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こちら表題作と書き下ろし続編の2本立てになっているのですが、書き下ろしが良かったです。
書き下ろしは攻めの渋川の目線で描かれていて、渋川の家族との関係や彼から見える受けの健吾の姿とか、とても興味深かったです。
渋川ちょっとばかりヘタレなんですけど、可愛いんですよね。健吾と恋人になった後は饒舌になったりとか、キャラクターがいいんです。特に健吾からの告白を受けた渋川は最高でした!告白シーンはこの本のハイライトですね!
いや〜〜、ヘタレ攻めの魅力を思う存分堪能できる一冊だった…!
ヘタレ攻めもいいね(*´艸`)
スパダリものばかり立て続けに読んでたので、なんだかすごい…新感覚でした笑
タイトル通り、こんなによく泣く攻めはコミック・小説通して初めて見た気がします。
高校時代に受けにフラれて泣き、想いが通じ合って泣き、「良かったな」と言われて泣き…もうめっちゃ泣くやん!と笑っちゃうほど。
物語は受け視点で、高校時代にフった超美形同級生に、十年ぶりに職場で再会し…というお話。
築島(受)のことが好きすぎて、再会しても敬語でしか話せず、隣の席で酒を飲むと緊張のあまり赤黒い顔に血走った目になる。
食事の席で一緒になれば、これも緊張のあまり箸が半分に割れず、味噌汁をひっくり返しそうになり、「あああ…」と情けない声をあげる。
もうこれ、受けでなくても読んでる方も「なんだこれ。可愛いな(笑)」ってなっちゃう。
なんやねんこいつ、という思いが「なんか可愛いなこいつ」に変わり、気になって仕方なくなり、いつの間にか恋に落ちている…そんな過程がごく自然に描かれていて、最高に面白かったです◎
そうそう、芸人シリーズの『酸いも甘いも恋のうち』で主人公だった”栗梅亭真遊”がちらっと登場しておりました〜!
こういう作品同士の、気付くとふふっと思える繋がり、嬉しいですね。
『酸いも〜』、読み返したくなりました。
渋川君が、健吾に惚れる訳が分からないけれど、それが恋ってものなのかなー。
表紙絵のイメージ通りの二人。
築島健吾:男気あるややイケメン 高校でサッカー部のレギュラー。
高校二年、健吾を振って、告白してきた千夏をあっさり振った渋川。
渋川より背が低い。
渋川幹人:有名な美形 高校でバスケ部のエース
卒業式で渋川に「好きなんや」と告白、謝られて泣きながらダッシュで去る
二人は、28才になって番組制作のスタッフとして再会。
恋も再炎。
初の作家先生かと思ったら、「幸せならいいじゃない」は既読でした。気づかなかった……
いや〜……男前受け、いいですね(男前受け好きなんです笑)……渋川さんのヘタれ感というか押しの弱さもいいですね……(遠い目)
さらに、再会ほだされ系も私好きなのかもしれないなぁと……
ストーリーとしては、高校のとき、攻め・渋川さんが受け・築島さんにいきなり告白して、お互い忘れられず社会人になり再開。お仕事頑張りつつ受け様がほだされていくお話です。
良いポイントがいくつかあってですね。
まずお仕事描写と二人の仕事に対する姿勢がいいです。
TV番組制作会社のディレクターをしている渋川さん築島さんなのですが、労働じゃなくて仕事としてディレクター業務を行っている感がありありと伝わってきてよかったです。全編をとおして、二人の仕事に対する熱意とか矜持みたいなのが散りばめられていて、読んでるこっちまでドキュメンタリー見たくなっちゃうような描写でした。こんなお仕事してる人たち、、憧れちゃうわ……。で!互いが互いを好きになるポイントに仕事への姿勢もガッツリ絡んできてるのがいい!!知らないところで相手が自分の作品褒めてたの知って嬉しくなるとか……こっちも嬉しくなるわ!!
もう一つは、エッチぃ展開がゆっくりなところ!じんわりホッとするような信頼の上に成り立ってる恋人関係なのだと感じてすごくよかった。とっとと抱いて抱かれてみたいな展開も疾走感あっていいかもだけどさ……、こやって攻め様が受け様のことすごく大事にしてて、受け様男前だから自分からやろうって言い出してさ、それが付き合って7ヶ月後とかさ……君ら幸せになってくれよぉ〜〜〜TTって感じですよもう!!
文体も私の好みの感じですごく読みやすくて、情景が想像しやすく楽しい読書時間でした。
ちょっといろいろあるけど最後はハピエンで、基本的に終始ニマニマしてましたね……えへへ!!!
良き時間でした。しばらくしたら再読したいなぁ……
攻めは普段はクールで端正な美形なのに、受けを前にすると途端に挙動不審なドヘタレになってしまうところがたまらなく良かったです。
本人は必死で隠しているつもりなんだけど、好きがダダ漏れしてるせいで受けには気持ちが丸わかりというところも良し。
受けに褒められただけで真っ赤を通り越してドス黒くなるほど顔が沸騰しちゃうというというメーターの振り切り方もいい。
おまけにブワッと泣いちゃったりするんですよね。
このドヘタレ攻め、かわいいくてたまらんな!!!って感じでした。
受けは、さっぱり爽快な男前受け。
自分を前にした時の攻めのあまりのヨレヨレっぷりに驚きつつも着実に絆されていくところ、そして時には喝を入れるところが最高。
両思いになってから、気持ちをもはや抑える必要もないので突如饒舌になる攻めの姿にも笑いました。
片思いのときは、ぎくしゃくとした敬語のポンコツぶりだったのに。
後半は攻め視点というところもこれまた良かった。
受けを思い続けて10年。
好きで好きでたまらない気持ちをどうぞぶちまけてください!!と思いながら読んだので、下手な当て馬など登場せず、二人の関係をきちんと固めていく様子が描かれて良かったです。
長年の想いがようやく通じた攻めの喜びが攻め視点で読めるところも好き。
ドヘタレわんこと男前受けの様式美(?)みたいなのをきっちりと満たしてくれてたので、大満足です。
読み終わってすぐに二度読みに突入しました。そしてまた読む!
芸人シリーズは、シリーズものというところにハードルの高さを感じてて未読なんだけど、あの落語家が主役と知ったのでこれを機会に読んでみようと思います!