新装版 ペーパー & Renta!限定おまけ付
筋先生の本は初読みでした。こちらの作品はちるちるさんの「今日のおすすめBL」で気になって電子で購入しました。
なんて言うかあらすじを読んで想像していたのと違って凄く良かったです。
あんなチャラチャラしてた本城が、実は努力家で年齢相応な表情を見せた時なんかキャンと来ました。そして、冴木だってただのノンケ童貞が好きなだけの超絶ビッチじゃありませんでした。二人の意外性にとても萌えたお話でした。
男子校を舞台にしているだけあって、学校あるあるネタで笑かしてくれたり、学校行事に熱くなる生徒達がいたりして読んでて楽しかったです。
冴木の上司の局長もノリが良くて笑わせて貰いました。
描き下ろしでは卒業後の本城と冴木のバカップルぶりを楽しめます。
ちょっと腹黒な年下攻に絆される年上ビッチ受が、身体から始まって恋人同士になるお話でとても読後感が良かったです。
作者さんの作品は4冊目くらいなのですが、どのお話もストーリーに独自性があり、いつも楽しませていただいてます。
文◯科学省のエリート冴木は実はノンケ童貞を喰い荒らしているゲイ。
交換留学プロジェクトの広告塔にしようとしている本城という高校生(こちらもエリート)の内偵のため、高校教師として1年間潜入することになった。
クラブで出会った非童貞と一夜を過ごすが、実は彼こそ内偵の対象本城だった!というお話。
早々に文◯省職員だと本城にバレ、1年間のセフレ契約をすることに。
お話も面白いし、エロが盛り沢山。汁っけ多し。
ギャグも細かく散りばめられています。セリフに笑えるもの多数。
ただセフレから恋人に、なお話ではなく本城が冴木に惹かれた理由もちゃんとあるのでそういう点でもポイント高い作品です。
夜と昼の顔が違う主人公の昼間の顔は、エリート官僚。美貌の隠れゲイ。
学校へ視察に行って、好みの学生を見つけて、夜の顔を出してしまって、弄ばれてしまう。爆笑コメディでした。
エリート×エリートだからこその関係性なのに、普通のカップルっぽいのが逆に良かった。王道とエリート設定のバランスが良き。
ちなみに、今作は二人とも裏の顔を持っているのですが、世のエリートの裏の顔が全部彼らのようであれば世界は平和なのにと思いました。表の顔と裏の顔があっても、決して誰かを傷つけたりしない。自分たちの生きがいや趣味が一貫してるんですよね。二人とも老若男女問わずモテるタイプだと思います。
先生(受)がエロに積極的なのでそこまでエロエロに感じなかったのですが、新しい発見がたくさんある良作でした。表裏どっちも相性の良いエリートカップル最強じゃないですか?脇キャラも良い人ばかりなので、幸せな未来しか見えない。疲れた時に読みたい作品です。
序盤のクラブのシーンで、童貞食いの冴木を天誅とばかりに攻め立てる男は 実は天才高校生だった⁈ という。あわや淫行か⁈ という所を逆手に取られていいなりになる。どうやらドS攻めかと見せかけて…。なのである。『あまえる絶倫ケダモノ』なのだー‼︎
とにかくサカる。どういうわけか、論文の執筆や生徒会長業で忙しい筈の本城は、既に童貞を脱しており、それだけで冴木の範疇外なのだが、脅されて関係を持ってはいるものの。身体の相性が良いこともあり、早々に絆されてしまう。
無駄にエチシーンが多いこともさることながら、フツーに学園生活と。学園での事件。天才高校生を政府の広告塔に!などという大人の欲も絡み、ドキハラの展開です。
そんな中で、天才と言えど、その天才の両親たちも忙しく世界を飛び回り、息子の孤独に気付いていないだとか。そんな寂しさを感じている、ただ誰かに甘えたい一人の男の子なんだという事も徐々に分かって来る。
欲のはけ口では無くて、精神的にも冴木に甘えたかったんだなぁ、ということ。
そして中盤には、そんな本城が冴木を見初めた理由も明かされていて。ドS野郎がとんだ可愛いらしさを見せ始めてからというものの、きゅんきゅん♡が止まりません!
描き下ろしの甘あま後日談はギャグだけど、そこにもいっぱい詰め込まれています。冴木のエロさに吐血しちゃう♡
そもそもクラブでの本城と学校での本城が髪型を違えてるだけで、指摘されるまで全然気付かないとか。特別講師という身分で学園に来たのに先生らしいシーンがほぼ無いとか、ツッコミどころは多々ありますけど、『あまえる > ケダモノ』で、甘あま過多という 意外に可愛いらしい物語でした。