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こじらせプレイボーイと天然記念物級ピュア青年のリバラブ、爆誕!
私なんぞに「深さ」を語るなんて不届き千万!笑止!とは思うのですがこの秀逸なタイトルに心が動いて仕方がないんですよね。
語らせて下せぇ……
この「愛し」は古文での「かなし」の意味が1番近いのではないかと思うんです。
通常の「かわいい、いとおしい」という意味より「心がひかれる、心にしみておもい」こっちの意味合いが大きい気がします。
【心にしみておもい】だからその重さが「かなし」なのかなと。
くれの先生は本当に人間が抱える様々な感情を掬い上げ、そして救い上げるのがド級にお上手!
今回は一言では片付ける事が難しいようなグチャグチャした感情を「リバ」という、ある種試すような行為を用いる事で表現させていらっしゃる。
「どこまで自分を受け入れる事が出来るの?」という芦田の「業」とも言える重い想い。そしてそれを拒否するどころか受け入れ、芦田に委ねる翔真。
これ、本当にBLとしての心情部分のストーリーがめちゃくちゃしっかり描かれてる珠玉の1冊だと思うんです。
ただ、やっぱりこの帯の【BL史上 最高のリバ誕生】は良くなかったと今でも思ってしまう…
リバというプレイでの意味合いで手に取る人も、逆に敬遠してしまう人もいたハズ。
確かに、この作品での2人のリバは最高のリバだとは思いますがそこを宣伝の全面に出すべきじゃなかったのに…と戦略には一言モノ申したい気分です。
どうか、この帯に煽られず、リバに惑わされず2人のまだ成熟し切らない青年のBLをじっくり読んで欲しい。。。
再会BLとしてもとても萌え所のある作品です。
少々糖度は少な目ですが、それもリアルさのある表現かと。
でも「それから」の「それから」とか…いつか見れたらなぁーと想い続けられる愛しい(いとしい)2人のお話しです。
読み返し。
流されやすい翔真と、中学校の頃の同級生の芦田のお話です。
なんだろう…リバ云々と言うより、同性愛に対するお話が主体になっていて
同性愛について深く考える作品でした。
翔真はノンケなのですが、そんな翔真が芦田を好きになります。
芦田は翔真のことを考えて突き放すのですがー…。
きっと、芦田よりもっと他に良い人はいると思うんですけど、
翔真が健気で一途で応援したくなります。
終わり方が終わり方で、これからどういう風に二人の関係が変わっていくのか
もっとこの二人のこれからが読みたくなりました(*´▽`*)
すごく個人的なことになっちゃうんですけど、
この作品を買った当初、リバの意味が分からなくて
なんだろうこの帯?と思い買って読んで、最後まで読んでもリバの意味がわからなかった当時を思い出します。
私はこの作品がリバデビューで、その後リバの意味を知りました。
リバが地雷の方もいらっしゃるので、こうやってわかりやすくリバって書いてくれてると有難いだろうなぁと今なら思います。
落ち着いた印象の表紙そのままに、じっくりと二人の心情が丁寧に描かれてるのは良かったです。しかし、最終的に両想いになってるのに、なぜかスッキリしない読後感でした。
翔真くんがメチャイイ子で、芦田が自分でも思ってますが、芦田には勿体無いと思ってしまいました。うーん、芦田に惹かれるのがちょっと納得し辛いかなぁ。なので萌えが不完全燃焼でした。タイトルの「愛し」から、勝手にラブラブなリバップルな話かと変な期待をしたせいかもしれませんが。
二人ともノリノリでリバってるのが本当のリバだと個人的に思っているので、この二人は行為こそリバってますが、帯でリバを謳うほどでもないのでは?
この作家さまの描かれる男子は、男らしい色気が出ててイイですね!好みです!