電子限定おまけマンガ4P付
『キスも知らないくせに』『好きだからキスしたの?』に続く3巻目にして完結編。
ネタバレ含んでいます。ご注意を。
両想いになって、キスをするようになって。
その次は…?
エチなことには興味津々。
好きだから触りたいし、エッチもしたい。
お互いそう思っているのに、いざ事を致そうとすると邪魔が入ったり、そーちゃんがおじけづいちゃったり。
という、DKらしい、青く可愛らしい恋のお話でした。
「初めて」の行為にちょっと恐怖を感じるそーちゃん。
そんなそーちゃんの気持ちを汲み取って、ちょっとずつ距離を縮めようとする綾瀬くん。
二人の初エッチは無事遂行できるのか?
という、エチに至るまでの過程、のように見せかけて、その内面は、お互い、相手の嫌がることはしたくない、相手の今の気持ちは?と、常に相手の気持ちを慮っている。愛情あふれる二人の想いに満ち溢れている作品で、めちゃめちゃ萌えました…。
相変わらず二人をひっかきまわす有貴くんと、ナイスアシストをする類くんのサブキャラもいい味出してました。この二人、くっつかないかな…、と密かに願っているのですが☆
「男同士」という禁忌を抱え、時に悩み、時に不安になり。
それでも、お互いへの愛情は一点の曇りもなく。
まだ若い彼らに、これから逆境が襲い掛かることがあるかもしれない。
それでも、この二人ならそれを乗り越えていけるだろうな、と思える強さと愛情がある。
帯の文句はちょっとエロエロしいですし、初エッチに奮闘する若者のお話ではありますが、エロさはほぼなし。
さわやかで心温まる、やさしいお話でした。
シリーズの完結は寂しいですが、またどこかで彼らに会えることを願って。
この作品がシリーズものだと気づかず3冊目にあたるこの作品から読んでしまいました。
本当はキスもしらないくせにー>好きだからキスしたの?ー>キスよりやさしくの順で読めば、二人の出会いから、順を追ってストーリーが楽しめたと思うのですが読み終わってから前作2作品を読みました。
巻数がついてないとなかなかシリーズものと気づかないので、巻数つけてくれるとわかりやすいのですが、なかなかBLの作品はわかりにくいものが多いですね。
木下けい子先生の作品は登場人物がどれも魅力的で、このシリーズもかわいい藤沢くんに1つ年上の転校生綾瀬がお互い好きどうしだけど、1つ1つのステップをとてもゆっくり丁寧に描かれているので、絵柄もストーリーも全然違いますが、雰囲気が中村明日美子先生の同級生みたいだと思いました。
割と1巻で付き合ってから最後までする作品が多いので、こうして3巻にわたって出会いから、キス、触りっこ、Hまでそれぞれの心情に重きを置いて丁寧に描かれていているのが微笑ましくて、2人といっしょにドキドキしながら読みました。
高校生同士の初々しい感じが良いです。
友達の類はいい奴だし、ちょっとあて馬的に綾瀬のいとこの有貴も出てきて、いいところで邪魔に入ったりしますが、そこまで悪い子でもないみたいだし、そこまで嫌な感じの登場人物がいないのも良いのかなと思ったりします。
藤沢くんは何もかも綾瀬が初めてで、真っ赤になってる顔もかわいいし、綾瀬が藤沢くんのことかわいいって何度も言ってるの本当に好きなんだなと思えるし萌えが詰まってます。
うわあ…萌えた〜!キュンキュンきた〜!
語彙力乏しいですが、読後萌え転がりました(//∇//)
「キスも知らないくせに」「好きだからキスしたの?」の続編。
前2作でHには至ってない二人、今作は二人とも「やりたい」気持ちでいっぱいです。
綾瀬のおばさん家族が不在という絶好のチャンスも藤沢が怖気づいたり、二年生になりクラス離れたり…とうまくいきません。
このモダモダした感じが焦れったいのですが、二人とも可愛くて!!
藤沢が可愛いのは勿論、藤沢を大事にしている綾瀬も可愛すぎです(´∀`*)
二人の念願のHは一度だけ。
木下先生らしいアッサリしたHではあるのですが、そこに至るまでの過程がとても良いです。
自分本意じゃなくお互いを思いやる二人だから、卒業後もきっとうまくいくだろうなぁ。
3巻で綺麗に纏まっているんですが、二人の大学時代とかも読んでみたい…と思わずにはいられない、可愛いCPでした。
高校生同士の恋、3巻シリーズの最終巻、再読です。
もーーーー読みながらめちゃめちゃドキドキしたし、胸が締め付けられた。。
1・2巻は高校生の恋愛のきらめきが眩しかったけれど、最終巻は”切なさ”をより感じた巻でした。(もちろん最後はハッピー100%だったけど☺︎)
木下先生の作品に流れるこの切なさ、たまらなく好きです。。
キスの、その先。いっぱい想像はしちゃうのに、いざコトに及ぼう!とすると恐怖心が生まれてうまくできなくてー
それでまた不安と怖さが生まれていって…というループ。
それから…
クラスメイトに「好きな人の名前は?」って何気なく聞かれても、どうしても正直に言うことはできず、ぞれを悔しく思って涙したり。
高校生だからできることもあるけど、まだ高校生だからできないことだって、いっぱいあって、それがもどかしくて…という思い。
何回も失敗して、カッコ良くスマートに…とはいかなかったけれど、「キスのその先」に進んだ二人の姿に、読後もニコニコ(いや、にやにやかも、、)が止まらなかったです。素敵な最終巻でした✨
大学生になった二人、社会人になった二人も見てみたいなあ。
読み終わってしまった…。
何だか寂しい。
もう少し、いや、2人がおじいちゃんになるくらいまで見ていても良かったかも。
進級して、クラス替え、修学旅行といろいろありました。
BL界では目の上のたんこぶでしかないクラスの女子たちの暗躍もあったり、いろいろな出来事を通して、藤沢の悩みがステップアップしていました。
好きな人はいる。
でもその人の名前をみんなの前で言うことができない。
それまでも「男同士」というのはデートのときにネックになっていたりはしたものの、前回までは「第三者の視線」だったのが、今回初めて「周りの人たちにどう思われるか」という段階に来ました。
この問題はきっとなかなか解決はしないんだろうなあと思います。「なに食べ」のシロさんたちのような年齢になったって、シロさんは職業柄、職場ではカミングアウトする気はないわけだし、綾瀬の言う通りにおじいちゃんになって一緒にいられるとしても、大手を振るって「パートナーです!」と言える日は来るのか…。来てほしいけど…。
と、フィクションの人物たちの将来のことまで真剣に悩んでしまいました。
「そこで終わるんだ?」という物足りなさはありました。
そこはゴールじゃない!と勝手に思っていたけれど、たぶんそこがゴールだったんですね。
「キスも知らないくせに」で恋を知ってキスをして、「好きだからキスしたの?」でお互いに本当に好きだからキスをして、好きだからその先もという気持ちになって、「キスよりやさしく」えちいことをしましょう、という3段階だったんだなあ。
完結してしまいましたが、また気が向いたときに何年後かのふたりの姿を描いてほしいです。