kirara
水壬さんの同人誌は、基本的に『詰め合わせ』です。
なので、1冊の中で個人的好みはバラバラということになります。
まあ、その中から作品(シリーズ)毎に再録本を出されたり、別途シリーズ完結記念本を出されたりはありますが。
こちらは・・・残念ながらトータルではいまひとつ以下。
とにかく、2編目『スタント』(『エスコート』シリーズより)だけが目当てでした。
100ページの本をこのたった(タイトル・コメントページ含めて)14ページのために買ったわけですが、その意味はあったと思ってます。少なくとも現時点ではまだ再録されてないし。
本編としては『エスコート』と『ディール』ですね。
ただ、それぞれのCPのストーリーというよりは延清(『ディール』の攻)とユカリ(『エスコート』の受)のストーリーです。もちろん『×』じゃなくて『+(&)』だけど。
俳優のガードの仕事で組むことになった延清とユカリ。
そこへ、志岐と律が顔を出します。
そんな中、手違いでカースタントのスタントマンが来られないということに。
ユカリが『延清ならできるんじゃない?』と言っても、延清は『関係ない』とバッサリ。
でも、ガード対象の俳優の『素人にヘタなスタントされたら迷惑』という言葉に、無表情で怒っていた律がいきなり微笑んで『延清のカーアクション見たいな』と。
そして、あっさり引き受けて完璧にやりこなす延清。律、ステキ。
すごく短い中に、ちょっと珍しい仕事風景だけでなく、延清×律と志岐×ユカリのラブ(Hじゃなく)も入った中身の濃いSSでした。
え~、申し訳ありませんが、他は本編がほぼすべて(特に『ファイナルカット』・『コルセーア』・『フィフス』・『スキャンダル』シリーズは)苦手なので触れません。
トータルでは正直評価のしようがないくらいなんですが『スタント』がよかったので、もう開き直って『萌』で。
全部で5つの話が入っています。
どの話も短めで、オードブル盛合わせのような
軽い味わいの番外編集でした。
◆ムーンリット・ブライド(ムーンリット・ウェディング)
トラ(暁飛)とヤマネコ(白蓮)の、人間↔獣のギャップに萌え♡
お互い人間でいられる時間が短い二人。
つかの間の逢瀬を全力で楽しむ二人の絡みは、
野性的な迫力と色気が抜群ですね。
ネコに仕返しされ、生傷が絶えないトラの
微妙にヘタレてる感じも好きですw
◆スタント(エスコート・シリーズ)
ユカリと延清が、俳優を警護することになり、
そこへ志岐と律もやって来て…という話。
延清を馬鹿にされたら、無言で殺気を漲らせる律、恐るべし。
律の一言で、スタントマンを引き受け、見事にこなす延清も素敵でした。
延清が、志岐の実力を高く評価していると分かる場面もあり
各CPの話だけでなく、四人の信頼関係も描かれていたと思います。
◆AV(フィナルカット)
木佐が仕事のため見ていたAVをきっかけに
AVぽく(?)野田に騎乗位を要求して…という話。
「俺の目がカメラだ」と、
上で乱れる野田を楽しげに見つめる木佐と
乱れる姿を見てほしいと願う野田。
いつもながら、ラブラブでした♪
◆エレクション(linked story/政治家編)
「フィフス」の巽×榎本は、エロなし。
巽が忙しいことに拗ねる榎本が、いい年して可愛い!
「スキャンダル」の久賀×城島が、エロ担当でした。
(一応)恋人相手に、妖怪とかジジイとか、
好き放題言いつつも、抱かれればメロメロな城島。
どちらのCPも、受がそこそこ分別ある大人なのに、
その更に上をいくオヤジ/爺攻が相手だと
赤子のように幼く可愛く見えるところに萌えますw
◆シエスタ2(コルセーア)
帆の影で、アヤースの膝枕でお昼寝するカナーレ。
シーツを頭に被り、影を作るアヤース。なんて献身的なんだー!
いつものアヤースとのギャップに驚愕する、
乗組員たちのリアクションが可笑しかったですw
色んな話が読めるのは嬉しいのですが、
どれも短めで、もう少し読みたいかな~~。
「萌×2」寄りの「萌」評価です☆