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作家買いです。上下巻同時発売された、2冊で完結のお話です。
ネタバレ含んでいます。ご注意を。
主人公は高校生の名塚くん。
一匹狼的なタイプの子で、友達となれ合ったりすることがない彼。
そんな名塚くんは、同級生の白鳥くんに恋心を抱いている。
勉強もスポーツも万能、性格もよく家はお金持ち。
そんな絵にかいたような完璧くんの白鳥くんに対する恋心を、彼には知られたくないとずっと隠している。
そして時は過ぎ、彼らは大学生に。
優しく優秀で人づきあいが上手な白鳥くんと、不真面目で遊んでばかり、口も悪い名塚くん。
正反対の性格なのに。だから、というべきか。
ずっと「親友」という立場を守ってきた二人。
友達という立場がしんどくなった時は、セフレの瀬野くんを抱くことでストレスを発散する名塚くんですが、ある日、白鳥くんが瀬野くんの運転するバイクにひかれるという事故が発生。
目を覚まさない白鳥くんと、目を覚ましたのはいいけれど「自分は白鳥だ(白鳥くんと中身が入れ替わってしまった)」と主張する瀬野くんに、どうしたらいいのか悩む名塚くんで…。
というお話。
よくあると言えばよくある設定の「入れ替わり」。
白鳥くんを「汚したくない」という思いから瀬野くんを抱いていた名塚くんですが、中身が入れ替わった今なら、白鳥くんを抱ける、という事に気付く。なぜなら身体は瀬野くんであり、抱いても白鳥くんを汚すことにはならないから。
この名塚くんという青年が、クソ野郎です。
彼のすべては白鳥くんを中心に動いている。なので、当然瀬野くんに対する扱いが雑。
でも、瀬野くんは名塚くんのことが好きなんだろうな、というのが透けてみえている。なので、瀬野くんが可哀想で…。
でも、ずっと一途に白鳥くんに惚れてきた名塚くんの恋心も理解できる。
中身が入れ替わるなんてことがあるはずがない。
けれど、瀬野くんは、自分と白鳥くんしか知らない「話」を知っている。
白鳥くんなら知っていて当然のことを知らなかったりもする。
でも、瀬野くんはしない、白鳥くんならするであろう行動を取ったりもする。
本当に瀬野くんの中身は白鳥くんなのか?
という名塚くんの疑問や葛藤を、読者も一緒に謎解きしながら進む展開でした。
そして、白鳥くんと瀬野くん。
入れ物ではなく、自分が心惹かれるのは、どちらの中身だ?
という名塚くんの葛藤も。
上巻は、今まではセフレという事でセックスしかしてこなかった瀬野くん(中身は白鳥くん?)と様々な話をしたり遊びに行ったりするところまで。
そして、最後に白鳥くんが目を覚ます。
瀬野くんの中身は白鳥くんなのか。
名塚くんが本当に好きなのは白鳥くんか、それとも瀬野くんか。
序盤で白鳥くんが、
入れ物が変わっても、自分を愛してくれるのか
と言うシーンがあります。
「好き」という気持ちは「入れ物」に対してなのか。それとも「中身」に対してなのか。
を問う、ストーリーでした。
これ、下巻をまとめて購入しないと後悔すると思います。
上下巻、まとめて購入することをお勧めします。
以前試し読みはしてました。
けど、入れ替わり?ファンタジーか、て冷めた目で流してしまってすみません。
良かった…!
ためこうさんそんなに読まなくて、泥中の蓮を読んで、「え、ええやん」と思っての今作品です。
はらださんほどではないが、それでもなかなかの泥沼設定。
それをさらりと清く?見せられるのがためこうさんだと思うし、ためこうさんは設定泥沼だったり人が病んでたりはするけど、メインカップルは幸せになってくれるから、私はとても好きです。
なので私は嬉々として読み終わり、「こりゃ名作〜!」と思ってちるちるを開いたのですが、他のレビューを見てびっくりでした。
名塚、クズなの!?な、なるほど。
もやもやされてるかたもいるので、人は選ぶようです。
ためこうさんの泥中の蓮とかで、なんとなくちょっとでも違和感持っていたら、読まないでいいと思います。
ためこうさんは、キャラありきのストーリーではなく、ストーリーありきのキャラです。
「え、そうなの?」「そうなるの?」と、キャラの心の変化にツッコミたくなる人は合いません。
はっきり言いますすみません。合いません。
ためこうさんのキャラに精神が健全な人なんか出てきません。
皆さん心のどこかが壊れてたりネジが外れたり歪んだりがありますよ!
でもそれが小さいので普通の社会に溶け込んで見えるだけ。
だから常人のよくある心の動きや恋愛感をあてはめちゃいけないと思いました。
特に気にならなければ!ぜひ!読んでいただきたい!
瀬野が!!!瀬野がかわいい!!!
不憫×健気×普通な受ちゃんが好きな方にはおすすめします!
ためこうさんは作家買いで、今回二冊同時発売とのことで、事前情報を一切シャットダウンして読ませて頂きました!
先ず表紙が美しい…。他のレビューで中身との落差に驚かれてる方が居ましたが、ためこうさん初めてじゃなかったので私は気になりませんでした(*´꒳`*)
でも確かにジャケ買いしたら驚いてしまうかも…。
ここでは上巻のレビューしか書きませんが、とっても気になるところで終わるので二冊まとめ買いをオススメしたいです!
上巻の表紙が白島なのは攻めである名塚が白島と恋愛していくからなのですが、入れ替わりモノと言うことで見た目は瀬野、中身は白島なのです。
ずうっと白島に想いを寄せてた名塚ですが、見た目セフレ、中身想い人。という状況に、どんどん距離を詰めていきます。
下巻を読んだ後、またこの上巻を読むと瀬野(白島)の心情が読み取れて、初読みでは他愛のないシーンに意味を持たせてくれます。
ただ、入れ替わりものと言うことで、一人の心情にぐっと迫ることが難しい…。読んでいて、瀬野が可愛いのか、白島が可愛いのかわからなくなりました。
個人的には白島の見た目が好きだったんだよなぁ…。
名塚もコミュ障なのか、純粋なのか、はたまた移り気なのか…その辺が難しいと思いました。
追記
途中名塚が、器がセフレなら、セックスしても本命は汚れないんだ。みたいな事を言うんですが、え?名塚、白島の中身を愛してるんじゃないの??と、よくわからなくなりました( ºωº )
器がセフレでも、中身が白島なら手出せないよなぁ…と思ったんですがどうなの??
やっぱり名塚はクズだな( ͡ ͜ ͡ )しかも自分は可哀想なんだ系のクズ。まともな人がいない…。
とりあえず、上下巻まとめて読むことをお勧めする。
同時発売とかにくいことしてくださる((ノェ`*)っ))タシタシ
お話のテーマは入れ替わり。
触れられもしないほど好きな相手。
身体の相性はいいけど全然恋愛対象じゃない相手。
もしも事故で二人の中身が入れ替わってしまったら。
中身だけでも愛してくれる?
俺の中身を愛してくれるかというやつです。
好みじゃなくてもいいの?
本当に?
初めは信じられなくて。
でも二人にしかわからない共通のものがいくつも見つかり
戸惑い、怒り、焦りながらも少しずつ距離を縮めていく二人。
触れることすらできないと思っていた相手の身体は
さんざん自分がいじり倒した感じやすい身体
さてさてw
というところ。
思っていたよりもずっとピュアで重くて
どうしようもないお話し。