「大人って、なんかズルくて―――ねちっこい」さちもが贈る歳の差恋愛!

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表題作綺麗にしてよ

杉村学,39歳,ワケあり清掃員
原大,高2,高校デビューの偽物ヤンキー

その他の収録作品

  • 綺麗にしてよ~another side~
  • 綺麗になるよ
  • あとがき

あらすじ

うっかりヤンキーデビューをした原と、清掃業者の杉村は、毎週金曜日になると旧校舎の裏で二人話す事も無くただ陽なたぼっこをしていた。ところがあることをきっかけに、原は杉村自身に興味を持ってしまい…?

作品情報

作品名
綺麗にしてよ
著者
さちも 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
あすかコミックスCL-DX
発売日
ISBN
9784041067239
3.9

(120)

(36)

萌々

(46)

(32)

中立

(2)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
18
得点
462
評価数
120
平均
3.9 / 5
神率
30%

レビュー投稿数18

単行本一冊で

この短いページ数で、読ませるなぁ、と思いました。
いかんせん、ちょっと走りすぎのところもあると思いますが、まぁ妄想で補完せよという感じでしょうか。単巻じゃなくて長編ならもう少し丁寧な運びも出来たのかも。

攻めは学校に週一で来る清掃会社の一人。人と関わるのを避けて木陰で一人休憩する。受けは他人との距離を測りかねて、面倒がって一人を好むようになった高校生。お気に入りの場所を見つけたと思ったら、杉村とかぶっていて…

さちもさんの書かれる「微笑」が好きなんですよね。
微笑んでいるのに、淋しさや切なさも滲んでいるような。それでいて、相手を慈しんでいるようなニュアンスも出ていたり。
辛かったり苦しかったりする過去を抱えながら生きている人を描くのも上手い。
今回はオヤジンスキーにはたまらないイケおじ。まぁ39ならオヤジまで行かないかもですが、歳の差があるのでこのまま二人がいい感じに進んでいけば立派なオヤジに…
綺麗になるよ、ではスーツ姿なんで二年は経ってるのかな。


受けのエロい顔も、こちらまでドキッとするような表情だったりで、好きな作者さんです。

1

年齢差をこえて

学校の清掃員さんとDKの恋のお話でした。
ひとまわり離れているので杉村は事あるごとに年齢差を気にする発言をしているのだけど
原はそんなもの全然気にしない!という感じで、真っ直ぐに想いを伝える姿が眩しかったです。

杉村の過去は重ためで、その事件の真相もかなり胸クソ…。
なかなか簡単に乗り越えられるモノではなかっただろうなと切なくなりました。
そんな過去から人と関わることを極力避けてきた杉村が原との出会いでまた心を開くことが出来て本当に良かったなと思いました。

普段はスンッとしている原がスイッチが入るとエロさダダ漏れになるそのギャップが最高でした。

0

DKと大人のやりとりがかわいい

原の変化がいいですね。
元は根暗なぼっち→人と関わりたくないからとDKヤンキーデビュー→杉村さんに惹かれていく→杉村さんと付き合うと好青年へ。

思春期の一人でいたい、誰も構うなという気持ちもわかるし、かっこいい大人が一緒にいるのが居心地良くなってきて助けてくれたら、好きになっちゃうのもわかる。
この原の変化が無理なく、いきいきと描かれていて楽しく読みました。

杉村さんは過去の傷や大人の分別ありつつ、参ったな、と原に素直にハマっていくのもよかった。

杉村さんは原と話す前から、原のことを見かけて知っていたんですね。ゴミを拾う姿を見ていたり。

にしても、さちも先生、レ○プシーン結構出てきますね(ちょと苦手)

原がエロくて、そんな原を攻める杉村さんも大人のエロさで。
どんどん杉村さんを好きになる原が、若者らしくまっすぐでかわいい。
ぐるぐるしながらぐいぐいいって大泣きしたりw 脅迫したりw 杉村さんも笑っちゃいますよね。 
結婚を前提とする交際なら未成年との恋愛も問題ない、と聞くとすぐ「俺と結婚して下さい」と言う原はかわいすぎます。
2人のこういうやりとり、めっちゃ好きです。

エロの時の、エロい原に(何を言ってるんだこの子は…)となっている杉村さんもツボでした。

0

展開が早いような絶妙なような

面倒くさいが口ぐせの高校ヤンキーデビューの主人公、原。
まあこれまでのことを考えると仕方ないのかな?
大人になればもっと色々あるのにな。
イジメすごいことされたのにダメージないみたいで良かったです。

学校清掃員の杉村39歳。孤高だけど優しい大人。

意地の張り合いで旧校舎裏の日陰で一緒に過ごす二人。

原のイジメを陰で助けてくれてたなんて!

そして原は杉村に恋しちゃって。
この辺から面白く感じました。

原はヤンキー卒業したらモテモテで。
杉村はそんな原や彼の未来を思うと別れなければ…と。

でも真っすぐにぶつかってくる原に降参で。
良かったね!

杉村の言い分はこちらももっともだと思うんだけど、原は大丈夫なのかな?

確かに杉村は何も悪くないしカッコいいし一人にしたくないですね。

展開が早いような、上手く一冊にまとまってるような。

0

ドストライク!!


年の差(攻は社会人、受は学生)って、設定大好きな私としてはドストライクの作品でした(^^)
また、攻の性格も寡黙なところもドストライク!

2人が積極的に関わることになるキッカケが、ちょっとだけ「おぉ…」って、感じですがそんなの気にならないくらい、今まで読んできた中で、1番のドストライクでした。

トラウマがあって、人とは距離を置いている杉村さん。(もともとは八方美人。で、人と関わっていたい寂しがり)と、寂しいことを認めたくなくて、1人でいた原くん。

この2人が、お互いの寂しさを埋めて、他人と関わっていけるようになる姿にジンときました。

そして、最中のシーンはエロいことエロいこと(笑)

とても、お気に入りの一冊になりました。

8

珍しく?あっさり読みやすい

さちも先生にしては、割とあっさりめな印象です。
1人が好きな大人と高校生が、お互いなくしては居られなくなる…というお話です。

学校の清掃員で前科者の杉村と訳ありヤンキー・大は、毎週金曜日に旧校舎裏で休憩していた。
お互いに干渉しないようにしていて2人だけど、知らず知らずのうちに大は杉村に助けられていて…

杉村は友人に嵌められた冤罪で前科持ちになっており、人間不振という背景があります。
大は、親が放任主義で小さい頃からイジメにあっており、高校でヤンキーデビューしました。
それぞれ、少しの闇は抱えていますがなんてことはなく、あっさりくっつきます。
この辺がいつもの作品と違うような気がします。
もっと闇が深かったり裏があったりするかと思いましたが、恋人になってからもラブラブのまま揺るがず終わります。

いつも比較的、好みの分かれる作品を作られる印象でしたが、今作はB L初心者でも受け入れやすいくらいあっさりした作品だったと思います。
良かったけれども、ちょっとした物足りなさも感じました。

0

人付き合い苦手同士

わけありイケメン用務員さんと、他人が苦手なえせヤンキーくんのカップル。丸々表題作です。

過去に恋人に派手に裏切られた用務員さん、今は帽子を深くかぶって他人と関わらないように生きている。

一方、背の高い原くんは、人と関わり合いになりたくないために高校でヤンキーデビューし(見た目のみ)、いつも校庭の片隅で一人まったりしている。そんな隠れ場所に、用務員さんもいて、いつもお互い無言だけど、それが心地いい。

少しずつ話すようになる二人だけど、原くんはちょっとHなことされるとすぐトロけちゃうたちで、不良に狙われたりもするんだけど、用務員さんに色々されてほだされちゃう感じ。もちろん、普段の生活で、少しずつその人となりを知っていくという過程があるのだけども。

そんな原くんを好きになり、また人と関わろうと前に歩き出した用務員さん。
イケメンコンテストでも賞をもらったりと、二人が前向きになっていくところがいいです。

0

さちも先生初!? 人を選ばない作品。

さちも先生にしては珍しい(?)ピュアピュアなお話で、タイトルに恥じない綺麗なお話です。

読んでいて「人を選ぶな、コレ」と思わなかった作品は、この『綺麗にしてよ』が初だと思います……
(オメガバースだったり、特殊設定だったりを描くことが大変上手な先生ですので……)

前科者の清掃業者杉村さんと高校ヤンキーデビューの原くんが徐々にくっついていく感じが、とても良いです◎
杉村さんがちょいちょいオッサン臭いところに、クスッとしてしまいました。

3

ちょっと暗すぎかなぁ

前科ものの杉村さん、その経緯が酷すぎてなんとなく最後まで引きずってしまいました。悪いことをしたやつには罰を!と言うわけでもないけれど、杉村さんを嵌めたやつがのうのうとしているのかと思うと、探しだして天罰を下したくなりました。

攻めの方がこんなに切ない過去を持っているし、おじさんだし、いくら隠れイケメンとは言えマイナスイメージが大きすぎるので主人公二人のバランスがちょっと悪い感じがしました。

受けの男子高校生は偽物ヤンキーだけあって何をされても抵抗できないと言うのが痛々しかったですね。みんなの前であんなことをされて、と言うのが男の人だとどこまで屈辱的なのかわかりませんがやはり学校に行きたくなくなるほど嫌なことのはず。ましてや第三者の杉村さんに見られていたのは二度と会いたくないレベルなのでは?

とは言え、原くんの天然の色っぽさと類い稀なるネコ体質の描写はすごくそそられるものがありました。

0

設定の割にトントン拍子過ぎる

 なんだかいろんな流れが単純過ぎるというか、簡単にことが運び過ぎているように感じてしまいました。攻めも受けもそれなりの背景を抱えているにしては、それが知り合うきっかけになったくらいで2人の恋愛過程にはほとんど影響してこないので、このキャラ設定にする必要性はあったのだろうかという点も疑問です。

 まず受けの原が見た目はヤンキーでも中身は喧嘩慣れしていないのに、集団で殴られた上に公開自慰を強要されてここまで淡々としていられることに違和感を覚えました。さすがに今までのいじめとはわけが違うし、諦めがちの性格では片付けられないレベルのものだと思うのですが…。ゲイではないのにその時たまたま攻めの杉村と目が合って、そのタイミングで急に射精できるのも都合が良過ぎる気もしますし、色っぽい表情になるのが唐突過ぎて取って付けたように感じました。

 また、原が杉村に惹かれるのは、彼が初めての同族でピンチも何度か助けてくれたという理由があるのでまだ分かるのですが、杉村が原を受け入れるには時間があまりにも短いようにも思いました。同族とはいえ、彼が人付き合いを拒むようになったきっかけは原とはまた種類が違うのに、原に絆されるのが早過ぎるのでは? 自分にとって辛かったはずの前科の内容は彼の頭を過ぎらなかったのでしょうか。過去も、男同士であることも、高校生と大人という年齢差があることも深くは考えず、色々面倒なことはすっ飛ばして描かれたような作品でした。

1

続編がちょっと期待はずれ。

最初、電子書籍で短編として発売され、結構時間が経ってから続編込で単行本が発売された作品です。
電子で短編(くっついて初エ○チするまで)を読んだ時は、すごく好きな作品でした。
杉村さんカッコいいし、大も可愛いし。
ただ、続編を読んで…正直ちょっと微妙でした。
何だろ…杉村さんはあのミステリアスな感じがカッコよかったというか魅力だったので、続編でちょっとヘタレ部分というか、冴えないおじさん部分というか、そういうものが描かれてしまったからかなぁ…。
あと大に関しても「面倒くさがり」という一番の特徴が消えたせいで、ただの男子高校生に。
続編期待していただけに、期待はずれ感が否めなかったです。

1

さちも先生ワールドに脱帽。

3ヶ月連続発売、先生お疲れ様って感じです。
読む方も追っかけるのが大変でしたが、とても楽しませていただきました。
感謝です(*^_^*)

私的にはこちらの作品が一番面白かったです。

さちも先生の作品はやはり「かしデス」が衝撃的で登場人物も非常に印象的でした。
おかげでぷちロスに陥り、その後どの作品を読んでも「かしデス」のキャラに見えてしまうし(^_^;)
他のキャラに感情移入がイマイチ出来なかったんですけど、この作品はさちも先生の独特な世界観がよく出ていたと思います。
お話の設定が今までにないもので面白く主人公CPもとても魅力的でした。

登場人物を表す最初の言い回しがとても好きです。
そのまま、ストーリーに一気に引き込まれる、読む意欲が湧くといいますか…出だしのつかみが大変上手な作家さんだと思います。

元々、バサバサっとした絵柄のキャラが多いので雑な感じが気になる方もいらっしゃるかと思いますが…。
流石さちも先生ファンにはたまらない文句なしの作品です。

1

受けのギャップ萌えはハンパない!

電子で出ていたときに紙になった買おうと我慢してたら配信停止になって真剣に焦り膝から崩れ落ちましたよ…。今思えばエメラルドさんから版権移動させたから停止だったのですね。無事読むことが出来て良かった!


偽物ヤンキーという設定は面白かったです。
人が嫌いだから近寄らせない為にヤンキーへ。
でもヤンキーになったらなったでヤンキーに絡まれるから更にメンドイ…;
本気で人嫌いなら地味を貫けば…?と思っていたら、その辺りのフォローがあってスッキリしました。
人が嫌いなのと、本当は寂しくて強がりとでは大きく違いますもんね。
どんどん素直になっていく受けはとっても可愛かったです。
特に大きな身体でグズグズに蕩けるギャップ萌えはハンパなかった!!!(∩´///`∩)

攻めの事情はなんだかモニャリとしました。
冤罪で前科者かー…(´;ω;`)
20代後半ぐらいかなと思っていたら39歳で驚きました。


ここからは作品と直接関係ないかもしれませんが…。
3ヶ月連続刊行は嬉しかったですが、そのしわ寄せが作家さんに行き、結果作画に粗が見えるぐらいなら時間を取って発売して欲しかったです。さちもさんが大好きでそのテンションだけで楽しくよんできましたが、見ないよう蓋をしてた余白の目立ちや絵の雑さが気になりジワジワと浸食されつつあります。。。ストーリーや設定の面白さは変わらないのだけど、エメラルドさんに移ってから無理をなされているのでは…と感じることがしばしば。出版社さんにはもっと作家さんを大切にして欲しいです。

0

年の差

20歳以上の年の差あるのですが、杉村のビジュアルがイケメンなので全然加齢臭も感じませんでした。
寡黙同士で進むのかなぁ?と思ったけれど、そこはちゃんときっかけがありました!
高校生だけど、体格が良い(でっかい)ので、年の差もそこまで感じず対等な雰囲気でした。
なので、萌的な部分では年の差がちょっと効いてない感じもありました。
でも、エッチの時は流石に年の功でしたが。
そして、若さ故の真っ直ぐさとかは読んでいて気持ち良かったです。
青春&性春な感じで、3ヵ月連続刊行の中で一番エッチでした。

2

無自覚誘い受け。当てられる方の身にもなってよ!とでも言いたくなる程の。

面倒くさいので、人と関わらない様にしていた…という原と杉村は校庭で何となく出逢う。
ちょっと待って。ヤンキーってやたらと人とつるむもんじゃなかったですけ?などというツッコミはさて置き。背が高い事と目つきがよろしくないというので、悪目立ちして、本物のヤンキーに絡まれる原。この時の無自覚に垂れ流したフェロモンに当てられた輩に後にまた襲われる事になるのだが。
軽い雰囲氣で「こんにちは。めんどくさがり屋です。」などと始まった割には重たいものを背負って来ていて。
何となく気になっていて。助けて貰ったりして。急かもしれないけど、原は杉村を好きになってしまう。(そしてエロい事もする。)
受け入れてくれる場所になる人がいる、その安心感と安堵感。2人はそれぞれが周りに柔らかい空気を纏う様になって、少しずつ自分の世界を変えていく。
後半はエロエロ…プラス、ラブラブです。年上、実はだいぶ年上だった杉村は、高校生の原の未来を案じて「俺じゃ彼の為にはならないかもしれない」などとクヨったりもするんですが。(年上あるあるね。)結局は原の真っ直ぐさには参るっていう。
ラストの「こんにちは。幸せ者のオッサンです。」って微笑んでるのが可笑しくもあり、可愛くもあって。俯瞰して見ると救われたのは大人の方の杉村だったっていうね。
軽い気持ちで読み始めたら、ちょっとビックリさせられて、最後にはホッとさせてくれます。
タイトルの「綺麗にしてよ」は色んな意味をはらんでもいるので。
ぜひ読んで確かめてみて。(あ、もちろんエロい意味もあるよ!)

0

若い子って……

3ヶ月連続刊行の最後の1冊。
このお話は元は2016年のお話らしいです。
でも、私は初見だったのですが読んでみるとなんてまー『青春』
原くんのうっかりヤンキーデビューもそうだし、イジメだってそうだし、DTなのにフェラされちゃってアンアン喘いじゃうのもそうだし、他人に興味を持つのもそうだし、文化祭もそうだし……
色々あげたら沢山あるのですが、それを年上の大人と一緒に過ごしたりするのっていいですよね。

それに清掃員なのに前科持ちとか。
それで他人と距離をとったりしてたのに、原くんと関わるようになってからその本人が変わっていく過程が好きです。
また、杉村さんのおじさんへの反応も好きです(加齢臭)
けど、発言はおっさん臭い!

原くんの若いから出来る事、純粋さや快楽に弱いところとか最高でした。

7

シリアスと甘さのバランスが絶妙

作家買い。

「人とかかわるのが面倒くさい」という理由で、高校生になった時にヤンキーデビューして、人から怖がられることで人との関わりを絶った、という原くん。

そんな彼が清掃員の杉村さんと出会うのだけれど、この杉村さんという男性は原くんに輪をかけて人と関わりを持ちたがらない。けれど、言葉を交わさなくても杉村さんと過ごす時間が原くんにとって安らぎの時間になりつつある。

そんな最中に、本物のヤンキー(原くんは「見た目だけヤンキー」なので)に絡まれ自慰するように促され…。

というお話。

原くんと杉村さんの、少しずつ近づいていく距離感の描き方が秀逸。

杉村さんの過去。
さりげない杉村さんの優しさに触れるたびに、彼に少しずつ惹かれていく原くんの恋心。

「少しずつ見えてくる」というのが大きなポイントで、読者も彼ら二人の内面に触れていく展開なので二人の恋を応援したくなるのです。

ただ、「濡れ場」という点が非常に早急だったのが違和感を感じてしまった。

原くんがヤンキーに自慰して見せろと言われて本当にするシーンとか。
杉村さんが原くんにフェラするシーンとか。
原くんが杉村さんに告ってすぐにセックスしてしまうとか。

彼らの少しずつ進む恋心に萌えつつ読んでいるのに、いきなりがっつりとそういう描写が出てくるので、ちょっとびっくりするというか頭の切り替えが難しい、というか。

ただ、ヤンキーぶっている原くんがエロに突入するとエロエロになってしまうのは可愛かったし、杉村さんの男の色香も良かった。

それと、杉村さんの壮絶な過去が、このストーリーをキリっと引き締めています。
信じていた人に裏切られ誰も信じられなくなった杉村さんが、原くんという存在を得て前に進めるようになった。本当に大切だから、原くんを失うのが怖いという彼の恋心にも激萌えしました。

二人の抱えるバックボーンこそシリアスですが、基本的に二人の甘々な恋心がメインになっているので痛すぎず、でもきちんと萌えもある、非常にバランスのいい作品だったと思います。

5

孤独が好きな者同士が出会って…

キャラ設定はシリアスなのに、やりとりはコミカルなところもあって、独特なテンポが印象に残る作品です。
電子単話は販売停止になってしまって、このまま消えて欲しくないと思っていたので、番外編が2つもついてコミックスになって嬉しい♪


大は高校デビューで見た目ヤンキーにしてまで人と関わりたくない面倒くさがり。
そんな大のお気に入りの場所が学校の静かな林。
そこに週一で清掃員の杉村もやってきて、一人だけの時間ではなくなってしまう。
でも同じ空間に二人で居ても、関わろうとしばければ、それは孤独とおなじ…

大は見た目ヤンキーにすれば誰も近寄ってこないと思ったのに、逆に不良先輩に目をつけられて、オナニーを強いられ、杉村に見られていることに気付いてイってしまう。

当然、次に会う時は気まずい…
でも杉村は淡々とした口調で、でもからかいも忘れず、大の気まずさを自然と流すオトナな対応。
人と関わりたくない、話したくないって杉村のガードは固いままだけど、大は週に一度の杉村との ”無言の時間” が嫌いじゃないことに気付く。
誰かの存在を感じて、それを心地く思うのには、実は孤独でいたくないって本心が隠れているんじゃないかな?

そして、不良先輩に今度はガチで襲われそうになった大を杉村が助ける!
実は前回も、杉村は不良に釘刺ししていて、かげながら大を守っていてくれた!杉村の良い男ぶりに惚れる!

大もそんな杉村に興味がでてきて、「友達になってください!!」と…
あんなに人と関わるのを面倒くさがっていた大が、そんなカワイイ台詞を選んじゃうなんて!
コミカルなギャップに萌えます♪


かつての杉村は、大とは逆に、一人になりたくなくて、無理して八方美人を演じ、上っ面だけの関係しか築けてこなかった。
そして、愛を受入れてもらえたと思った人からの酷すぎる裏切り…
そんなことされたら、もう誰とも関われなくなって当然です。

でも、意地っ張りに見えて素直で、危なっかしい大だから、杉村も放っておけなくなったんだと思う。
それと大の素直な言葉、子供だから深く考えずに言ってるんだろうけど、重荷を背負ってる杉村はどんなに救われたことだろう。

二人とも「一人が良い」と言いながら、大は寂しさを ”寂しい” と思えない、”寂しくないこと” を知らない子供。
そして杉村は人と関わるのを諦めているようで、心の奥底では ”救い” を求めていた寂しい大人。

孤独な二人が、孤独を脱する、奇跡のような出会いと、今までとは違った未来を築いていくと思える。
深読みすれば重たく感じるけれど、二人の出会いにホッコリもできる、絶妙なバランスのストーリーです。


けっこうテクニシャンな杉村にカラダを翻弄されちゃう大はかわいいし
大の若さに押されっぱなしの杉村も見物です^^
番外編に見所が詰まってるので、電子単話で購入していた方にもコミックス版はオススメです!

ちなみに番外編でサラッと描かれていた杉村の年齢は39歳!
大より20歳以上も年上!
さちも先生もあとがきで一番の年の差作品と仰ってます。
でも杉村はイケメンで若く見えるので、年上の大人の魅力は感じましたが、そこまで年の差があるようには見えなかったし、二人が並んで違和感はありません。
(39歳まであの重荷を背負って孤独でいたなんて杉村ほんと切ない…)

電子単話のカラー表紙は口絵に収録されてます。
二人の出会いの場所・林で、秋の木漏れ日を浴びているような絵、私は二人の穏やかな ”無言の時間” を表現したこの絵がすごく好きです。
(コミックスの表紙はブルー系でスッキリしていて、発売に合わせた夏らしさを感じます)

10

この作品が収納されている本棚

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