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そんな顔が見られるなら 振り回されるのも悪くないかも―――。
6~7年前に読破。私の記念すべき初 束原さん作品です。
表紙を見た時、その美しさに度肝を抜かれました。
でも一度スルーしてて、それでも心のどこかに強烈に印象に残ってて。
それ故に、全然意識してなかった状態で たまたま他の数多くの作品に紛れていたのを再度見つけた時、あんなに小さいサムネだったのにこの美しい表紙がガツンと目に入ってきたんです。
もう完敗ですよ。
「黒髪日本人ボディーガードxイタリアの御曹司」。
攻めの兄弟が3人もいるので、実質イケメンパラダイスです。
しかも全員適度な筋肉アリときた(拝む
一緒の布団で寝ることになった次のコマで、縁側の下にいる3羽のニワトリの顔がまんま腐女子のそれで草。
サブCPは1話分、「黒髪褐色肌の執事xメインCP受けの兄」。
メインCPでえrが足りない、という方はこちらで "ある程度は" ご満足いただけるかな?と。
ただ一点気になったのは、一体メインCPの二人は何語で会話してるんでしょう?
兄弟同士のイタリア語会話をメインCPの攻めが完全に理解しているので、おそらく攻めがイタリア語ペラペラ、という設定ですよね?
たまたまイタリア大好き柔道家だった、という理解で宜しいでしょうか。
たとえ弟が日本人とのハーフで、兄が日本大好きマンであっても、さすがに普段兄弟同士の会話(しかもケンカ)を全部日本語でするというのは考えにくいので。
どうも細かいところが気になる性分です。
設定が現実的に無理があるとか、話は気持ちあっさりめとかいろいろ思うところはありますが、とにかく全ページ美しすぎるのでおまけの☆5です。
この作品を読むと毎回、「肉体美」という言葉が浮かびます。
そして自分も体を絞りたくなってくる不思議。
でも結局イメトレで満足して終わるのですが。
突然日本の大学に留学してきたイタリアの御曹子・カルロのボディガードを任された弦。
監視の目を盗んで逃げ回るカルロの様子に、何かの目的を感じた弦は…。
主従です。
硬派なイケメンが麗しい美青年を守る。
それだけでもう素敵。
そこにお互いがちょっとずつ相手のことを気になったり、アクシデントでぶつかった唇が気になってしまったりなんていうスパイスがあったら、なお素敵。
成人したイタリア男性が、こんな思春期の美少年のような容姿でいるわけがないというツッコミは、ゴミ袋に入れて捨ててきましょう。
少女漫画風の作画が苦手な方は、弦の体にご注目ください。
美しい。
筋肉に覆われた無駄のない体って、こんなに美しいものかと。
これが現実の写真だったりすると、ちょっとした肌のがさつき感とか、おへその上の皺?線?(分かる方いらっしゃいますか?)が気になって、ちょっとげんなりしてしまうのですが、絵だとただ「美しい」というところだけに集中できます。
一族のプレッシャーに潰されて姿を消した母を探すというカルロの目的の方は、案外サクッと終わります。
それに関しては、そこにたどり着くまでの2人の関係の変化を楽しむ作品なので、特に物足りなさは感じませんでした。
絆を築いていく過程で弦が言う台詞が大変良くて。
「信用しなくても良い。けど、俺を疑うな」
痺れました。
一言で威力抜群でした。
同時収録に、本編でアホの子をさらしていた兄・ジュスティーノと、ジュスティーノの執事・カァディルの出会いからの話が読めます。
こちらの主従関係も良いです。
主人が潔いと主従関係は安心して読めますね。
描き下ろしの独占欲メラメラのカルロと、自分に向けられた好意に疎い弦も、お酒に酔ったカァディルを面白がるジュスティーノも良かったです。
欲を言えば、あれだけキャラが立っていた弦の4兄弟。
こちらのスピンオフがあったらいいなあと、結構強めに思いました。
「エスケープドロップ」
イタリア大富豪の御曹司・カルロが日本に留学、同じ大学でボディガードを引き受けた弦は、すぐ消えるカルロについていくのが大変…
カルロは最初はワガママお坊ちゃんに見えるけど、純血志向の叔父から日本人の母親と引き離された過去があって、とがってるのには理由があった。
カルロは弦の実家である道場に居候し、母親を探すのを手伝ってもらったりして、弦との距離を縮めていく。
人を信じることができなかったカルロが、弦に心を預けられるようになって強くなります。
映画をもじったような型にハマってる話かもしれません。
でも作家さんの画力が高いので世界観に引き込まれます!光のあたり方、影の出方を意識してるのがわかる絵が本当にきれい。
「カルロの憂鬱」
描き下ろしかな?本編から3年後、イタリアに来た弦が女にモテることに嫉妬したカルロが積極的になり、会社なのに我慢できずに階段で…
本編がサラーっとしてたので、こっちでエロ補充できて良かったです!
「カァディル×ジュスティーノ編」
カルロの兄・ジュスティアーノと執事・カァディルの話。
東アジアで、孤児のカァディルはジュスティアーノから時計を奪うけど、刻印から贈り物であることを知って売るのをやめ、雇い主から奪われそうになっても必死に守る。そんなカァディルを知って、カルロは執事としてイタリアに連れ帰る。
そして大人になった二人、気持ちを押さえてるカァディルをジュスティアーノが誘って…
ジュスティアーノはカルロの話にも出てきますが、いつも薔薇の花びらが舞ってる生粋のアッパークラスな美人、ジュスティアーノは黒髪・褐色の肌をもったエキゾッチクな男前で、目の保養です。
「甘い生活」
酒に弱いカァディルがワインを飲んで我を忘れ…いつもと違うカァディルが見れて喜ぶジュスティアーノ。これも描き下ろしかな?
ダークさやひねりが欲しい方には物足りないかもしれませんが、絵が綺麗で安心して読める一冊です。
この作者さんの作品はデビュー作以来です。絵が本当にきれいですね。
イタリアからきたお坊っちゃまのカルロと大学生の弦。武道をたしなむ弦がカルロのボディーガードをすることに。
カルロは嫌われてる伯父のつけた監視役を嫌がって逃げてばかりですね。
そして画廊や図書館ばかりに行くのは母の手がかりを探していたのでしょうか。
中学から無理やり二人で慎ましく暮らしていた母と引き離され姿を消されそりゃ寂しいし、人に打ち解けられないよね。
二人がだんだん惹かれあっていくのも良かったです。
ちょっとローマの休日っぽいかな。
ホームステイやら武道を教わったり、カルロの兄の助けでやっと母に会いに行けたし。良かったね。
ていうか兄は消息知ってたんならもっと早く教えてあげなよ!
3年後弦はイタリアでカルロのボディーガードをしてます。会いに行くよってどころかしっかり恋人兼ボディーガードになってますね!
カルロの兄のジュスティーノと執事のカァディルのお話。
子供の頃に父の仕事先で助けてもらった縁で執事としてイタリアに連れていくことに。
カルロの回から一緒に寝てるっぽかったしどんな関係?だったけど恋人だったのね。
腹違いとはいえ弟と違って屈託なく可愛く育ってますね。
見た目が若いからか仕事をバリバリやって商談してる感じがちょっとしませんね。
でもきれいで眼福でした。
イタリアから来た御曹司のカルロと
カルロのボディーガードをすることになった大学生の弦のお話。
最初、カルロがわがまま放題で何がしたいのか
私にはさっぱりわかりませんでした。
でもなんとなくその行動に意味がある気がして
一体どうしたんだろう?と思っていました。
読み進めていくうちに理由がわかり切なくなりました。
カルロの母親のこと、そして弦の気持ち。
でも全部が上手くいってよかったです。
そして個人的にすごく気になっていた
カルロの兄と執事のお話も読めてよかったです。