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雇われガーデナー(庭師)×依頼人の孫の話ですが、使用人×主人という力関係はないです。
森河(攻)の視点でストーリーは進みます。
軽い恋愛だけをしてきた森河が、造園を頼まれた家の孫息子である羽城(受)が気に入る庭を造ることになるというストーリーです。
人との別れに怯えて壁を作っている羽城の心を開こうと、森河が「ガーデナーの哲学」「ガ-デナーのカン」などと思いつきを言うのが面白いなと思いました。「発情した雄猫みたいにまとわりつく」とか、「幼い仕草にキスしないではいられなくなった」とか率直な下心アリが読んでいて楽しかったです。
羽城の祖母が倒れるとか、当て馬が登場するとか、お約束の展開なんでしょうが、私は好きな作品です。森河がきちんと仕事しているのも好感が持てましたし、表紙イラストの緑も良いなぁと思いました。