹介できてしまう便利な証を「童貞看板」と称してるところが笑った。

・攻めが変態じゃない。
鳥谷しずさんの本、これで6冊目なんだけど変態じゃない攻めもいるんですね。

・攻めの尻尾プレイ。
攻めは獣人(雪豹)の血を引き継いでいるということで、耳と尻尾がついてるんだけど、尻尾を受けに挿入する描写を読んで、水筒をボトルブラシで洗う様子を思い出してしまいました……。

・みずかねりょうさんの挿絵が眼福。

3

雪豹のケモミミのもふもふがたっぷり





孤独な東宮が信頼出来る家臣と、伴侶得るまで

<あらすじ>
市花立夏(受け)は子供の頃、不思議な夢をよく見ました。平安時代のような格好をした人や耳尻尾ある人、直立する獣が暮らしている街で立夏は平安京ランドよんでいました。
ある日、川に身投げしようとしている人を見つけてとっさに助けようとするのですが、一緒に川へ落ちてしまいます。やっとのことで川から上がるとそこは平安京ランドでした。
不審者としてその場で捕まるのですが、平安京ランド改め東雲国の東宮の紫藤(攻め)に助けられます。紫藤は雪豹の耳尻尾を持った獣人でした。この国では時折異世界からの旅人がくるらしく、客人として歓待されます。


立夏は非常勤ではあるけれど高校の日本史教師であるため、平安時代にも明るく、東雲国が自分たちの平安朝と同じところ違うところを冷静に判断しながらも、うまく順応していきます。この世界には呪禁師という不思議な術を使える人たちがいるのですが、それを示す徴が何故か立夏にもついています。この徴は呪禁師であるということの証明と同時に童貞であるということの証明でもあるのです。立夏はこの童貞看板が嫌で嫌でたまりません。つい、紫藤に消してほしいと頼むのです。
立夏は見た目は優男ですが、実家が剣道場だったため剣術の心得があります。後にこれが大いに役に立ちます。


紫藤は東雲国の東宮なのですが、帝になりたいわけでもなく、異母兄弟との跡目争いに疲れています。母親の血筋に雪豹の獣人がいるらしく先祖返りで雪豹の耳尻尾のある獣人です。雪豹の姿になることもできます。この世界は獣人は前世で悪い行いをした報いだとされ蔑みの対象なのですが、雪豹だけは例外とされています。それでも、獣人である紫藤のことを毛嫌いする人々はたくさんおり、祖父は権力のために紫藤を帝に据えたいだけだし、心を病んで亡くなった母親も獣人の特徴を持って生まれた紫藤のことを疎んじていたため、とても孤独を感じていました。


今、東雲国は結界の綻びから羅刹が大量に出没しては国を荒らしており、亡国の危機にありました。紫藤は羅刹討伐で痛めた身体の療養のため来ていた土地で立夏に出会うのです。
雪豹の尻尾に触りたくて仕方ない立夏は紫藤に尻尾を存分に触らせてもらい、立夏の心を癒やしてくれる立夏のお世話係の子猫の獣人・篝丸とのふれあいながら、自分の世界に帰れる日を待ちます。二人は結構早く両想いであることを確認しますが、呪禁師でもないのにある徴がどんな運命を持っているのかわからないということもあり、なかなか一線は超えられません。
そんな中、羅刹が今まで以上の大群で都に進撃してくることがわかります。

羅刹退治という面で行くと、クライマックスは結構あっけないです。今までの皆の苦労は何だったのかというくらい。
ただ、ここまで苦労したおかげで、孤独だった紫藤にも信頼できる家臣を得、これからの世の統治を決意することができ東雲国としては良い結果だったのでしょう。

立夏がもふもふをすごく堪能していて、とても羨ましいです。紫藤の尻尾は触り放題だし、可愛がっている篝丸も常に膝の上においたり懐にいれて連れ回したり抱きしめて頬ずりしたりと、紫藤が嫉妬するのもわかるくらいの可愛がりようです。
イラストでは紫藤と立夏は美形ですが篝丸はとっても可愛い。立夏が頬ずりしたくなる気持ちがわかる可愛さです。欲を言えば、成人した姿も見たかったです。

濡れ場はいつもどおり汁気たっぷりだったと思います。今回は獣人だからもあって尻尾を挿れたり獣姦があったり、尻尾と一緒に挿れたりとか普通とは違った交わり方もありました。

呪禁師と獣人はお互いの色香に支配され求め合わずにはいられないという設定で、セックスの際に濡れるということだったのでオメガバースのように妊娠もできるのかとちょっと期待したんですが、そのことに関しての記述はなかったから、そんな設定はないのかな。赤ちゃんが生まれたら二人の赤ちゃんはさぞかし可愛かったろうなと思ったんですけど。






0

いつもの鳥谷さんと違う

電子書籍で読了。美麗な挿絵もあとがきもありました。電子版特別ショートストーリー付き。

角川ルビーだからなのか知りませんが、このお話には『変態紳士』は出て来ません。母方の血筋から先祖返りで雪豹の獣人としてお生まれになったため、帝のおぼえがめでたく東宮に推挙されながらも、人との深い関わりをせずに、羅刹との戦いに身をついやす高貴な方がおわします。
平安朝の文章が「いとおかし」なお話でございました。

非常勤講師として日本史を教えている立夏は、職場での飲み会の帰り道、橋の上から川を覗いている男性を目撃します。早まっちゃいけないと、止めようとした勢いで二人とも川に転落。川岸まで泳ぎ着くと、そこは立夏がよく夢に見る平安時代によく似た、しかし人と、二本足で歩く獣が暮らす異世界でした。獣人は前世での悪行の印と蔑まれていますが、人々が慕う東宮も雪豹の血を引く獣人。自分の素性を証明できない立夏は詮議を受けますが、子猫の獣人、篝丸が東宮に知らせることで難なきを得ます。東宮は立夏が元の世界に帰る方法を調べることを約束してくれ、立夏は篝丸と共に都の御所で暮らすことになります。こちらの世界に来てから、立夏の額には呪禁師の印が現れていました。呪禁師は異能使いですが、純潔を失うとその力も失われてしまいます。しかし立夏は、高貴な身分、高邁な精神を持ちながらも寂しく生きていこうとする東宮にどんどん惹かれていきます……

お話の『仕掛け』が沢山ありすぎて、あらすじをまとめるのが難儀です。
正直な感想としては「ちょっと盛りすぎなのでは?」というところ。
私にとっての鳥谷さんは『ストッキング』とか『パンツ』とか、強烈なアイテムの力でグイグイ押し切っちゃう作家さんというイメージなのですが、このお話は素材が多い分、パワーが少なめ。
平安朝の文章も雅で美しいものでしたが、あの何とも言えないとぼけた感じが全くないので、読んでいて「あれ?これ鳥谷さんの本だよね?」と何度か確認したほど。多分計算した結果だと思うのですけれど、こちらの期待とは違っていたため、何となくモヤッとした感じです。
あ、お話はドラマチックで面白かったですよ。

3

すらっと

面白くスラスラ読めたのですが、最初の濡れ場で、東宮はいつの間にそんなに主人公にひかれたの?そんな描写あった?理由はそんなけ?と引っかかりその後の切なさや甘々も楽しめたけど、最後までそこだけが解せなく読み終わってしまった。

一度日本に戻されてしまった主人公があっさりしかも強力な力をもって帰り危機を救ったのも、まあ良かったんだけど展開早すぎ?

しっぽの操縦が自由すぎてびっくり!いいしっぽですね。
主人公が幼少の頃から見てきた夢やらの原因や異世界に飛ばされ徴を持った意味などなるほどと思いました。

3

この作品が収納されている本棚

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