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お話のペースがゆったりしていて、高校生のわちゃわちゃや悩んでいる姿がじっくり展開していくのが良かったです。
矢印が交わらない三角関係の切なさ、相手の言動に掻き回される繊細さを堪能しました。
みつこさんの作品は「先生さよなら、また明日」が大好きなのですが、それよりもこちらはシリアス強め、紙面白め。低体温で綺麗な顔を描かれますよね。
今後、クラスメイトを「ホモ」と揶揄ったり気持ち悪がる事が否定され、少年が悩むのはまた違う切り口になっていくでしょう。
敢えてだと思いますが登場人物たちはスマホで連絡を取ったり、相談することがありません。なのでいい意味で現代っぽさがない。時代性を感じさせない空気感は心地よかったです。
プロローグが効果的で、最後までヒヤヒヤしました。
駆(かける)はゲイであることで学校に行きづらくなり、家族も分裂してしまう。ここまで経験し抑圧してきた駆に、歩み寄ってくれる雄大や、お母さんが自分で気付いて向き合う姿は救われました。
「どんだけ忙しくしてても寝る時お前のこと思い出すんだ」っていう言葉、いいなぁ…
せつなさをぎゅーっと詰め込んだ本です。泣いた。ユウダイもカケルもどっちも切ない。リョウが悪いわけでもないし、、たぶん、こういうことって、明るみには出なくてもあるんだろうなあ。
こんな悲しいことが起きずに、みんな幸せになってほしい!という気持ちと、BL(ファンタジー)的には、これが萌えるんだよなあ、という気持ちと、こういう本を読むといつも心の中がぐるぐるします。
コーコーセーくらいの時って、過剰に人目を気にしてしまうので、大学生になった彼らが、彼らなりの幸せを紡いでいくことを願います。
あと、絵がすごく好きです。
一方通行の三角関係もの。絵がすごく綺麗で、片思い中の切ない空気が出てるところが良かったです。ただ片思い中は良かったんですが、両思いまでの描写に物足りなさを感じてしまい、プラス前半で溜まった嫌な気分が抜けなかったので萌えられませんでした。
主人公の駆は人付き合いが上手くないタイプで、クラスで嫌われてます。それもあってとあるきっかけからホモだと揶揄われ始めるんですが、いつの時代の話?って感じで冷めてしまいました。クラスメイトも両親も、知った上でやってるんじゃなくて、知識がない状態じゃないと出てこないセリフばかり吐くんです。それでDKが真剣に悩んだり迷ったりしてるのは苦しくて、いろんな意味で読むのが辛かった。
最終回はバタバタです。再会した雄大が告白しますが、駆のことが好きって本当かな?って思っちゃいました。正義感強いし、同情からきてる部分も多いんじゃないかな?言ってしまえば雄大は涼から駆への心変わりになるので、雄大の恋心にはもっと丁寧な描写が欲しかったと思います。あまり安心できないモヤモヤが…。
メインキャラの誰にも共感できなくて、萌えられもせず、私はハマれませんでした。
表紙から三角関係かな?と想像していましたが、一方通行片思いラブのお話でした。
受け・駆(ゲイの転校生)→攻め・雄大(駆の好きだった同級生に似てる)→涼(雄大の幼馴染)
という感じで思いを寄せてますが、雄大の涼に対する気持ちに関しては、恋というよりは幼馴染としての執着心というか情的なもののような感じなのかな…雄大本人もよくわかってないような感じです。
まず絵が美しいです。めちゃくちゃ顔面が好みです!!特に攻め・雄大がイケメン過ぎて、ニカッと笑った時の可愛さとのギャップに萌えました。
ストーリーは王道というかまぁありがちな感じではありますが、心情を丁寧に描かれていてグイグイ引き込まれました。
雄大の気持ちが高ぶって駆に思わずキスしてしまうシーンがキュンキュンきました。
願わくばこの美しい絵でエロがもうちょい見たかった!!
初読み作家様です。
新刊が発売されるという事で興味を持って購入しましたが、思わぬ掘り出し物でした。
絵も綺麗だしストーリーも見せ方も秀逸でした。
駆の繊細な胸の内を表すのに、ちょっとした目線の動きとかが生きていて夢中になって読みました。
雄大が自分の気持ちがハッキリしなくて揺れ動く様子も、この年代にありがちで見事だと思いました。
心ない中傷や揶揄いも腹は立ちましたが、この時期特有の責任感の無さだと思うと納得出来ました。
画力も構成力も申し分ない実力のある作家様だと思います。新刊がとても待ち遠しいし、既刊も読んでみたいと思います。
こちらの作品は再会して想いを確かめ合った所で終了していたので、是非とも続編を望みます。