ボタンを押すと即立ち読みできます!
襲撃した船に乗っていた女性がコルダラダン提督の許婚だった事で、多額の身代金を手に入れたプレヴェーサ。
喜んでいたのも束の間、反対に若き統領レティの双子の姉・アウラがコルラダンに拉致されます。(ここまで上巻)
コルラダン総督・ユーグはなんとカナーレの兄。アウラ誘拐はカナーレに対しての宣戦布告を意味していた。
相手は要塞の中、プレヴェーザでは太刀打ちできない…。
そこでカナーレーは苦肉の策として、アウラ奪還後、陥落したコルラダンをピサール渡す…という条件でピサールに協力を求める。
ピサールを訪れれば死は免れない…それを覚悟で交渉に挑むカナーレ。
8年前、カナーレはシャルクの命令でピサールの司法長官セサームを暗殺した為、セサームの友人で大宰相・ヤーニに恨まれている。
無事に何とか交渉できたものの、懐かしいピサールへの訪れは、セサームへの贖罪と想いで悲しみに打ちひしがれる。
夜こっそり宮殿を抜け出したカナーレは思い出の中庭で、死んだはずのセサームと出会う。感動の再会を果たした二人。
離れていた8年間を埋めるように寄り添う二人。
でもカナーレの気持ちは、すでにアヤースに向けられていてセサームを拒む。
中庭でのやり取りを見ていたアヤースは、嫉妬からカナーレを執拗に攻めて泣かせて…。
兄との決闘、セサームとの決別、プレヴェーサに残る意味、などなど、激動の下巻。
エロ濃度も読み応え充分で、もう大満足の上下巻!
BLというジャンルに留めておくには勿体無いコルセーア!
是非みなさんに読んで欲しいと思います!
ドラマCDで盛大にハマり、原作でさらにハマりました。
本来、「コルセーア」ってこの上・下巻で完結する予定だったんだろうか…。
コルセーアの上・下だけでかなりの完成度はあるんですよ、これ。
コルセーアのメイン・カップルは当然、アヤースとカナーレなわけですが、
もおおおおぉぉぉぉぉーこういう初期のアヤースにシビれる。
シビれ死ぬ!!!!
よくよく考えてみると、その後のアヤース殿、徐々に影が薄くなっていくんだよ(涙)。なんてこった。
というわけで、コルセーア全シリーズを読破したあとに上・下を読んだら、かっこよすぎて悶絶した。
ストーリーは…あぁーもうネタバレしたくない!
いや、まずは読めと。
と に か く 読 め。 と。
カタカナ文字多いのいやですっていう方は
ドラマCD聞けと。
もうね、最後のほうなんて、泣けます。
さて、一方、セサームさまとの再会シーンや、回想シーンは若干、ドラマCDのほうに軍配があがります。ドラマCDが原作を超えちゃうケースって時々ありますが、そこは原作がダメていうことじゃなくて、音にしたことで威力が増したっていうケースでしょう。
ということで、コルセーアに関しては原作とCDをダブルで推奨。
もう一つ、御園えりい先生の口絵について。
まぁー個人的にはいろいろありますが(とくにセサームはやけに若すぎるんちゃうかとか)、おっ!と思うのは序盤32ページの口絵。
構図がとてもいいんですよ。コルセーアの口絵は、甘いながらもときどきビアズリーの版画であったり浮世絵のような大胆な構図で描かれていて、ただのファンタジーBLではない、いいアクセントになっています。
さらに書き下ろしの「海月」と「盈月」。海月はアヤースとカナーレのとても甘い睦み、盈月はヤーニとセサームの大人の絆、どちらも短く対照的でありますが、BLの真髄を見た気がした。
さて、下巻です。
上巻でもそうでしたが、小説ではそれぞれに視点が変わるのでそれぞれの気持ちの変化がよりわかりやすくて。
CDでもセサームのもとから戻ったカナーレをアヤースが強引に抱くシーンの気持ちのズレみたいなのがすごく好きなのですが、やっぱり小説だと感情の描写とかも細かくなるのでステキでした。
アヤースがまだ自分の中の衝動の要因もわからないまま、感情に押し流されるように動く様が。
知らず気持ちを通い合わせたように思えていた関係がそうではなかったことに傷つくようなカナーレが。
「海月」
メインCP好きの友人がこのお話が超好きだと言っていたのですが、それがよくわかりました。
一仕事終えて陸に上がったカナーレたち。
当然のようにカナーレは毎夜のようにアヤースと過ごしていたのだが、アウラに指摘され。
更にアウラはアヤースにある任務を与えてカナーレから離し…。
恋するカナーレがとにかくかわいい。
普段が冷静沈着なクールビューティといった感じなので、余計に「色ボケ」しているようなところがv
そして、何事に対しても臆することのないアヤース。
自分の気持ちもはっきり伝えて。
カナーレもはっきり口にして。
アヤースの口から「両想い」とか言われるとなんかちょっと笑えてきます。
でも、カナーレが幸せになれてよかったvv
「盈月」
そして、私が読みたかったのがコレ。
アウラ救出に手を貸したピサールも事後処理はあるものの安息の日々に戻り。
セサームはそれまでの日々を思い返し、傍らには常に変わらずヤーニがいたことを思い。
カナーレとのことも想い出となった今、セサームは…。
本編CPではなくヤーニ×セサーム編。
ずっとずっと思い続けてきたヤーニの想いが報われる!!
なーのーにー。
あの凛々しい宰相閣下はとんでもなくヘタレなのではないかと(笑)
いや、今までがそれとなく躱され続けてきていたし、そんな日々がこれからも続くのだろうと思っていた部分が大きいのだとは思うが。
セサームがヤーニの方へ歩み寄りを見せた途端、キョドってどうする!!
答えは決まっているであろうことに躊躇するヤーニがうっかり可愛く見えてしまう始末。
直接のえちシーンはなかったけども、セサームのヤーニに対する想いみたいなものも見てとれて。
ここから新しい関係が始まっていくのですね。
ま、完全にヤーニは尻に敷かれてますが(爆)
あとは師授の儀式がなんとなくスゲーと思いました。
僧院に入るので女人と交われないからって、その手解きを師から受けて。
また、それは自分が師となった時に弟子に伝えるものでもあって。
ということは弟子→受、師→攻と普通に育っていくと両方経験するということですか。
ヤーニの受とか子供時代とはいえ想像ができません…。
先にCDを聞いていると、知らないエピソードでも勝手に音声付になるので楽しいですね。
兄のユーグはカナーレに欲望を抱いていたのかと思う。
まだ、幼いカナーレが下男に犯されそうになっているところを助けた時の感情が憎しみや怒り以外の何なのかがわからなかったのかなと。
自分がその事に気付く前に殺そうと思ったのかと。そんな感じに見えるユーグです。
ユーグとカナーレ、和解することは出来なかったんですかね。
なんだろうな、ユーグのカナーレに対する憎しみとかがはっきりしない感じ。
家族を崩壊させたのかもしれないけどカナーレが悪い訳じゃないし。何年も会ってなかったのに、ユーグの心にはカナーレがずっといたみたいだし。それが、やっぱりカナーレに性的な意味での感情を隠すための行動なのかと読んでいて思ったけど、そんな事実はないのか。
うーん。憎いのはわかるけどそこまで執着しているとやっぱり性的な意味?と思う。
セサームとヤーンの二人が好きです。
こんにちは、コメントありがとうございます。
同じように思ってる方がいらして嬉しいです。
そして、同人誌は中古ですが購入してからまだ未開封だったので、挿絵を見てみようと開封してみました。
本当に素敵なイラストでした!思わず声が出てしまいました。
教えてくださってありがとうございます。
宮原きの子さま、こんにちは。
ユーグ……に関しては、いろいろと不明なままのことも多いですね。
私も、彼は性的な意味でカナーレに惹かれていたんだと思います。
しかも少年の時から。
家族を崩壊させて愛する母が忌んでいる弟に惹かれる自分、
というのを持て余した挙句、悪いのはカナーレと憎むことで
彼は心のバランスを取り続けてきて、その膨らんだ歪んだ想いは
彼を殺すことでしか決着しないまでになってしまった……
ということだと、私も解釈しております。
そして!私もピサール組、熱愛です。
同人誌の総集編が二冊出ておりますが、その一冊目の挿絵が♥
もしまだご覧になっていらしゃらなければ、機会がありましたら是非。