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上田家の人々の温かさが琴線に触れました
いつも陽気なお父さん
そんなお父さんが亡くされた奥さんの事を想い出しながら豊に話した言葉
「…この痛みは妻を愛した証なんだ」「この痛みを味わえてぼくは幸せだ」
この言葉を生み出せる三田織先生の心根がこの作品に流れる温かさと哀しみを支えてるんだと思います
種くんの底抜けの可愛らしさ、穣の不器用な優しさ、豊の愛情深さ
知れば知るほど滲み出て来る人の奥深さに触れさせてくれる世界
3人のお名前が既に素敵でした
撒いた種が豊かに穣る
まさか、、、種くんがあんなに大きな姿になってる事には驚きましたがw
描き下ろしまで幸せな1冊でした
あとがきで先生も書かれたましたが、豊の実家の事や2人自体のお話しに関してはこの1冊だけだとまだ知りたい事がたくさん!な状態なので、そこを評価には反映しています
でも、当然続きがあるので続きを読みたいと思います!!
偶然の出会いをした3人。
けっこう突拍子もないエピソードだけど、運命の出会い、という気がします。
ちょっと不器用な若者2人と、愛情をたっぷり注がれて育ってきたであろうことがうかがえる全力全身で相手に好意を向ける種。角と角がある若者2人が種という存在によって丸みが出てきてつながっていくような、そんな気がしました。
早く会いたくて1時間以上も前から玄関で待ってたり、ずっと名前を呼び間違えたままで会うなり飛びついたり、おかえり、ただいま、と言い合ったり、優しさがあふれていて涙が出ます。
おだやかにやさしくお話が続いていきつつ、豊の、穣の、それぞれのつらい過去も明かされ、それらをお互いに共有しつつ、お互いへの気持ちが育ちつつ、2人の、3人の、関係が続いていきます。
ドラマチックに盛り上がるわけではない、積み重ねていく穏やかで優しい幸せの様子が素敵です。
そして穣の、豊の、それぞれの告白がとてもかっこいいです。
激しい感動や勢いはなく、ただただひたすらに穏やかで優しい作品だと思います。
ときどき、読み返しては味わい、心がささくれ立っているときは慰めてももらっています。
あと、夜中に読むとお腹が空きます。ほっこりして涙もろくなって、おなかもすいてしまいます。情緒がとても動かされます。
巻末の「僕らのそれから」
高校生になった種くんに、同居人となった豊がお弁当を届けるシーンから始まります。
もうこの1ページだけでも幸せいっぱいで、「それから」からの幸せをもらいました。
表紙の柔らかい、温かい雰囲気そのままの作品で、心に沁みて後半ずっと涙が止まりませんでした。
ストーリーは淡々と進むのですが、この優しい世界、心が浄化されるようで本当に感動しました。
こんな感想で申し訳ないくらい、感動して、ほんとに読んで良かったです。
種、豊、穣、お父さん、みんな素敵な人で。
種くんに至っては、天真爛漫でとにかくかわいい。耳のある帽子とか、ぬいぐるみをおんぶしてる姿とか、毎回種くん見るのが楽しみでした。
子供って、自分のことを可愛がってくれる人のことは直感でわかる。豊に懐く種がもう悶絶するほどかわいい。
ドキドキハラハラ、嫉妬や怒り、ヤキモチ、そんな話も好きだけど、本作はお互いを大事に、大切にする、ゆっくり丁寧に描かれていて、安心して読むことができました。
2人には悲しい過去があったけど、それがあったからこその幸せを噛み締めている様子が愛おしい。
幸せすぎて、失うことを考えてしまう気持ち、すごくリアルでした。
笑顔で、楽しく、好きな人と囲む食卓は幸せしかないですね。
続編も読みます。
素敵な素敵な作品、何度も読み返したい作品です。
ほのぼのとした表紙に惹かれて購入しました
見た目に違わずほっこり、あたたかい気持ちになる1冊です
人と食事をすることにトラウマのある豊さんが、ひょんなことから穣、種という兄弟に出会います
そして少しずつ誰かと一緒に食べる幸せを感じていきます
豊さんの過去がなかなか重い
家族との確執は解消されていないので今後の展開に期待したいところですね
そして大切な存在になって行くからこそ、いつか失うことを考えて辛くなる
そんな話の中ででた言葉
「誰かを愛するというのは、失う時の痛みも引き受けるということ」
別れの時辛くて苦しくて痛いのは当然
そんな痛みを味わえるほど、出会えたこと、愛せたことが幸せなのだ
めっちゃ刺さりました
エロはなくキスのみ
初心者でも読みやすい1冊です
好きなBLコミックBEST10をあげろ、と言われたら間違いなくその一つに選ぶだろう作品です。大好きでもう何度も何度も読み返してる…
読むたびに「土鍋でご飯炊こう」って思います。(そしていまだ実行せず、、)
あと、「おにぎり食べよう」とも。作中の爆弾おにぎり、めっちゃめちゃ美味しそうですよね…!
この作品に関しては、なんだかもう、えちなし・ありとかそんな無粋なことは言わず(というよりむしろえち不要かも)じっくり物語の世界に浸りたい…そんなふうに思います。
作中の豊の「自分には幸せな食卓を囲んだ思い出がない。それは人として欠けているような気がした」というセリフが、何度読んでも切なくて胸を締め付けられます。
「食べる」ことは人間の基本的な欲の一つでもあり、生活行動だからこそ、誰かと一緒に食べる行為、その時間を楽しめないって辛いだろうな、と。。
穣と種に出会い、少しずつ、でも確実に変わっていく豊の様子に嬉しさを感じ、ここでもじんわり胸に来る感激で泣いてしまいそうになります( ; ; )
待ち望んでた続刊を読むのが本当に楽しみです・:*+.