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久しぶりにイシノ作品を読みました。
好きなものは後に取っておく猫的習性があり。。
そして最高だったなあ。
田舎暮らしをしようとやってきた大学の先生。何で暮らしているのか分からないのですが、実は自給自足なのかしら?
小柄でメガネのかわいい感じです。
そこへやってきた、大工の義一。前から工房として憧れていた古民家に来てみると、新しい住人がいて。。
古い家を直すということで、二人の距離はどんどん縮まります。
でもこれが恋愛という感じじゃなく、それがいい!
田舎での暮らしについて教える義一。その手ほどきを受けて自分の生活を形作っていく胡桃澤。
四季(春夏)の作物や暮らしの風景も描かれていて楽しい。
何度も繰り返し読んでいて、読むたび愛しさが溢れる作品です。
今日また読み返したのでレビューします。
東京から田舎に単身越して来た胡桃沢くん。
田舎の人よりも田舎に染まった服装に素朴な容姿、なんとも愛らしい!
胡桃沢くんの全てにおいて好奇心旺盛で、地道にコツコツと楽しんで農業をしたり、家の改修工事のタイル一枚選ぶのにも心底楽しそうで
言葉選びが素敵でかわいくて、わくわくが見てとれるキラキラした瞳、もうこのかわいい生き物をずっと眺めていたい!
ワイルドな見た目に反してオカンのように世話を焼いてるウサくんも、きっと胡桃沢くんのこと見てて飽きないんだろうなぁと。
ところどころに入る「胡桃沢さんのこと何にも知らねーなぁ」というウサくんのモノローグが、知りたいって気持ちの表れのようで好きです。
このBL未満なのに、深堀りして見れてしまうところもまた好きな要素で、飽きが来ないんです。
季節の刻々とした移り変わりや、音や匂いや日差しまで伝わるような1コマ1コマのすべてが愛おしくて大好きです。
イシノ先生、椿シリーズに続き神です!!
まず1章「早春」で心鷲掴まれました。
宇佐が胡桃澤邸に向かう場面が流れるように引き込まれワクワク。
そして、出会いの場面が最高です。
きょとん顔の胡桃澤と、それを唖然と見る宇佐。
「?」と首をかしげる胡桃澤に
「なんて ゆーんだっけ こういうの」←このシーン大好き。心ぶちぬかれました。
これ、ひとめぼれ、ではないかと私は思っておりまして。
胡桃澤が童子の妖怪…や、妖精みたいなかわいらしさで。
その胡桃澤に宇佐が最中を与える図が昔話みたいで。
この一連のやりとりがあっての、2人の関係の始まり、胡桃澤邸を修理する流れが自然ですばらしい。
自分が目をつけていた家を先に買われてしまったけれど、胡桃澤にひとめぼれしたので(恋愛感情を自覚しているかは別として)宇佐はまずは家を修理したい。
きっと無償で修理してるんですもんね。
そして、生活に必要な場所を案内したり、村の人に紹介したり面倒を見る。
これを特に説明することなく当たり前のようにやるのがいいし、出会いの場面があれだったので宇佐の気持ちが何となくわかるのがいい。
宇佐が家を修理するために見て回る時、必要なことしか言わない、胡桃澤に対して何か思っても口には出さない。かっこいい。好き。
(余談ですが、アルプスの少女ハイジでハイジに頼まれたおじいさんがペーターの家を黙って全部修理するシーンを思い出しました。あのシーンとおじいさん大好きなんです)
宇佐は、つなぎ萌え、職人萌え、無口萌え、長身スタイル萌え、シャイ萌え、子どもに懐かれ萌え…最高です。
かっこいい〜。
どタイプ♡
面倒見はいいのに胡桃澤につっこんだことを聞かないのもいい。
胡桃澤が料理下手で、でも宇佐はそのことは言わず「この人 やる気は あんだよな いつも…」と心の中で思っているとこ。
胡桃澤が玉ねぎを切る手がおぼつかず、それを黙って見て「──まだァ?」と宇佐がかわいらしく言うところが激萌えです。
胡桃澤もイシノ先生が描かれる無垢なかわいらしさ100%で。育ちの良さ、芯の強さ、聡明さ。好感度抜群。
表情が子どもみたいでいちいちかわいい。
私はダサメガネヘタレだったら萌えないな〜と表紙を見て思ったのですが、全く全くそんなことなかったですごめんなさい。
胡桃澤がせっせと畑仕事をするところもいいし、それがあっての収穫のシーンは私もテンション高まりうれしくなりました。
トトロを思い出しましたw
宇佐と胡桃澤が少しずつ仲良くなっていくところも最高です。
他作品で、恋愛が始まらず、もしかして好きかも?くらいで終わる時、私はBLになってないやん〜と萌えないのですが、本作は全く違います。
こんなの初めてです。
恋愛が始まろうが始まらなかろうが、これはBL?となっても、2人の関係性、物語、作品としてすばらしいです。
「恋愛」を描いていないのにすんごい萌えがある。どういうこと?となるw
「無意識両思い」と感じるからでしょうか。
それを意図的に作られていると思う。
今までならBLちゃうやん!となる所、そうならない貴重な作品。
BLなのに恋愛を描かず萌えがある。
たとえるなら、お笑いでおもしろいことを言わないのにおもしろい。怪談で怖い話しないのに怖い。みたいなw
全場面すばらしいです。
好きな場面、あげられません。だって全部なんだもの。
もともとイシノ先生の絵と描写が好きなんだけども、キャラ、内容、表現、構成まで全て完璧ではないでしょうか。
農村、畑、古い民家…この絵だけでもずっと見ていられる。
その上にあの2人(キラキラ)すばらしい(何度でも言う)
才川を通して、胡桃澤の一面と変化を知ることができました。
胡桃澤が大学を辞めて畑をやる理由がネガティブなものでなくてよかった。そこも好き。
胡桃澤らしいこういうきっかけの方が世界観に合っていますもんね。
才川視点で、畑の収穫のみずみずしさ、村の人のあたたかさ、バーベキューと花火、蛍…夢のような場面が続きます。
才川が胡桃澤やいろんなことの本質に気づいて泣いちゃうのもわかります。それくらいの説得力がある。
実際の田舎暮らしははこんな夢のような生活ではないのはわかっていても。
それなのにすばらしいと思わせる創作のすごさですよね。イシノ先生すごい。
秋から冬編、めちゃくちゃ楽しみです。
そうそう、オクラの花っで食べられるんですよね。食べたことあります。
深緑色で描かれた柔らかな線が全力で癒しにくるような、素敵な田舎暮らしの日常を見せてくれる一冊でした。
天啓を受けて田舎のボロ家に引っ越してくる大学教授の胡桃澤。地元人宇佐と出会い、田舎暮らしのいろいろを実体験し、毎日新発見ばかりの中で過ごします。ストーリーは無く日常を追うタイプの作品でした。
主人公の胡桃澤は独特のテンポの天然系なんですが、他人に頼りきりじゃなく主体的に田舎暮らしに臨んでいくのがすごく良いです。毎度新鮮な反応をするので、見守るこちらは微笑ましくてたまらない。日々を本気で楽しんでいて、彼が食べる野菜がすごく美味しそう!カブを初収穫するシーンなんて、新鮮で爽やかな土混じりの匂いまで伝わってきそうでした。
胡桃澤を慕う生徒が押し掛けて来ても特にBL要素が強まることは無いので、BLとして読むと恋愛要素すら匂わない点が物足りないかもしれません。でも温かい気持ちになれて満足度は高く、穏やかな読後感が大好きな作品です。
癒やされた〜。
まさに田舎日記ですね。
胡桃沢や宇佐の人柄もとっても良いです。
台詞のない描写だけのページがすごい物語ってます。
理想的な田舎移住ですね。
朝はスズメの鳴き声で目を覚まし、畑を耕し苗の手入れや収穫をして。
気のおけない宇佐に家を使いやすく直してもらい、町を案内してもらったり。
免許を取って農業仕様の夢の軽トラを買って乗り回したり。
胡桃沢の登場したときの、カワイイ!って第一印象がずっと変わらず、ほのぼのポワンとしたところも、構えず町の皆さんと交流するところもとっても良かったです。
モンペ姿も可愛かった。
秋から冬編があるんですね。
まさか同居しちゃったりして?