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表題作キューピッドだって恋をする

石動櫂
デイトレーダー・26歳
ミュウ
キューピッド

あらすじ

神様……オレ、どうすれば……っ!

落ちこぼれのミュウがキューピッド生命をかけ狙いを定めたのは、難易度MAXの独男・石動。
恋に落とせば一発で天界に戻れるけれど…。
カップル成立数十二ヶ月連続最下位に沈んだキューピッドのミュウは、上司から人間界で三ヶ月間の修行を申しつけられる。
あまりに過酷な処分に仲間たちがざわつく中、人間が大好きなミュウが早速狙いを定めたのは難易度MAXのオーラを纏った石動。
捨て猫をきっかけに彼の家に居候することになったものの、石動はミュウもまとめて猫扱いするほど人間に関心のない朴念仁で…。
ドジっ子天使はターゲットを恋に落とし、天界に帰還できるのか!?

作品情報

作品名
キューピッドだって恋をする
著者
伊勢原ささら 
イラスト
梨とりこ 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576171241
3.3

(24)

(4)

萌々

(12)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
6
得点
75
評価数
24
平均
3.3 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数6

キューピッドと一人ぼっちがいい人間

ミュウが健気で可愛くて!

半分くらいまではとても楽しく読みました。キューピッドのミュウが人間界に来て猫のクロと一緒に石動に拾われて。
ええ?人間なのに猫扱い?なんですが。

石動の笑顔が見たい、恋を知って欲しい、幸せになって欲しい。ミュウの願いが健気でね(泣)

元はキューピッドなもんですから石動に恋をとなったら人間の女性をとなるんですよね。切なかったです。

石動がミュウを可愛がっていつも以上のスキンシップ?で。

そしてこの辺りで、女性とくっつけようとするのを読むのがしんどいなと飛ばし読みになってしまいました。

ミュウの心から人を幸せにしたいところがとっても良かったです。決して成績のためじゃなくて。石動もやっと人間らしくなって。

0

ぜひスピンオフまで読んで

とってもキュートなこちらの作品。

下の方も仰っていますが、ラストのミュウの天使カットがそのシーンを素晴らしく表現されていてとっても良かったです!

石動はとても一筋縄じゃいかない標的だったんですが、(ミュウの矢の腕前がイマイチなのもあって)、それを超える人物、キューピッド長ゼクルスとリヒテルのスピンオフが伊勢原先生のブログにあります。
「キューピッドは恋しない」全23話。
これが本当に良いのです‼︎
ゼクルスを知れば石動なんか可愛いもんです。

本編を読まれたら、是非ともスピンオフを読みに先生のブログにいってみてください!

5

あーちゃん2016

初めまして、突然コメントすいません。
「キューピッドは恋しない」私も読んでたんです、それで嬉しくなってしまって。良かったですよねーあのお話。何度ゼクルス殴ってやると思ったことか(笑)同じように感じておられる方がおられてすごく嬉しくなってしまいました。この間出た先生の新刊もすっごくよかったですよ、ぜひぜひ!

超お勧め!キュンキュンほろりなファンタジー♪

とにかく可愛い!萌えて癒されたい時にぴったんこなファンタジーです♪
可愛いキューピッド「ミュウ」君のキュートな恋物語。キュンキュンほろり。
そしてそして、イラストもまた可愛くて、ラストのイラストで描かれている表情は本当に最高です。
すごくぴったり表現されています。

そして、コミコミ購入特典の小冊子は必須!これを読まないと損です!重い作品を読んだ後とか、ほっこりしたいな~って時には特にぴったし!天使や猫に癒されまくりです!

4

ほのぼのおかしくしんみり泣けるファンタジー

天界で、人間の恋を応援する任務を担っているキューピッドのミュウ(受け)。人間が大好きで、仕事も頑張っているけれど、落ちこぼれで失敗続き。
そんなミュウに罰として人間界で生活をする命令が下る。人間界に行ってみたかったミュウは喜び勇んで人間界に降りたが、見つけたターゲットは恋愛に興味のない朴念仁で…。


高層マンションに一人暮らしのデイトレーダー攻めと、落ちこぼれのキューピッド受けというカプのお話です。

受けは落ちこぼれだけど頑張り屋のキューピッド。人間の姿で人間界に送り込まれ、人間を恋愛させて幸せにするのが使命。
なのに初日に荷物をスられ、人間界で世話になるはずの上司の連絡先も失って公園で途方に暮れていたところ、黒猫をいじめている子供たちに遭遇。助けようとして黒猫と一緒になっていじめられていたところ、攻めに黒猫ともども助けられた、という出会いです。
その攻めは、猫好きで、もともとその黒猫を保護しようとしていたけれど、強面で猫の扱いを知らずにいつも逃げられてしまっていた人。受けに懐いている黒猫を、行き場がないという受けとまとめて自宅マンションに引き取ることになります。

とにかく攻めが変人です。社会に不適合なレベルの変人です。なので最初はまったく恋愛的なキュンはなく、頑張る受けと変人攻めの噛み合わないやりとりにほのぼのするパート。
それが受けの人間界での保護者が見つかったあたりから、ちょっとずつ2人の様子に変化が出てきます。保護者は天界の上天使なんですが、この人も面白いキャラで、受けと攻めの間を引っ掻き回すだけ引っ掻き回し、力技でまとめてくれるような役割。このキャラと、天界にいる堅物上天使のやり取りなんかも見たかったな。

そのほのぼの&おかしい雰囲気はそのままに、後半はぐっと切なくなります。とにかく受けの健気さにウルっときます。
そこで涙腺が刺激されていたところに、ラストあたりのエピソードがとても素敵で、うわーっとなりました。落ちこぼれの受けに対して意地悪を言っていたキューピッドたちが…。保護者だった上天使が…。
読んでてさみしくなっちゃって、忘れさせなくてもよかったのにな、とちょっと思ったりしました。

5

心に沁みる優しいファンタジー

ほんわかとした可愛らしいファンタジーです。クスッと笑わせてくれたり、ホロリとさせてくれたりするのですが、全体的に流れているのは優しくあたたかい空気。読み終えたあとは、大切な人に「大好きだよ」と伝えたい気持ちになりました。

落ちこぼれのドジっ子天使・ミュウが主役になります。
よく純粋で心のキレイな人を「天使みたい」と形容しますが、ミュウは正真正銘のキューピッド。とても愛らしい容姿に、健気で純粋無垢です。人間に肩入れしすぎるばかりに、失敗をくりかえしといった所。落ちこぼれではあるのですが、その嫌味のない愛らしさで周りから可愛がられています。

ミュウ達天使が暮らす天界ですが、花が咲き乱れとまさに私たちが想像する天国そのものなのに、そこでは妙に現実的な日常が営まれているのも笑いどころ。玉座の横には成績表が貼られ、成績トップ者の名前の横にはバラの花、最下位のミュウの所には困り顔のカエルのシールといった具合です。こんな妙に現実的な天使目線でストーリーが進む所がツボにはまり、笑わせてもらいました。

ストーリー自体は、修行の為に来た地上で、早々に路頭に迷い、困っていた所を助けてくれた変わり者の人間・石動との両片思いものです。
この石動を幸せにしようと奮闘するうちに、彼に特別な想いを抱くようになってしまいといった所。
ドジっ子と変わり者の同居生活が、とてもほんわかしていて可愛いです。そして彼の幸せの為に、自分の気持ちを押し殺してお似合いの女性との仲を取り持とうとするミュウの健気さに、とても切なくなります。

人間とキューピッドという許されない関係なのですが、落とし所はよくあるパターンでした。しかし、このラストがすっごく素敵なのです!ハッピーエンドなのに、ちょっぴり寂しくてホロリとしました。

実は私はかなりガサツな性格で、細かい所は気にならない反面、ひとつ引っかかるとそこばかりやたら気になってしまうという、面倒くさい所があります。今回、石動がミュウを猫扱いするのが、やたら気になりました。「おい、ミュウ猫」て感じで話しているのが、痛い中2病ぽく思えて仕方ないのです。これが私の性格上引っかかるのか、他の姐さんも同じくイラッとされるのかは分からないのですが、一応ご注意下さい。

6

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