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設定がとても面白いのですが、最初はどうやらカップリングを勘違いしていたようです…あれっ?主人公はこのキャラじゃないの?って思っちゃって…。読み進めるうちに、実はこちらの二人がカップルだと気づきました!少し第三者視点で主人公を見ているような感覚で、新鮮です。個人的にはもっと展開しても良かったのではと思います。わずか1巻だけだと、少し急ぎすぎていたような気がします。それに、一国が鎖国して地図上でも見えないほどなのに、外から来た人と言葉の壁がないなんて、かなり不思議ですね!(笑)
2019年頃読破。
私の記念すべき初ニッケさん作品、なおかつ文句なしの神作です。
「知識は人生の材料だ」「そして俺という人間が分厚くなっていく」と言う主人公シンのキャラ、私は好きですが、読んでいて彼への嫌悪感がなかなか拭えない方にはシリーズ読破は難しいかもしれません。
まず「表紙の人が攻め、主人公は当て馬」という構成が斬新で、こんな作品他に見たことないです。
(当事者の弟が主人公、という神作品なら読んだ事があります:「兄貴が恋を拾ってきました」「兄ちゃんの話」)
世界を旅して回る主人公が不治の病に悩まされる国を訪れ、そこで目にする美しい主従愛。
「若き王様x従者」。
ムスティア王に迫りくる寿命、少しでも長く生きてもらいたいと必死に付きそう長髪が美しい従者ノネ。
シ○タ地雷な人、後で覆るのでご安心してお進みください。
ニッケさん作品にはいつも良い意味で驚かされますが、今回も何度かあっと驚く仕掛けがあります。
何度も鳥肌が立ちました。
「その世のどこかシリーズ」は:
①本作
②「常夜の楽園」
③「蒼天のゆりかご」(ついに主人公シンのターン!)
の順番なんですが、感動あり笑いあり、全作すばらしいです。
シリーズ全部でなくとも本作だけでもいいので、一人でも多くの人に読んでほしいです。
<こんな方にオススメ>
受け攻めの体格が逆転する「ショタおにBL」がお好きな方
<注意点>
・タラシ(?)の主人公がノネに2回も触るシーンあり
・医学的に厳しめに見たらツッコミどころあるかも?(温かい目でどうぞ)
主人公のシンがカップルにならない珍しい話です。でも大切に「この世のどこか、地図にない国」を読んで次の「その世のどこか、常世の楽園」、「その世のどこか、蒼天のゆりかご」までシリーズで読んでもらいたい!いや、読まなければいけないと思います!
設定に可能性を感じたんですけど、その活かし方がイマイチ。
個人的に物語のスタート地点をもっと ”狭く” して欲しかったです。
なんかヘリコプターが登場するような世界が気になりすぎて、
閉鎖された国の危機が変に小さく見えちゃうっていうか―
だってどうせ治療法が外にあるんだろ?って。
んん~ 犯人を知ってから推理小説を読んだ気分みたい (^^;)
そしてPOVがノネ (もしくはムスティア) の方が良かったです。
シリーズの主役はシンって、理解しているんですけど…
正直アイツ、くっっっそ邪魔だなぁ!w
残念ながら最後まで好きになれませんでした。すまん。
あと 治療の為にノネがキスしてたけど、
あれ何の効果があったの⁇
鯛野ニッケ先生の作品は複数、拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
世界を旅しているシンが無謀にも潜入したのは「地図にない国」オライエ。他国と一切の外交を持たない謎多き国で、少年でありながら国王のムスティアと従者のノネと出会う。しかしオライエでは原因不明の病があり、その病に罹患しているムスティアは「治療のキス」をノネと行う。情交の無いキスの筈だが、ノネが抱いているのは…。
個人的、各項目5段階で
主従 3
間男 3
切なさ 2
エロ 1
な感じだと思います。
メインカプは国王のムスティアと従者のノネですが、物語りの主人公はシンなのではないかなと思いました。
原因不明の病だが、抗体を持っているノネから治療行為と言う名のキスを交わすムスティアとノネですが、ムスティアが9歳は超えているようだが、明確な年齢が分からない少年ではあるからか、キス以上の絡みは物語終盤までありません。
逆に物語序盤では、少年のムスティアとの絡みの代わりに、間男と自覚しているシンとノネの軽い絡みがあります。ノネがムスティアに対して恋心を抱いている為、治療のキスであっても身体が昂ってしまうので、それをシンが鎮める為に身体にキスしたり前を弄ったりします。明確な描写は無いですが、シンの言動からノネとは身体を繋げてはいないと思います。
しかしご安心を、物語終盤では7年の歳月が流れるので、ムスティアが少年から青年に成長していますので、勿論ノネとのちゃんとした絡みがあります。少年のムスティアも高貴で良いですが、成長した青年ムスティアも精悍で凛々しくて格好良いです。
治療の為のキスをしているが、いつかは臓器移植をしてノネを殺すことになってしまう。だけど、本当は一緒に生きてほしいと願うムスティアとムスティアの為なら死んでもいい、それが生きている理由だと誇らしく思っているノネの主従関係が切なくも尊いです。でもちゃんとハッピーエンドにはなります。
お互いを想い合う美しい主従とどこか憎めない間男主人公達が織り成す世界観に引き込まれます。是非とも読んでほしいです。
