目が覚めると、身体だけが子供になっていた

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表題作さよなら、おとこのこ 1

灰谷かなで,25歳,劇団員
桑田勇紀,30歳,バスの運転手

同時収録作品玉井さん、恋と友情

矢野夏央・高校生
矢野公崇

あらすじ

灰島かなで劇団員・25歳
桑田勇紀バス運転手・30歳
2人はラブラブ同棲を満喫していた。
でもある朝、かなでに起きた異変により、生活は一変する。
原因も、大人の体への戻り方もわからず、あたふたする2人。
昨日までは恋人・勇紀の身体を、心ゆくまでむさぼっていたのに、
どんなにムラムラしても、Hは叶わず…!

舞台の上では老人にも幼児にもなれる。
それがかなでの役者としての喜びだ。
でも現実的に肉体を変えることなんて、できないはずなのだが…!?

作品情報

作品名
さよなら、おとこのこ 1
著者
志村貴子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
シリーズ
さよなら、おとこのこ
発売日
ISBN
9784799734803
3.9

(67)

(21)

萌々

(26)

(17)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
11
得点
262
評価数
67
平均
3.9 / 5
神率
31.3%

レビュー投稿数11

お話として純粋に面白い

作者さんのBLはこちらが2作品目です。
試し読みか何かで、大人が子供になってしまうという導入部だけ知り、ショタがHなのが地雷なのでどうかなぁとは思っていたのですが、個人的には全く問題無かったです。中身は大人なので。
とは言え、子供の姿でのキスや(モロ描写はありませんが)手コキなどの様子もあるので無理な方は注意です。

もうお話が面白く、引き込まれましたね。一巻一気読みでした。
あまりネタバレ読まない方がいいと思います。
どうなるのかドキドキします。バドエンじゃないといいなぁ、と思ってます。
謎の男も登場し、さらに複雑になる予感。

女子BLに収録されていた「玉井さん、恋と友情」が短編として収録されています。
こちら「起きて最初にすることは」の公崇と夏央のバイト仲間、玉井さん目線のお話です。
夏央が玉井さんには素直に気持ちを語ってます。

1

3巻完結1冊目

最後に「起きて最初にすることは」の玉井さん視点のお話が収録されてます。へー君ら付き合ってるの、へー

3巻まで既読の人のレビューです。すみません、最後までのネタバレが含まれる可能性があるのでご注意ください。あと1巻買って読んで終わってたりしたら、ぜひ最後まで読んでほしい。

3巻まで通しで読んだ後、1巻から読み返すとめちゃくちゃ情報量多いし、ユウキの表情やら間やら、旧姓山本やら、1話,2話で既に出てきてる含みが沢山。

「誰もおまえのことをコドモとヤッてる変態のおっさんなんて思わねーよ」には、あーユウキがこれを聞いて何を思っただろうとか、考えちゃうよ。
あと6話ね…ユウキはひょっとしてって慄いてしまったんじゃないかとね、出来ないはずのソレをしてしまったんじゃないかとか、あるいは魔法は解けてしまったんじゃないかとか。明確には描かれてないから想像ですけど。

それにしてもユウキのビジュアルがドストライク。可愛い。かなでの幼子的かわいさ、ほっぺ触りたくなるの分かりみ〜は置いておいて、ユウキの美少女感やばい。そしてかなでをゲットしたフェラ技能の習得ルートがえぐい。

雀 ←7歳→ ユウキ ←5歳→ かなで&裕太
ふむ…それぞれいろんな時期に初対面と二度目ましてをかましてるから読み返してやっと繋がってきました。

0

導入から惹きつけられる

志村貴子先生の過去作品を追っかけ中。
あらすじ通り、付き合ってアパートで同棲をしているカップルのお話なのですが、導入の時点でもう既に展開が気になって仕方がないんですよ。

今作の攻め・かなでは、いくつかのアルバイトを掛け持ちし、小劇団の劇団員として舞台の上でさまざまな役を演じているけれど、肉体そのものは変えられるはずもないのに、ある日突然なぜか子供になってしまった。
受けではなく攻めが子供になるというのが面白いですし、ちびかなでの子供らしい丸みのあるラインがすごく可愛くて。
しかしながら、中身は性欲旺盛な成人男性なので発言は全く子供ではないのですけれど。

あり得ない出来事に、お互いに戸惑いながらもなんとか現状を受け入れ始めるかなでと勇紀。
そんなバタバタとした様子の序盤の段階で、さらに勇紀の弟・裕太がアパートに転がり込んでしまう。
かなでが小さくなってしまったこと、裕太の存在によって、穏やかなまま止まっていた時計の針が少しずつ進んでいくのですが、もう既に出来上がっている2人に訪れる怒涛の展開、そして徐々に過去が明らかになっていくにつれて、序盤とは打って変わって不穏な空気が流れて来るのがなんとも…
うーん、志村先生マジック。
かなでが裕太に対してコンプレックスを抱いていそうなことも、少年時代の勇紀が援助交際のようなことをしていたことも今後お話に関わって来るのでしょうか?
あのお金で演劇を観たというあたりに闇深さを感じてしまうな。
甘い雰囲気に見えた2人ですが、後半部分をよく読んでみると物凄く複雑なものがありそうで、今後どうなってしまうの?と、非常に展開が気になります。
「紙の上でなら、なんにだってなれるんだ」
「オレもそうしたいと思って、オレはオレの物語を手に入れたんだ」
という言葉がすごく意味深で、もしかしてこの世界は2人のどちらかが描いている物語なのか…?なんて思ったりして。

1巻の時点では、伏線や謎があちこちに散りばめられていて、本当にまだ分からない事だらけなのです。
どうしてかなでは小さくなってしまったのか?
かなでが元に戻る条件はなんなのか?
この「分からない」楽しみながら続きも読んでみたいと思います。

0

ショタがかわいい不思議BL

2巻が出たようなので、買う前に復習。
ちょっと不思議系のBLです。
劇団員の年下攻め×バス運転手の年上受けですが、攻めのかなでが初っ端からなぜか子どもの姿になってしまいます。
このショタかなでがすっっごくかわいい!
ショタ攻めはまったく好みでないというかむしろ地雷寄りなんですが、志村さんの絵だからかものすごくかわいかったです…。
ショタ状態のエロシーンがなかったので、そこも安心でした。

前半は突然子どもになっちゃってどうしよう〜?!みたいなドタバタコメディっぽかったのに、後半急に不穏な雰囲気になりました。
かなでの過去の記憶が違う?のかな?
最後らへんよくわからなかった。一番最後のページのおっさんは勇紀の心の声の擬人化?
1巻は謎な感じで終わってます。
2巻読めばここらへんの謎が解けるんでしょうか?
1巻時点だとショタかなでがかわいいだけで、あんまりBL的な萌えはなかったです。
次に期待。

巻末に『起きて最初にすることは』のスピンオフが載ってます。
この二人はやっぱりかわいい。どうか続きを描いてください志村さん〜!

1

ショタっ・・・!

ショタがかわいい・・・!!と書店の試し読みを読んで衝動的に購入。
ですが、受け攻めのキャラクターが似ていて、どっちがどっちかわからない・・・というかメインのキャラクターが今のところ4人だけなのに名前とか関係性が覚えられず、何度もページを行ったりきたりしてしまいます。
最後に登場したキャラが気になりますが、「次の単行本まで待てない!本誌まで読む!!!」とまではならないので、「萌」で。

巻末は「起きて最初にすることは」の番外編(多分?読んだのずいぶん前なので間違ってたらすみません)。
志村先生の作品は好きなんだけど、読んだらすぐいろいろ忘れてしまうので相性は悪いのかも・・・と思い始めた今日この頃・・・

2

ショタ可愛いだけじゃなかった!

予測不可能な展開を見せる後半で一気に作品の印象が変わりました。
ラブラブから始まって、でも実は・・・って展開していくのってなかなかないですよね。
面白いなと思いました。
既刊の「起きて最初にすることは」でも思いましたが、やはりなかなか一筋縄ではいかないお話を描かれる作家様ですね。
作者インタビューを拝読すると、
「ラブラブカップルのかなでと勇紀の日常物語ですが、ある日突然、かなでが子供になってしまったことで実は二人の間にすれ違いやわだかまりを残したままの過去があったことを思い出していきます。二人が心から愛しあえる日が来るのか…? というのが、おおまかな流れです。」
とあり、読み応えある凝ったストーリーが展開されていきそうです。

この1巻はまだまだ伏線バラマキ途中の巻といった感じで、一読目は正直ちんぷんかんぷん。二読してようやく「こういうお話かな?」というのがぼんやり見えたような見えないような・・・私はまだそんなあやふやな感じです。
かなでが途中で一度元に戻るのは意味があるのかな?きっとあるよね。
2人の間に一体何が潜んでいるのかそわそわします。

ところで恋人がある日突然子供に戻っちゃうって、ただショタが可愛いというのとは違って、なんかこうまた別の萌えだなって思いました。
うまく言えないけど、健全に母性本能をくすぐられる感じ?
恋人だと分かってても手は出せない感じが良かったな。
かなではお構いなしで迫るので、勇紀は相当の自制心を強いられそう。笑 ガンバレ!

巻末に「起きて最初にすることは」の番外編。
弟が好きになって、兄が好きになられて、本編でほんの一瞬だけリサイクルマークの△状態になっていたコンビニ店員、玉井さん視点のショートです。
当事者達だけの目線では恋人ともなんとも言えないような微妙な歩み寄りで着地したあのお話が、第三者の目を通してここで完結する感じが巧い!
これはフランクさんも書かれているけど、あちらに入った方が絶対良かった掌編ですね。
コミック化ってほんと難しいなぁとしみじみ。

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4

続きが気になる!

同棲している同性カプ かなで25歳×勇紀30歳。

朝起きたらかなでが何故か子供に変身していて…。
ショタが地雷なので、勇紀が嬉々として子供相手に何かしちゃう人だったらアウトだけど、ちゃんと自制心のある大人なので大丈夫でした。
恋人が25歳から小学生くらいに退行しちゃっても、優しい眼差しを注ぐ勇紀に萌えました。あぁこの人は、きっとかえでがおじいちゃんになろうが、何になろうがずっと変わらず愛情を注ぐんだろうなぁって思えて。

二人だけの秘密のはずが、勇紀の弟が突然転がりこんできて厄介なことになります。
弟に対して男の恋人の存在を隠していた事もあり、見知らぬ小さな男の子を住まわせている兄はもしや小児性愛者なんではないか?!と悶々と悩む弟。

後半なんだか不穏な空気が…。
かなでと勇紀との出会いに絡めて、現在の二人の様子が交互に描かれるのだけど、勇紀の様子が変…。
そいつって何?姿ってなに?
どうなるんだろう?どう着地するんだろう?続きが早く読みたいなぁ。

【玉井さん、恋と友情】
女子BLに収録されていた作品でして、この本に収まったのかぁと。
出来れば、本編の「起きて最初にすることは」に収録されるのがベストだったと思いますが仕方ない。

「起きて最初にすることは」に出てきた玉井さんという女の子の視点から描かれた矢野兄弟(血縁関係はない)が描かれています。
本編では登場人物達にこの兄弟の関係性を断定させず、二人の行為とか距離感で読者に推測させる描き方といいますか、読者に解釈を任せてくれていました。
この短編も同じように、いまだに自分たちがどういう間柄なのかは兄弟二人の間では曖昧なままです。
だけどずっと二人を見てきた玉井さんが「でもあんたたちはつきあってるよね 気づいてないんだね」というモノローグを一番最後のコマで見せてくれているのですが、この玉井さんは、私たち読者の気持ちを代表して代弁してくれているかのようで、素晴らしい着地だと思います。これ読んだ時に痺れました。お見事だなぁと。
女子BLというアンソロジーの中でも特に際立っていた作品でしたので、再びお目にかかれて嬉しいです。

5

ショタより受が可愛いわコレ

ショタか?ショタなのか?
うっかり衝動買いした本作。
絵柄も好み。あまくてふわっとした作風が好きです。
受がちっちゃくなるのはよく見ますが、攻がちっちゃくなっちゃうわけねw
精通前とか( ´∀` )なんともならんなw

恋人同士の二人。
小さくなってしまった攻相手にみだらな行為なんてダメ!
年下の受の毅然たる態度が好きです。
それでいて顔から好きが溢れてる感じも好き。
イチャコラ具合がまたモユ。

受の弟さんが押しかけてきて。
挙句いちゃついてるところも結局みられちゃったりするわけで。

ただ問題は後半。
甘くてカップルらしいイチャコラが楽しい前半と打って変わって
あれあれ?な展開。
雲行き怪しい。
なぜこの展開なのかというのが少々難しく
どいういう伏線からの次回なのか。
ちょっとソワソワする読後です。

9

ちびっ子になってしまった攻めが可愛い!!

とにかく小さくなってしまった攻めが可愛くて萌え萌えでした!!
受けのことを思えば、まともにHもできないし可哀想だけど、男前なちびっ子とわちゃわちゃしてるのが可愛い!!
ただ、ラブラブなカップルのお話かと思いきや一筋縄ではいかないのが志村先生。
不穏な雰囲気を感じさせる終わり方に、続きが気になります!!
なんだか嫌な予感がするというか。。
大好きな「起きて最初にすることは」の2人が見られたのも嬉しかったです。
もう少し進展していたらもっと嬉しかったんだけどな。

3

ショタでオトナでショタ

朝起きたら男女が入れ替わっていた、という話はいくらでもありますが、起きたら25才の男が少年になっていたと驚き設定。自分のなかではこういうのは見たことなかったので、かなり新鮮。
そしてショタになった攻めのカナデ君は、キュン死にするかと思うほどかわいらしい!でも思考は大人脳なので、こまっしゃくれた子供にみえる。
そして性格も大人になっているときの性格そのままなので、驚きはしたけど、戻らなかったらそのときはそのときという、悟ったみたいな子供。
エッチなこともしたいけど、子供だからダメ。
読みながらそのギャップの修正を自分のなかでするのが面白いです。いかに見た目に引き摺られるか、ということだなと思いました。

そのカナデ君と受けのユーキ君が二人で住んでいるアパートに、ユーキ君の弟がしばらく同居することになってしまいました。この子供はどこの子かは言えない、真実は言えないと秘密を抱えて弟と過ごさなければならないユーキ君の苦しさや、カナデ君が以前好きだった男性と、子供の姿でまた接触することになり一波乱の予感、そしてホントに元の身体に戻れるのかなど、このあとの展開が楽しみな巻でした。

2

ファンタジーモノ

作家買い。これ、表紙がちょっと凝ってて可愛いです。窓ガラス…?なのかな。表紙の彼が指をついている部分がつるっとした光沢のある素材になってて素敵です。

ネタバレ含んでいます。ご注意を。







小さな劇団員のかなでと、バスの運転手をしている勇紀は恋人同士。
同棲していてラブラブな毎日を過ごしている彼らですが、ある日かなでの身体が小さくなっちゃって…。

というファンタジー要素のあるお話。

小さくなっちゃった!
なんで?
とバタバタしているところに、彼らが住むアパートを訪ねてきたのは勇紀の弟の裕太。
劇団「雀荘」に脚本家兼役者として来ないかと誘われて、取るものもとりあえず田舎から上京してきた模様。
住む場所もお金もなく、とりあえず兄ちゃんのもとに身を寄せたい、と訪ねてきた弟を追い返すわけにもいかず、3人での生活が始まるのだけれど…。

そもそもゲイであることも、男の恋人がいることも家族に知らせていない勇紀。
そして、誰の子かもわからない小さな男の子が一緒に住んでいる。
そんな不可思議な生活を裕太が不思議に思わないわけもなく、さて、どうしよっか、というドタバタコメディ。

なのですが、裕太が誘われた「雀荘」はかつてかなでが在籍していた劇団であったり、勇紀とかなでが恋人になるまでの過程と現在の心境がクロスして描かれていたり、シリアスな雰囲気もそこかしこに流れていて、一筋縄ではいかないストーリー展開でした。そのあたりはさすが志村さんというべきか。

かなでの身体が小さくなったり、元に戻ったりするきっかけは何なのか、そのあたりもまだ不明で、続編が待ち遠しい。

終盤に、短編が1話収録されています。
『起きて最初にすることは』の番外編。
タイトルは『玉井さん、恋と友情』。

夏央と公崇がバイトしているコンビニで一緒に働くバイト仲間の玉井さん視点のお話。

玉井さん、お兄ちゃんに惚れちゃって告白するも振られちゃって…。

というお話。
女の子目線で見た、夏央と公崇の二人の話。
めちゃめちゃ短編なのですが、夏央×公崇の関係とか、彼らの性格とか、そういうものが端的に描かれていて面白かった。

玉井さんの最後のセリフの、

あんたたちはつきあってるよね
気づいてないんだね

のセリフが!
うんうん!と激しく共感してしまいました☆

いい所で終わっているので、早く2巻が読みたいです。

2

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