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表題作あの日の君と、今日の僕

渋川幹人,制作会社ディレクター,28才
築島健吾,テレビ局ディレクター,28才

その他の収録作品

  • あの日の僕と、今日の君
  • あとがき

あらすじ

かつて告白された相手・渋川と再会した築島。
共に仕事をすることになるが、築島の前でだけイケメンが台無しになるほど動揺する渋川に築島は?

作品情報

作品名
あの日の君と、今日の僕
著者
久我有加 
イラスト
左京亜也 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403524226
4

(51)

(13)

萌々

(29)

(7)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
204
評価数
51
平均
4 / 5
神率
25.5%

レビュー投稿数9

こんなに泣いてるヘタレ残念攻め、初めて見た笑

いや〜〜、ヘタレ攻めの魅力を思う存分堪能できる一冊だった…!
ヘタレ攻めもいいね(*´艸`)

スパダリものばかり立て続けに読んでたので、なんだかすごい…新感覚でした笑

タイトル通り、こんなによく泣く攻めはコミック・小説通して初めて見た気がします。

高校時代に受けにフラれて泣き、想いが通じ合って泣き、「良かったな」と言われて泣き…もうめっちゃ泣くやん!と笑っちゃうほど。

物語は受け視点で、高校時代にフった超美形同級生に、十年ぶりに職場で再会し…というお話。

築島(受)のことが好きすぎて、再会しても敬語でしか話せず、隣の席で酒を飲むと緊張のあまり赤黒い顔に血走った目になる。
食事の席で一緒になれば、これも緊張のあまり箸が半分に割れず、味噌汁をひっくり返しそうになり、「あああ…」と情けない声をあげる。

もうこれ、受けでなくても読んでる方も「なんだこれ。可愛いな(笑)」ってなっちゃう。
なんやねんこいつ、という思いが「なんか可愛いなこいつ」に変わり、気になって仕方なくなり、いつの間にか恋に落ちている…そんな過程がごく自然に描かれていて、最高に面白かったです◎

そうそう、芸人シリーズの『酸いも甘いも恋のうち』で主人公だった”栗梅亭真遊”がちらっと登場しておりました〜!

こういう作品同士の、気付くとふふっと思える繋がり、嬉しいですね。
『酸いも〜』、読み返したくなりました。

1

不思議な組み合わせと巡り合わせ

渋川君が、健吾に惚れる訳が分からないけれど、それが恋ってものなのかなー。
表紙絵のイメージ通りの二人。

築島健吾:男気あるややイケメン 高校でサッカー部のレギュラー。
高校二年、健吾を振って、告白してきた千夏をあっさり振った渋川。
渋川より背が低い。

渋川幹人:有名な美形 高校でバスケ部のエース 
卒業式で渋川に「好きなんや」と告白、謝られて泣きながらダッシュで去る

二人は、28才になって番組制作のスタッフとして再会。
恋も再炎。

0

めちゃくちゃ良かった!

初の作家先生かと思ったら、「幸せならいいじゃない」は既読でした。気づかなかった……

いや〜……男前受け、いいですね(男前受け好きなんです笑)……渋川さんのヘタれ感というか押しの弱さもいいですね……(遠い目)
さらに、再会ほだされ系も私好きなのかもしれないなぁと……

ストーリーとしては、高校のとき、攻め・渋川さんが受け・築島さんにいきなり告白して、お互い忘れられず社会人になり再開。お仕事頑張りつつ受け様がほだされていくお話です。

良いポイントがいくつかあってですね。
まずお仕事描写と二人の仕事に対する姿勢がいいです。
TV番組制作会社のディレクターをしている渋川さん築島さんなのですが、労働じゃなくて仕事としてディレクター業務を行っている感がありありと伝わってきてよかったです。全編をとおして、二人の仕事に対する熱意とか矜持みたいなのが散りばめられていて、読んでるこっちまでドキュメンタリー見たくなっちゃうような描写でした。こんなお仕事してる人たち、、憧れちゃうわ……。で!互いが互いを好きになるポイントに仕事への姿勢もガッツリ絡んできてるのがいい!!知らないところで相手が自分の作品褒めてたの知って嬉しくなるとか……こっちも嬉しくなるわ!!

もう一つは、エッチぃ展開がゆっくりなところ!じんわりホッとするような信頼の上に成り立ってる恋人関係なのだと感じてすごくよかった。とっとと抱いて抱かれてみたいな展開も疾走感あっていいかもだけどさ……、こやって攻め様が受け様のことすごく大事にしてて、受け様男前だから自分からやろうって言い出してさ、それが付き合って7ヶ月後とかさ……君ら幸せになってくれよぉ〜〜〜TTって感じですよもう!!

文体も私の好みの感じですごく読みやすくて、情景が想像しやすく楽しい読書時間でした。
ちょっといろいろあるけど最後はハピエンで、基本的に終始ニマニマしてましたね……えへへ!!!

良き時間でした。しばらくしたら再読したいなぁ……

1

ドヘタレ残念イケメン攻め×さっぱりとした男前受け=最高!!

攻めは普段はクールで端正な美形なのに、受けを前にすると途端に挙動不審なドヘタレになってしまうところがたまらなく良かったです。

本人は必死で隠しているつもりなんだけど、好きがダダ漏れしてるせいで受けには気持ちが丸わかりというところも良し。
受けに褒められただけで真っ赤を通り越してドス黒くなるほど顔が沸騰しちゃうというというメーターの振り切り方もいい。
おまけにブワッと泣いちゃったりするんですよね。

このドヘタレ攻め、かわいいくてたまらんな!!!って感じでした。

受けは、さっぱり爽快な男前受け。
自分を前にした時の攻めのあまりのヨレヨレっぷりに驚きつつも着実に絆されていくところ、そして時には喝を入れるところが最高。

両思いになってから、気持ちをもはや抑える必要もないので突如饒舌になる攻めの姿にも笑いました。
片思いのときは、ぎくしゃくとした敬語のポンコツぶりだったのに。

後半は攻め視点というところもこれまた良かった。
受けを思い続けて10年。
好きで好きでたまらない気持ちをどうぞぶちまけてください!!と思いながら読んだので、下手な当て馬など登場せず、二人の関係をきちんと固めていく様子が描かれて良かったです。

長年の想いがようやく通じた攻めの喜びが攻め視点で読めるところも好き。

ドヘタレわんこと男前受けの様式美(?)みたいなのをきっちりと満たしてくれてたので、大満足です。
読み終わってすぐに二度読みに突入しました。そしてまた読む!


芸人シリーズは、シリーズものというところにハードルの高さを感じてて未読なんだけど、あの落語家が主役と知ったのでこれを機会に読んでみようと思います!

5

同じ夢を見る2人

久我有加先生といえば、の大阪が舞台の作品です。言葉も関西弁。
表題作プラス書き下ろしです。

「あの日の君と、今日の僕」
主人公は大阪の地方TV局の若手ディレクター・築島健吾。
いつもはバラエティ番組を中心に仕事をしていたが、今回初めてドキュメンタリーの企画に加わる事になり東京から来たディレクターと一緒に仕事をすすめるという手はず。
しかし、その「東京から来たディレクター」とは、高校時代一度も話したこともないのに卒業式の日に告白してきた同級生だった!
…という設定です。
この同級生・渋川は大変な美形なのに自分の前ではオドオドと緊張しまくり、まだ自分に好意を抱いていることが丸わかり。
ノンケの築島は、渋川があまりに態度にあらわすので段々意識するようになって…
一方、ドキュメンタリー番組制作というお仕事BL的な要素も強く出ています。2人とも仕事に真摯で、良い番組を作るためにギクシャクしつつも奮闘します。
そんな時、渋川班のクルーが乗った車が玉突き事故に巻き込まれた、と聞き激しく動揺する築島。
渋川への感情を自覚し…
…という流れで恋愛になだれ込んでいきますが、築島はスパッと男前なんです。
好きだとなったら『おまえと付き合う。もう決めた』と。
そこはともかく、渋川の方も『築島はじっとしてたらいいから』と素股へ……
ここはちょーーっと強引かな…もうそこまでやっちゃう?
印象的にはいきなりHって感じがありますが、爽やかでカッコいい2人が無事にハッピーエンドになりました、という物語です。

「あの日の僕と、今日の君」
渋川視点。
渋川の家族、妹のエピソードとなります。
築島と付き合うようになって7ヶ月、ラブラブだけど挿入はまだなんです。
が、男前受け・築島が覚悟を決めて遂に最後まで…!
エロ補給的一編ながら、渋川の止まらないラブと築島の追い付いたラブが十分堪能できます。

1

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