「もし俺が悪い人間だったらどうすんのーー?」

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作好奇心は理性を殺す

佐久間 大我(大学生、バイトしてる苦学生)
九条 湊(大学生、世間知らずな御曹司)

同時収録作品アウトフォーカス

庚 貴仁(ハルのファン)
水谷 ハル(モデル)

その他の収録作品

  • 好奇心は理性を殺す 番外編

あらすじ

バイト帰りに大我が拾った酔っ払い・湊は、とんだ世間知らずのお坊ちゃんだった。
それからというもの、警戒心がなくコミュ力の高い湊に懐かれ、終いには同じ布団で寝るような関係に…。はじめは鬱陶しいだけだったはずなのに、次第に妙な感情が芽生えてきてーー?

作品情報

作品名
好奇心は理性を殺す
著者
篠崎マイ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
コアマガジン
レーベル
drapコミックスDX
発売日
ISBN
9784866531892
3.7

(42)

(15)

萌々

(9)

(12)

中立

(6)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
153
評価数
42
平均
3.7 / 5
神率
35.7%

レビュー投稿数3

もっと読みたい!

貧乏大学生の大我が、なぜかセレブ大学生の湊に懐かれて、友だちから恋人になるお話。

湊が店の前で酔っているのを、バイトの大我がしょうがなく家に泊めたことから、すごく懐かれてしまう。湊の家は裕福で大我の生活が目新しく、何もかもが面白いと感じる所から友だちになりたいと志願。
かたや大我は、特待生なので勉強、バイト、就活と忙しい毎日だったのに、湊の出現で日々が楽しく思えてくる。でも、気付けばそれは恋心に。
何も分かっていない湊に、自分に近づかないよう脅し、出ていってしまう湊。
普通ならここで距離を置いてしまうのに、湊が戻ってくるんです!
素直な湊だからこその行動。
すごく可愛かった!!
でも、大我の気持ちはまだ理解してない鈍。。。
大我が不憫です。

結果はハッピーエンドです。
ただ、その先も見たかった。
書き下ろしで初Hもありますが、湊の両親のこととか、付き合った後の大学生活とか、もっと期待膨らむじゃないですか!
でも、もっと続きが見たあなぁと思うところで終わってしまっているので、残念。

素直でちょっとアホな感じの受が好きだから、キュンとはしました。

1

癖のある組み合わせがクセになる

表紙の美しさと、いたく気に入った「いつかの恋と夏の果て」の作者さんの作品ということで購入しました。
2CP、どっちも一筋縄じゃいかない登場人物が面白かったです。

「好奇心は理性を殺す」
純粋培養すぎるお坊ちゃんと苦労人。
出会いのシーンから良いです。酔ってたぬきの置き物を「お父さん」と呼んで絡む九条を、地殻の居酒屋でバイトしている大我が無理矢理引き受けさせられるのですが、たぬきに絡む九条が可愛い。片方は明らかにバイトの制服なのに「君、友達?どうにかしてよ」って言う別の飲み屋の従業員にツッコミを入れたい。
そんなことがあって九条に急速に懐かれてしまう大我ですが、世間知らずのお坊ちゃまに手を焼く苦労人・大我が面白くて。九条にとっては大我のような「貧乏、週6バイト、就活しながら成績をキープする特待生」の生活が、嫌味は一切なく純粋に「楽しくて面白い」。何かをしてもらったら礼をする(お金)という自分の世界の常識を否定されて、目から鱗が落ちてからの九条の勢いが止まりません。
大我の方も最初は迷惑そうだったのに、何でもないことにいちいち目をキラキラさせる九条をだんだん「かわいいな…。ん?かわいい?」みたいに思い始めて、「うんうん、かわいいよね」と激しく同意。
住む世界の違いや無邪気にくっつくことへの認識の違いで、大我がもやもやしていく中、九条はやっぱり純粋培養というか、おおらかというか、知らないからこその怖いもの知らずでもやもやさえも吹っ飛ばしてしまう。
就職してからの2人も見てみたい。そんな好奇心そそられる2人でした。

「アウトフォーカス」(前後編)
売れっ子モデルのハルと、ハルの大ファンの貴仁。
恋人として付き合っているのに、ファンの立ち位置から変わってくれない貴仁にもやもやするハル目線です。
貴仁の線の引き方があからさま過ぎて、愛想を尽かされても仕方ないレベル。スパダリ風なのに残念な恋人です。見た目がエリートっぽいからそう見えるけど、これがガチオタクっぽい見た目だったら…。そんな話もどこかにありましたね。外見大事。
恋人なのか、それともファンとして好きなだけなのか。付き合ってるひとにこんな不安を与えさせちゃいかんよ、と思う作品でした。

顔のデッサンが狂うコマが多々あって、安定に美しいのが表紙だけだったのが残念。

0

かる~いハピエンもの

篠崎さん、絵が綺麗で上手いです!
お気に入りの作家さんの一人です。
既刊されているコミックスは購読済みです。

篠崎さんの描くどこか儚げでミステリアスな受けの子か好きで、特に前作の一夏くんの可愛いこと。
高校生でも社会人でも魅力的なキャラでどの作品も短編でも静かに心に残るというか素敵なお話が多かったので、今作もとても楽しみにしていたのですが…なんか今までとテイストが違うような…。

湊くんは御曹司なんですがその設定だけでプライベートな生活は描かれてないので、いったいどこまでのご身分でそこまで世間知らずなのかイマイチ伝わってこず、世間知らずなゆえに無垢で可愛いく好奇心旺盛なんでしょうが、そんな理性を殺すほどぶっ飛んだ好奇心ってわけでもなく…。

生活レベルのかけ離れた苦学生の攻めくんが、好奇心?で距離をぐいぐい縮めてくる受けくんに最初はとまどっていたのですが、ほだされ好意を抱くのですがそこも展開が早くてどうしていきなりそうなる!って感じ。
まあ両想いのハピエンですが、御曹司なのに攻めくんの部屋に頻繁にお泊り、男同志の恋愛でも問題ないって…お金持ちなのにどういうお家なんでしょう…ある意味そっちの方が謎過ぎてぶっ飛びました。

同時収録作品は、受けくんの方が好き好き言ってるのに攻めくんはモデルの受けくんが尊すぎて手が出せない、その辺は何とも面白いやり取りでしたがそれだけで…。
絵が好みなので読み甲斐はあるんですが、お話としては可もなく不可もなく、さらっと読める軽い作品でした。

ちょっと残念、本当に絵が綺麗で上手な作家さんなのでもったないです。
もっと雰囲気のある奥の深い長編が読みたかった。

次回作に期待!


3

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP