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モブ山A治とモブ谷C郎の華麗なる日常への挑戦

mobyamaAji to mobutaniCrou no kareinaru hichijo eno chousen

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表題作モブ山A治とモブ谷C郎の華麗なる日常への挑戦

モブ山A治・幼少時からモブとして生きてきた高校生
モブ谷C郎・A治の隣の席のモブ

同時収録作品綾小路エリカの華麗なるBL漫画家への復活

モブ山A治
モブ谷C郎

同時収録作品金色、空色、涙色。

柊ユキ・夏生の弟で妾の子
柊夏生・大学生

同時収録作品水底に棲むこどもたち

森崎大悟・未来のクラスの副担任
鷹野未来・不登校気味の生徒

その他の収録作品

  • 鷹野未来から華麗なる表題作出演者たちへの苦情
  • カバー下・描き下ろし漫画

あらすじ

前代未聞(!?)のモブ×モブBL★


高校に進学し、隣の席になったA治とC郎は互いに同じ部類のにおいを嗅ぎとる。
それは華やかな人物の陰で生きてきた「モブ」だということ!!
己の人生に危機を感じその打開策にC郎が提案したのは
姉の持つBL漫画の主人公のように自分たちがなることだった!?

衝撃の表題作のほか、
腹違いの兄と弟の背中合わせの恋、劣情に翻弄される禁断の2人など、
吾妻香夜の世界観炸裂な1冊!!


【収録作品】
モブ山A治とモブ谷C郎の華麗なる日常への挑戦
綾小路エリカの華麗なるBL漫画家への復活
金色、空色、涙色。
水底に棲むこどもたち
水底に棲むこどもたち2
鷹野未来から華麗なる表題作出演者たちへの苦情(描き下ろし)

作品情報

作品名
モブ山A治とモブ谷C郎の華麗なる日常への挑戦
著者
吾妻香夜 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人uno!
発売日
ISBN
9784801959583
3.8

(141)

(45)

萌々

(51)

(29)

中立

(10)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
20
得点
526
評価数
141
平均
3.8 / 5
神率
31.9%

レビュー投稿数20

振り幅が大きいデビューコミックス

吾妻香夜先生の初単行本を拝読させて頂くのがとても楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
シリアス 3
笑い 3
エロ 2
な感じだと思います。

今作は表題作が2話分と短編が2作品同時収録されています。

何故モブを題材に!?とツッコミを入れたくなったし、思わず笑ってしまいました。タイトルの通り、A治くん× C郎くんのカプで、モブからの脱却を目指してBL漫画の主人公達の様に奮闘します。

そんなことをしている最中も、まさにBL漫画の主人公達の様な華やかなカプも居て、色々と内容が渋滞しててそれにまた笑ってしまいます。帯に描かれていましたが、絡み描写ではモブ顔の作画がちゃんと描き込まれています。因みに、エリカさんから指摘を受けた後の華やかカプのその後も読んでみたかったですね。

同時収録作品は、腹違いとは言え近親相姦の兄弟物や先生と生徒の歪で仄暗いシリアス物が描かれているので、モブカプからの作品の雰囲気の振り幅が凄くて驚きます。笑いとシリアスが同時に楽しめるので、是非とも読んでほしいです。

0

モブの存在意義

表紙を飾っている時点で只のモブじゃないと思ってましたが、想像以上にモブでした。
モブは主役にはなれない。
ずっとそう思ってたんです。
そう、この本に出合うまでは。

A治とC郎2人の簡易的な顔のモブは自らのアイデンティティを獲得するため様々な事に挑戦します。
名前からモブの素質が見受けられますね。
読了後、名前どっちだっけ?って忘れかけた。

部活や勉強。努力をしているのに良い意味でも悪い意味でも目立たない。モブからの脱却は並大抵な事ではない。

そして最後の手段BLに手を出すわけです。
ちょっと顔が…(笑)ちょっとイチモツが…(笑)
変わりすぎでしょー。
穴は必要な時には出現するとか設定細かい(笑)

A治 C郎モブ脱出成功おめでとう!
彼らからは希望をもらいました。

そう、この本はBLの可能性は誰にでも有るという大切な事を教えてくれた。
彼らはモブの真骨頂。
主役だろうが、モブだろうが、何だろうがBLの可能性は無限大。
これからはもっと大切にモブまで隅々にBL本を刮目しようと思いました 。

他2作はまた系統が違って面白かったです。

で、なんとこちらの次作が あの名作 ラムスプリンガの情景なんです。ちょっと振り幅広すぎません?
あれ?でも発売日から逆算して桜田先輩とラムスプリンガ被ってません?バランス感覚スゴい。


そして、デビュー本なんです。デビューで三作品入っていて、この題材を選ぶセンス。
そして絵が既に完成されてる。
ラムスプリンガと親愛なるジーンでバイアス掛かってるかもしれませんが、素直に面白かったです。

0

ばかァ〜〜大好きぃこんな漫画ァ〜〜〜( >///< )

も〜〜〜〜////
こんなBL信じらんない〜〜〜〜////

学園モノBLのモブたちが脱モブを目指してBLする話。

徹頭徹尾バカバカしい(´>///<`)
笑いすぎて窒息しそうでした♡

しかしただのギャグ漫画と侮ることなかれ。
流石の吾妻先生クオリティ。
導入から掴みバッチリ、出オチのインパクトで終わりそうなのにしっかり最後までチョコたっぷり!
暴力的に感じるギャグは、きちんと緻密に計算され
商業BLとしてもCPたちがCP有り得る心理描写で読者を納得させる匠の技の数々。

吾妻先生はM-1ファイナリストですか???

表題以外に別のお話は2つ。
特に『水底に棲むこどもたち』が刺さりました。
他2つと比べてシリアス&バイオレンス。
読んでる間は終始ハラハラしっぱなしで大変よかったです。
でもちょっと他作品と温度差ありすぎて心筋梗塞起こすところでした。

大大大満足

3

振り幅〜ww

吾妻先生の「ラムスプリンガの情景」「親愛なるジーンへ」がとても良かったので、他作品も読みたいと思い本作を手にとりました。
この後「桜田先輩改造計画」「藤咲忍はかく語りき」を読みます(この2作のような表紙はあまり積極的には読まないタイプでスルーしていたのですが、ラムスプリンガ〜親愛なるを読んで気になったので)

表題作の発想がおもしろいですね。
まさにモブ山モブ谷でw これがデビュー作ってすごい。
そのモブ山モブ谷がエロいことをした瞬間、メイン顔になってキラキラ+花で装飾されたの笑いましたww

綾小路エリカの、モブにだって、ミミズだって、オケラだって、みんなみんな生きているのですわ、総てがBLなのですわ──…‼︎ が宇宙の真理でツボでした(レタスとベーコンの土星w)

と底抜けのギャグに笑っていたら「金色、空色、涙色。」が苦手な近親相姦モノ(汗)
内容はほんわかだったからまだ読めましたが。

と思っていたら…「水底に棲むこどもたち」かまさかの闇展開で(すごい苦手)
熱血教師と見せかけての森崎が怖いし、何よりその母親がエグい(声だけの出演でも)
鷹野が絵に描いたような闇キャラになっていって。
地味に生物部の描写もホラーのように私には怖くて(虫とか超苦手)
ハピエンだったからまだマシでしたが。

「鷹野未来から華麗なる表題作出演者たちへの苦情」はおもしろかった。
首輪+鎖でつながれた森崎が出てきた時、モブ谷モブ山が(うわっヤバいの来た)と思っていて、私も同じリアクションになりました。

綾小路エリカが夏生とユキに「貴方がたも大概ですのよ?近親相姦兄弟さん」に、私もそーだそーだ!!となりましたw

これ、先生自らが作品にツッコんでいるんですもんね。ヤバい内容とわかっていて描いている(皆さんそうなのかもしれませんが)

しかし、ラムスプリンガ〜親愛なる〜の作家さんがこんな作品も描かれていたんだと、すごい振り幅に感心しきりでした。

笑いと恐怖はありましたが、正直、萌えは感じなかったので中立とさせて頂きます。

2

「BLの可能性は誰にだってあるんだ…!」

作者さんの作品の振り幅は存じておりましたが、一冊の中でトンチキとメリバを楽しめる一冊がコチラです。

表題作は鼻さえ描いてもらえないモブ2人のBLです。
モブ人生を脱出するためにBLコミックを参考書として、BL主人公を目指す2人のお話です。
エロシーンになるとしっかり修正の必要なイチモツに変化し、顔も濃厚になる仕様w
さらにエリカがトンチキに拍車をかけます。
「性別を超えた愛の行く末を見守る探究者」これは全ての腐女子を表す言葉なのでは…私も自らをこう名乗れるような次元に行きたいです。

皆様書かれてるように同録の『水底に棲むこどもたち』が表題作を真逆にしたようなシリアス作品でして、振り幅の広さにびっくりしちゃいます。
徐々にダークさを増していく展開に心臓がヒュッとなったり高まったり忙しい。
共依存やメリバがお好きな方に凄くオススメです。

描き下ろしの3つの作品の登場人物コラボが楽しかった!
電子限定の『水底にー』の後日譚が4Pあるのですが、2人が幸せそうでホッとしました。

1

笑いからシリアスまで

表題作でなるほど!モブあるあるだな。ふむふむと思ってたらお嬢様にぶはっと笑わせてもらいました。売れっ子BL作家になっちゃって!

そして兄弟のお話。兄は本当に同情で?実は本当は…な感じでしたが萌えはあまりなく。

水底に棲むこどもたち
シリアスですね。どっちも可哀想。森崎が未来を引きずり落としたら復讐に学校にくるようになり、森崎へ散々性的嫌がらせをして。

でも森崎の言葉に一瞬でも救われた未来。その言葉はとっさの嘘だとしても。でもその後の森崎の行動がなあ。森崎も母からの抑圧と束縛がすごくて、未来にぶつけちゃったのかな。

最後は二人で消えて。未来母の自分勝手が未来を追い詰め素直にさせたのかな。

0

とっても面白かった

こちらの作品もソムリエ候補の方におススメしていただきました。
表紙のせいで手を出していなかった作品です。
綺麗な絵が好きなので、ちょっとギャグよりかなと敬遠してました。
確かに本編もギャグ寄りだけど、絵は綺麗でおススメしていただかなかったら自分では絶対買わない作品なので良かったです。

面白いだけじゃなくてちょっと切なくもあったり、表題作も良かったですが、同時収録の水底に棲むこどもたちも良かったです。こちらはかなりシリアス寄りではあるけどもハピエンで、1冊に全く毛色の違う作品が収録されていて、吾妻先生の頭の中はどうなってるのかしら?と思えるふり幅で。1冊で2度美味しい作品でした。

食わず嫌いはダメですね。
自分では選ばないであろう作品をおススメしていただき感謝です。

0

ミミズだってオケラだって

吾妻先生の安定感ある美麗な絵が大好きです。更に、あとがきに吾妻先生の好きなところが詰まってます。シリアスストーリーでも潔くギャグにしてくれるところとか笑
そもそもこの1冊がギャグからシリアスへの振り幅が大きすぎて、表紙買いすると戸惑う。

「ラムスプリンガの情景」既読なのですが、「水底に棲むこどもたち」を読むと、ラムスプリンガのラストがハッピーエンドなのか不安になりますね。
「水底に棲むこどもたち」がお好きな方は続き部分のがっつりストーリある描き下ろしが電子限定おまけ漫画になっているので是非読んでほしい。

0

収録作の振り幅がものすんごい

新刊でKOされてしまったのでこれは初コミックスも読まねばなるまい!というわけです。
ジャケからも察せられるモブ顔のA治とC郎www
でも誰だって人生の主役になれる時が必ず来るんだね!
顔が変わってしまうブッコミはやはり期待どおりでしたww
更には脇役(?)もレン×アキラからアキラ×レンになってくれて
エリカ様わかっていらっしゃる!!
…個人的にはリバでいいんじゃないかなと思ってしまいましたが…。

『金色、空色、涙色。』
過度に悲しい設定でもなく、丁度いい感じで読める異母兄弟の短編です。
やはり弟×兄、フォーエバーラブ…………。

『水底に棲むこどもたち』
教師の正義感の奥を見透かした不登校の生徒、
生徒が登校するようになって酷いを復讐されても逆らえない教師。
まさに暗い水底の闇にのまれてしまうような、
でも愛を純粋に求めていた鷹野未来と苦しみを与えられながらも解放された森崎先生の
ハッピーエンドですがキツイお話ではありますね…。
森崎先生の母親の呪縛、ああいうの見るたびについ思ってしまうんですが
息子の自慰を見てしまったからと言って
あんな風に否定してかかる意味がわからない…。
自分はどうやって生まれて来たんですか?どうやって息子を妊娠したというんですか??
立派でお綺麗なつもりでいるんでしょうけど反吐が出ます。
親によってまともに愛されない子どもがいつだって被害者なのは悲しすぎます。
始まりは歪んだ形でも、森崎先生と未来がどこかでひっそりと寄り添って生きていてくれるだけでいいですね…。

いやー、非常に複雑な気持ちになりましたが
また描き下ろしで笑わせにかかってくれているので安心しましたww

1

トーンの振り幅が大きい

◆モブ山A治とモブ谷C郎の華麗なる日常への挑戦(表題作)
 ビジュアルや属性がとことんありふれていて、モブとしてのスペックに留まっているモブ山とモブ谷。目の付け所が斬新ですね。そんな2人がモブであり続けるしかない人生から抜け出したい一心で辿り着いたのが、同性同士でのセックス。BL漫画の登場人物として、それが2人に華やかさを与える鍵だったわけです。セックスで快楽を覚え、相手への情が湧いた瞬間から、2人のビジュアルや言動は一気に主人公並みの濃さになります。ギャグとテンポの良さも活きていて、なかなか面白い題材だなぁと感じた作品です。

◆水底に棲むこどもたち
 最もダークな作品でした。母親の教えから常に生徒を正しく導かなければならないと強い意識を持っている教師の森崎は、不登校の生徒・未来の家を何度も訪問します。未来は父親の性的虐待から救い出してくれた母親をずっと待っていた。しかし、待てど暮らせど母親が来ることはなく、未来がとうとう自殺しようとするのを見て、森崎の感情が爆発。母親から抑圧され続けてきた森崎にとって、未来が母親から解放されるのは耐えられないことで、自分と共に苦しんでくれる存在にいなくなられては困るのか、森崎は未来をレイプします。その後、未来がその事実を持って登校することで立場が逆転し、森崎は未来のおもちゃに。正直解釈するのが難しかったですが、結局この2人は本質が似ていて、自分と同じ所まで堕ちた相手に依存することに幸せを感じる、哀れな子供達ということなのかなと思いました。母親の影響力の大きさを物語っているのかな。萌えはなかったですが、印象には残る作品でした。

1

好き嫌いはわかれると思う

好き嫌いはわかれると思いますが、わたしは本誌で読んで面白かったので購入。
ギャグBLでありそうでなかったモブ顔CPものです。
同時収録はドシリアスでギャップがすごいですが、いろんなものが描ける作家さんなんだなぁと。
個人的には絵があんまり好きではない(なんかぬるぬるしてるような何ともいえない感じ)ので作家買いはしなさそうですが、また話題になったりしたら読みたい作家さんです(話題になってたラムスプリガは買いました)

0

ずっとモブ顔じゃありません

表紙のモブ2人が可愛くて購入したのですが、
エッチシーンは耽美な顔に変化してちょっと萎えてしまいました…

普段可愛くないはずの男が濡れ場になると急に可愛く見える
というのがBLの御酸味だと勝手に思っているので、
無理矢理美形に変化されると、それはなんか違うんだよな…ってなってしまいました
うーん、このモブ以外の絵柄が苦手なのかな?

あとAくんが受けが良かったなぁ…
ちょっと作者さんと好みが違うのかもしれません

3

ストライクゾーン広めの人にオススメ!

今年読んだBLコメディ枠の中でも、群を抜いて面白かったです!!!!もともとそんなに多くないコメディ枠の中でも、モブ×モブという特質的なテーマがとても面白かったです。
ですが、三つ目のカップリングは個人的に下剋上を期待していたところの固定だったので、ちょっと好みには合ってなかったです。あとどちらかというと、A治くんが受けが良かった……一番気に入ってるカップリングは、アキラとレンです(笑) 個人的に女の子っぽい方が攻めがいいなーと思ったり、女装が似合わない方が受けがいいなーっと感じるタイプでしたので汗
でも、内容としてもスッキリしっかりしていて、読みやすく、一冊でギャグとほのぼのとシリアス、全て読めるのは素晴らしかったと思います!!
ただ、カップリングの好みは人それぞれなので何とも言えないです(笑)

2

すごい所から球が飛んできた!

この前衛的な表紙とタイトル、読まなきゃいけない気がして…
表題作はイメージを裏切らないぶっとんだ話でしたが、同時収録は抑えられない衝動と望みを描いたダーク寄りな話で、同じ作者さんの作品とは思えない。
そのギャップは表紙とカラー口絵でも体感できます。
同じ人の絵?って何度も見返すくらい全然違う!

「モブ山A治とモブ谷C郎の華麗なる日常への挑戦」
そこらへんに埋もれそうなモブ二人は、モブ脱却のためにあれこれやってみるけど、部活キャラを目指すと外周を走ってるだけのモブ、秀才キャラを目指せば全教科が平均点…
そんな時、姉の「ヤバいくらいにアダルト 痛いくらいにドラマチック」な例の雑誌を見て、男二人で運命を変えられる素晴らしい方法を思いつく。

楽しいフレーズがたくさん出てきて笑えるんだけど、モブ脱却ってどーしよーもない目的のためじゃなくて、ボーイズには恋に落ちて欲しいんですよ…
あとエッチになると、イケメン攻めとかわいい受けに顔が変わっちゃうのも…
名前はあっても、区別つける必要ないモブさ加減がこの二人の良さなのに。
そこはモブとしてのアイデンティティを通さなきゃ!
モブ二編は悪ふざけの極みです。

ちなみに麗人UNO!のキャッチコピーは「危うい欲望、しびれる純愛」
うん、すがすがしいほどかすってないね。

「金色、空色、涙色。」
訳あり腹違いの弟が、優しくしてくれた兄になつく。
弟がイケメンなのも、兄が地味なのも、テンプレすぎて初めて読んだ気がしない。

「水底に棲むこどもたち」
教師・森崎が不登校生徒・未来の家庭訪問をすると、汚部屋には親の存在感がなく、森崎は何度も訪ねて未来の世話を焼く。
テンプレっぽい始まりですが、両親の価値観でがんじがらめで鬱屈している森崎の行動は良い教師とは正反対すぎて驚きます…
続編での未来の変貌も含めて人が持つ抑えられない衝動にゾクゾクさせられる話でした。未来がただ欲してる望みも切ない。

表題作は落ち込んだ時に何も考えずに読めそう。
逆に同時収録は元気じゃない時は避けたほうが良さそう。

私は同時収録のような話の方が好きだな。
でも表題作のような変化球はそう何度も投げられないと思うから、次作がどんな話になるか楽しみです。

3

ギャグとシリアスで2度美味しい

表題作合わせて3つのお話がありましたが、内容の振り幅に驚きました。

まず表題作は面白い!その一言です。
モブ同士でどうやって萌えるんだ…と思ってたら、周りのキャラが良い味出してて(笑)
そんな中モブ2人が奮闘する姿が可笑しいやら悲しいやら。

『金色、空色、涙色』は異母兄弟のお話。
とはいえ、暗い雰囲気ではなく(かと言って明るくもないけど)さら〜っと読めます。
言葉は悪いですが、可もなく不可もなく…と言った感じでした。

『水底に棲むこどもたち』はダークです。シリアスです。
全般的にギャグかと思ってたら、意外なタイプの作品が載っててビックリ。
放置子、レイプ、復讐…これらが苦手な方は避けた方が良いかもです。

絵柄は正直、好きな方では無かったんですが、読んでると全然気にならなくなりました。
書き下ろしで全話のキャラ達が絡むんですが、これも笑った〜(≧∀≦)
ちなみに電子書き下ろしは『水底〜』 で4ページ。エロ有りでした。
モブ…表題作なのに…(^^;;

4

油断していたら背後から戦車でひかれるような衝撃

やばい。かなり面白いです。作家買いリスト入りです。
表題作はギャグテイストで、エロシーンとのギャップがたまりません。背景にベーコンとレタスの星が飛んでいるシーンは爆笑してしまいました。
しかしこの本のすごいところは他にもあります。同時収録「水底に棲むこどもたち」、本当にがっつり心を掴まれました。
表題作がギャグテイストなので油断していたらこれです。死にます。
普段わたしはシリアスめの作品が好きなのですが、そういう作品がお好きな方に是非オススメしたい。
下記のキーワードにピンときたシリアス大好きマンの方、購入のご検討を。
※ネタバレキーワードです。
歪み愛 共依存 過干渉と放置された子 立場逆転 リバ

7

これ神作品です

すみません。ネットで表紙を見たとき『モブ×モブかぁ、笑えそうやしネタ的に買ったろ』みたいな軽率な動機で買いました。
いや、むしろ軽率に買った自分を褒めてやりたい…!
みんなにオススメして回りたいくらいの神作品でしたぁぁぁ(꒦ິ⌑꒦ີ)

表題作
表紙のの通りのコメディ、モブであるがゆえに何をしても平均点な結果に終わり没個性に悩む2人が見出した結論はBL!
モブあるあるに笑いましたw
エリカも腐女子ここに極まれりって感じで好きです
個人的なツボが主人公キャラ2人のリバ展開だったのはモブたちに申し訳なかったな…w

金色、空色、涙色。
テーマに重さはあれど、ラブラブハピエンで読みやすいです!吾妻先生のセックスシーンの体の火照りを表す描写良いですね…!熱が伝わってくるようで…いい…

水底に棲むこどもたち
こ!れ!が!!や!ば!かっ!た!
この御本を私の中で神評価に押し上げたどツボな作品。
表題作とは真逆な、コメディ要素なしの、むしろ痛々しい暗い話なので敬遠してしまう方もいるかもしれません。
ただ私はこういうテイストの作品が大大大好物なので思わぬご褒美でした…!!!
教師が闇深いんだよなぁ…共依存ですね、2人にしかわからない愛、2人にしかわからなくていい愛です。最高。

この本のすごいところは一冊でテイストのまったく違う作品が楽しめるところですね、この吾妻先生の引き出しの多さ、振り幅すごい。
作家買い決定です。何の気なしに買ったからこそ衝撃が強すぎました。
読後の興奮とニヤニヤが止まらなかった…こういう思わぬ神作品との出会いってめちゃくちゃ嬉しくないですか…?w


この感動をみなさんと共有したいです、ほんといっぱい売れてほしいと心から願います!!

12

楽しかった!でも…

※後半3分の2はシリアスな別の話が載っててそちらは読めてないので、表題作のみの感想です。

表題作は楽しかったです!
派手な絵柄の主役っぽい人たちがいて、その影でわちゃわちゃしてるモブ君たちが可愛い。
鼻や目が省略されているモブ顔が大変可愛いです。
ぶっちゃけ私は表紙に惹かれて買いました。
モブから脱却するためにBLエッチに挑戦してみて、最初はうまくいかない2人。
痛いと嘆く受けモブ君、棒をしこしこしながらなんとか再挿入を促す受けモブ君。
攻めらしく豹変して男気を見せ激しくズコバコする攻めモブ君。2人とも、可愛い。
ただし、エッチの最高潮シーンになると顔が一変してしまいます。
かなり耽美。可愛くない…。かっこいいかというと、申し訳ないけどそうでもない。レトロ耽美。
物語上、違和感の無い変化です。そういうもんだと思います。ストーリーが上手で必然なのもわかる。
でも、モブ顔の2人がとにかく可愛いと思いながら萌えてしまったために、
良い変化のはずのシーンが私にとっては残念な変化になりました。

表題作の続編では、2人が大人になってからもラブラブなことがわかって嬉しかったです。
隣の部屋に女性を保護してるのに、エッチに突入してしまう2人に大興奮しました。
でもやっぱり最高潮シーンでは耽美顔に変化。残念…。

コミックス描き下ろしに、モブ顔のみのエッチがあることに期待しましたがありませんでした。
モブ顔に萌える腐女子勢もいるはずで、それが特化されたネタがあると個人的にハッピーでしたが
無かったってことは雑誌掲載時にそういう感想・要望が皆無だったってことでしょうか。
(カバー裏の告白漫画はエッチは無いものの全裸のモブ顔の2人が幸せそうで癒やされました)

こういうテーマの漫画なので顔が変化するのは仕方ないとはいえ、モブ顔の方が可愛かったために、
萌えの観点からするとなんとも複雑な気持ちになる漫画でした。

5

誰だって、自分の人生という物語の主人公なんだ(笑)

インタビュー記事に惹かれ、初レビューされた方の紹介で確信を持ち(ぴれーねさん、ありがとう!)購入。

表題作ですが、冒頭のモブ山くんとモブ谷くんの会話。
「もしかしてお前も!?」
「ああ」
「受験した記憶すらないけどなぜかこの高校に入ってたクチか?」
「そうそう!」

爆笑しました。

でも、考えてみればこれは辛いよね。
全体の中で目立たない1人であることは、それほど辛いことではないけれど、モブであるということだけで「受験した記憶すらない」んですもの。「己のセクシュアリティを捻じ曲げてでも」実存を確立したいよね。
そのために必死で努力する2人。
その努力の方向性がどんどん変な方に暴走して行っちゃうんだけど、それも若さと、必死さ、そして互いに対する愛と信頼ゆえなのよね。
なんて愛おしいのっ!
気づくとモブ山くんとモブ谷くんを全力で応援している自分がおりました。

この話のオチはとてもとても感動的。
「銀のスプーンを咥えて生まれライトに照らされて歩む人にも、平々凡々とした道を淡々と歩む人にも、恋の魔法は万人に降り注ぎ、奇跡が起きるのです」ってことだよね?
こんなに感動的なのに、流れる涙は大爆笑の結果という、なんともはやすんばらしいお話でございました。

作中に
「大衆が好まない事柄は革新なのですわ」
という格言のようなセリフ(手紙だけど)がありましたが、1大衆である私は、とてもとてもこの「革新」を好んでおります。
この本に入っているあと2つのお話はまるで毛色の違話であるところを見ると、作者さまは色々な引き出しをお持ちなのかもしれません。でもでも、表題作のような笑える怪作(誉めてます!)を今後も産み出していただきたいと強く願います。

ああ、だから売れて欲しいなぁ、この本。

3

モブ顔なのに可愛く見えてくる不思議

インタビューの「…俺ちゃんと肛門ある?」にやられて購入です!!
メタで笑えるギャグ系の表題作に、ダークなシリアス系、+ほのぼの切ない兄弟ものの3作入ってました。
極端から極端に振り切っていて、本当に同じ作者さんが描いたの!?と疑問に思うほどです。絵が同じだから描いたんでしょうが。。。

個人的に一番面白かったのが、表題作の「モブ山A治とモブ谷C郎の華麗なる日常への挑戦」です。タイトルが長い。。。
モブとして生きてきたモブ山とモブ谷が、「モブ人生を脱出したい!」と一念発起し、主人公になる道を探すうちに、何故かBLをやる事になるというお話。(笑える)ツッコミ所満載です。

主役のA治とC郎、この二人がモブを脱出しようと頑張っているのに、気が付くとモブになっちゃってるのです。部活でキャラ付けしようとすれば、いつのまにか「外周するモブ」になり、テストでは1ミリも平均から出ない。そもそも二人とも、性格にすら差がないのです。根っからのモブなんです。
そんなモブあるあるが満載、更にメタでシュールな会話で大変笑わせてくれます。
しかし、BL的萌えはあるのかというのが気になる所だと思いますが、ちゃんとあるんです!
これまたメタですが、モブを脱出するためにBL的展開にしようという事でエッチをするのですが、なんかこれが可愛いのです。特に受けのC郎が!
糸目で鼻さえ省略されているのに、青ざめてプルプル震えているのを見ると、可愛く見えてくる不思議。。。C郎が「うっ うっ」と泣きながらエッチを完遂しようとする姿が、本当に可愛いのですよ!!モブ顔なのに。。。そして繋がった途端にいきなり耽美系に変身です。
ほんと、振り切ってる。。。

他、理想的な攻め&受けとして出てくる早乙女と二階堂も笑えました。こちらはまさにド定番の攻めと受け、しかも昭和風味。
最初から最後まで、笑って読めました。

あと、兄弟ものとダーク系のシリアス作品。兄弟ものは可愛らしくて萌えましたが、ダーク系はちょっと私には痛すぎました。

すごく萌えるといった作品では無いのですが、楽しく笑って読めました。ダーク系は、ちょっと合わなかったですが。。。
振り切ったギャグがお好きな方は、楽しめると思います。

5

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